保健室の曜子先生 笑う猫とオバケの鍵

永久保セツナ

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第6話 プールの幽霊

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 六月、梅雨が明けた頃、プール開きのシーズンになる。
 日に日に日差しが強くなっていき、子どもたちはプールの授業を楽しみにしていた。
 しかし、そんな中、不気味なウワサが王馬小学校に広がっていたのだ。
「曜子先生、学校のプールにオバケって住んでるんですか?」
 昼休み、保健室に来ていたアタシの突然の質問に、先生は意外そうな顔をする。
「プールは……昔、おぼれて死んじゃった子どもの霊がいるわね。どうかした?」
「最近、変なウワサを聞いたんです」
 ――プールの底に引きずり込まれたらしいよ。
 ――目が真っ赤で、髪の毛が水の中に広がるんだって……。
 ――それって、まるで水死体じゃん!
 ――ぎゃー、やめてよー!
 でも、曜子先生はふしぎそうに考え込んでいた。
「それ、誰から聞いたの?」
「クラスの子たちから」
「でも、プール開きはまだよね?」
 それはそうだ。
 プールが開かれてないのに、なぜ今、プールの霊の話が出てくるのか。
 プールは今、水が空っぽの状態で、生徒たちが掃除をしてから水を入れることになっている。
 ちょうどそんなときに、そのウワサが流れ始めたのだ。
「そもそも、水が空っぽのときって、プールの霊はどこで何をやってるんですか?」
「私が知ってるプールの子は、近くの理科室で遊んでたと思うけど」
 理科室は、そこはそこで人体模型やらガイコツ模型やら、怖いものがたくさんあるところである。
 プールの幽霊は、よくそんな不気味なところで遊べるな……。
 曜子先生は、あごに手を当ててずっとなにかを考え込んでいた。
「髪の長い女の霊……? でも、プールにいる子はたしか……」
「曜子先生、どうしよう……。アタシ、プールに引きずり込まれたら怖いです……」
「そうね、おぼれる子が出たら大変。ちょっとその霊と話をしてみるわ」
 どうやら、先生がオバケを説得してくれるみたい。
 アタシは安心した。
 曜子先生なら、きっとなんとかしてくれる。
 先生には、そんな安心感と信頼感があった。
 ……そう思っていたのだが。
 プールの掃除が終わって、水が張られた日。
 アタシのクラス、六年一組は一番にプールを使って授業をすることになった。
 その頃にはプールの幽霊のウワサが広まっていて、プールに入るのが楽しみなのが半分、怖いのが半分という感じ。
 でも、担任の池田先生は「幽霊なんかいるわけないだろ」と気にしてないみたい。
「先生は三十年くらい生きてるけど、幽霊やオバケなんて見たことないぞ」
 先生はそう言うけど、三十年生きてる池田先生と、千年生きてる曜子先生のどちらを信じるかと言われると……。
 そもそも、アタシはすでに『笑う猫』や蛇神など、オバケを存分に見てきたのだ。
「へへっ、プールに一番乗り~!」
 水着に着替えて真っ先にプールに飛び込んだのは、あのイタズラ好きの鬼丸くん。
「コラッ、鬼丸! プールに入る前に準備体操をしろ!」
 同じく水着に着替えた池田先生が怒鳴った。
 でも、そんな先生を無視して、ゆうゆうと泳ぐ鬼丸くん。
 水は冷たくて、ゆでダコになっちゃうくらい暑いこんな日には気持ちよさそう……。
 プールの水に手をひたしていたアタシに、「まだ入らないほうがいい」と声をかける男の子がいた。
「あ、渡辺くん」
 渡辺綱吉くんは、プールで一人、カエル泳ぎをしている鬼丸くんを見て、しかめっ面をしている。
「あいつ……遠足であんなことがあっても、反省していないのか」
「え?」
 アタシはドキッとした。
 五月の遠足で鬼丸くんが行方不明になったのは、木の空洞で寝ていたからだと曜子先生が説明していたはずだ。
 実際は山の蛇神にさらわれたのだが、渡辺くんがそのことを知っているはずがない。
 ――どういうこと? 渡辺くんはなにか知ってるの?
 そう思っていると、不意に周りが騒がしくなった。
「おい、大丈夫か、鬼丸!」
「えっ!?」
 プールの方を見ると、鬼丸くんがプールの真ん中あたりでゴボゴボとおぼれている!
