不死鳥契約 ~全能者の英雄伝~

足将軍

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第五章

フェニクス代表戦四日前

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昨日は大変だった…

学園長がメリィに近付いてきた代表生徒全員に掃除を命じて、掃除が終わったあと俺は闇属性の精神干渉魔法の上位魔法の記憶干渉魔法を使い、ジル、レイン・カシエル、シャル・カシエル、サリア先輩、学園長、ガルド先生以外の全員からリンとメリィの記憶を消した。

学園長がのんきに「わー、クロ君凄いね~」と言っていたので「ここで問題、こうなった原因だ~れだ?」と言葉責めにして説教した。

これで代表生徒の記憶は大丈夫のはずだから疲れたので寝て、今日に至る。
現在は放課後となり再び召集を受けてガルド先生の話を聞いているところだ。

「今日はチームを組んでもらう!チームは三人!出来次第理由を述べろ!理由がまともだったら訓練にはいれ!」

チームか、そうだな、誰と組もう…レイン・カシエルとサリア先輩は相変わらずイチャイチャしてるのでセットだろう…

レイン・カシエルは水属性、サリア先輩は風属性、ジルは光属性、シャル・カシエルは火と水、まぁコイツは候補から外そう。

それと昨日ガルド先生に実力を認められて代表生徒になったレナは水属性、うーむ、これは・・・一通りしか頭に浮かばない・・・。

「ジル、レナ、一緒に組もうぜ」
「お、良いぜ俺もそうしようとしてたところだ」
「え?私でいいの?やった!」
「よし、じゃあ報告しに行こうか」

ガルド先生の方を俺はみる。
どうやら先にチームを決めた生徒が来ていたようだ。

「で、何で組みたいと思ったんだ?」

ガルド先生は俺達の前に並ぶ生徒に聞く。

「仲が良いからです!!」
「馬鹿か!?仲良いだけでチーム決めてんじゃねぇ!!!」

あまりにも自信満々だったためガルド先生も呆れている。
生徒達は戻ってやり直している

「次・・・クロか、それでお前達が組んだ訳は?」
「武器の相性です」

俺はさっきまで考えていた戦術を言う。

「ほぅ、武器の相性か、それで?」
「俺は剣士、ジルは重戦士、レナは鎖使い、戦術はジルが盾で敵の攻撃をはじき怯んでいる間に俺の奇襲、この戦術は大勢で来られると負けるのでレナには足止めをやってもらいます」
「理由は上手く出来ている、よし登録しておこう」

登録してもらい訓練場に向かった。正直に言うと相手を重力で押しつぶすだけでも良いのだがそれだとチームの意味がなくなってしまう。

ってかチームを組む理由ってどこまでが大丈夫なんだ?
あの後ろにレイン・カシエルとサリア先輩が並んでて「僕は決めたんです!彼女を離さないと!」なんて言ってるとガルド先生は「お、おう、じゃあ頑張れよ…」と押し負けていたし―――



「いや~クロがあそこまで考えていたとはな~」
「ほんと、私びっくりしましたよ」
「誘う前から俺はこう考えてたんだがな」

訓練場に着くと俺はさっそくリンを出した。
リンを見るのは初めてだと思うがレナは意外な反応を見せた。

「クロ、リンさんを出して何するんだ?」
「わぁ~クロさんの使い魔可愛いですね~」
「ありがとう!初めまして!私はリンです♪」
「あ、どうも!レナと申します、よろしくお願いします!」

自己紹介が済んだらしいので俺はリンにモンスターを召喚するように頼んだ。もちろん学園長の許可は貰っている。

「いくよ~来て!火炎龍!」

・・・おい火炎龍はランクSだぞ?

「え!?火炎龍!?」

体長十メートルなので子供だな。大人になると五十メートルぐらいになるらしい。
ちなみに子供の火炎龍はランクAです。
子供だと火炎龍ではなく、火吹き龍と呼ばれるらしい。

「じゃあ行くか!!」

ジルが火炎龍に突っ込む!それを見てレナは「え?やるの?」と言った。
おそらくレナは勝てるとは思ってないだろう…
けれどジルもかなり強いから勝てると思う…多分。
ジルよりも火吹き龍の方が早く、ブレスを吐きそうだったのでジルは「こい!ライセイ!」と叫びジルの足元に魔方陣が現れ、ユニコーンが出て来た。
ジルはユニコーンとコミュニュケーションは取れてるようだ。
その証拠にユニコーン!では無く俺と同じように名前でライセイと言ったのだ。

「え!Sランクのユニコーン!?」
「レナ、さっさと行くぞ!」

俺の声に正気を取り戻したのかレナも火吹き龍の方へ向かった。
かなり震えてるが…慣れるだろ。
ジルはユニコーンに又借りブレスを避けて火吹き龍の目の前まで来ていた。

「ライセイ!飛んだあと逃げろ!!」

ユニコーンは慣れたように火吹き龍にジャンプする、何度かやってるのか?結構連携出来てるじゃないか…多分あれは俺の知らぬ間にクエストこなしてやがったな?アイツ
ジルはユニコーンの背中から跳んで火吹き龍の額まで来ていた。

「クロ!行くぞ!」
「おう!あとは俺に任せて行け!」

ジルは火炎龍の顔面に盾でぶつかり、火吹き龍を気絶させた。

「あ、やべ」
「あ、やっちった」
「何してんだよジル、怯ませるだけで気絶はさせなくていいんだよ」
「わりぃわりぃ手加減出来なくて、すぐに回復させるから」

ジルは回復魔法で火吹き龍を回復させた。すると申し訳なく思ったリンが戦闘終了の合図を出す。

「すいません、ありがとうございました、今日は休んでください」

リンは火吹き龍に謝る。
いや、返事とか出来るのか?

「いたかったよ?じゃあお休み、リンさん戻してください」
「あ、はーい」

あ、普通に出来た。疑ってすみません。
火炎龍は帰った。そのあとリンも俺の中に入った

「あれ?そういえばレナは?」

俺がレナを途中で「行くぞ!」と言ったがいつからか見失っていた。

「後ろじゃね?」

後ろの方を見るとレナがボケーっと突っ立っていた。

「レナ、どうした?」

俺が心配して声をかけるとレナは気がついた。

「あ、ごめんなさい、頭が混乱してて…」
「そうか、そういえばジル、お前ユニコーンは?」
「ん?そういえば見当たらいな…あ!」

ジルが周りを見渡すと、ユニコーンが倒れて苦しそうにしていた…

「おーい、大丈夫か?」

おや?ユニコーンの様子が…

「あれ?ライセイ、お前何か光ってね?」
「あ、ほんとだ」
「…」

ユニコーンのライセイが光に包まれていく…

「お、おい!ほんとに大丈夫か!?」

その様子にジルが本気で心配する。
さっきまで光ってね?なんて言って軽かったし。
するとライセイは光の中で何やら形が変わる。

「なぁジル、これは使い魔の進化じゃねぇか?」
「え!?授業でやったあれか?確か……お、思い出せないだと!?」
「思い出せないじゃなくてお前ほとんど授業寝てるだろ」
「何で知っているんだ!?」
「隣の席だからだよ!!まぁ進化ってのは使い魔がある程度の強さを越えると発動する奴だ」

そんな話をしているとライセイが進化を終えた
ライセイはスレイプニルに進化を遂げた。
今までの白い毛並みが青に代わり、ランクはSEだ。

「ふぅ、疲れましたな……」
「おおぅ!進化したーーーー!!」
「ジル様!踏み台に使うなとあれほど申しましたのに何故毎回あのような作戦で行くのですか!それにジル様は――」

そのあとジルは自分の使い魔に三十分ほど叱られたそうです。

俺とレナはライセイに「長引きます故、お二方はお先のお帰りください」と言われ帰りました…ジル、さようなら
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