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1 付き合ってるのにどういうことだよ
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この世界は簡単だ。俺はただ願っていればいい。ほんの少しの願いを頭に思い浮かべるだけでいい。
だけど、何もかもが簡単すぎて、≪困難≫が欲しくなる。思い通りにならない、そんな事が起きればいい。そう思っていた俺に、アイツ…いやアイツらは≪思い通りにならない≫奴等だった。
『変な夢を見る?』
だったら今日はいい夢見ると思う―――。
そう言って俺をほんの少しだけ救ってくれたアイツも。思い通りにいかないヒーローに捕られてしまった。
全然思い通りにいかない。
ああ、楽しいなぁ―――。
俺はうっとりとした感情に包まれ、目を閉じた。閉じた瞼の裏には闇ではなく光が広がっていた。
◇ ◇ ◇ ◇
俺、増栄州将(ますえ くにます)は悩んでいた。
それは最近出来た恋人、栗須公宏(くりす きみひろ)についてだった。
人口の99パーセントが『神通力』を持つこの世界。神通力と言っても様々だ。空を飛べるもの、心が読めるもの、予言、予知―――。何も能力を持っていない人はむしろ「レア」とされ、研究所へ送られる。俺も神通力が出てくる年齢になっても能力が不明だったために、研究所に送られるところだった。
能力は自己申告性で、子供の時に国に申請することが国民の義務となっている。
そこでランク付けされ危険度の高い能力者は要注意人物としてマークされることになる。俺の能力は「人の心の願望が聞こえてくる能力」だ。人に干渉はするが、そこまで害は及ばないということで要注意人物とはなっていない。
要注意人物になっていない引き換えに俺は政府から「監視役」を任されていた。
「監視役」と言っても、定期的に政府に「危険人物がいないかの報告」をするだけだが…。
俺はそれにいつも「特に異常なし」と報告をしている。たまに際どい事を考えている人はいるが、それを実際に行う人間は殆どいない。神通力があるこの世界の警察は有能で、悪事を働いてもほぼ100パーセント捕まる。今の世界ではそんな無理な事―――犯罪を犯す人間はいないのだ。
それに俺は人の心では何を考えたっていいと思う。自分の中で吐き出したいものは誰だってあるだろう。
―――話が逸れてしまった。
紆余曲折あって恋人になった仏頂面ではあるが美形である栗須は困ったことに妄想が激しい。妄想は「願望」なので、俺の脳内に全部聞こえてくる。聞こえ方は様々あるが、栗須の場合は俺に実体験のような事をさせてくるのでそれにも困っている。
ちなみに彼の能力は人に好きな夢を見せる事ができる能力だ。
この彼の能力のおかげで毎晩強制的に栗須の夢を見せられ、俺は栗須を意識せざるを得なかった。二人でデートをする夢だとか、初めて会った日の夢だとか…。そんなもの毎日毎晩1週間も見せられれば意識するに決まっている。
無表情の癖に、栗須の心の中は欲望に塗れていた。初めてそれを見てしまった時は驚いた。栗須は高身長で見目がいいので、クラスの女子にもモテているのに考えている事は、どうしてか「俺」の事ばっかりだった。―――今ではそれが普通なのでもう慣れたけど。
なんやかんやで恋人になった今でも、願望ばかり聞こえてくる…というわけでもない。
それが最近の俺の悩みだ。
いや、それだけが悩みと言うわけではない。俺の目下の悩みはもっと根本的な事だ。
「はぁ~」
ため息が吐くと幸せが逃げるって誰が言ってったっけ?
