4 / 43
第4話 帽子
しおりを挟む
でぇと、でぇと、とたけちゃんは意味もわからずキャッキャと喜んでいる。
青龍はそんなことは聞こえないという顔をして「着替えてくる」と言った。
わたしは訳が分からず、ぽかーんとしていた。
「青龍、なんだって?」
「帽子買えって」
「あー、あの子、真帆子ちゃんの日焼け、気にしてたから」
なんでそんなことを、と急に恥ずかしくなる。
「街の子はみんな日傘さしてるけど、田舎じゃそんな訳にいかないべって」
「あー」
たまには少し日焼けするのも、自分を変えるって意味ではいいかと思ってたんだけど。
「ずっと家にいても暑いだけだし、青龍じゃ無口で役不足かもしれないけど、ちょっと気分転換に行ってみたら? 駅の向こう側に大きなショッピングセンターが出来たのよ」
「へぇー、それで商店街、元気なく見えたんだ」
「商店街も世代交代が上手く行くといいんだけどねぇ。農家がみんな辞めちゃうみたいにさ、商店も後継ぎがいないと続かないでしょ」とおばあちゃんが言葉を添えた。
さて、何を着ていこう?
高輪くんと一緒なら、ある意味、迷わずに安定のワンピースで行けたんだけど、相手が青龍となるとまた訳が違う。
一応、念の為、おしゃれ着も持ってきていたんだけど⋯⋯どの程度のお洒落が許容範囲なのかわからない。
行く場所に合った服装もわからないし、あんまり目立つのも嫌だし。
ホースのシャワーで濡れた髪をドライヤーで乾かしてから、持って来た服を考える。⋯⋯ユニクロで思わずかわいくて買っちゃった、アレでもいいかな? 別にブランド物でもないし。
「真帆子ちゃん、かわいい! 何処で買ったの、それ? やっぱり都会は違うのねぇ」
明日香ちゃんがたけちゃんを抱っこしてそう言った。
「え、あの、ユニクロ。どこのユニクロでも売ってると思うけど⋯⋯」
「真帆子ちゃんみたいに若いから買えるのよねぇ。わたしなんかユニクロで同じ服見ても、目の端に入れないようにスルーよ、スルー」
「⋯⋯派手?」
「ううん、全然! 青龍には勿体ない」
なんか呼んだ、と青龍が階段を下りて居間にやって来た。わたしを見るなり、片手で顔を覆った。
「ほら、青龍、真帆子ちゃん、かわいいでしょ? 精一杯、紳士的にエスコートしてきてね」
明日香ちゃんが変なことを言うから、青龍は「先に車に乗ってる」と言って外に出てしまった。
わたしが着ていたのは、なんてことのないシフォンの紺色のワンピースで、華美じゃない分、お盆にも着れるかなと思って持って来たものだった。
まさか、青龍と出かける時に着ることになるなんて思ってもみなかったけど。
玄関でビルケンと目が合って、ふと動きが止まる。ヤバい、華奢なヒールなんて持って来なかった! 立ち止まって動けなくなる。
「真帆子ちゃん、どうしたの? ⋯⋯ああ、靴! 貸してあげたいけどサイズ、合わないしねぇ。今どきの人はそういうエレガントなワンピースにペタペタのサンダルでもミックステイストでいいんじゃない?」
「⋯⋯そうかな?」
「誰も足元まで見てないって! それにそのサンダル、何気にビルケンじゃん。高かったでしょう? 胸張って行っておいで。相手は青龍だし、荷物持ちにしていいんだからね」
バン、と背中を軽く押されて送り出される。日傘を手に取ろうとして、手を引く。そうだ、今日は屋内に行くんだし、日焼け止めも塗ったし、何より高輪くんと一緒な訳ではないんだ。
縁にレースの付いたお気に入りの黒い日傘。高輪くんが「似合うね」と言った。高輪くんは今、何処にいるんだろう?
大崎さんと、「行きたいね」って言ってた美術展にでも行ってるのかもしれない。でもわたしの足元はビルケンで、ちょっと切なくなる⋯⋯。
車に向かうと青龍は窓枠に肘をかけて、不機嫌そうにしていた。ジリッと髪を切って剥き出しになったうなじが、直接、日光に当たるのを感じる。ああ、そうか。こういう時のためにも帽子が必要なのか。
わたしはうなじを右手で覆った。
「お待たせ。スカート履いたはいいんだけど、サンダルはビルケンしかなくてさ」
「⋯⋯いいよ、十分」
「でも高いワンピって訳じゃないんだよ。ビルケンの方がワンピより高かったくらいで――」
車の中はエアコンが猛スピードで風を吹かせていた。窓枠に肘をかけていたのは、車内にこもった熱を逃がすために窓を開けていたせいだったようだ。
青龍は窓を閉めると、「出るぞ」と言葉少なげに言った。
カーステレオは、今日はBluetoothで青龍のスマホと繋がっているようで、流行りの曲が流れていた。みんながカラオケで歌うような曲。あちこちでかかってる曲が耳を通り過ぎる。
青龍は何も喋らなくて、居心地が悪い。
わたしは正面を向いて、まるでクラッシックのコンサートに行ったみたいに真っ直ぐに座っていた。
「お前がいいと思うような帽子があるかわからないけど、趣味に合わなくても日射病になるよりはマシだろう?」
「うん。さっきもうなじが焦げるかもしれないと思った。最近、切ったから」
「髪?」
「うん、そう」
「⋯⋯涼しそうでいいんじゃないか」
深い意味はない!
青龍に限って!
と思いつつ、胸の鼓動が速くなる。
やだ、もう。びっくりするようなことを言わないでほしい。
わたしは膝の上のバッグを握りしめて、車のシートの中で身を固くした。顔は車窓の外の風景を見ているふりをして、どんな帽子なら似合うって言われるかな、とか、余計なことを考えていた。
◇
ショッピングセンターは大手のスーパーが主流のもので、ユニクロもGUも無印もABCマートも、ぐるっと収めたすごいところだった。
青龍は「田舎だろう? 他にみんな行くところがないから混んでるんだよな、いつも」と言った。
最上階は映画館があるらしく、ここで全て終始するよなぁと思う。
青龍は大手スーパーの衣料品売り場にわたしを連れていった。
実はわたしも帽子は持っていた。持って来なかっただけで。高輪くんにも褒められた、飴色のストローハットだ。黒いリボンが巻かれている。
ただ、Tシャツには合わないと思ったし、何よりカバンに入らなかった。
青龍は手近なところにあった、アイボリーの綿の帽子を「ほれ」とわたしの頭に乗せて、鏡を指差した。⋯⋯似合っているのか、自分にはわからない。
不思議な顔をしていると思ったのか、今、被っている帽子を除けて、次に黒い色違いの帽子を被せてくる。さっきのよりは今日の服装には合ってるけど⋯⋯。
「うなじが気になるなら、こういうのがいいんじゃね」
次に持ってきたのは、付け外しのできる大きな日除けが後ろ側に付いた、ツバの広い帽子だった。
確かに日焼けだけを気にするなら、これもいいかもしれない。
「農家のおばちゃんが着けてるのに似てるな。ばあちゃんが被ってる、顎のところで紐で縛ってるヤツな」と意地悪を言い、それは却下された。
結局、最初に青龍が被せてくれた何の特徴もないアイボリーの帽子を買うことに決める。青龍は、もっとツバが広い方がいいんじゃないか、と言ったけど、オーソドックスなのが一番だし、正直、選ぶのがしんどくなってきてしまった。
スポッと頭にハマるその帽子を、この夏は大切に使おうとレジに向かった。
青龍はそんなことは聞こえないという顔をして「着替えてくる」と言った。
わたしは訳が分からず、ぽかーんとしていた。
「青龍、なんだって?」
「帽子買えって」
「あー、あの子、真帆子ちゃんの日焼け、気にしてたから」
なんでそんなことを、と急に恥ずかしくなる。
「街の子はみんな日傘さしてるけど、田舎じゃそんな訳にいかないべって」
「あー」
たまには少し日焼けするのも、自分を変えるって意味ではいいかと思ってたんだけど。
「ずっと家にいても暑いだけだし、青龍じゃ無口で役不足かもしれないけど、ちょっと気分転換に行ってみたら? 駅の向こう側に大きなショッピングセンターが出来たのよ」
「へぇー、それで商店街、元気なく見えたんだ」
「商店街も世代交代が上手く行くといいんだけどねぇ。農家がみんな辞めちゃうみたいにさ、商店も後継ぎがいないと続かないでしょ」とおばあちゃんが言葉を添えた。
さて、何を着ていこう?
高輪くんと一緒なら、ある意味、迷わずに安定のワンピースで行けたんだけど、相手が青龍となるとまた訳が違う。
一応、念の為、おしゃれ着も持ってきていたんだけど⋯⋯どの程度のお洒落が許容範囲なのかわからない。
行く場所に合った服装もわからないし、あんまり目立つのも嫌だし。
ホースのシャワーで濡れた髪をドライヤーで乾かしてから、持って来た服を考える。⋯⋯ユニクロで思わずかわいくて買っちゃった、アレでもいいかな? 別にブランド物でもないし。
「真帆子ちゃん、かわいい! 何処で買ったの、それ? やっぱり都会は違うのねぇ」
明日香ちゃんがたけちゃんを抱っこしてそう言った。
「え、あの、ユニクロ。どこのユニクロでも売ってると思うけど⋯⋯」
「真帆子ちゃんみたいに若いから買えるのよねぇ。わたしなんかユニクロで同じ服見ても、目の端に入れないようにスルーよ、スルー」
「⋯⋯派手?」
「ううん、全然! 青龍には勿体ない」
なんか呼んだ、と青龍が階段を下りて居間にやって来た。わたしを見るなり、片手で顔を覆った。
「ほら、青龍、真帆子ちゃん、かわいいでしょ? 精一杯、紳士的にエスコートしてきてね」
明日香ちゃんが変なことを言うから、青龍は「先に車に乗ってる」と言って外に出てしまった。
わたしが着ていたのは、なんてことのないシフォンの紺色のワンピースで、華美じゃない分、お盆にも着れるかなと思って持って来たものだった。
まさか、青龍と出かける時に着ることになるなんて思ってもみなかったけど。
玄関でビルケンと目が合って、ふと動きが止まる。ヤバい、華奢なヒールなんて持って来なかった! 立ち止まって動けなくなる。
「真帆子ちゃん、どうしたの? ⋯⋯ああ、靴! 貸してあげたいけどサイズ、合わないしねぇ。今どきの人はそういうエレガントなワンピースにペタペタのサンダルでもミックステイストでいいんじゃない?」
「⋯⋯そうかな?」
「誰も足元まで見てないって! それにそのサンダル、何気にビルケンじゃん。高かったでしょう? 胸張って行っておいで。相手は青龍だし、荷物持ちにしていいんだからね」
バン、と背中を軽く押されて送り出される。日傘を手に取ろうとして、手を引く。そうだ、今日は屋内に行くんだし、日焼け止めも塗ったし、何より高輪くんと一緒な訳ではないんだ。
縁にレースの付いたお気に入りの黒い日傘。高輪くんが「似合うね」と言った。高輪くんは今、何処にいるんだろう?
大崎さんと、「行きたいね」って言ってた美術展にでも行ってるのかもしれない。でもわたしの足元はビルケンで、ちょっと切なくなる⋯⋯。
車に向かうと青龍は窓枠に肘をかけて、不機嫌そうにしていた。ジリッと髪を切って剥き出しになったうなじが、直接、日光に当たるのを感じる。ああ、そうか。こういう時のためにも帽子が必要なのか。
わたしはうなじを右手で覆った。
「お待たせ。スカート履いたはいいんだけど、サンダルはビルケンしかなくてさ」
「⋯⋯いいよ、十分」
「でも高いワンピって訳じゃないんだよ。ビルケンの方がワンピより高かったくらいで――」
車の中はエアコンが猛スピードで風を吹かせていた。窓枠に肘をかけていたのは、車内にこもった熱を逃がすために窓を開けていたせいだったようだ。
青龍は窓を閉めると、「出るぞ」と言葉少なげに言った。
カーステレオは、今日はBluetoothで青龍のスマホと繋がっているようで、流行りの曲が流れていた。みんながカラオケで歌うような曲。あちこちでかかってる曲が耳を通り過ぎる。
青龍は何も喋らなくて、居心地が悪い。
わたしは正面を向いて、まるでクラッシックのコンサートに行ったみたいに真っ直ぐに座っていた。
「お前がいいと思うような帽子があるかわからないけど、趣味に合わなくても日射病になるよりはマシだろう?」
「うん。さっきもうなじが焦げるかもしれないと思った。最近、切ったから」
「髪?」
「うん、そう」
「⋯⋯涼しそうでいいんじゃないか」
深い意味はない!
青龍に限って!
と思いつつ、胸の鼓動が速くなる。
やだ、もう。びっくりするようなことを言わないでほしい。
わたしは膝の上のバッグを握りしめて、車のシートの中で身を固くした。顔は車窓の外の風景を見ているふりをして、どんな帽子なら似合うって言われるかな、とか、余計なことを考えていた。
◇
ショッピングセンターは大手のスーパーが主流のもので、ユニクロもGUも無印もABCマートも、ぐるっと収めたすごいところだった。
青龍は「田舎だろう? 他にみんな行くところがないから混んでるんだよな、いつも」と言った。
最上階は映画館があるらしく、ここで全て終始するよなぁと思う。
青龍は大手スーパーの衣料品売り場にわたしを連れていった。
実はわたしも帽子は持っていた。持って来なかっただけで。高輪くんにも褒められた、飴色のストローハットだ。黒いリボンが巻かれている。
ただ、Tシャツには合わないと思ったし、何よりカバンに入らなかった。
青龍は手近なところにあった、アイボリーの綿の帽子を「ほれ」とわたしの頭に乗せて、鏡を指差した。⋯⋯似合っているのか、自分にはわからない。
不思議な顔をしていると思ったのか、今、被っている帽子を除けて、次に黒い色違いの帽子を被せてくる。さっきのよりは今日の服装には合ってるけど⋯⋯。
「うなじが気になるなら、こういうのがいいんじゃね」
次に持ってきたのは、付け外しのできる大きな日除けが後ろ側に付いた、ツバの広い帽子だった。
確かに日焼けだけを気にするなら、これもいいかもしれない。
「農家のおばちゃんが着けてるのに似てるな。ばあちゃんが被ってる、顎のところで紐で縛ってるヤツな」と意地悪を言い、それは却下された。
結局、最初に青龍が被せてくれた何の特徴もないアイボリーの帽子を買うことに決める。青龍は、もっとツバが広い方がいいんじゃないか、と言ったけど、オーソドックスなのが一番だし、正直、選ぶのがしんどくなってきてしまった。
スポッと頭にハマるその帽子を、この夏は大切に使おうとレジに向かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あまりさんののっぴきならない事情
菱沼あゆ
キャラ文芸
強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。
充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。
「何故、こんなところに居る? 南条あまり」
「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」
「それ、俺だろ」
そーですね……。
カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
【完結】年収三百万円台のアラサー社畜と総資産三億円以上の仮想通貨「億り人」JKが湾岸タワーマンションで同棲したら
瀬々良木 清
ライト文芸
主人公・宮本剛は、都内で働くごく普通の営業系サラリーマン。いわゆる社畜。
タワーマンションの聖地・豊洲にあるオフィスへ通勤しながらも、自分の給料では絶対に買えない高級マンションたちを見上げながら、夢のない毎日を送っていた。
しかしある日、会社の近所で苦しそうにうずくまる女子高生・常磐理瀬と出会う。理瀬は女子高生ながら仮想通貨への投資で『億り人』となった天才少女だった。
剛の何百倍もの資産を持ち、しかし心はまだ未完成な女子高生である理瀬と、日に日に心が枯れてゆくと感じるアラサー社畜剛が織りなす、ちぐはぐなラブコメディ。
椿の国の後宮のはなし
犬噛 クロ
キャラ文芸
架空の国の後宮物語。
若き皇帝と、彼に囚われた娘の話です。
有力政治家の娘・羽村 雪樹(はねむら せつじゅ)は「男子」だと性別を間違われたまま、自国の皇帝・蓮と固い絆で結ばれていた。
しかしとうとう少女であることを気づかれてしまった雪樹は、蓮に乱暴された挙句、後宮に幽閉されてしまう。
幼なじみとして慕っていた青年からの裏切りに、雪樹は混乱し、蓮に憎しみを抱き、そして……?
あまり暗くなり過ぎない後宮物語。
雪樹と蓮、ふたりの関係がどう変化していくのか見守っていただければ嬉しいです。
※2017年完結作品をタイトルとカテゴリを変更+全面改稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる