毎日!アルスの日常365

星月

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文月

七夕スペシャル

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【短冊の回】~アルスの日常~

休み時間、エルはクレと2人で教卓を占領すると、折り紙で作った短冊に願い事を書いていた。

エル「クレちゃんはなんて書いたの?」

机にペンを置くと、エルは内容を尋ねた。

クレ「えへへ~、エルちゃんとずっと一緒にいられますよ~に!」

そう言って、自分の書いた水色の短冊を見せた。

エルは隠しきれない嬉しさを露にし、クレを抱きしめた。

エル「も~!クレちゃんったら~!」

胸を押し付けるように密着すると、クレは幸せそうに笑っていた。

実は私も、それとまるっきり同じことを書いていたのだ。
黄色の短冊には「親友とずっと仲良しでいられますように」と綴られていた。



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【願い事】~モシモシカミサマ~

学校が終わり、真広は涼香と帰路に着いていた。
他愛もない話をしていた2人だが、真広はあることを思い出す。

真広「そういえば、今日は七夕だったね。」

そう話を切り出すと、涼香も「あ~、そうだったね!」と思い出した素振りを見せた。

涼香「真広君はなにかお願い事したの?」

後ろで手を組み、涼香は願い事についてを尋ねた。

真広「まだ書いてはいないけど~...」

真広は少し考えたのちに「部活でいい結果を出せるように...かな。」と答えた。

涼香は「いいと思う!」と尊重するが、真広はこう続けた。

真広「でも、それを叶えるにはそれ相応の努力が必要だから...願い事に向けて自分から走っていくことが重要なんじゃないかな。」

空を流れる雲を眺めながら、語りかけるように話した。

真広「...ごめん、重い話にするつもりはなかったんだ...。」

フッと我に返り、真広は咄嗟に謝る。
しかし、そんな彼に涼香は「ううん、全然謝ることじゃないよ。むしろ、大事なことに気付けたから良かった。」と優しく声をかけた。

涼香「願い事任せもいけないんだね、それなら私も頑張らなくちゃ。」

呟くようにそう口にすると、今度は涼香が雲を眺める。

真広「...涼香さんの願い事はどんなの?」

彼女の横顔に向けて尋ねてみる。
涼香は真広の目を見ると、微笑みを浮かべた。

涼香「...幸せを築けますように。」

その可憐なる表情に、真広は心を奪われていた。
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