「今、先生が助ける!」
 池田先生が飛び込もうとしたところ、学級委員長の安倍くんが「綱吉、お前泳ぎ得意だろ」となぜか渡辺くんに声を掛ける。
「そうだな、僕が行きます。先生は人工呼吸の用意をしてください」と大声で言って、プールに飛び込んだ。
 アタシは迷ったけど、渡辺くんを追いかけて、続いてプールに入った。
 もしかしたら、保健委員としてなにかできることがあるかもしれない。
 それに、プールの幽霊のしわざかもしれないのだ。
 そう思うと、いても立ってもいられなかった。
「おい、お前たちまで……!」
 水中メガネをつけてプールにもぐると、そんな池田先生の声は聞こえなくなった。
 ――やっぱり鬼丸くんの足を誰かが引っぱっている。
 長い髪はわかめみたいにプールの中に広がり、目は充血したように真っ赤で、恐ろしい姿の女の人だった。
 ――こ、こんな怖い幽霊が学校のプールにいるの……!?
 アタシはゾッとして、その場から動けない。
 その間にも鬼丸くんはどんどんプールの底に引きずり込まれていく。
 ――な、なんとかしなきゃ……でも、どうしたらいいの? 今から曜子先生を呼んでいたら間に合わない!
 早くどうにかしないと、鬼丸くんはおぼれ死んでしまうかも。
 でも、ふしぎなことに、先に泳いでいる渡辺くんは女の幽霊を怖がっていないみたい。
 渡辺くんは、右手の人差し指と中指をくっつけて、水中を縦横に指で斬るような動きをしていた。
「臨、兵、闘、者、皆、陣、烈、在、前!」
 水の中なのに、アタシには渡辺くんの声がはっきりと聞こえたのだ。
 そして、渡辺くんが指で斬ったあとが、ぴかっと光って女の幽霊に向かって飛んでいく。
「ぎゃあっ!」
 女の幽霊は光に貫かれ、ばしゃん、と大きな水しぶきを上げて鬼丸くんから手をはなした。
 水中に白い髪がふわっと散って、やがてスッと消えていった。
 渡辺くんは鬼丸くんの体を素早く引き寄せて、水面に上がる。
 アタシもそれに続いて、水面に顔を出した。
「ぷはっ!」
 長く水中で息を止めていたから、呼吸が苦しい。
「先生、鬼丸に人工呼吸を!」
 渡辺くんがプールサイドまで鬼丸くんを連れて、先生に引き渡す。
 池田先生は、鬼丸くんに人工呼吸をした。
 クラスの男子は、「うわ、鬼丸のやつ、先生にキスされてるぞ」と騒いでいる。
 あとで鬼丸くんはこのことでずっとイジられるんだろうなと思ったけど、まあ、自業自得だよね……。
 そんなこんなで、鬼丸くんは「ゲホッ」と水を吐き、なんとか一命をとりとめたのだった。
 アタシがホッと胸をなでおろしていると、渡辺くんがそっと小声で話しかけてきた。
「春風さん、あとで話がある。放課後、教室に残ってほしい」
 ……やっぱり、渡辺くんはふつうの人じゃないみたい。
 そして、アタシは渡辺くんが幽霊を退治したのを見てしまったのだ。
 アタシはそっとうなずいて、渡辺くんから話を聞くことにした。
 その日の放課後、アタシは教室に残って、渡辺くんとふたりきりになる。
「春風さん、僕が幽霊を倒したの、見たよね?」
 アタシは黙ってうなずく。
 渡辺くんはちょっとためらってから、ため息をついた。
「本当は……誰にも知られたくなかった。でも、プールであんなことがあったら、もう隠せないよね」
「渡辺くんは、何者なの?」
「僕の家は、代々妖怪退治をしている家系なんだ」
 渡辺くんの言うことには、昔、彼の先祖、渡辺綱という人物が、鬼を斬ったらしい。
 それ以来、「渡辺」という名字の人間は、節分に豆まきをしなくてもいいくらい、鬼に恐れられているそうだ。
 名字だけで鬼に怖がられるなんて、彼のご先祖様は、よほど強い鬼を倒したのだろう。
「あの、りんぴょう……とかいうのも、オバケを倒すための呪文?」
「そうだよ。指を刀になぞらえて、呪文を唱えながら斬る真似をすると、ああやってオバケを攻撃できる。特別な訓練を積んだ人間じゃないとできないけどね」
 渡辺くんはなんてことないように言ってるけど、それってすごいことだ。
「幸い、水中での出来事だったから、他の人にははっきりと見られずにすんだけど……君は例外。このことはナイショにしてほしい」
