毎日!アルスの日常365

星月

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睦月

みその回・一夜漬け(全2話)

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【みその回】~アルスの日常~

杏姉は、冬休みの課題の1つである料理がまだ終わっていなかったので、エルに助けを求めていた。

エル「時間がなかったとかかな」

キッチンの片付けをしながら、エルが聞く。

杏姉「えぇっと...作ってはみたんですが...」

杏姉は携帯を取り出し、ある写真を見せる。

そこには、黄色い謎のかたまりと、真っ黒な棒状のものが写っていた。

杏姉「こんな感じでいつも失敗してしまうので...」

うーんとね、ここまで来たらもう失敗では収まらないんだ。

エル「えーと、かき揚げと...これはソーセージかな?」

画面に写る、黒い物体を指差した。

杏姉「いえ...かぼちゃの天ぷらとエビフライ...です。」

衝撃が走った。

杏姉曰く、このころものかたまりがエビフライで、真っ黒な棒状のものが天ぷららしい。
エビフライならまだ分かるが、天ぷらはどうやったらここまで焦がせるのか。

失礼だが、この子にうちのキッチンを使わせると、どんな目に遭うか知れたものではない。
怖じ気づいた私は、調味料の棚から2つのみそを取り出した。

エル「じゃあ、簡単なみそ汁でも作ろうか。赤みそか白みそ、どっちがいい?」

杏姉「みそってどれも同じじゃないんですか?」

え、この子マジ?



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【一夜漬け】~ナタモチ~

冬休み最終日の夜。
お出掛けから帰って来た隼士は、買ってきた服を試着していた。

隼士「いいじゃねぇかこれ、なかなか渋いんじゃねぇの?」

鏡の前で、いくつかポーズを取る。

珍しく納得のいく買い物ができて、大満足だ。

隼士「さてと...」

服を洗濯かごへ放り込み、隼士は一呼吸置いた。

隼士「宿題やるか。」
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