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だからもう…
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大学3年の春、2年間片想いしてる人に告白をした。
「えー?まぁ、今いないし、いいよ!付き合っても」
彼の名前は田崎尚也、同じ3年生の経済学部に在席。
私、沼田実咲は文学部に在席。
以前同じサークルだったので、そこで知り合い恋に落ちた。
そしてその告白から3ヶ月、そろそろ夏休みに入る。
本来なら彼氏とどっかいく楽しみがあるのに、目の前にある光景は
「尚也!今日行こうよ!」
「まぁ、暇だしいいよ」
他の女性と、デートの約束をしている。
もう当たり前の光景。
それを少し離れたところで見て、今日も声を掛けず反対の方向に歩く。
初めは横に並ぶのも嬉しかった。
でも、すぐに彼は私以外の他の子とも一緒に歩き、しまいにはデートの約束。泊まりに来てと言われてホイホイ着いていく。
そして私は少しずつ距離をとりはじめ、現在に至る。
「今日も?」
「…うん」
「いい加減別れなよ」
同じ文学部で仲のいい加茂川美衣子
「付き合ってるって言わないじゃんそれさ!」
別れたほうがいいと、何度も心配して言ってくれる。
田崎君は、皆に優しくって、相手の思いやりがあるところに好意を抱いてしまった。けど彼はかなりのイケメンで、街で歩くと何度かモデルにスカウトされたこともあるくらいのルックスで、だから私みたいなの相手にされないと思って、サークルが別々になったことで、気持ちを吹っ切るために告白をした。
これでまさかOKになるとは…
「美衣子、今日はデート?」
「夜だけどね」
社会人1年生になる彼が居て、いつもラブラブで羨ましい。
それまで、カフェで二人でまったりしてる。
「おっ!何?2人?」
後ろから声が聞こえて振り向くと、理工学部に在席してる同級生の石山勇斗だった。
美衣子と同じ高校で部活も同じだったようで、会うとよく話してる。
「そそ、石山1人?なら、ここ座る?」
と、美衣子が私達のテーブルの椅子を指して言う。
「おー!いいの?」
「まぁ、そんなの気にするな仲じゃないじゃん」
と言って、石山君は結局座って、美衣子と話しだした。
よく、美衣子と話すし好きなのかな?となんとなく思っていた。
でも、彼氏居るのも知ってるし…、もし本当に好きなら切ないな。
「沼田さん、ごめんね!うるさいのが座っちゃって」
「あっ、全然。」
そう言って笑顔な石山君。
爽やかな美男子系なんだよな。
「あっ、メール来た!今日は早い!私もう行くけど、後は2人でゆっくりしたら?」
と、美衣子が言い出し
「えっ?いや、私も失礼するよ」
と、言ったら
「まだ来たばかりだから石山と少し話してあげてよ」
と、言って美衣子は行ってしまった。
てか、私石山君と話すときはいつも美衣子が居たからで、2人でなんて…
「ねぇ、沼田さん」
少しだけいつもの声と違うのに驚き
「あいつと、付き合ってるの?」
「え?」
あいつって、多分田崎君のことだよね?
「えっと…」
曖昧な返事で言うと
「やめなよ!」
と、言われてかなり驚く
「石山君?」
「俺じゃダメ?」
「えっ?」
「俺じゃ駄目かな?」
何言ってるの?
「あの…ごめん。石山君、そういう冗談は」
「冗談に聞こえる?」
じっと、目を見て言われて身体が固まってしまった。
「前から気になってた。俺はあいつと違うから。だから少しは考えてくれないかな?」
あれ?
ここ家だ。
どうやって家に帰ったんだ?
あまりの出来事に色々ぶっ飛んでしまった。
あれって告白…もどき?だよね?
真剣な目でもあったし、熱い眼差しでもあった。
どうしよう。ドキドキする。
こんなことって初めてで、どうしていいか解らない。
美衣子に好意があるものだとずっと思ってたのに。
数日後、石山君は今までみたいに美衣子に来ないで、直接私に声をかけてくれた。
「いやー、もう直接話しかけてもいいかなって」
少し照れてるような…、こっちも恥ずかしくなる。
「お似合いなんじゃない?」
美衣子が私達を見て言ってるけど、まだそういう関係じゃないし
でも、それからというのも石山君と一緒になるのが増えてきた。
2人で帰ることも少しずつ増えて、楽しくなってきてる。
少しずつ、石山君に好意もでちゃって、単純すぎるな。私…
だって、一緒に歩いたり、楽しい話したり、一緒に行こうとかそんなこと田崎君に言われたことないもん。
「今度さ、友達が芝居でぶたいやるんだけど、一緒に行かない?」
「ええ!?すごいね!行ってみたい。でも初心者だけど大丈夫かな?」
「俺も舞台とかあまり行ったことないから同じだよ」
「そうなんだ、じゃさ」
「おい!!」
えっ?
後ろを振り向くと
田崎君?
「お前なに?浮気?」
「え?」
なに?意味がわからない。
田崎君は凄い怒ってる。
「そいつと、最近いるようだけど、何?あてつけ?」
「そんな…」
あてつけなんか…
「あのさ、あんたがしてたことってなんなの?」
と、石山君にが言い出すが
「俺はコイツに聞いてるんだ!」
と、言い出す。
「どういうこと?」
と、言い出す田崎君にどう答えていいか解らずで
でも…
「…私、もういいと思ってる」
「何が?」
「いつも、色んな女の子と遊んでる田崎君見るの疲れた」
「は?」
呆れたように言い返され
「そのことで、なにか言ったことある?」
と言われた。
何も言ったことは…ない。
「あんたさ、何か言うようなことしてて何でやめないわけ?」
「お前はだまってろ!」
と、石山君を睨みつける。
なんかもう、自分勝手過ぎて…
「…私から告白しといてなんだけど、もう終わりにしたい。」
「おい!」
「もう…疲れたの」
私は田崎君から離れて歩こうとする。石山君もそれをみて一緒に歩こうとしたら
「おい!」
急いできて、田崎君に腕を掴まれた。
それを見て石山君が振り解いて
「嫌がってるんだろ!」
と言った。
「…嫉妬…させたかっんだ。他の女といても、何も言わねーし」
えっ!?
「初めはちょっと、やってみたかっただけだったんだ。でも反応ないから…」
「気持ちもわからんでもないが、やり過ぎだったな」
と、石山君が言った。
「これからは、やらなねーから」
と、言われたが
「…ごめん。」
私はもう疲れていた。
だからもう…
「田崎君、今までありがとう。」
と言って、田崎君から離れた。
「やっとフリーになった」
少し歩いて石山君が言った。
「てことで、俺と付き合わない?」
と、言い出したので笑ってしまった。
「えっ!?何?おかしい?」
「だって、ついでみたいに言うから」
「あー、いやそういう意味じゃなくって」
解ってるけど、言い方が面白くって笑ってしまった。
「石山君」
私は石山君の顔をみて
「私でよければ、おねがいします」
と1言言ったら、笑顔でかえされて
「手…繋いでいい?」
二人で手を繋いで、駅に向かった。
「えー?まぁ、今いないし、いいよ!付き合っても」
彼の名前は田崎尚也、同じ3年生の経済学部に在席。
私、沼田実咲は文学部に在席。
以前同じサークルだったので、そこで知り合い恋に落ちた。
そしてその告白から3ヶ月、そろそろ夏休みに入る。
本来なら彼氏とどっかいく楽しみがあるのに、目の前にある光景は
「尚也!今日行こうよ!」
「まぁ、暇だしいいよ」
他の女性と、デートの約束をしている。
もう当たり前の光景。
それを少し離れたところで見て、今日も声を掛けず反対の方向に歩く。
初めは横に並ぶのも嬉しかった。
でも、すぐに彼は私以外の他の子とも一緒に歩き、しまいにはデートの約束。泊まりに来てと言われてホイホイ着いていく。
そして私は少しずつ距離をとりはじめ、現在に至る。
「今日も?」
「…うん」
「いい加減別れなよ」
同じ文学部で仲のいい加茂川美衣子
「付き合ってるって言わないじゃんそれさ!」
別れたほうがいいと、何度も心配して言ってくれる。
田崎君は、皆に優しくって、相手の思いやりがあるところに好意を抱いてしまった。けど彼はかなりのイケメンで、街で歩くと何度かモデルにスカウトされたこともあるくらいのルックスで、だから私みたいなの相手にされないと思って、サークルが別々になったことで、気持ちを吹っ切るために告白をした。
これでまさかOKになるとは…
「美衣子、今日はデート?」
「夜だけどね」
社会人1年生になる彼が居て、いつもラブラブで羨ましい。
それまで、カフェで二人でまったりしてる。
「おっ!何?2人?」
後ろから声が聞こえて振り向くと、理工学部に在席してる同級生の石山勇斗だった。
美衣子と同じ高校で部活も同じだったようで、会うとよく話してる。
「そそ、石山1人?なら、ここ座る?」
と、美衣子が私達のテーブルの椅子を指して言う。
「おー!いいの?」
「まぁ、そんなの気にするな仲じゃないじゃん」
と言って、石山君は結局座って、美衣子と話しだした。
よく、美衣子と話すし好きなのかな?となんとなく思っていた。
でも、彼氏居るのも知ってるし…、もし本当に好きなら切ないな。
「沼田さん、ごめんね!うるさいのが座っちゃって」
「あっ、全然。」
そう言って笑顔な石山君。
爽やかな美男子系なんだよな。
「あっ、メール来た!今日は早い!私もう行くけど、後は2人でゆっくりしたら?」
と、美衣子が言い出し
「えっ?いや、私も失礼するよ」
と、言ったら
「まだ来たばかりだから石山と少し話してあげてよ」
と、言って美衣子は行ってしまった。
てか、私石山君と話すときはいつも美衣子が居たからで、2人でなんて…
「ねぇ、沼田さん」
少しだけいつもの声と違うのに驚き
「あいつと、付き合ってるの?」
「え?」
あいつって、多分田崎君のことだよね?
