22 / 25
おまけ&完結編
おまけ・能登原家にご挨拶!(スバル視点)
しおりを挟む
「ここがこずえさんのご実家ですか」
わたくしはこずえさんとともに車から降り立ちました。
こずえさんの実家は関東の某県にあり、こずえさんは「田舎」と呼んでいましたが、こずえさんが上京する前よりも開発が進んでいるようで、こずえさんも驚いていました。
家の前の邪魔にならない位置に車を停め、わたくしはこずえさんの家のチャイムを鳴らしました。
***
「はじめまして、藤井スバルと申します」
「あらあらまあまあ、イケてるメンズじゃないのちょっと~。あたしが結婚したいくらいだわぁ」
「母さん?」
「あらやだ、冗談よぉ」
東京で買った土産物の菓子折りを渡しながらご挨拶すると、すでにお義母様はわたくしに陥落したようでした。お義父様が軽く睨みますが、お義母様は笑ってお義父様の背中をバンバン叩きます。
「仲のよろしいご夫婦なんですね」
わたくしがニッコリ笑うと、お義母様はすっかりメロメロといった状態でした。
「いやしかし、たしかにいい男だね。こずえが変な男に捕まらなくてよかった」
「ちょっと、どういう意味よそれ。失礼ね」
お義父様の言葉に、こずえさんは少しムッとした顔をしました。しかし、仲が悪いというわけではなく、ジョークの飛ばし合いのようです。
お義父様に促され、わたくしたちは食卓の椅子に向かい合って座りました。わたくしの隣にはこずえさん、向かいにはお義父様とお義母様。
「でもまあ、婚約とはいえ、入籍する前に一言声をかけてはほしかったかな」
「……ごめんなさい」
すでに名字の変わったこずえさんは、お義父様の静かな口調にシュンとしました。
「いや、怒ってるわけじゃないんだ。でも、一度名字を変えてしまうと色々大変だろう? スバルくんは顔がいいから女の子にモテるだろうし、ちょっと心配でね」
「ちょ、お父さん」
お義父様の言葉に、こずえさんは慌てた声を出しました。
――つまり、浮気をするかもしれない、という可能性を示唆しているのでしょう。
「いやねえ、お父さんったら、そんな話して」
お義母様は意味を理解していながらのんびりした顔をしていらっしゃいます。
どうも一筋縄ではいかないご家族のようでした。一人娘なので、色々と気苦労が絶えないのでしょう。
「わたくしはこずえさん一筋ですが、たしかにそれを証明するのは難しいでしょう」
「……」こずえさんもお義父様も、黙ってしまいました。
そう、未来のことは誰にもわからない。将来どうなるかなんて証明のしようがないし、できたところで納得していただけるとも思えない。
「ですから、わたくしはここで誓約します。わたくしがもしこずえさんをないがしろにするようなことがあれば、お義父様はわたくしを好きにしていただいて構いません。腹を切れと言えば切りますし、首を吊れと言うなら吊ります」
わたくしの言葉に、こずえさんもお義母様もぎょっとした顔をしました。しかし、わたくしは本気でした。
真剣な眼差しでお義父様を見つめると、やがてお義父様は目を閉じてそっと息をつきました。
「――本気なんだね」
「はい」
「……うん、まあ、入籍してしまったものを今更どうこうできないしね、私たちには。経済的にもこずえを支えられるだろうし、そのへんは信用してるよ」
「ありがとうございます」
「こずえを、どうかよろしく」
お義父様は、ふっと力を抜いて笑いました。
きっと、初めて心を許してくださったのだと思います。
「絶対にこずえさんを幸せにします」
「おっと、『絶対』なんて強い言葉を簡単に使わないでくれよ?」
「それだけ本気なのです」
わたくしはお義父様に笑い返しました。
***
「車でそのまま日帰りは大変だろうから、今日は泊まっていきなさい」というお義父様の言葉で、わたくしたちはこずえさんのご実家にとどまることになりました。
「お風呂いただきました。……すみません、一番風呂をいただいてしまって」
「ああ、いいよ。一番風呂って寒いから、老体にはこたえるんだ」
縁側に座っていたお義父様はそう言って笑ってくださいました。今日一日でずいぶん打ち解けた気がします。
「お酒は飲めるかい?」
「たしなむ程度です」
お義父様の差し出す缶ビールを、わたくしは受け取りました。
「お義母様のお料理、美味しかったです。こずえさんの作ってくださる料理に似ていました」
「ああ、アレは小さい頃からよく母さんの隣で料理のお手伝いをしていたからね。そのときに覚えたんだろう」
お義父様は懐かしそうに視線を宙に見上げました。
「いつの間にかあの娘も大きくなって……私の元から去っていくんだね」
それを聞くと、なんとも言えない気分でした。わたくしもいつかはそんな気分を味わうことになるのでしょう。
「まあそれはともかく、こずえは会社ではどんな感じなのかな」
「彼女の希望で総務部で働いていただいております。とても優秀な社員です」
「秘書にして自分の傍に置きたいとか、思わないのかい」
「それは考えたのですが、こずえさんに『公私混同は良くない』と叱られてしまいまして」
「ハハッ、こずえらしいな」
お義父様は声を上げて笑っておりました。
「スバルくん、昼間は嫌味なことを言ってすまなかったね」
「いえ、こずえさんを心配する気持ちは、わかりますから」
大切な一人娘ですから、心配するのは当然のことでございましょう。
「こずえの趣味については、もう知っているよね」
「はい」
「こずえは、あの趣味のせいでなかなか遊び相手がいなくてね。女子ともつるまなかったし、男子も成長すると女子を意識して一緒に遊んでくれなくなるだろう? しかも男子と一緒に遊んでいると、『男子に媚を売りたくてそういう趣味を装っている』なんて陰口を言われることもあったそうだ」
「それは……ひどい話ですね」
わたくしは腹立たしく思いました。たしかに異性に話を合わせたくてそういった趣味を口実に出会い目的で近づいてくる人間を、男女問わず見てきました。しかし、こずえさんはそんな女性ではなかった。本当にロボットやプラモやカードゲームや男子向けアニメやテレビゲームや少年漫画を愛していました。
「――ああ、スバルくんのその顔が見られただけで充分わかったよ。君は本当にこずえのことが大切なんだね」
「もちろんでございます」
「……スバルくん、ありがとう。こずえと出会ってくれて」
「わたくしこそ、こずえさんをこの世に生み出してくださって、ありがとうございます」
「ハハッ、なんだいそれ」
わたくしとお義父様は声を上げて笑い合いました。
「お父さん、スバルさん。枝豆茹で上がったけど食べる? ビールだけじゃ物足りないでしょう」
こずえさんがザルいっぱいの枝豆を持ってきてくださいました。
「スバルくんは、枝豆食べたことあるかい?」
「小さい頃は父も零細企業の社長だったので、よくビールに枝豆をつまんでいましたよ。わたくしも少しおこぼれをいただいておりました」
お義父様が嫌味のつもりでいったわけではないと、わたくしはきちんと理解しておりました。
にぎやかに、和やかに、能登原家での夜は更けていきました。
〈おわり〉
わたくしはこずえさんとともに車から降り立ちました。
こずえさんの実家は関東の某県にあり、こずえさんは「田舎」と呼んでいましたが、こずえさんが上京する前よりも開発が進んでいるようで、こずえさんも驚いていました。
家の前の邪魔にならない位置に車を停め、わたくしはこずえさんの家のチャイムを鳴らしました。
***
「はじめまして、藤井スバルと申します」
「あらあらまあまあ、イケてるメンズじゃないのちょっと~。あたしが結婚したいくらいだわぁ」
「母さん?」
「あらやだ、冗談よぉ」
東京で買った土産物の菓子折りを渡しながらご挨拶すると、すでにお義母様はわたくしに陥落したようでした。お義父様が軽く睨みますが、お義母様は笑ってお義父様の背中をバンバン叩きます。
「仲のよろしいご夫婦なんですね」
わたくしがニッコリ笑うと、お義母様はすっかりメロメロといった状態でした。
「いやしかし、たしかにいい男だね。こずえが変な男に捕まらなくてよかった」
「ちょっと、どういう意味よそれ。失礼ね」
お義父様の言葉に、こずえさんは少しムッとした顔をしました。しかし、仲が悪いというわけではなく、ジョークの飛ばし合いのようです。
お義父様に促され、わたくしたちは食卓の椅子に向かい合って座りました。わたくしの隣にはこずえさん、向かいにはお義父様とお義母様。
「でもまあ、婚約とはいえ、入籍する前に一言声をかけてはほしかったかな」
「……ごめんなさい」
すでに名字の変わったこずえさんは、お義父様の静かな口調にシュンとしました。
「いや、怒ってるわけじゃないんだ。でも、一度名字を変えてしまうと色々大変だろう? スバルくんは顔がいいから女の子にモテるだろうし、ちょっと心配でね」
「ちょ、お父さん」
お義父様の言葉に、こずえさんは慌てた声を出しました。
――つまり、浮気をするかもしれない、という可能性を示唆しているのでしょう。
「いやねえ、お父さんったら、そんな話して」
お義母様は意味を理解していながらのんびりした顔をしていらっしゃいます。
どうも一筋縄ではいかないご家族のようでした。一人娘なので、色々と気苦労が絶えないのでしょう。
「わたくしはこずえさん一筋ですが、たしかにそれを証明するのは難しいでしょう」
「……」こずえさんもお義父様も、黙ってしまいました。
そう、未来のことは誰にもわからない。将来どうなるかなんて証明のしようがないし、できたところで納得していただけるとも思えない。
「ですから、わたくしはここで誓約します。わたくしがもしこずえさんをないがしろにするようなことがあれば、お義父様はわたくしを好きにしていただいて構いません。腹を切れと言えば切りますし、首を吊れと言うなら吊ります」
わたくしの言葉に、こずえさんもお義母様もぎょっとした顔をしました。しかし、わたくしは本気でした。
真剣な眼差しでお義父様を見つめると、やがてお義父様は目を閉じてそっと息をつきました。
「――本気なんだね」
「はい」
「……うん、まあ、入籍してしまったものを今更どうこうできないしね、私たちには。経済的にもこずえを支えられるだろうし、そのへんは信用してるよ」
「ありがとうございます」
「こずえを、どうかよろしく」
お義父様は、ふっと力を抜いて笑いました。
きっと、初めて心を許してくださったのだと思います。
「絶対にこずえさんを幸せにします」
「おっと、『絶対』なんて強い言葉を簡単に使わないでくれよ?」
「それだけ本気なのです」
わたくしはお義父様に笑い返しました。
***
「車でそのまま日帰りは大変だろうから、今日は泊まっていきなさい」というお義父様の言葉で、わたくしたちはこずえさんのご実家にとどまることになりました。
「お風呂いただきました。……すみません、一番風呂をいただいてしまって」
「ああ、いいよ。一番風呂って寒いから、老体にはこたえるんだ」
縁側に座っていたお義父様はそう言って笑ってくださいました。今日一日でずいぶん打ち解けた気がします。
「お酒は飲めるかい?」
「たしなむ程度です」
お義父様の差し出す缶ビールを、わたくしは受け取りました。
「お義母様のお料理、美味しかったです。こずえさんの作ってくださる料理に似ていました」
「ああ、アレは小さい頃からよく母さんの隣で料理のお手伝いをしていたからね。そのときに覚えたんだろう」
お義父様は懐かしそうに視線を宙に見上げました。
「いつの間にかあの娘も大きくなって……私の元から去っていくんだね」
それを聞くと、なんとも言えない気分でした。わたくしもいつかはそんな気分を味わうことになるのでしょう。
「まあそれはともかく、こずえは会社ではどんな感じなのかな」
「彼女の希望で総務部で働いていただいております。とても優秀な社員です」
「秘書にして自分の傍に置きたいとか、思わないのかい」
「それは考えたのですが、こずえさんに『公私混同は良くない』と叱られてしまいまして」
「ハハッ、こずえらしいな」
お義父様は声を上げて笑っておりました。
「スバルくん、昼間は嫌味なことを言ってすまなかったね」
「いえ、こずえさんを心配する気持ちは、わかりますから」
大切な一人娘ですから、心配するのは当然のことでございましょう。
「こずえの趣味については、もう知っているよね」
「はい」
「こずえは、あの趣味のせいでなかなか遊び相手がいなくてね。女子ともつるまなかったし、男子も成長すると女子を意識して一緒に遊んでくれなくなるだろう? しかも男子と一緒に遊んでいると、『男子に媚を売りたくてそういう趣味を装っている』なんて陰口を言われることもあったそうだ」
「それは……ひどい話ですね」
わたくしは腹立たしく思いました。たしかに異性に話を合わせたくてそういった趣味を口実に出会い目的で近づいてくる人間を、男女問わず見てきました。しかし、こずえさんはそんな女性ではなかった。本当にロボットやプラモやカードゲームや男子向けアニメやテレビゲームや少年漫画を愛していました。
「――ああ、スバルくんのその顔が見られただけで充分わかったよ。君は本当にこずえのことが大切なんだね」
「もちろんでございます」
「……スバルくん、ありがとう。こずえと出会ってくれて」
「わたくしこそ、こずえさんをこの世に生み出してくださって、ありがとうございます」
「ハハッ、なんだいそれ」
わたくしとお義父様は声を上げて笑い合いました。
「お父さん、スバルさん。枝豆茹で上がったけど食べる? ビールだけじゃ物足りないでしょう」
こずえさんがザルいっぱいの枝豆を持ってきてくださいました。
「スバルくんは、枝豆食べたことあるかい?」
「小さい頃は父も零細企業の社長だったので、よくビールに枝豆をつまんでいましたよ。わたくしも少しおこぼれをいただいておりました」
お義父様が嫌味のつもりでいったわけではないと、わたくしはきちんと理解しておりました。
にぎやかに、和やかに、能登原家での夜は更けていきました。
〈おわり〉
1
あなたにおすすめの小説
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
国宝級イケメンとのキスは、最上級に甘いドルチェみたいに私をとろけさせます♡ 〈Dulcisシリーズ〉
はなたろう
恋愛
人気アイドルとの秘密の恋愛♡コウキは俳優やモデルとしても活躍するアイドル。クールで優しいけど、ベッドでは少し意地悪でやきもちやき。彼女の美咲を溺愛し、他の男に取られないかと不安になることも。出会いから交際を経て、甘いキスで溶ける日々の物語。
★みなさまの心にいる、推しを思いながら読んでください
◆出会い編あらすじ
毎日同じ、変わらない。都会の片隅にある植物園で働く美咲。
そこに毎週やってくる、おしゃれで長身の男性。カメラが趣味らい。この日は初めて会話をしたけど、ちょっと変わった人だなーと思っていた。
まさか、その彼が人気アイドル、dulcis〈ドゥルキス〉のメンバーだとは気づきもしなかった。
毎日同じだと思っていた日常、ついに変わるときがきた。
◆登場人物
佐倉 美咲(25) 公園の管理運営企業に勤める。植物園のスタッフから本社の企画営業部へ異動
天見 光季(27) 人気アイドルグループ、dulcis(ドゥルキス)のメンバー。俳優業で活躍中、自然の写真を撮るのが趣味
お読みいただきありがとうございます!
★番外編はこちらに集約してます。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/411579529/693947517
★最年少、甘えん坊ケイタとバツイチ×アラサーの恋愛はじめました。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/411579529/408954279
不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました
入海月子
恋愛
有本瑞希
仕事に燃える設計士 27歳
×
黒瀬諒
飄々として軽い一級建築士 35歳
女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。
彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。
ある日、同僚のミスが発覚して――。
クールな経営者は不器用に溺愛する 〜ツンデレ社長とWワーク女子〜
瀬崎由美
恋愛
OLとネットカフェ店員とのダブルワークをする荒川咲良は、ブース清掃中に忘れ物のUSBメモリを見つけ、すぐに利用客を調べて連絡を入れる。持ち主は常連客の高坂柊人。それを届けることで、彼が近くの会社の経営者で、彼の専門が経営コンサルタントだということを知る。なにかお礼がしたいと申し出る高坂に対し、咲良はお礼の代わりにと母親の弁当屋が赤字経営で苦しんでいることを相談。彼の的確な診断と遠慮のない物言いに、頑なだった母がようやく店を畳む決心をしてくれてホッとする咲良。感情表現の乏しい不器用な高坂だけれど、とても信頼できる人だと次第に惹かれていく。
取引先のエリート社員は憧れの小説家だった
七転び八起き
恋愛
ある夜、傷心の主人公・神谷美鈴がバーで出会った男は、どこか憧れの小説家"翠川雅人"に面影が似ている人だった。
その男と一夜の関係を結んだが、彼は取引先のマネージャーの橘で、憧れの小説家の翠川雅人だと知り、美鈴も本格的に小説家になろうとする。
恋と創作で揺れ動く二人が行き着いた先にあるものは──
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
数合わせから始まる俺様の独占欲
日矩 凛太郎
恋愛
アラサーで仕事一筋、恋愛経験ほぼゼロの浅見結(あさみゆい)。
見た目は地味で控えめ、社内では「婚期遅れのお局」と陰口を叩かれながらも、仕事だけは誰にも負けないと自負していた。
そんな彼女が、ある日突然「合コンに来てよ!」と同僚の女性たちに誘われる。
正直乗り気ではなかったが、数合わせのためと割り切って参加することに。
しかし、その場で出会ったのは、俺様気質で圧倒的な存在感を放つイケメン男性。
彼は浅見をただの数合わせとしてではなく、特別な存在として猛烈にアプローチしてくる。
仕事と恋愛、どちらも慣れていない彼女が、戸惑いながらも少しずつ心を開いていく様子を描いた、アラサー女子のリアルな恋愛模様と成長の物語。
Melty romance 〜甘S彼氏の執着愛〜
yuzu
恋愛
人数合わせで強引に参加させられた合コンに現れたのは、高校生の頃に少しだけ付き合って別れた元カレの佐野充希。適当にその場をやり過ごして帰るつもりだった堀沢真乃は充希に捕まりキスされて……
「オレを好きになるまで離してやんない。」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる