毎日!アルスの日常365

星月

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長月

喉の渇き・売れ残りの回(全2話)

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【喉の渇き】~四元戦士の理~

まだ外は暗いというのに、カツキは暑さで起きてしまった。

時計を確認すると、時刻は4時半を示している。
日曜日だと言うのに、かなり早起きをしてしまった。

まあ、当然二度寝するに決まってるよね。
でもその前に...喉が渇いた。

隣で眠るマリンを起こさないように、慎重にベッドから抜け出す。

物音を立てぬよう暗い廊下を歩き、階段を降りてリビングの扉を開ける。
台所へ向かい冷蔵庫を開けると、そこには運動後に飲むために冷やしていた清涼飲料があった。

カツキ「...これが飲みたい。」

それを手に取り、蓋を開けて口をつける。
ほんのりと甘く、飲みやすかった。

倉庫から同じものを1本取り出し、冷蔵庫にしまった。
そして、残った飲み物を持って再び2階へと上がる。

部屋に戻ると、マリンはまだスヤスヤと眠っていた。
カツキはその隣で横になり、布団に潜り込む。こうして、二度寝に入ったのであった。



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【売れ残りの回】~アルスの日常~

サトシ「なに食っとんや」

近藤の家へ向かっていたサトシは、隣でなにかを食べながら歩くアルスに尋ねた。

アルス「さっき買ったグミ」

食べていたのは桃味のグミで、パッケージを見せるとサトシは人差し指を突き出した。

サトシ「1個くれ」
アルス「あぁ、ええよ。」

アルスはサトシの手の平に、グミを1つ転がした。

サトシ「入り口に置いてあったやつか」
アルス「そうそう、大量仕入れのやつな。」

サトシはグミを摘むと「かてぇ」と呟く。

アルス「グミはハードがすきなんよな」

グミを口へと放り込んだサトシは、しばらく噛んだのちに「売れ残りの味や」と言い放った。

アルス「そんなん言うなし」
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