「うん、いいよ」
 アタシにとっては、ひみつにしなきゃいけないことが一つ増えただけ。
 でも、渡辺くんは驚いていた。
「本当にナイショにできる? あまりペラペラと周りに言いふらされたくないんだけど」
「言わないよ、大丈夫」
 アタシがあまりにもキッパリと言うから、渡辺くんは怪しんでいるようだ。
「……ああ、でもそうか」
 渡辺くんが首をひねりながら、思い出したように言う。
「八雲先生も、ふつうの人間じゃないもんね」
「……やっぱり、気づいてたの?」
「八雲先生について、調べさせてもらった」
 渡辺くんが王馬小学校のアルバムを調べたら、曜子先生は二十年前からこの学校にいるらしい。
「でも、二十年ここにいて、まったく姿が変わってないってのは怪しすぎる」
「それはそう……」
 最近は、若い姿を保ったままの「美魔女」と呼ばれる女の人も多いけど、曜子先生のそれは若作りとかいう次元じゃないからね……。
「多分他の先生たちは、八雲先生に化かされてて気づいてないんじゃないかな」
 どうやら渡辺くんは、曜子先生の正体にもなんとなく勘づいているみたい。
「八雲先生のこと、教えてもらうことはできないかな?」
「本人に直接聞いたほうがいいと思う。アタシ、曜子先生ともひみつの約束してるから」
 アタシがそう答えると、渡辺くんは目をパチパチさせていた。
「……なるほど。春風さんは信用できそう」
 渡辺くんがフッと笑うと、周りの空気が和らいだ気がする。
「それに、八雲先生もそんなに警戒しなくて良さそう。多分、悪い人じゃなさそうだし。いや、人なのかな? それすらもわからないけど」
 渡辺くんはランドセルを背負った。
 どうやら、もう帰るということらしい。
「春風さん、話に付き合ってくれてありがとう」
 渡辺くんは、そのまま教室を出ていってしまった。
 ……曜子先生のところへ行こう。渡辺くんのことはナイショにしなきゃだけど、プールの幽霊のことは伝えなきゃ。
 アタシもランドセルを背負って、保健室へ向かう。
「……うーん、やっぱり、こころちゃんが見た幽霊は大人の女の人で間違いない?」
 話を聞いた曜子先生は、なんだか納得がいかないようだった。
「間違いありません。こう、髪が長くて、海藻みたいにぶわってプールの中に広がってて……」
「うーん……」
 アタシが手を広げて髪の毛のイメージを伝えても、先生はどうにも煮えきらない。
「な、なにかおかしなところ、ありましたか?」
「そうね……」
 曜子先生の態度に不安を感じたアタシに、先生が困った顔をする。
「先生の知ってるプールの幽霊、髪の短い男の子なのよ」
「……え?」
「言ったでしょ、プールで昔おぼれ死んだ子どもの幽霊って。先生がお話したのは別の子だったのよ」
 曜子先生がおかしいと思ったのはそこだった。
 小学校のプールでおぼれて亡くなったのは、生徒のはず。
 ――その「髪の長い女の人」というのは、いったい誰なのだ?
 それに思い当たった時、アタシは何とも言えない寒気を覚えた。
「まあ、でも、鬼丸くんが無事で良かったわ」
「そうですね……」
 鬼丸くんはしばらくの間は池田先生に人工呼吸されたことをクラスでイジられるだろうけど、死ぬよりはマシだ。
「それで、その幽霊、私がいなかったのに、どうやって撃退したの?」
「えっ、あ、いや……」
 渡辺くんとの約束があるから、下手なことは言えない。
 アタシはあいまいに笑ってごまかした。
 とにかく、渡辺くんが幽霊を撃退してから、その女の幽霊はプールに現れることはなくなったようだ。
 曜子先生もプールにもともといた男の子の幽霊に頼んで、プールの方を警戒してもらっているらしい。
 もし、またその女の幽霊が現れたら、すぐに曜子先生のところへ飛んでいって伝えるようにしてあるとのこと。
 でも、この様子だと、あまり心配する必要はなさそう。
「……それにしても、髪の長い女の幽霊……。そんな子、私は知らない」
 曜子先生はそうつぶやいて、ふと窓の外を見つめた。
 その横顔が、少しだけ怖かった。

〈続く〉
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