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睦月
みその回・一夜漬け(全2話)
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【みその回】~アルスの日常~
杏姉は、冬休みの課題の1つである料理がまだ終わっていなかったので、エルに助けを求めていた。
エル「時間がなかったとかかな」
キッチンの片付けをしながら、エルが聞く。
杏姉「えぇっと...作ってはみたんですが...」
杏姉は携帯を取り出し、ある写真を見せる。
そこには、黄色い謎のかたまりと、真っ黒な棒状のものが写っていた。
杏姉「こんな感じでいつも失敗してしまうので...」
うーんとね、ここまで来たらもう失敗では収まらないんだ。
エル「えーと、かき揚げと...これはソーセージかな?」
画面に写る、黒い物体を指差した。
杏姉「いえ...かぼちゃの天ぷらとエビフライ...です。」
衝撃が走った。
杏姉曰く、このころものかたまりがエビフライで、真っ黒な棒状のものが天ぷららしい。
エビフライならまだ分かるが、天ぷらはどうやったらここまで焦がせるのか。
失礼だが、この子にうちのキッチンを使わせると、どんな目に遭うか知れたものではない。
怖じ気づいた私は、調味料の棚から2つのみそを取り出した。
エル「じゃあ、簡単なみそ汁でも作ろうか。赤みそか白みそ、どっちがいい?」
杏姉「みそってどれも同じじゃないんですか?」
え、この子マジ?
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【一夜漬け】~ナタモチ~
冬休み最終日の夜。
お出掛けから帰って来た隼士は、買ってきた服を試着していた。
隼士「いいじゃねぇかこれ、なかなか渋いんじゃねぇの?」
鏡の前で、いくつかポーズを取る。
珍しく納得のいく買い物ができて、大満足だ。
隼士「さてと...」
服を洗濯かごへ放り込み、隼士は一呼吸置いた。
隼士「宿題やるか。」
杏姉は、冬休みの課題の1つである料理がまだ終わっていなかったので、エルに助けを求めていた。
エル「時間がなかったとかかな」
キッチンの片付けをしながら、エルが聞く。
杏姉「えぇっと...作ってはみたんですが...」
杏姉は携帯を取り出し、ある写真を見せる。
そこには、黄色い謎のかたまりと、真っ黒な棒状のものが写っていた。
杏姉「こんな感じでいつも失敗してしまうので...」
うーんとね、ここまで来たらもう失敗では収まらないんだ。
エル「えーと、かき揚げと...これはソーセージかな?」
画面に写る、黒い物体を指差した。
杏姉「いえ...かぼちゃの天ぷらとエビフライ...です。」
衝撃が走った。
杏姉曰く、このころものかたまりがエビフライで、真っ黒な棒状のものが天ぷららしい。
エビフライならまだ分かるが、天ぷらはどうやったらここまで焦がせるのか。
失礼だが、この子にうちのキッチンを使わせると、どんな目に遭うか知れたものではない。
怖じ気づいた私は、調味料の棚から2つのみそを取り出した。
エル「じゃあ、簡単なみそ汁でも作ろうか。赤みそか白みそ、どっちがいい?」
杏姉「みそってどれも同じじゃないんですか?」
え、この子マジ?
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【一夜漬け】~ナタモチ~
冬休み最終日の夜。
お出掛けから帰って来た隼士は、買ってきた服を試着していた。
隼士「いいじゃねぇかこれ、なかなか渋いんじゃねぇの?」
鏡の前で、いくつかポーズを取る。
珍しく納得のいく買い物ができて、大満足だ。
隼士「さてと...」
服を洗濯かごへ放り込み、隼士は一呼吸置いた。
隼士「宿題やるか。」
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