「えっと…」
曖昧な返事で言うと
「やめなよ!」
と、言われてかなり驚く
「石山君?」
「俺じゃダメ?」
「えっ?」
「俺じゃ駄目かな?」
何言ってるの?
「あの…ごめん。石山君、そういう冗談は」
「冗談に聞こえる?」
じっと、目を見て言われて身体が固まってしまった。
「前から気になってた。俺はあいつと違うから。だから少しは考えてくれないかな?」
あれ?
ここ家だ。
どうやって家に帰ったんだ?
あまりの出来事に色々ぶっ飛んでしまった。
あれって告白…もどき?だよね?
真剣な目でもあったし、熱い眼差しでもあった。
どうしよう。ドキドキする。
こんなことって初めてで、どうしていいか解らない。
美衣子に好意があるものだとずっと思ってたのに。
数日後、石山君は今までみたいに美衣子に来ないで、直接私に声をかけてくれた。
「いやー、もう直接話しかけてもいいかなって」
少し照れてるような…、こっちも恥ずかしくなる。
「お似合いなんじゃない?」
美衣子が私達を見て言ってるけど、まだそういう関係じゃないし
でも、それからというのも石山君と一緒になるのが増えてきた。
2人で帰ることも少しずつ増えて、楽しくなってきてる。
少しずつ、石山君に好意もでちゃって、単純すぎるな。私…
だって、一緒に歩いたり、楽しい話したり、一緒に行こうとかそんなこと田崎君に言われたことないもん。
「今度さ、友達が芝居でぶたいやるんだけど、一緒に行かない?」
「ええ!?すごいね!行ってみたい。でも初心者だけど大丈夫かな?」
「俺も舞台とかあまり行ったことないから同じだよ」
「そうなんだ、じゃさ」
「おい!!」
えっ?
後ろを振り向くと
田崎君?
「お前なに?浮気?」
「え?」
なに?意味がわからない。
田崎君は凄い怒ってる。
「そいつと、最近いるようだけど、何?あてつけ?」
「そんな…」
あてつけなんか…
「あのさ、あんたがしてたことってなんなの?」
と、石山君にが言い出すが
「俺はコイツに聞いてるんだ!」
と、言い出す。
「どういうこと?」
と、言い出す田崎君にどう答えていいか解らずで
でも…
「…私、もういいと思ってる」
「何が?」
「いつも、色んな女の子と遊んでる田崎君見るの疲れた」
「は?」
呆れたように言い返され
「そのことで、なにか言ったことある?」
と言われた。
何も言ったことは…ない。
「あんたさ、何か言うようなことしてて何でやめないわけ?」
「お前はだまってろ!」
と、石山君を睨みつける。
なんかもう、自分勝手過ぎて…
「…私から告白しといてなんだけど、もう終わりにしたい。」
「おい!」
「もう…疲れたの」
私は田崎君から離れて歩こうとする。石山君もそれをみて一緒に歩こうとしたら
「おい!」
急いできて、田崎君に腕を掴まれた。
それを見て石山君が振り解いて
「嫌がってるんだろ!」
と言った。
「…嫉妬…させたかっんだ。他の女といても、何も言わねーし」
えっ!?
「初めはちょっと、やってみたかっただけだったんだ。でも反応ないから…」
「気持ちもわからんでもないが、やり過ぎだったな」
と、石山君が言った。
「これからは、やらなねーから」
と、言われたが
「…ごめん。」
私はもう疲れていた。
だからもう…
「田崎君、今までありがとう。」
と言って、田崎君から離れた。
「やっとフリーになった」
少し歩いて石山君が言った。
「てことで、俺と付き合わない?」
と、言い出したので笑ってしまった。
「えっ!?何?おかしい?」
「だって、ついでみたいに言うから」
「あー、いやそういう意味じゃなくって」
解ってるけど、言い方が面白くって笑ってしまった。
「石山君」
私は石山君の顔をみて
「私でよければ、おねがいします」
と1言言ったら、笑顔でかえされて
「手…繋いでいい?」
二人で手を繋いで、駅に向かった。
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