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15 二人きりのサウナで話す内容じゃない
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むしむしと、じっとしているだけで汗が溢れてくる。隣の角川を見たら、涼しい顔をしていた。こんな、蒸し暑くて熱気がやばいのに。
汗をかいていても、カッコいいとかマジ意味わかんねぇ…。
俺は、熱気で飽和状態になった頭でぼんやりと悪態をつく。
顔にふきでる汗を俺は手でぬぐって、払う。暑くて、暑くて…―――早くここから出たい。
「なあ」
ふと、角川が声をあげた。その声に反応して、角川を見る。角川の身体には筋肉がほどよくついていて、腹筋に汗を流して色香を放っている。女子がこんな姿を見たら、鼻血を出してしまいそうなほどにセクシーだった。
頭がジンジンしたまま、ぼんやりと角川を見ているとある変化を見つけて目を剥く。
「っ?!」
俺は角川のある部分を見て、身体をのけ反らせる。
その部分は、あれだ。まぁ、なんというか…―――角川は股間を滾らせていた。タオルで隠されているが、本当に見事なほどに勃起していることがわかる。はっきりしたシルエットを見るに、角川の息子はかなりでかいのだろう。
あぁ、なんて無意味な情報を知ってしまったんだろう。
「な、なんで…た、勃ってんだよ…」
俺は震えながら、その部分を指さす。
角川は、いつも通りの軽い笑みを浮かべた。なんで、こんなに余裕そうなのか、俺にはまったく意味がわからない。なんで、俺が男と二人きりで、相手のソコを見せつけられなければならないのだろうか。意味不明すぎて、俺は頭の飽和状態がもっと深まった気がした。
「ん、生理現象だろ。こんなの」
さらっと、今日のご飯はこれですと同じように言われてしまった。
「こ、こんなのって…っ」
俺の前で、勃起しちゃっても意味がないと思うんだけど―――?!
顔が真っ赤になった俺に、角川はクスクスと声をたてて笑う。
「サウナって熱いじゃん? 興奮しちゃってんだよ、俺のちんこ」
滅茶苦茶キまった感じで言われてしまったが、俺にとって迷惑でしかない。
そういえば、ほかの人の反応しているところを初めて見たかもしれない。
―――いや、妄想だけだったら、栗須の数え切れない見てた。
そこまで考えて、俺は今の意味不明な状況を打破しようと必死に考える。とにかく暑くて、頭がうまく働かない。今の状況が、かなりマズイ状態だってことだけはわかった。
「…っ、と、取り敢えず、鎮まらせて…」
手で、鎮まらせるイメージを沸かせるために、それっぽく動かしたが頭がくらくらしてこれでいいのかよく分からなくなっていく。
「なんで? 今のゲームには、一切関係ないじゃん。増栄、俺が勃っててマズイ理由でもあんの?」
角川はあっけからんと喋る。
そうなのか? そうなのだろうか?
「…いや、ないけど…気になるだけっていうか…」
目を右往左往させて、もごもごと喋る。だって、普通こんなのありえないだろ。男同士だからって、こんなの、駄目に決まってる。
「へえ、俺のちんこ気になる?」
「はぁ?!」
思わず声をあげる。
サウナで叫んだら、一気に体力を削られた。はぁ、はぁと息を吐き出すと精神を落ち着かせようとする。これも、ただの角川がからかっているだけだ。まともに相手しちゃいけない。そんな俺の心境を見透かしているかのように、角川はニヤニヤと含み笑いをしている。
「おいおい、叫んでたらゲームも持たない。落ち着けって」
「…角川が、叫ばしてんじゃん…」
俺は、はあ…と大きく息を吐く。
そうだ。これは、ゲーム。勝てば、栗須の計画が聞ける。…勝つ、勝ってみせる!
大きく息をはき、心を落ち着かせる。角川のからかう声なんて、気にしてられない。だが、角川はそんな俺の気持ちを嘲笑うかのような質問をぶつけてきた。
「なあ、増栄って栗須のことどう思ってんの?」
心臓をナイフで刺されたような質問だった。嫌な汗が流れて、背中を伝う。角川は、口角をあげていた。愉しそうに聞いてくる。
「どうって…友達だけど…」
平常心、と心に言い聞かせて俺は普通に聞こえるように装った。表情も、普段通りの感じで見えるようにする。角川のタオルで隠されている勃起したそこは、先ほどのままだった。むしろ萎えることもなく、さらに勃ちあがっているように見えるのは俺の気のせいだろうか。
「あー、そうなんだ。かわいそ、栗須脈ナシじゃん」
くくっと嗤う、角川はとても愉しげだった。脈ナシ―――言っている言葉を理解するには、十分の知識を俺はもっていなかった。角川は、顔を手で隠しククッと鼻で笑っていた。心底愉しそうで、また嬉しそうに笑っている。
「…なにが、おかしいんだよ」
笑いが止まらないといった様子の角川に、ある種の恐れを抱き俺は問いかける。不気味にも見える角川の笑い声は、不安を煽るものだった。どこからの汗が、腹を伝う感覚がした。
「…栗須、馬鹿みたいだなぁって思ってさぁ…。アイツもよく分かってんだろうけど、くくっ」
栗須を馬鹿みたいだ、と言って笑う角川はどこか狂気に満ちていた。
「な、なに、言ってんだよ…」
さらに笑い出した角川に、俺は怖くなり後ろに下がる。
その様子を角川は見逃さなかった。腕をつかまれ、引き留められる。角川の手は力強い力で、暑さで身体から力が抜けている俺には一切逃れられないものだった。
「あーあ、面白れぇ、面白いなぁ。こんなに愉しいの久しぶりだよ。…なあ、このゲーム俺の負けでいいよ。お前も辛そうだし、もっといいところで話そーぜ」
一気に言われた言葉に、俺は硬直する。ニタリ、と口角をあげる角川は別人に見えた。俺の目を見ている瞳は、ほのかな昏いものが映り込んでいる気がした。
ウキウキと言われ、俺はどうしていいのかよく分からない。俺にとっては、ありがたい申し出だった。だが、この角川を信じていいのか不安だった。角川の表情は、どこか不安なものを孕んでいた。自分のことだけを考えている眼だった。
「で、でも…なんか、角川がこんなこと言うとか信じられないっていうか」
思わず本音を吐露すると、角川が目を泣く真似をしてこする。
「俺って、そんなに信用ねぇ? 哀しいなぁ、哀しいよ…」
「わ、わざとらし…」
俺は、角川のことがなんだかよく分からなくなっていく。いや、前からわからない奴だった。俺と西島を同じ班にしようといったのは、コイツだった。西島はともかく、俺を相手にする角川ははっきり言って浮いたものだった。
角川はクラスの中心人物で、人気者だ。俺は、クラスの中でもある意味で空気のような存在だった。クラスのヒエラルキーも、中の下がいいところだろう。
なのに、こんなになんで俺に構ってくるのかいまだにわからない。
これも、きっと角川のからかいなのだ。全部、きっと。
「…なあ、増栄……どうすんの? ここまま試合続行する? お前、たぶん負けんけど」
「き…決めつけんなよ」
角川は、俺をせかす。
腕に力がはいった。近づけられた顔から、甘い匂いがした。きっとさっき夕食の時間で角川の食べていたいちごのアイスクリームだ。
「俺は負ける気がしねぇけど?」
その顔から、絶対的な自信が感じられた。これは角川の『能力』が関係しているのかもしれない。角川の能力は正体不明だ。だが、俺の能力や西島の能力で心をのぞけないということを見ても、相当な能力なのだとわかる。だからこんなに、西島と俺が恐れているのだ。
「……じゃあ、俺の勝ちにしといて」
俺は、曖昧に言った。これしか、計画を知るすべがないから。それだったら危険なことかもしれないが、賭けてみる。
「お、ナイス判断」
角川は、そう言って立ち上がる。俺も、つながれている手を引っ張れてサウナを出ることになった。高温の場所から出られて、俺はほっとする。だが、ふと疑問に思った。今まで、サウナに誰も入ってこなかったのは偶然だろうか?と。
角川の勃ちあがったものはそのままだった。それでいいのか、とまた一つ疑問を持ったが、角川は口笛を吹きそうな勢いで風呂場をでる。
「お、おい……っ、西島置いてっちゃうんだけど…」
いいのか?―――そう思って引っ張れながらつい叫ぶように言ってしまった。
「あー、さっきトイレで見た。平気でしょ、ホント増栄って正義感あんな」
ニヤニヤとしながら、角川は俺を見る。周りに視線を感じた。目立つ角川に引っ張れる俺って、あまりに違和感あるよな…。
そんなことを思っていたので、俺は角川の言葉をあまり理解できないでいた。西島には、また置いていったと怒られそうだが、あとで謝ろう…。ごめん、西島―――。
「なぁ、どこ行くんだよ」
服を着ている角川は、二カッと笑う。
「ゲームセンター」
―――と。
汗をかいていても、カッコいいとかマジ意味わかんねぇ…。
俺は、熱気で飽和状態になった頭でぼんやりと悪態をつく。
顔にふきでる汗を俺は手でぬぐって、払う。暑くて、暑くて…―――早くここから出たい。
「なあ」
ふと、角川が声をあげた。その声に反応して、角川を見る。角川の身体には筋肉がほどよくついていて、腹筋に汗を流して色香を放っている。女子がこんな姿を見たら、鼻血を出してしまいそうなほどにセクシーだった。
頭がジンジンしたまま、ぼんやりと角川を見ているとある変化を見つけて目を剥く。
「っ?!」
俺は角川のある部分を見て、身体をのけ反らせる。
その部分は、あれだ。まぁ、なんというか…―――角川は股間を滾らせていた。タオルで隠されているが、本当に見事なほどに勃起していることがわかる。はっきりしたシルエットを見るに、角川の息子はかなりでかいのだろう。
あぁ、なんて無意味な情報を知ってしまったんだろう。
「な、なんで…た、勃ってんだよ…」
俺は震えながら、その部分を指さす。
角川は、いつも通りの軽い笑みを浮かべた。なんで、こんなに余裕そうなのか、俺にはまったく意味がわからない。なんで、俺が男と二人きりで、相手のソコを見せつけられなければならないのだろうか。意味不明すぎて、俺は頭の飽和状態がもっと深まった気がした。
「ん、生理現象だろ。こんなの」
さらっと、今日のご飯はこれですと同じように言われてしまった。
「こ、こんなのって…っ」
俺の前で、勃起しちゃっても意味がないと思うんだけど―――?!
顔が真っ赤になった俺に、角川はクスクスと声をたてて笑う。
「サウナって熱いじゃん? 興奮しちゃってんだよ、俺のちんこ」
滅茶苦茶キまった感じで言われてしまったが、俺にとって迷惑でしかない。
そういえば、ほかの人の反応しているところを初めて見たかもしれない。
―――いや、妄想だけだったら、栗須の数え切れない見てた。
そこまで考えて、俺は今の意味不明な状況を打破しようと必死に考える。とにかく暑くて、頭がうまく働かない。今の状況が、かなりマズイ状態だってことだけはわかった。
「…っ、と、取り敢えず、鎮まらせて…」
手で、鎮まらせるイメージを沸かせるために、それっぽく動かしたが頭がくらくらしてこれでいいのかよく分からなくなっていく。
「なんで? 今のゲームには、一切関係ないじゃん。増栄、俺が勃っててマズイ理由でもあんの?」
角川はあっけからんと喋る。
そうなのか? そうなのだろうか?
「…いや、ないけど…気になるだけっていうか…」
目を右往左往させて、もごもごと喋る。だって、普通こんなのありえないだろ。男同士だからって、こんなの、駄目に決まってる。
「へえ、俺のちんこ気になる?」
「はぁ?!」
思わず声をあげる。
サウナで叫んだら、一気に体力を削られた。はぁ、はぁと息を吐き出すと精神を落ち着かせようとする。これも、ただの角川がからかっているだけだ。まともに相手しちゃいけない。そんな俺の心境を見透かしているかのように、角川はニヤニヤと含み笑いをしている。
「おいおい、叫んでたらゲームも持たない。落ち着けって」
「…角川が、叫ばしてんじゃん…」
俺は、はあ…と大きく息を吐く。
そうだ。これは、ゲーム。勝てば、栗須の計画が聞ける。…勝つ、勝ってみせる!
