毎日!アルスの日常365

星月

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文月

別れを惜しむ・1学期最後のSHR・お疲れ会の回(全3話)

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【別れを惜しむ】~ナタモチ~

隼士「明日から夏休み、お前らと会えないとなると寂しいな。」

窓枠に肘をかけ、空を眺めながら呟く隼士。

美浦「なにキモいこと言ってんの」

頬杖をついて携帯をいじる美浦。
毒のある言葉を投げ掛け、隼士が「おい!」と返事をする。

美優「まあまあ...またどこかで遊ぼうよ。」

詰め寄る隼士と、そんな彼に目もくれずにいる美浦の間に入り、フォローに回る。

美優「そうだ、隼士君プール行きたいって言ってたよね。今度みんなで行こうよ。」

美優の提案に、隼士はすぐさま反応する。 

隼士「美優とプールか...」

なにを想像しているのか、ちょっとニヤついてるようにも見える。

美浦「うちも行くんだけど。てかキモ、さっきより。」

やはり蔑む美浦に、やはり詰め寄る隼士。
まあ、お互い本気になってないんだし、いいのかな。



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【1学期最後のSHR】~四元戦士の理~

浜瀬先生「最後に、夏休みだからと言って浮かれすぎるなよ。これで帰りのHRを終わる、気を付けて帰るように。」

1学期最後のSHRを終えた昼前、教室内で一番最初に立ち上がったのはカツキだった。

カツキ「よ~し終わった~!マリン、お昼食べに行くよ!」

鞄を持ち、マリンの元へと駆け寄るカツキ。

浜瀬先生「お前のことだから、別れを惜しみ残ると思ったんだが。」

書類をファイルにまとめながら、浜瀬先生は呟く。
カツキがすんなり教室を出ようとしていて、予想外だった。

カツキ「やだなぁ、会う機会あるでしょ?」

腰に手を当て、カツキは人差し指を突き出す。

浜瀬先生が「再試か?」と尋ねると、カツキは「こら!思い出させないでよ!」と腕にしがみつく。

カツキ「夏祭り来るんでしょ!その時会えるかもってことだし!」
浜瀬先生「俺が行くっていつ言ったんだよ」



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【お疲れ会の回】~アルスの日常~

アルス「このあとカラオケ行くけど、来る人おらん?」

帰りのSHRが終わり、アルスは自分の机から教室を一望しながら呼び掛けた。

エル「1学期お疲れ会なんだって!誰でも歓迎だよ~!」

因みにエルも参加するらしく、趣旨を伝え喚起していた。

クレ「行きた~い!みんなも行こ~!」

荷物を整理していたクレが手を挙げ、一緒にいた飛鳥やカヤサにも誘起する。

クレを始めとし、着々と参加者が集まってきた。
そんな中、参加予定の藍夏がアルスに声をかける。

藍夏「一回家帰るから、あとで合流する形でいい?」

アルスの横で腕を組み、壁にもたれかかっている藍夏。

アルス「全然いいけどなんでや、あ。」

藍夏はロッカーの上にまとまっている、数多の荷物を指差す。
理由を尋ねようとしたアルスは、それを目にした瞬間に察した。
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