俺は教室の窓際の席で思わずため息を吐いた。時計を確認すると、窓から見える高校の正門に自然と目が向く。始業のチャイムまで10分。まだ大勢の生徒が門をくぐっている所だった。
「ため息ついてどうしたの?」
「あ、西島」
友達である可愛らしい容姿をした西島ライ(にしじま らい)が声をかけてきてくれたので、俺は頭を振り向かせる。おはよー、と言うと、西島もおはようと可愛い声であいさつをしてくれた。
クラスの視線を感じるが、その視線よりも西島の顔色が悪い。それもそのはずだ、だって西島には俺以上の最悪な能力を持っているんだから。
『はぁ~西島きゅん、今日も可愛いなぁ…。抱きしめて、チューしたいっ』
『俺の彼女になって欲しい~!』
彼女って…―――西島は男だっつうの!!!!
俺は聞こえてきた男女の願望に突っ込みをいれる。西島はまるで女の子みたいな容姿で、下手したらクラスのどの女子よりも可愛らしいので男女問わず好意を持たれやすい。しかも耳を塞ぎたくなるぐらいかなり過激な妄想をされる事が多い。
「…大丈夫か?」
「うん、もう慣れたけど…」
そっと耳打ちすると、西島は青ざめた顔で力弱く頷いた。そんな顔をしている所を見ると、こっちまで辛くなる。
どうして西島がこんなに辛そうなのかと言うと、西島の神通力は「人の心を読むこと」だからだ。とても辛いことにいやらしい願望までも全て西島に聞こえているのである。
何故そのことを知っているのか―――。それは俺たちは能力が似ているからかお互い心を読むことが出来なかったのが理由だ。その事が発覚し、二人は能力を打ち明け、友達として仲良くなることが出来た。能力が似ているからこそ、俺たちは仲良くできる。
能力的には、西島の方が俺より強いので、その分毎日辛そうだ。人々の感情に酔う事も多いらしい。
ため息を吐いている二人に対して、ふいに一つの影が割り込んできた。
「よっ、二人して何外見てため息ついてんだよ」
「角川っ」
親しみやすい笑みを浮かべた整った容姿の茶髪で長身の男―――クラスメイトの角川 真(つのかわ まこと)に肩を叩かれ俺は驚きすぎて飛び上がってしまう。角川は栗須の友達で、ハッキリ言ってあまり近づかない方がいい人物だ。
175センチで長身の彼に見下ろされると、脳内に嫌な思い出が浮かんだ。ニヤつきながらサウナで俺を―――…。
―――って何思い出してんだよっ、俺!
角川の能力はよく分からない。
ただ分かるのが角川の能力が―――神通力持ちが100パーセントのこの公立高校の中でもかなり強力なものであるということ、そして心を読める俺たちにも角川の心の声が聞こえてこないという事だけだ。聞こえてこないということは、角川の能力で効かなくしているということだろう。それだけでもう政府の「危険人物」に当たるのかもしれない。
近付きたくない理由はそれだけではない。角川は栗須と計画をし、修学旅行で俺の貞操を奪おうとしてきた危険な人物だからだ。そのくせ、角川は栗須に協力はしていてたが、あわよくば俺に栗須をこっぴどく振って貰いたがっていた。
俺と栗須が好きだと言い、どっちも欲しいと語る角川の眼は冗談ではなく本気だった。実際に栗須と俺が付きあうと知った時はかなり荒れていた。
角川はほっといても人が集まってくる魅力的な男だ。人好きのする顔立ちに見つめられるとこっちまでドキッとすることもある。―――だが、不思議な事に彼は平々凡々である俺によく絡んでくる。栗須への気持ちもあるのだろうが、他にも絡んでくる理由があった。
彼の趣味は「コレクション」らしく、人の能力を知ることを秘密の趣味にしているらしい。この学校で分からないのは俺と西島だけらしい。それを探るため、角川は俺たちを観察するためにかなり距離感が近く関わりを持とうとする。
栗須には自分の能力を話したが、角川には話していない。本能が、やめた方がいいと言っている。
「お前まさかまだ栗須が来てないかなぁ~って見てたわけ?」
けらけら笑われた内容は、図星だった。
思わず顔を真っ赤にすると、角川は俺の肩を無遠慮に組み、顔を近づけてくる。
「健気だね~、あ、ほら、あそこ…校門で歩いているの栗須じゃね?」
「えっ」
俺と西島は思わずその言葉で窓を見る。視線を落とすと、栗須が歩いているのが見えた。俺は慌てて角川の手を引きはがし教室から飛び出した。角川の大爆笑が後ろから聞こえてくる。クラスメイトに「ラブラブだねぇ」と煽られたが、もう気にしていられない。
今日こそ、今日こそは―――!
俺は必死に廊下を走る。今日は絶対に栗須と話さなきゃいけない。
―――だが、廊下は走らないとマナーを訴えるポスターのある角を曲がった瞬間。人影が見え、俺は慌てて急ブレーキをかける。
「おっ、っとと…。あっ、増栄。ちょうどよかった、これ一緒に教室まで運んでくれないか?」
「え、え~~~~~?」
目の前には立ちふさがったのは、大量の書類を持った担任の先生だった。何と言うタイミングの悪さ。ぶつかりそうになった手前、頼まれたら無下にも出来ない。俺はしぶしぶ書類を受け取った。
―――これで、何回目なんだろ…。
「おっ、助かるなぁ、内申点あげちゃうよ」
「あ、あはは…」
愛想笑いをしつつ先生の書類を半分持って運ぶ。重いので足がふらついた。頭に浮かぶのは、今日も栗須と話せないかもしれないという懸念。不安と疑問が頭の中でグチャグチャになる。
そう―――俺の悩みは『恋人になった栗須と全く話せなくなった』という事だ。話そうとするとタイミング悪く誰かが転んで気にかけているうちに授業が始まったり、先生に呼ばれたり、メールを送ろうとするとネットワークが繋がらなくなり送れなくなったり…。
―――呪われてんのかな、俺…。
はあ、とため息を吐いて俺は上を仰いだ。その瞬間、無情にもホームルームの5分前を知らせるチャイムが鳴り響いた。
だけど、何もかもが簡単すぎて、≪困難≫が欲しくなる。思い通りにならない、そんな事が起きればいい。そう思っていた俺に、アイツ…いやアイツらは≪思い通りにならない≫奴等だった。
『変な夢を見る?』
だったら今日はいい夢見ると思う―――。
そう言って俺をほんの少しだけ救ってくれたアイツも。思い通りにいかないヒーローに捕られてしまった。
全然思い通りにいかない。
ああ、楽しいなぁ―――。
俺はうっとりとした感情に包まれ、目を閉じた。閉じた瞼の裏には闇ではなく光が広がっていた。
◇ ◇ ◇ ◇
俺、増栄州将(ますえ くにます)は悩んでいた。
それは最近出来た恋人、栗須公宏(くりす きみひろ)についてだった。
人口の99パーセントが『神通力』を持つこの世界。神通力と言っても様々だ。空を飛べるもの、心が読めるもの、予言、予知―――。何も能力を持っていない人はむしろ「レア」とされ、研究所へ送られる。俺も神通力が出てくる年齢になっても能力が不明だったために、研究所に送られるところだった。
能力は自己申告性で、子供の時に国に申請することが国民の義務となっている。
そこでランク付けされ危険度の高い能力者は要注意人物としてマークされることになる。俺の能力は「人の心の願望が聞こえてくる能力」だ。人に干渉はするが、そこまで害は及ばないということで要注意人物とはなっていない。
要注意人物になっていない引き換えに俺は政府から「監視役」を任されていた。
「監視役」と言っても、定期的に政府に「危険人物がいないかの報告」をするだけだが…。
俺はそれにいつも「特に異常なし」と報告をしている。たまに際どい事を考えている人はいるが、それを実際に行う人間は殆どいない。神通力があるこの世界の警察は有能で、悪事を働いてもほぼ100パーセント捕まる。今の世界ではそんな無理な事―――犯罪を犯す人間はいないのだ。
それに俺は人の心では何を考えたっていいと思う。自分の中で吐き出したいものは誰だってあるだろう。
―――話が逸れてしまった。
紆余曲折あって恋人になった仏頂面ではあるが美形である栗須は困ったことに妄想が激しい。妄想は「願望」なので、俺の脳内に全部聞こえてくる。聞こえ方は様々あるが、栗須の場合は俺に実体験のような事をさせてくるのでそれにも困っている。
ちなみに彼の能力は人に好きな夢を見せる事ができる能力だ。
この彼の能力のおかげで毎晩強制的に栗須の夢を見せられ、俺は栗須を意識せざるを得なかった。二人でデートをする夢だとか、初めて会った日の夢だとか…。そんなもの毎日毎晩1週間も見せられれば意識するに決まっている。
無表情の癖に、栗須の心の中は欲望に塗れていた。初めてそれを見てしまった時は驚いた。栗須は高身長で見目がいいので、クラスの女子にもモテているのに考えている事は、どうしてか「俺」の事ばっかりだった。―――今ではそれが普通なのでもう慣れたけど。
なんやかんやで恋人になった今でも、願望ばかり聞こえてくる…というわけでもない。
それが最近の俺の悩みだ。
いや、それだけが悩みと言うわけではない。俺の目下の悩みはもっと根本的な事だ。
「はぁ~」
ため息が吐くと幸せが逃げるって誰が言ってったっけ?
俺は教室の窓際の席で思わずため息を吐いた。時計を確認すると、窓から見える高校の正門に自然と目が向く。始業のチャイムまで10分。まだ大勢の生徒が門をくぐっている所だった。
「ため息ついてどうしたの?」
「あ、西島」
友達である可愛らしい容姿をした西島ライ(にしじま らい)が声をかけてきてくれたので、俺は頭を振り向かせる。おはよー、と言うと、西島もおはようと可愛い声であいさつをしてくれた。
クラスの視線を感じるが、その視線よりも西島の顔色が悪い。それもそのはずだ、だって西島には俺以上の最悪な能力を持っているんだから。
『はぁ~西島きゅん、今日も可愛いなぁ…。抱きしめて、チューしたいっ』
『俺の彼女になって欲しい~!』
彼女って…―――西島は男だっつうの!!!!
俺は聞こえてきた男女の願望に突っ込みをいれる。西島はまるで女の子みたいな容姿で、下手したらクラスのどの女子よりも可愛らしいので男女問わず好意を持たれやすい。しかも耳を塞ぎたくなるぐらいかなり過激な妄想をされる事が多い。
「…大丈夫か?」
「うん、もう慣れたけど…」
そっと耳打ちすると、西島は青ざめた顔で力弱く頷いた。そんな顔をしている所を見ると、こっちまで辛くなる。
どうして西島がこんなに辛そうなのかと言うと、西島の神通力は「人の心を読むこと」だからだ。とても辛いことにいやらしい願望までも全て西島に聞こえているのである。
何故そのことを知っているのか―――。それは俺たちは能力が似ているからかお互い心を読むことが出来なかったのが理由だ。その事が発覚し、二人は能力を打ち明け、友達として仲良くなることが出来た。能力が似ているからこそ、俺たちは仲良くできる。
能力的には、西島の方が俺より強いので、その分毎日辛そうだ。人々の感情に酔う事も多いらしい。
ため息を吐いている二人に対して、ふいに一つの影が割り込んできた。
「よっ、二人して何外見てため息ついてんだよ」
「角川っ」
親しみやすい笑みを浮かべた整った容姿の茶髪で長身の男―――クラスメイトの角川 真(つのかわ まこと)に肩を叩かれ俺は驚きすぎて飛び上がってしまう。角川は栗須の友達で、ハッキリ言ってあまり近づかない方がいい人物だ。
175センチで長身の彼に見下ろされると、脳内に嫌な思い出が浮かんだ。ニヤつきながらサウナで俺を―――…。
―――って何思い出してんだよっ、俺!