大きく息をはき、心を落ち着かせる。角川のからかう声なんて、気にしてられない。だが、角川はそんな俺の気持ちを嘲笑うかのような質問をぶつけてきた。
「なあ、増栄って栗須のことどう思ってんの?」
心臓をナイフで刺されたような質問だった。嫌な汗が流れて、背中を伝う。角川は、口角をあげていた。愉しそうに聞いてくる。
「どうって…友達だけど…」
平常心、と心に言い聞かせて俺は普通に聞こえるように装った。表情も、普段通りの感じで見えるようにする。角川のタオルで隠されている勃起したそこは、先ほどのままだった。むしろ萎えることもなく、さらに勃ちあがっているように見えるのは俺の気のせいだろうか。
「あー、そうなんだ。かわいそ、栗須脈ナシじゃん」
くくっと嗤う、角川はとても愉しげだった。脈ナシ―――言っている言葉を理解するには、十分の知識を俺はもっていなかった。角川は、顔を手で隠しククッと鼻で笑っていた。心底愉しそうで、また嬉しそうに笑っている。
「…なにが、おかしいんだよ」
笑いが止まらないといった様子の角川に、ある種の恐れを抱き俺は問いかける。不気味にも見える角川の笑い声は、不安を煽るものだった。どこからの汗が、腹を伝う感覚がした。
「…栗須、馬鹿みたいだなぁって思ってさぁ…。アイツもよく分かってんだろうけど、くくっ」
栗須を馬鹿みたいだ、と言って笑う角川はどこか狂気に満ちていた。
「な、なに、言ってんだよ…」
さらに笑い出した角川に、俺は怖くなり後ろに下がる。
その様子を角川は見逃さなかった。腕をつかまれ、引き留められる。角川の手は力強い力で、暑さで身体から力が抜けている俺には一切逃れられないものだった。
「あーあ、面白れぇ、面白いなぁ。こんなに愉しいの久しぶりだよ。…なあ、このゲーム俺の負けでいいよ。お前も辛そうだし、もっといいところで話そーぜ」
一気に言われた言葉に、俺は硬直する。ニタリ、と口角をあげる角川は別人に見えた。俺の目を見ている瞳は、ほのかな昏いものが映り込んでいる気がした。
ウキウキと言われ、俺はどうしていいのかよく分からない。俺にとっては、ありがたい申し出だった。だが、この角川を信じていいのか不安だった。角川の表情は、どこか不安なものを孕んでいた。自分のことだけを考えている眼だった。
「で、でも…なんか、角川がこんなこと言うとか信じられないっていうか」
思わず本音を吐露すると、角川が目を泣く真似をしてこする。
「俺って、そんなに信用ねぇ? 哀しいなぁ、哀しいよ…」
「わ、わざとらし…」
俺は、角川のことがなんだかよく分からなくなっていく。いや、前からわからない奴だった。俺と西島を同じ班にしようといったのは、コイツだった。西島はともかく、俺を相手にする角川ははっきり言って浮いたものだった。
角川はクラスの中心人物で、人気者だ。俺は、クラスの中でもある意味で空気のような存在だった。クラスのヒエラルキーも、中の下がいいところだろう。
なのに、こんなになんで俺に構ってくるのかいまだにわからない。
これも、きっと角川のからかいなのだ。全部、きっと。
「…なあ、増栄……どうすんの? ここまま試合続行する? お前、たぶん負けんけど」
「き…決めつけんなよ」
角川は、俺をせかす。
腕に力がはいった。近づけられた顔から、甘い匂いがした。きっとさっき夕食の時間で角川の食べていたいちごのアイスクリームだ。
「俺は負ける気がしねぇけど?」
その顔から、絶対的な自信が感じられた。これは角川の『能力』が関係しているのかもしれない。角川の能力は正体不明だ。だが、俺の能力や西島の能力で心をのぞけないということを見ても、相当な能力なのだとわかる。だからこんなに、西島と俺が恐れているのだ。
「……じゃあ、俺の勝ちにしといて」
俺は、曖昧に言った。これしか、計画を知るすべがないから。それだったら危険なことかもしれないが、賭けてみる。
「お、ナイス判断」
角川は、そう言って立ち上がる。俺も、つながれている手を引っ張れてサウナを出ることになった。高温の場所から出られて、俺はほっとする。だが、ふと疑問に思った。今まで、サウナに誰も入ってこなかったのは偶然だろうか?と。
角川の勃ちあがったものはそのままだった。それでいいのか、とまた一つ疑問を持ったが、角川は口笛を吹きそうな勢いで風呂場をでる。
「お、おい……っ、西島置いてっちゃうんだけど…」
いいのか?―――そう思って引っ張れながらつい叫ぶように言ってしまった。
「あー、さっきトイレで見た。平気でしょ、ホント増栄って正義感あんな」
ニヤニヤとしながら、角川は俺を見る。周りに視線を感じた。目立つ角川に引っ張れる俺って、あまりに違和感あるよな…。
そんなことを思っていたので、俺は角川の言葉をあまり理解できないでいた。西島には、また置いていったと怒られそうだが、あとで謝ろう…。ごめん、西島―――。
「なぁ、どこ行くんだよ」
服を着ている角川は、二カッと笑う。
「ゲームセンター」
―――と。
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