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卯月
手当て・お城に住む・和解の日(福寿草)(全3話)
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【手当て】~ナタモチ~
隼士は部活での練習試合中、相手の足に引っかかり倒れてしまった。
選手交代をし、隼士は木の根元に腰を下ろした。
高橋先生「お疲れ様、派手にいったな。」
ベンチの隣に立っていた高橋先生は、足元に置いてあった消毒液と絆創膏の入った救急箱を持ってきてくれた。
隼士「舞い上がりすぎたっすね、はは。」
手当を施す高橋先生と、小さな反省会を開く。
高橋先生「動きは悪くなかった。相手の行動を呼んだ立ち回りをしているように見えて、むしろ良かったと俺は思うよ。」
救急箱を持って立ち上がると、高橋先生は俺に背を向けた。
高橋先生「ただ、無理はしないように。これだけは言っておこうか。」
そう言って、ベンチに向かって歩き始める。
遠ざかる高橋先生の背中に向け「...あざした」と呟くと、練習試合が行われているコートに目を向けた。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【お城に住む】~電脳戦士の理~
茉愛「お城に住んでみたいな~」
リーテと一緒に、商店街を歩く茉愛。
後ろで手を組み、ひらひらとワンピースをなびかせながらそう呟く。
茉愛「リーテ君のお家も実質お城でしょ」
リーテ「全くの別物だよ」
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
【和解の日(福寿草)】
玄関の靴を並べ終えた杏姉は、身体を伸ばしリビングへ向かおうと振り返る。
その途中、あるものに気が付き、視線を再度それに向ける。
そこには、写真立てが置かれていた。
中には、私と近藤君、そして父が映っている写真がそこには収められていた。
懐かしいなぁ、この頃。
写真立てを手に取り、微笑みながらそれを眺めていた。
近藤「杏姉~、ちょっと手伝ってくれ~!」
リビングの方から、近藤の声が聞こえた。
杏姉「あ、は~い!」
助けを求める声に応え、写真立てを元の位置に戻し、私はリビングへと向かった。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
『福寿草』
花言葉:回想・思い出・幸運を招く
このお話は高校時代のものではなく、数年経ったあとのお話となっています。
写真が撮られたときのことを思い出し、懐かしい気持ちで浸される。
詳しくは外伝をご参照ください。
隼士は部活での練習試合中、相手の足に引っかかり倒れてしまった。
選手交代をし、隼士は木の根元に腰を下ろした。
高橋先生「お疲れ様、派手にいったな。」
ベンチの隣に立っていた高橋先生は、足元に置いてあった消毒液と絆創膏の入った救急箱を持ってきてくれた。
隼士「舞い上がりすぎたっすね、はは。」
手当を施す高橋先生と、小さな反省会を開く。
高橋先生「動きは悪くなかった。相手の行動を呼んだ立ち回りをしているように見えて、むしろ良かったと俺は思うよ。」
救急箱を持って立ち上がると、高橋先生は俺に背を向けた。
高橋先生「ただ、無理はしないように。これだけは言っておこうか。」
そう言って、ベンチに向かって歩き始める。
遠ざかる高橋先生の背中に向け「...あざした」と呟くと、練習試合が行われているコートに目を向けた。
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【お城に住む】~電脳戦士の理~
茉愛「お城に住んでみたいな~」
リーテと一緒に、商店街を歩く茉愛。
後ろで手を組み、ひらひらとワンピースをなびかせながらそう呟く。
茉愛「リーテ君のお家も実質お城でしょ」
リーテ「全くの別物だよ」
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【和解の日(福寿草)】
玄関の靴を並べ終えた杏姉は、身体を伸ばしリビングへ向かおうと振り返る。
その途中、あるものに気が付き、視線を再度それに向ける。
そこには、写真立てが置かれていた。
中には、私と近藤君、そして父が映っている写真がそこには収められていた。
懐かしいなぁ、この頃。
写真立てを手に取り、微笑みながらそれを眺めていた。
近藤「杏姉~、ちょっと手伝ってくれ~!」
リビングの方から、近藤の声が聞こえた。
杏姉「あ、は~い!」
助けを求める声に応え、写真立てを元の位置に戻し、私はリビングへと向かった。
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『福寿草』
花言葉:回想・思い出・幸運を招く
このお話は高校時代のものではなく、数年経ったあとのお話となっています。
写真が撮られたときのことを思い出し、懐かしい気持ちで浸される。
詳しくは外伝をご参照ください。
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