角川の能力はよく分からない。
ただ分かるのが角川の能力が―――神通力持ちが100パーセントのこの公立高校の中でもかなり強力なものであるということ、そして心を読める俺たちにも角川の心の声が聞こえてこないという事だけだ。聞こえてこないということは、角川の能力で効かなくしているということだろう。それだけでもう政府の「危険人物」に当たるのかもしれない。
近付きたくない理由はそれだけではない。角川は栗須と計画をし、修学旅行で俺の貞操を奪おうとしてきた危険な人物だからだ。そのくせ、角川は栗須に協力はしていてたが、あわよくば俺に栗須をこっぴどく振って貰いたがっていた。
俺と栗須が好きだと言い、どっちも欲しいと語る角川の眼は冗談ではなく本気だった。実際に栗須と俺が付きあうと知った時はかなり荒れていた。
角川はほっといても人が集まってくる魅力的な男だ。人好きのする顔立ちに見つめられるとこっちまでドキッとすることもある。―――だが、不思議な事に彼は平々凡々である俺によく絡んでくる。栗須への気持ちもあるのだろうが、他にも絡んでくる理由があった。
彼の趣味は「コレクション」らしく、人の能力を知ることを秘密の趣味にしているらしい。この学校で分からないのは俺と西島だけらしい。それを探るため、角川は俺たちを観察するためにかなり距離感が近く関わりを持とうとする。
栗須には自分の能力を話したが、角川には話していない。本能が、やめた方がいいと言っている。
「お前まさかまだ栗須が来てないかなぁ~って見てたわけ?」
けらけら笑われた内容は、図星だった。
思わず顔を真っ赤にすると、角川は俺の肩を無遠慮に組み、顔を近づけてくる。
「健気だね~、あ、ほら、あそこ…校門で歩いているの栗須じゃね?」
「えっ」
俺と西島は思わずその言葉で窓を見る。視線を落とすと、栗須が歩いているのが見えた。俺は慌てて角川の手を引きはがし教室から飛び出した。角川の大爆笑が後ろから聞こえてくる。クラスメイトに「ラブラブだねぇ」と煽られたが、もう気にしていられない。
今日こそ、今日こそは―――!
俺は必死に廊下を走る。今日は絶対に栗須と話さなきゃいけない。
―――だが、廊下は走らないとマナーを訴えるポスターのある角を曲がった瞬間。人影が見え、俺は慌てて急ブレーキをかける。
「おっ、っとと…。あっ、増栄。ちょうどよかった、これ一緒に教室まで運んでくれないか?」
「え、え~~~~~?」
目の前には立ちふさがったのは、大量の書類を持った担任の先生だった。何と言うタイミングの悪さ。ぶつかりそうになった手前、頼まれたら無下にも出来ない。俺はしぶしぶ書類を受け取った。
―――これで、何回目なんだろ…。
「おっ、助かるなぁ、内申点あげちゃうよ」
「あ、あはは…」
愛想笑いをしつつ先生の書類を半分持って運ぶ。重いので足がふらついた。頭に浮かぶのは、今日も栗須と話せないかもしれないという懸念。不安と疑問が頭の中でグチャグチャになる。
そう―――俺の悩みは『恋人になった栗須と全く話せなくなった』という事だ。話そうとするとタイミング悪く誰かが転んで気にかけているうちに授業が始まったり、先生に呼ばれたり、メールを送ろうとするとネットワークが繋がらなくなり送れなくなったり…。
―――呪われてんのかな、俺…。
はあ、とため息を吐いて俺は上を仰いだ。その瞬間、無情にもホームルームの5分前を知らせるチャイムが鳴り響いた。
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養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
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