29 / 369
睦月
ホットケーキの回・囚われの猫(全2話)
しおりを挟む
【ホットケーキの回】~アルスの日常~
颯太「ねーねー。私、ホットケーキが食べたい。」
颯太は起きるなり、キッチンにいる私にそう告げてきた。
エル「昨日テレビでやってたもんね~。」
昨夜のグルメ番組で、ホットケーキのアレンジレシピを紹介していた。
颯太はその時から、釘付けになっていた。
エル「じゃあ作ろっか!」
颯太「やったー!」
まあ、昨夜から作ろうと予定はしてたんだけどね。
だから今、キッチンの片隅には道具や材料がまとめてあるので、いつでも作り出すことができる。
準備はしておいて損はないよね。
【囚われの猫】~ナタモチ~
私は美浦、囚われの猫。
抜け出すことのできないものに手を出してしまった私は、もうかつての生活には戻れない。
私がいなくたってみんななら、きっとこの先上手くやっていけるよ。
そう...信じてるから。
意識がもうろうとする中、足音がこちらに近付いてくるのが聞こえる。
美優「美浦!さっきのメールは一体どういう...」
扉を開け、部屋へと飛び込んできたのは、私の高校の友達の美優。
急いで来たのか、息を荒くしてこちらに歩み寄ってくる。
美浦「あ、美優...ちょっと引っ張り出してくれない?自分から出ようとは思えなくて...」
寝そべったまま、美優の方へと手を伸ばす。
美優「なにかと思えばこたつかよ!」
私は美浦。
こたつと言う名の鳥かごに囚われた、猫です。
颯太「ねーねー。私、ホットケーキが食べたい。」
颯太は起きるなり、キッチンにいる私にそう告げてきた。
エル「昨日テレビでやってたもんね~。」
昨夜のグルメ番組で、ホットケーキのアレンジレシピを紹介していた。
颯太はその時から、釘付けになっていた。
エル「じゃあ作ろっか!」
颯太「やったー!」
まあ、昨夜から作ろうと予定はしてたんだけどね。
だから今、キッチンの片隅には道具や材料がまとめてあるので、いつでも作り出すことができる。
準備はしておいて損はないよね。
【囚われの猫】~ナタモチ~
私は美浦、囚われの猫。
抜け出すことのできないものに手を出してしまった私は、もうかつての生活には戻れない。
私がいなくたってみんななら、きっとこの先上手くやっていけるよ。
そう...信じてるから。
意識がもうろうとする中、足音がこちらに近付いてくるのが聞こえる。
美優「美浦!さっきのメールは一体どういう...」
扉を開け、部屋へと飛び込んできたのは、私の高校の友達の美優。
急いで来たのか、息を荒くしてこちらに歩み寄ってくる。
美浦「あ、美優...ちょっと引っ張り出してくれない?自分から出ようとは思えなくて...」
寝そべったまま、美優の方へと手を伸ばす。
美優「なにかと思えばこたつかよ!」
私は美浦。
こたつと言う名の鳥かごに囚われた、猫です。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる