8 / 16
第8話 渡辺くんと安倍くん
しおりを挟む
結局、夏休みの王馬小学校に集合して、十物語をすることになった。
とはいえ、夜の小学校には入れないので、昼間に集合し、せめてカーテンを閉めて薄暗くして怪談をすることになったのである。
……まったく怖い雰囲気ないというか、ムードがないな。
そして、ろうそくを小学校で使うわけにはいかないということで、怪談を終えるたびにろうそくを吹き消すということもなしになった。
学校というのは、ルールにうるさいのである。
それにしても、怪談の数はたったの十個、ろうそくも使わないとなると、これはただみんなで集まって怖い話をしているだけだった。
「それじゃ、俺から話すぜ」
言い出しっぺの鬼丸くんがトップバッターに名乗りを上げる。
彼の顔は珍しく真剣で、アタシは思わずドキドキしていた。
「お前ら、気付いてるか? 実は玄関前の校長の銅像、少しずつ回転して動いてるんだぜ」
「えっ、嘘……」
「校長の銅像は毎日数ミリずつ、学校のある方向に向かって回転してるんだ。なぜかというと……」
鬼丸くんが声をひそめるものだから、アタシもゾワゾワしながら話に聞き入った。
「――俺が動かしてるからでした」
「は?」
「な、怖い話だろ? 俺、毎日コツコツと怖い話にするために銅像を力いっぱい動かしてるわけよ」
……。
鬼丸くんはそもそも怪談の意味がまったく分かってない気がする。
その場にいた、鬼丸くんをのぞいた全員がしらけた空気になった。
「で、次、誰がしゃべる?」
鬼丸くんは空気が読めないので、全然気にしている様子がない。
「じゃあ、次は俺が」
苦笑いをしながら、安倍くんが次の話を始めた。
「ここにいるみんなは、『笑う猫』の話を知ってるかな?」
安倍くんの発した思いがけない単語に、アタシと曜子先生が思わずピクッと反応する。
「ああ、なんか気持ち悪い笑顔を浮かべる猫のことだろ」
鬼丸くんはさほど興味がなさそうだった。
「あの猫は『百鬼夜行』をするために、幽霊や妖怪を集めているそうだよ」
「ひゃっきやこう?」
アタシは聞き慣れない言葉に首をかしげる。
「本来は日本妖怪の総大将、『ぬらりひょん』が引き連れてる妖怪の群れだよ。『笑う猫』はこの街を支配するために、妖怪たちを集めて力をつけ、そのボスとして君臨するつもりなんだ」
「あのチェシャ猫が、そんなことを……?」
アタシはなんだか、あのニヤニヤ笑いを思い出して怖くなってきた。
あんな猫に街を好き勝手にされるのはいやだ。
曜子先生もその話に真剣な顔で聞き入っている。
一方の鬼丸くんは、なぜか目を輝かせていた。
「すっげー! その『笑う猫』ってやつ、イカしてんじゃん! 俺もそういう強そうな妖怪を引き連れたボスになりたいぜ! 見た目のおっかない妖怪を、あごでこき使えるってことだろ!?」
「どうかな。鬼丸くんみたいなふつうの人間の言うことは聞かないんじゃない?」
安倍くんがちょっと笑うと、その途端に鬼丸くんは不機嫌そうにムッとして、フンと鼻を鳴らす。
そこで、渡辺くんが口を開いた。
「僕も、その『笑う猫』について、知っている情報がある」
「お、次は綱吉の番ってわけか。オーケー、話してみて」
安倍くんは渡辺くんに順番を譲ったのだ。
「あの猫は、この学校のどこかに封印されている『なにか』を探している」
アタシはドキッとした。
そっと隣にいる曜子先生の反応をうかがうと、彼女は黙って眉間にシワを寄せている。
「なにか、ってなんだよ?」
「それは知らない。ただ、それを『笑う猫』に奪われたらまずい、ということしか」
鬼丸くんはわけがわからない、という顔をしていた。
「お前らが言ってること、全然怪談じゃないし、『笑う猫』って作り話なんじゃねえの?」
「八雲先生はどう思います?」
安倍くんが急に曜子先生に話を振ったのだ。
「『笑う猫』は本当に存在するのか、『笑う猫』が何を狙い、何をたくらんでいるのか。もしかしたら、この学校に長くいらっしゃる先生なら知ってるんじゃないですか?」
――もしかして、安倍くんは曜子先生の正体に気付いているのでは?
アタシは思わずつばを飲み込む。
曜子先生といえば、あいまいな笑みを浮かべていた。
「そうね、最近その『笑う猫』って話、保健室で話している生徒もいるけれど、そんなの本当にいるのかしら。猫が笑うってあまり聞いたことないから」
どうやら、先生は知らないフリをするつもりらしい。
「いやだなあ、だからこその怪談なんじゃないですか。もしその猫がこの学校を狙っているとしたら、何が目的だと思います?」
「さあ……。王馬小学校で金目のものなんてそうそうないし……」
「いいえ、猫が人間のお金なんてものを狙うとは思えない。もっとなにか……そう、『笑う猫』は妖怪なのだから、妖怪に関わるものなのでしょう。それが、猫の狙っている『なにか』なのです」
安倍くんはまるで探偵のように、曜子先生に言葉巧みに推理を話していく。
――やっぱり、安倍くんは曜子先生の正体に気付いているんだ……。
そして、安倍くんがこの十物語に参加したのは、これが目的だったのだろう。
曜子先生の知っている情報を聞き出して、何をするつもりなのかは、わからないけど。
「本当に何もご存じないのなら、それはそれで貴重な情報ですね」
安倍くんは笑っていたが、その目は笑っていなかった。
「なあ、安倍も渡辺も、もう猫のことはいいじゃん。俺、もう飽きた。十物語なんて面白くないし、俺んちでゲームして遊ぼうぜ」
ここでやはり空気を読まない鬼丸くんが、話をさえぎって止めてくれたのだ。
このときばかりは「鬼丸くん、ナイス!」と声をかけたくなったアタシであった。
曜子先生が締め切ったカーテンを開けると、外はまだ明るい。
「やれやれ、まいったね。どうしようか、綱吉」
安倍くんは鬼丸くんに話を邪魔されて、苦笑いを浮かべている。
「僕はもう帰る」
渡辺くんは荷物をまとめていた。
「じゃあ、俺ももう帰ろうかな」
「なあ、俺んちでゲームは……」
「それでは、八雲先生。また夏休み明けに――『なにごともなければ』学校で」
安倍くんと渡辺くんは並んで教室を出ていってしまったのだ。
「――なんだよ、あいつら、感じわりい!」
無視された鬼丸くんは怒りながら、教室を飛び出す。
残されたのは、アタシと曜子先生。
「……うーん。このまま私の正体がバレるのも時間の問題かしらね?」
曜子先生は困ったような笑みを浮かべていた。
「それにしても、十物語が中断されてよかった……。アレ、怪談を十個言ったらどうなってたんでしょう?」
「別にどうもならないと思うわよ。そもそも百物語を十物語にした時点で、大したオバケも出てこないし」
曜子先生は、とりあえず鬼丸くんが飽きてくれたことに安心しているみたい。
「……それにしても、渡辺綱吉くんに、安倍清明くん、ね……」
「先生は二人をご存じないんですか?」
「保健室に寄ってこない子はあまり覚えてないのよね……」
曜子先生はあごに手を当てて、なにか考え込んでいた。
「偶然とは思えないわね」
「何がですか?」
「いえ、こっちの話」
先生はほほえみを浮かべて、「こころちゃんも早く帰ったほうがいい」とうながす。
「また、夏休みが終わったら会いましょう」
校門から外に出ると、日差しが肌を痛いくらいに照りつけていた。
それで、ああ夏だなあ、と今さら思う。
あの『笑う猫』は、まだ姿を見せていない。
けれど、きっとどこかで、じっとチャンスをうかがっている――そんな気がしてならなかった。
曜子先生の話では学校の周りを探っているということだったが、そろそろ学校の中に侵入してもおかしくはないはずだ。
ましてや、今は夏休み。
人の目も少なくなり、学校に入り込むには充分なはず。
だからこそ、学校に残っている曜子先生や、『笑う猫』が侵入しそうな場所に住んでいるオバケたちが夏休みの間、全力で守るのだろう。
……曜子先生のために、なにかアタシができること、ないのかな?
でも、アタシはなんの力も持っていないのだ。
渡辺くんのように妖怪を退治する手段もない。
いつも曜子先生に守られてばかりだ。
――でも、見てるだけなんて、もうイヤだ。
アタシは帰り道をトボトボと歩いていくのだった。
〈続く〉
とはいえ、夜の小学校には入れないので、昼間に集合し、せめてカーテンを閉めて薄暗くして怪談をすることになったのである。
……まったく怖い雰囲気ないというか、ムードがないな。
そして、ろうそくを小学校で使うわけにはいかないということで、怪談を終えるたびにろうそくを吹き消すということもなしになった。
学校というのは、ルールにうるさいのである。
それにしても、怪談の数はたったの十個、ろうそくも使わないとなると、これはただみんなで集まって怖い話をしているだけだった。
「それじゃ、俺から話すぜ」
言い出しっぺの鬼丸くんがトップバッターに名乗りを上げる。
彼の顔は珍しく真剣で、アタシは思わずドキドキしていた。
「お前ら、気付いてるか? 実は玄関前の校長の銅像、少しずつ回転して動いてるんだぜ」
「えっ、嘘……」
「校長の銅像は毎日数ミリずつ、学校のある方向に向かって回転してるんだ。なぜかというと……」
鬼丸くんが声をひそめるものだから、アタシもゾワゾワしながら話に聞き入った。
「――俺が動かしてるからでした」
「は?」
「な、怖い話だろ? 俺、毎日コツコツと怖い話にするために銅像を力いっぱい動かしてるわけよ」
……。
鬼丸くんはそもそも怪談の意味がまったく分かってない気がする。
その場にいた、鬼丸くんをのぞいた全員がしらけた空気になった。
「で、次、誰がしゃべる?」
鬼丸くんは空気が読めないので、全然気にしている様子がない。
「じゃあ、次は俺が」
苦笑いをしながら、安倍くんが次の話を始めた。
「ここにいるみんなは、『笑う猫』の話を知ってるかな?」
安倍くんの発した思いがけない単語に、アタシと曜子先生が思わずピクッと反応する。
「ああ、なんか気持ち悪い笑顔を浮かべる猫のことだろ」
鬼丸くんはさほど興味がなさそうだった。
「あの猫は『百鬼夜行』をするために、幽霊や妖怪を集めているそうだよ」
「ひゃっきやこう?」
アタシは聞き慣れない言葉に首をかしげる。
「本来は日本妖怪の総大将、『ぬらりひょん』が引き連れてる妖怪の群れだよ。『笑う猫』はこの街を支配するために、妖怪たちを集めて力をつけ、そのボスとして君臨するつもりなんだ」
「あのチェシャ猫が、そんなことを……?」
アタシはなんだか、あのニヤニヤ笑いを思い出して怖くなってきた。
あんな猫に街を好き勝手にされるのはいやだ。
曜子先生もその話に真剣な顔で聞き入っている。
一方の鬼丸くんは、なぜか目を輝かせていた。
「すっげー! その『笑う猫』ってやつ、イカしてんじゃん! 俺もそういう強そうな妖怪を引き連れたボスになりたいぜ! 見た目のおっかない妖怪を、あごでこき使えるってことだろ!?」
「どうかな。鬼丸くんみたいなふつうの人間の言うことは聞かないんじゃない?」
安倍くんがちょっと笑うと、その途端に鬼丸くんは不機嫌そうにムッとして、フンと鼻を鳴らす。
そこで、渡辺くんが口を開いた。
「僕も、その『笑う猫』について、知っている情報がある」
「お、次は綱吉の番ってわけか。オーケー、話してみて」
安倍くんは渡辺くんに順番を譲ったのだ。
「あの猫は、この学校のどこかに封印されている『なにか』を探している」
アタシはドキッとした。
そっと隣にいる曜子先生の反応をうかがうと、彼女は黙って眉間にシワを寄せている。
「なにか、ってなんだよ?」
「それは知らない。ただ、それを『笑う猫』に奪われたらまずい、ということしか」
鬼丸くんはわけがわからない、という顔をしていた。
「お前らが言ってること、全然怪談じゃないし、『笑う猫』って作り話なんじゃねえの?」
「八雲先生はどう思います?」
安倍くんが急に曜子先生に話を振ったのだ。
「『笑う猫』は本当に存在するのか、『笑う猫』が何を狙い、何をたくらんでいるのか。もしかしたら、この学校に長くいらっしゃる先生なら知ってるんじゃないですか?」
――もしかして、安倍くんは曜子先生の正体に気付いているのでは?
アタシは思わずつばを飲み込む。
曜子先生といえば、あいまいな笑みを浮かべていた。
「そうね、最近その『笑う猫』って話、保健室で話している生徒もいるけれど、そんなの本当にいるのかしら。猫が笑うってあまり聞いたことないから」
どうやら、先生は知らないフリをするつもりらしい。
「いやだなあ、だからこその怪談なんじゃないですか。もしその猫がこの学校を狙っているとしたら、何が目的だと思います?」
「さあ……。王馬小学校で金目のものなんてそうそうないし……」
「いいえ、猫が人間のお金なんてものを狙うとは思えない。もっとなにか……そう、『笑う猫』は妖怪なのだから、妖怪に関わるものなのでしょう。それが、猫の狙っている『なにか』なのです」
安倍くんはまるで探偵のように、曜子先生に言葉巧みに推理を話していく。
――やっぱり、安倍くんは曜子先生の正体に気付いているんだ……。
そして、安倍くんがこの十物語に参加したのは、これが目的だったのだろう。
曜子先生の知っている情報を聞き出して、何をするつもりなのかは、わからないけど。
「本当に何もご存じないのなら、それはそれで貴重な情報ですね」
安倍くんは笑っていたが、その目は笑っていなかった。
「なあ、安倍も渡辺も、もう猫のことはいいじゃん。俺、もう飽きた。十物語なんて面白くないし、俺んちでゲームして遊ぼうぜ」
ここでやはり空気を読まない鬼丸くんが、話をさえぎって止めてくれたのだ。
このときばかりは「鬼丸くん、ナイス!」と声をかけたくなったアタシであった。
曜子先生が締め切ったカーテンを開けると、外はまだ明るい。
「やれやれ、まいったね。どうしようか、綱吉」
安倍くんは鬼丸くんに話を邪魔されて、苦笑いを浮かべている。
「僕はもう帰る」
渡辺くんは荷物をまとめていた。
「じゃあ、俺ももう帰ろうかな」
「なあ、俺んちでゲームは……」
「それでは、八雲先生。また夏休み明けに――『なにごともなければ』学校で」
安倍くんと渡辺くんは並んで教室を出ていってしまったのだ。
「――なんだよ、あいつら、感じわりい!」
無視された鬼丸くんは怒りながら、教室を飛び出す。
残されたのは、アタシと曜子先生。
「……うーん。このまま私の正体がバレるのも時間の問題かしらね?」
曜子先生は困ったような笑みを浮かべていた。
「それにしても、十物語が中断されてよかった……。アレ、怪談を十個言ったらどうなってたんでしょう?」
「別にどうもならないと思うわよ。そもそも百物語を十物語にした時点で、大したオバケも出てこないし」
曜子先生は、とりあえず鬼丸くんが飽きてくれたことに安心しているみたい。
「……それにしても、渡辺綱吉くんに、安倍清明くん、ね……」
「先生は二人をご存じないんですか?」
「保健室に寄ってこない子はあまり覚えてないのよね……」
曜子先生はあごに手を当てて、なにか考え込んでいた。
「偶然とは思えないわね」
「何がですか?」
「いえ、こっちの話」
先生はほほえみを浮かべて、「こころちゃんも早く帰ったほうがいい」とうながす。
「また、夏休みが終わったら会いましょう」
校門から外に出ると、日差しが肌を痛いくらいに照りつけていた。
それで、ああ夏だなあ、と今さら思う。
あの『笑う猫』は、まだ姿を見せていない。
けれど、きっとどこかで、じっとチャンスをうかがっている――そんな気がしてならなかった。
曜子先生の話では学校の周りを探っているということだったが、そろそろ学校の中に侵入してもおかしくはないはずだ。
ましてや、今は夏休み。
人の目も少なくなり、学校に入り込むには充分なはず。
だからこそ、学校に残っている曜子先生や、『笑う猫』が侵入しそうな場所に住んでいるオバケたちが夏休みの間、全力で守るのだろう。
……曜子先生のために、なにかアタシができること、ないのかな?
でも、アタシはなんの力も持っていないのだ。
渡辺くんのように妖怪を退治する手段もない。
いつも曜子先生に守られてばかりだ。
――でも、見てるだけなんて、もうイヤだ。
アタシは帰り道をトボトボと歩いていくのだった。
〈続く〉
10
あなたにおすすめの小説
パンティージャムジャムおじさん
KOU/Vami
児童書・童話
夜の街に、歌いながら歩く奇妙なおじさんが現れる。
口癖は「パラダイス~☆♪♡」――名乗る名は「パンティージャムジャムおじさん」。
子供たちは笑いながら彼の後についていき、歌を真似し、踊り、列は少しずつ長くなる。
そして翌朝、街は初めて気づく。昨夜の歌が、ただの遊びではなかったことに。
【親子おはなし絵本】ドングリさんいっぱい(2~4歳向け(漢字えほん):いろいろできたね!)
天渡 香
絵本
「ごちそうさま。ドングリさんをちょうだい」ママは、さっちゃんの小さな手に、ドングリさんをのせます。
+:-:+:-:+
ドングリさんが大好きな我が子ために作った絵本です。
+:-:+:-:+
「ひとりでトイレに行けたね!」とほめながら、おててにドングリさんを渡すような話しかけをしています(親子のコミュニケーションを目的にしています)。
+:-:+:-:+
「ドングリさんをちょうだい」のフレーズを繰り返しているうちに、子供の方から「ドングリさんはどうしたらもらえるの?」とたずねてくれたので、「ひとりでお着がえできたら、ドングリさんをもらえるよ~」と、我が家では親子の会話がはずみました。
+:-:+:-:+
寝る前に、今日の「いろいろできたね!」をお話しするのにもぴったりです!
+:-:+:-:+
2歳の頃から、園で『漢字えほん(漢字が含まれている童話の本)』に親しんでいる我が子。出版数の少ない、低年齢向けの『漢字えほん』を自分で作ってみました。漢字がまじる事で、大人もスラスラ読み聞かせができます。『友達』という漢字を見つけて、子供が喜ぶなど、ひらがなだけの絵本にはない発見の楽しさがあるようです。
+:-:+:-:+
未満児(1~3歳頃)に漢字のまじった絵本を渡すというのには最初驚きましたが、『街中の看板』『広告』の一つ一つも子供にとっては楽しい童話に見えるようです。漢字の成り立ちなどの『漢字えほん』は多数ありますが、童話に『漢字とひらがなとカタカナ』を含む事で、自然と興味を持って『文字が好き』になったみたいです。
笑いの授業
ひろみ透夏
児童書・童話
大好きだった先先が別人のように変わってしまった。
文化祭前夜に突如始まった『笑いの授業』――。
それは身の毛もよだつほどに怖ろしく凄惨な課外授業だった。
伏線となる【神楽坂の章】から急展開する【高城の章】。
追い詰められた《神楽坂先生》が起こした教師としてありえない行動と、その真意とは……。
14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート
谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。
“スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。
そして14歳で、まさかの《定年》。
6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。
だけど、定年まで残された時間はわずか8年……!
――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。
だが、そんな幸弘の前に現れたのは、
「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。
これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。
描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。
星降る夜に落ちた子
千東風子
児童書・童話
あたしは、いらなかった?
ねえ、お父さん、お母さん。
ずっと心で泣いている女の子がいました。
名前は世羅。
いつもいつも弟ばかり。
何か買うのも出かけるのも、弟の言うことを聞いて。
ハイキングなんて、来たくなかった!
世羅が怒りながら歩いていると、急に体が浮きました。足を滑らせたのです。その先は、とても急な坂。
世羅は滑るように落ち、気を失いました。
そして、目が覚めたらそこは。
住んでいた所とはまるで違う、見知らぬ世界だったのです。
気が強いけれど寂しがり屋の女の子と、ワケ有りでいつも諦めることに慣れてしまった綺麗な男の子。
二人がお互いの心に寄り添い、成長するお話です。
全年齢ですが、けがをしたり、命を狙われたりする描写と「死」の表現があります。
苦手な方は回れ右をお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
私が子どもの頃から温めてきたお話のひとつで、小説家になろうの冬の童話際2022に参加した作品です。
石河 翠さまが開催されている個人アワード『石河翠プレゼンツ勝手に冬童話大賞2022』で大賞をいただきまして、イラストはその副賞に相内 充希さまよりいただいたファンアートです。ありがとうございます(^-^)!
こちらは他サイトにも掲載しています。
ぼくのだいじなヒーラー
もちっぱち
絵本
台所でお母さんと喧嘩した。
遊んでほしくて駄々をこねただけなのに
怖い顔で怒っていたお母さん。
そんな時、不思議な空間に包まれてふわりと気持ちが軽くなった。
癒される謎の生き物に会えたゆうくんは楽しくなった。
お子様向けの作品です
ひらがな表記です。
ぜひ読んでみてください。
イラスト:ChatGPT(OpenAI)生成
「いっすん坊」てなんなんだ
こいちろう
児童書・童話
ヨシキは中学一年生。毎年お盆は瀬戸内海の小さな島に帰省する。去年は帰れなかったから二年ぶりだ。石段を上った崖の上にお寺があって、書院の裏は狭い瀬戸を見下ろす絶壁だ。その崖にあった小さなセミ穴にいとこのユキちゃんと一緒に吸い込まれた。長い長い穴の底。そこにいたのがいっすん坊だ。ずっとこの島の歴史と、生きてきた全ての人の過去を記録しているという。ユキちゃんは神様だと信じているが、どうもうさんくさいやつだ。するといっすん坊が、「それなら、おまえの振り返りたい過去を三つだけ、再現してみせてやろう」という。
自分の過去の振り返りから、両親への愛を再認識するヨシキ・・・
【奨励賞】おとぎの店の白雪姫
ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】
母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。
ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし!
そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。
小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり!
他のサイトにも掲載しています。
表紙イラストは今市阿寒様です。
絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる