恋愛審査員〜俺達の恋は何点ですか?私達の愛は何点ですか?〜

がーりっくとーすと

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6話 「高校2年生編(6)」

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高校2年生。5日後。放課後。校門付近。


湊君と瑞穂さんを完全に見失うどころか、
なぜか俺が瑞穂さんのこと好きになったと勘違いされてるというマズい状況…
蒼汰め…。


とりあえず、あの二人の動向を見たい…


あ、そうだ!

「じゃあさ、湊君見なかった??」
「え、湊君…、ああ同じクラスの齋藤くんか、」
「そうそう!」
「なんか、さっきあっちの方に歩いていった気がするけど、」
「ありがと、それじゃ」
「え?どこ行くの?」
「ちょっと湊君に用事があるから、」
「え?いつの間に仲良くなったの?」
「いや、まあ、そんな仲良くなったってほどでもないけど…、とりあえず行きます、」
「じゃあ俺はどうすればいいの?」
「知らねえよ(笑)!」
「え~、山登と一緒に帰りたい~。」
「…」
「ねえ~。。」

「お前は、、一生彼女できないな、、」
「ってことは山登は彼女いるのか??やっぱり佐々木さんか??」
「ちげえよ!なんでもかんでもそこに話を繋げるな!」
「俺は佐々木さんなかなか良いと思うぞ~??」
「煽ってくんな!じゃあもう俺行くから!」
「ちょっと!」
「急がなきゃだからな、じゃあな~!」


急がなければ、
二人はどこだ!
めちゃくちゃ時間取られたじゃねえかよ、

茂みに隠れてた俺もおかしいかもしれんけど、
蒼汰は蒼汰で、なんであんなとこにいたんだよ!




えっと、こっちの方向に行ったんだよな、
どこだ?
あそこにいる二人組は…


「彼女さんは大丈夫なの??」
「大丈夫だって!あいつは今旅行に行ってるとか言ってたから(笑)」
「じゃあ今日は二人きりだね?」
「うん、そうだよ、」


大学生くらいかな?
浮気してるなぁ、


って浮気??
え、こんな当たり前のように浮気現場を見つけちゃっていいのか?

「家行ってもいい??」
「いいよ。なんか明後日旅行から帰ってくるらしいから、明日まで一緒に入れるよ」
「やった//」


純愛しようとしてる高校生二人を追いかけてるのに
浮気大学生を見つけてしまうとは…

でも、こっちはこっちで面白そう…

いや、だめだ俺、
今は湊君と瑞穂さんの採点期間なんだ
この期間だけは二人だけのことをちゃんと見届けるぞ

あの二人はどこにいるんだ、
事前に二人の家の場所をチェックしておけばよかった!
でも多分あっちの方向だった気がする…



この公園の近くかな??
あれ?

「ねえみてみて!!」
「なんだよこれ!」
「キーホルダーつくったの!!あげる!!」
「こんなのいらない!」


小学生くらいかな?
いや、もっと小さいか??
おそらく5、6歳くらいの子供達…


「なんで!」
「だってカッコわるいじゃん!」
「いいじゃん!ハートでかわいいじゃん!!」
「かわいいのなんかいらないんだよ!」
「もうさいてー!」
「は?」
「せっかくつくったのに!」
「だって…」
「もうしらない!」
「じゃあいいよ!もらってやるよ!」
「ほんとに!」
「だからもうどっかいけよ//」


好き。

最高です。

大学生の浮気なんか見てしまったあとだけど
浄化されたな…

いやぁ、尊い、

やっぱ小学生には敵いませんわ、


って、やばい!
また目先の恋愛につられていた!
湊君と瑞穂さんのこと探さなきゃ!


あ!遠くに制服を来た二人が見える!
多分あれが湊君と佐々木さんだろ!

よし、あそこまで急いでいこう!



「なんで振り向いてくれないの!」
「まだ大丈夫だよ!もう少し頑張ってみよ?」

片想いしてる中学生



「もしもし、うん、もうすぐ家着く」
「うん、うん、あ、了解、それならスーパー寄って牛乳買ってくわ」
「うん、ありがと、はーい、」

仕事終わりの旦那さん



「あいつほんとに信じられないんだって!」
「でもそんなとこが好きなんでしょ?」
「う、うん//」

彼氏の愚痴と惚気を言う高校生



世の中には恋愛で溢れてるってことを痛感する。


こんなにたくさんの恋愛があるのに、


ひとりひとりにとっては、
とっても大事なもの、


一番大切なもの。

それは、


『でも、瑞穂もさ…』
『ちょっと湊君!//』


この二人を見てればわかる。
今が一番ドキドキして、楽しくて、幸せな時期だからね。

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