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如月
Wピース・ごまかしの回(全2話)
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【Wピース】~電脳戦士の理~
茉愛「私が記念日を作る!」
休み時間、突如として茉愛が声を上げた。
リーテ「一体どんなの?」
次の授業の準備をしているリーテが、詳細を尋ねる。
茉愛「今日は2月2日でしょ?手で2を表すとピースになるから...」
両手でピースの形を作ると、それを頬に寄せる。
茉愛「ダブルピースの日とか?」
最近の女子は面白いこと思い付くね。
リリー「この日は2人でピースしてる写真を撮るっていうのはどうかなぁ?」
すぐそばで、窓の外を眺めていたリリーも話に加わる。
茉愛「いいじゃんそれ!それじゃあさっそく一緒に...」
尋常じゃないスピードでカメラを立ち上げ、インカメで僕と自身を写す茉愛。
最近の女子は携帯の操作が早い。
彼女の手は、すでにピースの形となっていた。
リーテ「まあ、それくらいならいいけど...」
僕も片手で、レンズに向かいピースを作る。
茉愛「うわ~い!」
シャッターボタンを長押しし、容赦なく連写をする茉愛。
リーテ「ちょっと!先生に見つかるって!」
シャッター音が思いの外大きいので、バレないかが心配であるところだった。
ていうか、今じゃなくてもいいよね?
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【ごまかしの回】~アルスの日常~
近藤「しまった、1月って書いてもうた。」
自習ノートに日付を書いた近藤。
まだ2月の実感が無いのか、「1/2」と書いてしまったようだ。
なぜか、何日かは合っている。
アルス「普通何日かを書くまでに気付くよな。なんで1月の時点で気付かなかったん?」
近藤「それが自分でも分からないんだ。」
分からないのか。
まあ...聞いといてなんだけど、理由なんて知ったこっちゃないし。
近藤「これなんとか消さずにいける方法ない?」
いや素直に消したらどうよ。
でも、それだと面白くないな。
漢数字だったら簡単だっただろうが、その書き方するやつおる?
アルス「ローマ数字にしたら?」
ふと浮かんだ策を提案する。
近藤「なんだそれ?」
アルスはノートに、「VII」や「IX」と書いた。
アルス「こういうのや」
近藤「あ~それか!これなら線を一本付け足すだけでいいな!」
そう言って、「1」を「Ⅱ」の形にした。
近藤「でも2日ってどうすりゃいい?」
Ⅱ/2...これだとすごい違和感。
アルス「統一性なんて気にするな」
めんどくさくなったので、そう言って締めようとした。
近藤「でも俺A型だし...」
アルス「気のせいや」
近藤「気のせいじゃねーよ!」
さすがに適当に返しすぎたか。
アルス「血液型 なんて気にするな」
近藤「いや結構重要だと思うんだが...」
それはそうと、あることに気が付く。
アルス「てか、もう3限目終わってるよな。前3限全部1月って書いたん?」
近藤はきょとんとしたのち、3冊のノートを取り出す。
ものの見事、全部「1/2」と書き記されていた。
近藤は1本ずつ線を付け足し、「Ⅱ/2」にした。
近藤「これでよし!」
アルス「本当にそれでいいんすか?」
茉愛「私が記念日を作る!」
休み時間、突如として茉愛が声を上げた。
リーテ「一体どんなの?」
次の授業の準備をしているリーテが、詳細を尋ねる。
茉愛「今日は2月2日でしょ?手で2を表すとピースになるから...」
両手でピースの形を作ると、それを頬に寄せる。
茉愛「ダブルピースの日とか?」
最近の女子は面白いこと思い付くね。
リリー「この日は2人でピースしてる写真を撮るっていうのはどうかなぁ?」
すぐそばで、窓の外を眺めていたリリーも話に加わる。
茉愛「いいじゃんそれ!それじゃあさっそく一緒に...」
尋常じゃないスピードでカメラを立ち上げ、インカメで僕と自身を写す茉愛。
最近の女子は携帯の操作が早い。
彼女の手は、すでにピースの形となっていた。
リーテ「まあ、それくらいならいいけど...」
僕も片手で、レンズに向かいピースを作る。
茉愛「うわ~い!」
シャッターボタンを長押しし、容赦なく連写をする茉愛。
リーテ「ちょっと!先生に見つかるって!」
シャッター音が思いの外大きいので、バレないかが心配であるところだった。
ていうか、今じゃなくてもいいよね?
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【ごまかしの回】~アルスの日常~
近藤「しまった、1月って書いてもうた。」
自習ノートに日付を書いた近藤。
まだ2月の実感が無いのか、「1/2」と書いてしまったようだ。
なぜか、何日かは合っている。
アルス「普通何日かを書くまでに気付くよな。なんで1月の時点で気付かなかったん?」
近藤「それが自分でも分からないんだ。」
分からないのか。
まあ...聞いといてなんだけど、理由なんて知ったこっちゃないし。
近藤「これなんとか消さずにいける方法ない?」
いや素直に消したらどうよ。
でも、それだと面白くないな。
漢数字だったら簡単だっただろうが、その書き方するやつおる?
アルス「ローマ数字にしたら?」
ふと浮かんだ策を提案する。
近藤「なんだそれ?」
アルスはノートに、「VII」や「IX」と書いた。
アルス「こういうのや」
近藤「あ~それか!これなら線を一本付け足すだけでいいな!」
そう言って、「1」を「Ⅱ」の形にした。
近藤「でも2日ってどうすりゃいい?」
Ⅱ/2...これだとすごい違和感。
アルス「統一性なんて気にするな」
めんどくさくなったので、そう言って締めようとした。
近藤「でも俺A型だし...」
アルス「気のせいや」
近藤「気のせいじゃねーよ!」
さすがに適当に返しすぎたか。
アルス「血液型 なんて気にするな」
近藤「いや結構重要だと思うんだが...」
それはそうと、あることに気が付く。
アルス「てか、もう3限目終わってるよな。前3限全部1月って書いたん?」
近藤はきょとんとしたのち、3冊のノートを取り出す。
ものの見事、全部「1/2」と書き記されていた。
近藤は1本ずつ線を付け足し、「Ⅱ/2」にした。
近藤「これでよし!」
アルス「本当にそれでいいんすか?」
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