古今戦士の理

星月

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零《往時》

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桜降る夜。

川が流れる土手の上には、枝垂れ桜が並んでいた。
その道の途中で立ち止まると、その桜を見上げた。

ピンク色の短髪が夜風に靡き、長いピアスはまるで振り子のように揺れる。

あと数日もすれば、僕は高校生。

高校には一体、どんな日常が待っているのだろうか。
そんな、桜のような淡い期待を胸に抱き、僕は再び歩き出した。
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