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第二章 智者にも止められない流言
憂鬱なる円舞曲・1
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緑の魔女を訪問してから2週間が経った。
この日、隣国ダウデン王国の第3王子が国賓としてウィンスレイド王国へやって来た。
ダウデンの第3王子歓迎の舞踏会を主催する王妃は、国内の貴族のほとんどを招待している。華やかな夜会を好む王妃が細部にわたるまで念入りに準備をし、招待客には自ら手紙を書いた。
いつにもまして気合が入っているのは、ダウデンの第3王子が王妃のお気に入りの人物だからだ、と王宮では噂されている。
ルナリアは緑の魔女で受けた検査の結果が気になっていたが、まだ知らされずにいた。
ジェレルには結果がわかり次第教えてほしいと頼んである。そのとき、思い切って紅の秘宝のことを聞いてみるつもりだ。
どうせなら早くはっきりさせたいと思う。
心が不安定な状態が続くのはよくない。
そう思いながらルナリアは舞踏会のために濃い紫色のドレスに着替えていた。自慢の銀髪も結い上げ、ティアラをつけている。
「まぁ、本当にお綺麗ですこと!」
支度が終わったルナリアの周りをサラがぐるりと一周する。
「サラのおかげよ」
「ルナリア様、ここのところお顔の色もよく、美しさにますます磨きがかかりましたね」
思わずルナリアは頬に手を当てた。
毎朝剣の稽古をし、馬に乗ることも許されたことで、急に生活の質が向上したのは間違いない。深窓の令嬢が聞いたら驚くだろうが、これがルナリアにとっての健康的な生活なのだ。
ドアをノックする音が聞こえてきた。ジェレルが迎えに来たようだ。
「その色は君によく似合う」
ルナリアの姿を見たジェレルが珍しく褒めてくれたので、ルナリアの頬は緩む。
国賓を招くためジェレルは正装をしている。濃紺の生地に銀の刺繍が施された上着は、彼の黒髪がよく映える配色で、気品あふれる装いは見目麗しい彼の美貌をさらに引き立たせていた。
ジェレルのエスコートで大広間へ向かうと、すでに大勢の客でいっぱいだった。
目ざとく王太子の姿を発見したご婦人たちが彼を取り囲む。
「まぁ、ジェレル殿下。今日はぜひ1曲お相手してくださいね」
「ジェレル様、わたくし、新しい絵をお持ちしましたわ」
「殿下! 次はいつ当家においでくださいますか? 皆、首を長くしてお待ちしておりますのよ」
「あら、こちらが王太子妃殿下ですの?」
「まぁ、かわいらしいお方ね。殿下、わたくしたちに紹介してくださらない?」
着飾った女性陣に気後れしたルナリアは、ジェレルの後方に下がっていた。急に注目を浴びて戸惑ったが、ジェレルが振り返ったので彼と視線を交わす。
「私の妃はこのような社交の場に慣れていないので、お一人ずつお話しくださいますか」
ジェレルがそう言うと女性たちから「まぁ」と声が上がる。
好奇に満ちた視線がルナリアに向けられるが、結局誰も口を開かないまま、互いに目くばせを送り合っていた。
気まずい空気の中、ルナリアの視線は足元に落ちていく。
そこへ突然明るい声が割り込んできた。
「おやおや、ご婦人方。今日の主役の僕を放っておくなんて、皆さんはずいぶん冷たいのですね」
「あら、クロード王子! いつお見えになったの!?」
顔を上げると、明るい金髪の青年がジェレルの隣に立っていた。彼が隣国ダウデンの第3王子であろう。にこやかな笑みを浮かべ、女性陣に一人ずつ目線を送り、それからルナリアを見た。
「ルナリア様ですね。はじめまして、クロード・フォン・ヴァルトシュタインと申します。ジェレルの誘いを受けてはるばるダウデンからやって来ました」
「『はるばる』とは言い過ぎではないか。ここからダウデンの首都へ向かうのと、ルナリアの故郷に向かうのと、距離はさほど変わらない」
ジェレルがクロードに口答えする。
珍しく饒舌なので二人はかなり親密な仲なのだろう、とルナリアは思った。
「そうか。ルナリア様の故郷は遠いのだね。南のほうなら今はもう暑いのかな」
「そうだな。北国ダウデンの夏と比べてはいけない」
「憧れの南の海! 今度一緒に行きましょうね、ルナリア様」
気おされたルナリアが愛想笑いを頬に貼りつけて「ええ」と答えると、途端にジェレルから冷たい視線が飛んできた。社交の場に不慣れなルナリアを蔑んでいるのかもしれない。
(もう……どうすればいいの!?)
ジェレルの斜め後方が今のルナリアにはふさわしい立ち位置に思われた。話しかけられても上手く対応する自信がないのだ。
上辺だけの会話にどう返事をすればいいのか考え込んでしまい、次々に移り変わる話題についていける気がしない。しかも無難な返答だけでなく、機転の利いた受け応えもできなければ、つまらない人間というレッテルを貼られそうだ。
(ずるいかもしれないけど、ジェレル様の影に隠れていれば誰からも話しかけられずに済むわ。ダンスに誘われることもないし、このまま時が経つのを待っていればいい)
女性たちはドレスや装飾品について、男性たちは狩猟や酒について、それぞれ熱心に語り合っている。
いつかはこの場に慣れ、ふさわしい振る舞いができるようになるのだろうか。ルナリアは小さくため息をついた。
「おや、退屈な思いをさせてしまいましたね。せっかくだから私と一曲踊りませんか?」
クロードはルナリアに近づき、手を差し伸べた。
ジェレルの顔色を伺おうとしたが、彼はちょうど年配の男性に話しかけられたところで、ルナリアのことなど眼中にない様子だ。
ルナリアは思い切ってクロードの手を取った。
強引ではないが、迷いなくリードしてくれるクロードに歩調を合わせ、ルナリアは大広間の中心部へ向かっていく。
「ダンスがとてもお上手ですね。僕は一応王子という身分なので、ご令嬢や貴婦人と踊る機会が多いのですが、これほど息の合うダンスははじめてです。ジェレルと練習したのですか?」
「あの……ジェレル様とはまだ……」
「えっ、僕が先ですか。ハハッ、アイツ怒っているだろうな」
ルナリアは苦笑いを浮かべて、チラッとジェレルのほうを見た。彼は若いご令嬢たちに囲まれていて談笑している。
「ジェレル様はジェレル様で楽しんでいらっしゃるようですわ」
「ハハッ、妬いているの? かわいい人。アイツのものでなければ、あなたにプロポーズしたいくらいだよ」
「クロード様はまだお相手を決められていないのですか」
「うん。僕は特に何かを期待される身分ではないから、本気で添い遂げたいと思える人に出会うまで結婚はしない。もちろん出会う努力は欠かさないけれどもね」
クロードはそう言って片目だけを器用につぶり、ウインクして見せた。
第3王子だからか、気負いのない明るくさっぱりした性格の人だ、とルナリアは心の中で評価する。それに彼は華のある整った顔立ちで、誰もが「王子様」と聞いて思い浮かべるイメージそのものだった。
ちょうど大広間を一周したところで演奏が終わる。
音楽が止まり、一瞬だけ大広間がシンとなったそのとき、入口のほうから人々がざわつき始め、声をひそめた話し声が波のように押し寄せてきた。
「まぁ、ノクタリス男爵だわ!」
「何年ぶりかしら? 夜会にいらっしゃるなんて珍しいこと」
「相変わらずハンサムね」
「娘のファンヌ嬢も一緒だわ」
「美男美女の親子ね」
「あら、血のつながりはないそうよ」
「長い間、独身貴族としてあちこちで浮き名を流してきた方ですものね。本当のところはどうなのかしら」
ノクタリス男爵が大広間の中央を堂々と進んでくるのがルナリアの目にも見えた。父親と同年代らしく、顔には皺もあるが、短めの髪にこざっぱりとした礼装の姿は若い男性にはない色気が漂い、女性が放っておかないだろうと思われた。
彼が王妃の前に進み出ようとしたとき、再び大広間の入口のほうからざわめきが起こった。
この日、隣国ダウデン王国の第3王子が国賓としてウィンスレイド王国へやって来た。
ダウデンの第3王子歓迎の舞踏会を主催する王妃は、国内の貴族のほとんどを招待している。華やかな夜会を好む王妃が細部にわたるまで念入りに準備をし、招待客には自ら手紙を書いた。
いつにもまして気合が入っているのは、ダウデンの第3王子が王妃のお気に入りの人物だからだ、と王宮では噂されている。
ルナリアは緑の魔女で受けた検査の結果が気になっていたが、まだ知らされずにいた。
ジェレルには結果がわかり次第教えてほしいと頼んである。そのとき、思い切って紅の秘宝のことを聞いてみるつもりだ。
どうせなら早くはっきりさせたいと思う。
心が不安定な状態が続くのはよくない。
そう思いながらルナリアは舞踏会のために濃い紫色のドレスに着替えていた。自慢の銀髪も結い上げ、ティアラをつけている。
「まぁ、本当にお綺麗ですこと!」
支度が終わったルナリアの周りをサラがぐるりと一周する。
「サラのおかげよ」
「ルナリア様、ここのところお顔の色もよく、美しさにますます磨きがかかりましたね」
思わずルナリアは頬に手を当てた。
毎朝剣の稽古をし、馬に乗ることも許されたことで、急に生活の質が向上したのは間違いない。深窓の令嬢が聞いたら驚くだろうが、これがルナリアにとっての健康的な生活なのだ。
ドアをノックする音が聞こえてきた。ジェレルが迎えに来たようだ。
「その色は君によく似合う」
ルナリアの姿を見たジェレルが珍しく褒めてくれたので、ルナリアの頬は緩む。
国賓を招くためジェレルは正装をしている。濃紺の生地に銀の刺繍が施された上着は、彼の黒髪がよく映える配色で、気品あふれる装いは見目麗しい彼の美貌をさらに引き立たせていた。
ジェレルのエスコートで大広間へ向かうと、すでに大勢の客でいっぱいだった。
目ざとく王太子の姿を発見したご婦人たちが彼を取り囲む。
「まぁ、ジェレル殿下。今日はぜひ1曲お相手してくださいね」
「ジェレル様、わたくし、新しい絵をお持ちしましたわ」
「殿下! 次はいつ当家においでくださいますか? 皆、首を長くしてお待ちしておりますのよ」
「あら、こちらが王太子妃殿下ですの?」
「まぁ、かわいらしいお方ね。殿下、わたくしたちに紹介してくださらない?」
着飾った女性陣に気後れしたルナリアは、ジェレルの後方に下がっていた。急に注目を浴びて戸惑ったが、ジェレルが振り返ったので彼と視線を交わす。
「私の妃はこのような社交の場に慣れていないので、お一人ずつお話しくださいますか」
ジェレルがそう言うと女性たちから「まぁ」と声が上がる。
好奇に満ちた視線がルナリアに向けられるが、結局誰も口を開かないまま、互いに目くばせを送り合っていた。
気まずい空気の中、ルナリアの視線は足元に落ちていく。
そこへ突然明るい声が割り込んできた。
「おやおや、ご婦人方。今日の主役の僕を放っておくなんて、皆さんはずいぶん冷たいのですね」
「あら、クロード王子! いつお見えになったの!?」
顔を上げると、明るい金髪の青年がジェレルの隣に立っていた。彼が隣国ダウデンの第3王子であろう。にこやかな笑みを浮かべ、女性陣に一人ずつ目線を送り、それからルナリアを見た。
「ルナリア様ですね。はじめまして、クロード・フォン・ヴァルトシュタインと申します。ジェレルの誘いを受けてはるばるダウデンからやって来ました」
「『はるばる』とは言い過ぎではないか。ここからダウデンの首都へ向かうのと、ルナリアの故郷に向かうのと、距離はさほど変わらない」
ジェレルがクロードに口答えする。
珍しく饒舌なので二人はかなり親密な仲なのだろう、とルナリアは思った。
「そうか。ルナリア様の故郷は遠いのだね。南のほうなら今はもう暑いのかな」
「そうだな。北国ダウデンの夏と比べてはいけない」
「憧れの南の海! 今度一緒に行きましょうね、ルナリア様」
気おされたルナリアが愛想笑いを頬に貼りつけて「ええ」と答えると、途端にジェレルから冷たい視線が飛んできた。社交の場に不慣れなルナリアを蔑んでいるのかもしれない。
(もう……どうすればいいの!?)
ジェレルの斜め後方が今のルナリアにはふさわしい立ち位置に思われた。話しかけられても上手く対応する自信がないのだ。
上辺だけの会話にどう返事をすればいいのか考え込んでしまい、次々に移り変わる話題についていける気がしない。しかも無難な返答だけでなく、機転の利いた受け応えもできなければ、つまらない人間というレッテルを貼られそうだ。
(ずるいかもしれないけど、ジェレル様の影に隠れていれば誰からも話しかけられずに済むわ。ダンスに誘われることもないし、このまま時が経つのを待っていればいい)
女性たちはドレスや装飾品について、男性たちは狩猟や酒について、それぞれ熱心に語り合っている。
いつかはこの場に慣れ、ふさわしい振る舞いができるようになるのだろうか。ルナリアは小さくため息をついた。
「おや、退屈な思いをさせてしまいましたね。せっかくだから私と一曲踊りませんか?」
クロードはルナリアに近づき、手を差し伸べた。
ジェレルの顔色を伺おうとしたが、彼はちょうど年配の男性に話しかけられたところで、ルナリアのことなど眼中にない様子だ。
ルナリアは思い切ってクロードの手を取った。
強引ではないが、迷いなくリードしてくれるクロードに歩調を合わせ、ルナリアは大広間の中心部へ向かっていく。
「ダンスがとてもお上手ですね。僕は一応王子という身分なので、ご令嬢や貴婦人と踊る機会が多いのですが、これほど息の合うダンスははじめてです。ジェレルと練習したのですか?」
「あの……ジェレル様とはまだ……」
「えっ、僕が先ですか。ハハッ、アイツ怒っているだろうな」
ルナリアは苦笑いを浮かべて、チラッとジェレルのほうを見た。彼は若いご令嬢たちに囲まれていて談笑している。
「ジェレル様はジェレル様で楽しんでいらっしゃるようですわ」
「ハハッ、妬いているの? かわいい人。アイツのものでなければ、あなたにプロポーズしたいくらいだよ」
「クロード様はまだお相手を決められていないのですか」
「うん。僕は特に何かを期待される身分ではないから、本気で添い遂げたいと思える人に出会うまで結婚はしない。もちろん出会う努力は欠かさないけれどもね」
クロードはそう言って片目だけを器用につぶり、ウインクして見せた。
第3王子だからか、気負いのない明るくさっぱりした性格の人だ、とルナリアは心の中で評価する。それに彼は華のある整った顔立ちで、誰もが「王子様」と聞いて思い浮かべるイメージそのものだった。
ちょうど大広間を一周したところで演奏が終わる。
音楽が止まり、一瞬だけ大広間がシンとなったそのとき、入口のほうから人々がざわつき始め、声をひそめた話し声が波のように押し寄せてきた。
「まぁ、ノクタリス男爵だわ!」
「何年ぶりかしら? 夜会にいらっしゃるなんて珍しいこと」
「相変わらずハンサムね」
「娘のファンヌ嬢も一緒だわ」
「美男美女の親子ね」
「あら、血のつながりはないそうよ」
「長い間、独身貴族としてあちこちで浮き名を流してきた方ですものね。本当のところはどうなのかしら」
ノクタリス男爵が大広間の中央を堂々と進んでくるのがルナリアの目にも見えた。父親と同年代らしく、顔には皺もあるが、短めの髪にこざっぱりとした礼装の姿は若い男性にはない色気が漂い、女性が放っておかないだろうと思われた。
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