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第28話 行かないで
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息を切らせて母屋に戻ると、居間を通り過ぎる時、足首をギュッと握られる。「ひぃっ!」と小さく悲鳴を上げてしまう。
「真帆子⋯⋯」
なんだ、寝ぼけた青龍か、と安心して手を外そうと、その太い指を剥がそうとするんだけど、ビクともしない。
涼ちゃんが帰ってきちゃうと思って、声をかけて揺すると青龍の顔が上がった。
「真帆子?」
「青龍、手! 手、痛い」
「手? ⋯⋯ああ、ごめん。痕になってないといいけど」と不穏なことを言われる。
それでも手は離れなくて、身動き取れなくなる。
「青龍、手、離して! わたし、もう寝るから」
「離したら逃げるだろう?」
「逃げるって言うか、真夜中だし。部屋に戻りたいんだけど」
うーんと唸って、わたしの足首を握ってない方の手で、目を擦る。まだ寝ぼけてるのかと、途方に暮れる。
これは、涼ちゃんが来るまで待ってるしかないのかもしれない。空き缶を片付けると言った涼ちゃんは、なかなか戻ってこない。飲み直してるのかもしれない。
「真帆子、涼平のところに行かないで」
ドキンとする。さっきのことを思い出す。青龍が知ってるわけがないのに、だ。
「青龍、酔ってるし寝ぼけてる。ほら、手を離して。わたし、寝られないじゃない」
「酔ってなきゃ言えないよ、俺は気が利かないから。涼平みたいに上手く立ち回れないんだよ」
「青龍⋯⋯」
その時、ぐっと引っ張られて体勢を崩す。
そのまま、青龍の上に倒れる。足首が自由になったので、慌てて逃げようとする。
そこに涼ちゃんが入ってきて。
「真帆!」
「涼ちゃん、青龍、寝ぼけてて」
仰向けに寝ている青龍の上に、わたしは抱きしめられる形になっていた。
「涼ちゃん⋯⋯」
「青龍! いい加減にしろよ!」
音がするくらいの勢いで、涼ちゃんの蹴りが入った。怖い。
「涼平、何するんだ⋯⋯よ。うわっ! 真帆子!?」
涼ちゃんはわたしを抱き寄せると、青龍に言い放った。
「すきな女を手にしたいなら、素面の時にしろよ! 酔って寝ぼけてる時になんて、最低だ! ⋯⋯真帆も怖い思いしただろ?」
「怖いって言うか、なんて言うか、驚いたって言うか⋯⋯」と言いつつ、涼ちゃんの腕の中でわたしは震えていた。
そもそも、男の人に慣れていないんだから。
「お前、真帆に今後一切、指を触れるなよ! もう返事なんて待ってられない。真帆は俺が守るから」
「涼ちゃん!」
「いいんじゃないか? どうせそうなると思ってたよ。涼平は昔から真帆にゾッコンだし、真帆だって涼平みたいな優男の方を選ぶのは目に見えてたからな」
「青龍、そんな⋯⋯」
真帆、と涼ちゃんが耳元で優しく囁いた。わたしは涼ちゃんを見た。
「こういうやり方はすきじゃないんだけど」
まさか、まさか、まさか!
今までにない早さで、噛みつくように涼ちゃんはわたしにキスをした。
「これ、俺のしるし。真帆は俺のものだから、帰ったあとも手、出すなよ!」
「涼ちゃん!」
涼ちゃんはわたしを引きずるように部屋へと連れていった。暗い居間には、青龍だけが残された⋯⋯。
「⋯⋯勘弁してくれよ。安心して帰れなくなる」
「何もされてないし」
「じゃあ何で押し倒されたみたいになってたの?」
「⋯⋯足首を、強く掴まれて」
見せてみな、と言われて足首を出す。握られていた部分が、真っ赤になっていた。
涼ちゃんが優しくそこを撫でる。怖かったことが、一気に戻ってくる。
「⋯⋯怖かった。青龍じゃないみたいで」
「男はみんなすきな女になら、そうなるんだよ。俺だって逆の立場だったら、⋯⋯もっと酷いことしたかも」と溢れてしまった涙を人差し指で掬ってくれて、くすっと笑う。
「マジで余裕ない。俺と一緒に帰らない?」
その方がいいような気もした。でも本来の目的は明後日の法事に出ることだったし。青龍だってちゃんと目が覚めれば、いつも通りに戻るだろうし。
「悩む必要、あるの? もっと怖い目に遭っても助けてあげられないよ?」
涼ちゃんは何処までも優しくて、溶けてしまいそうになる。
「法事、に出たら、すぐに帰るから。心配しないで?」
「なかなか頑固だな、真帆は。涼ちゃんは今夜は寝られそうにないよ」
「わたしの心配なんかしないで、よく休んで。運転して疲れたんでしょ? わたし、あんなに楽しいデート、初めてだった」
「ほんとに?」
「⋯⋯ほんとに」
涼ちゃんは思案顔になって、目線を逸らした。わたしは涼ちゃんの腕の中だった。
「やっぱり今夜はこの部屋で寝ようかな?」
「え!? それは困るって」
「どうして? キスはもうしたし、その先だって、構わなくない? 真帆、少なくとも半分くらいはもう俺のこと、すきでしょう?」
それとこれとは⋯⋯とブツブツ言う。
さっきの縁台でのことを思い出して、かぁっとなる。
「⋯⋯もっと触らせて」
「ダメ! ダメだって! ここでそんなこと、できないって!」
「じゃあ、ホテルにでも行く?」
「⋯⋯! まだ返事してないし」
「ちゃんと避妊するよ」
涼ちゃんのバカ、と思い切り突き飛ばすと、ははは、と笑いながら彼はおやすみと言って、部屋に帰っていった。
⋯⋯刺激が強過ぎる。
◇
眠れない。
いろんなことがありすぎた。
青龍も、涼ちゃんも、すきだと言ってくれた。どっちも冗談では済まされないようだった。
わたしの気持ちは――。
まさかこんなことになると思わなかったから、と言って帰ってしまうこともできなくはない。
迷う。
だって、小さい頃からかわいがってもらってて、どっちもいい人だって分かってるから。
今だってふたりとも、わたしのことを特別扱いしてくれてるのがよくわかるから、そんなに簡単に決められない。
あーあ。
小さい頃みたいに、サンダルを足から放って、表か裏かで答えが出せたら簡単なのに。
庭に咲く朝顔も、向日葵も変わらないのに、わたしたちは変わってしまった。
こういうのも『大人になった』って言うのかな?
そうだよ、きっとそうなんだ。大人になるってことは選択肢が減っていくことだって、誰かが言ってた。
青龍か、涼ちゃんか、どっちかを選ばなくちゃいけない。
◇
いつも通り、水撒きをする。
わたしもなかなか上手になった。庭中にたらふく水をやって、泥が跳ねた足元を洗ってからタオルで拭う。
そこまでが一連の流れだ。
青龍は何でもない顔をして、朝食を作った。
今朝はインゲンとタマネギの味噌汁で、珍しくスクランブルエッグにミニトマトが乗ってる、洋食風だった。
そこに、ぬか漬け。
ぽりぽり食べていると伯母ちゃんが「青龍ったらいつもは気まぐれで漬けてたのに、真帆ちゃんが喜ぶからって、毎日漬けるようになったのよ。現金よね」と笑う。
青龍は何も言わず、朝食の片付けを始めた。⋯⋯気のせいでなければ、耳が赤い。
涼ちゃんに散歩に誘われる。みんなに暑いと反対される。
涼ちゃんは「すぐに戻るよ」と振り切った。
「真帆子⋯⋯」
なんだ、寝ぼけた青龍か、と安心して手を外そうと、その太い指を剥がそうとするんだけど、ビクともしない。
涼ちゃんが帰ってきちゃうと思って、声をかけて揺すると青龍の顔が上がった。
「真帆子?」
「青龍、手! 手、痛い」
「手? ⋯⋯ああ、ごめん。痕になってないといいけど」と不穏なことを言われる。
それでも手は離れなくて、身動き取れなくなる。
「青龍、手、離して! わたし、もう寝るから」
「離したら逃げるだろう?」
「逃げるって言うか、真夜中だし。部屋に戻りたいんだけど」
うーんと唸って、わたしの足首を握ってない方の手で、目を擦る。まだ寝ぼけてるのかと、途方に暮れる。
これは、涼ちゃんが来るまで待ってるしかないのかもしれない。空き缶を片付けると言った涼ちゃんは、なかなか戻ってこない。飲み直してるのかもしれない。
「真帆子、涼平のところに行かないで」
ドキンとする。さっきのことを思い出す。青龍が知ってるわけがないのに、だ。
「青龍、酔ってるし寝ぼけてる。ほら、手を離して。わたし、寝られないじゃない」
「酔ってなきゃ言えないよ、俺は気が利かないから。涼平みたいに上手く立ち回れないんだよ」
「青龍⋯⋯」
その時、ぐっと引っ張られて体勢を崩す。
そのまま、青龍の上に倒れる。足首が自由になったので、慌てて逃げようとする。
そこに涼ちゃんが入ってきて。
「真帆!」
「涼ちゃん、青龍、寝ぼけてて」
仰向けに寝ている青龍の上に、わたしは抱きしめられる形になっていた。
「涼ちゃん⋯⋯」
「青龍! いい加減にしろよ!」
音がするくらいの勢いで、涼ちゃんの蹴りが入った。怖い。
「涼平、何するんだ⋯⋯よ。うわっ! 真帆子!?」
涼ちゃんはわたしを抱き寄せると、青龍に言い放った。
「すきな女を手にしたいなら、素面の時にしろよ! 酔って寝ぼけてる時になんて、最低だ! ⋯⋯真帆も怖い思いしただろ?」
「怖いって言うか、なんて言うか、驚いたって言うか⋯⋯」と言いつつ、涼ちゃんの腕の中でわたしは震えていた。
そもそも、男の人に慣れていないんだから。
「お前、真帆に今後一切、指を触れるなよ! もう返事なんて待ってられない。真帆は俺が守るから」
「涼ちゃん!」
「いいんじゃないか? どうせそうなると思ってたよ。涼平は昔から真帆にゾッコンだし、真帆だって涼平みたいな優男の方を選ぶのは目に見えてたからな」
「青龍、そんな⋯⋯」
真帆、と涼ちゃんが耳元で優しく囁いた。わたしは涼ちゃんを見た。
「こういうやり方はすきじゃないんだけど」
まさか、まさか、まさか!
今までにない早さで、噛みつくように涼ちゃんはわたしにキスをした。
「これ、俺のしるし。真帆は俺のものだから、帰ったあとも手、出すなよ!」
「涼ちゃん!」
涼ちゃんはわたしを引きずるように部屋へと連れていった。暗い居間には、青龍だけが残された⋯⋯。
「⋯⋯勘弁してくれよ。安心して帰れなくなる」
「何もされてないし」
「じゃあ何で押し倒されたみたいになってたの?」
「⋯⋯足首を、強く掴まれて」
見せてみな、と言われて足首を出す。握られていた部分が、真っ赤になっていた。
涼ちゃんが優しくそこを撫でる。怖かったことが、一気に戻ってくる。
「⋯⋯怖かった。青龍じゃないみたいで」
「男はみんなすきな女になら、そうなるんだよ。俺だって逆の立場だったら、⋯⋯もっと酷いことしたかも」と溢れてしまった涙を人差し指で掬ってくれて、くすっと笑う。
「マジで余裕ない。俺と一緒に帰らない?」
その方がいいような気もした。でも本来の目的は明後日の法事に出ることだったし。青龍だってちゃんと目が覚めれば、いつも通りに戻るだろうし。
「悩む必要、あるの? もっと怖い目に遭っても助けてあげられないよ?」
涼ちゃんは何処までも優しくて、溶けてしまいそうになる。
「法事、に出たら、すぐに帰るから。心配しないで?」
「なかなか頑固だな、真帆は。涼ちゃんは今夜は寝られそうにないよ」
「わたしの心配なんかしないで、よく休んで。運転して疲れたんでしょ? わたし、あんなに楽しいデート、初めてだった」
「ほんとに?」
「⋯⋯ほんとに」
涼ちゃんは思案顔になって、目線を逸らした。わたしは涼ちゃんの腕の中だった。
「やっぱり今夜はこの部屋で寝ようかな?」
「え!? それは困るって」
「どうして? キスはもうしたし、その先だって、構わなくない? 真帆、少なくとも半分くらいはもう俺のこと、すきでしょう?」
それとこれとは⋯⋯とブツブツ言う。
さっきの縁台でのことを思い出して、かぁっとなる。
「⋯⋯もっと触らせて」
「ダメ! ダメだって! ここでそんなこと、できないって!」
「じゃあ、ホテルにでも行く?」
「⋯⋯! まだ返事してないし」
「ちゃんと避妊するよ」
涼ちゃんのバカ、と思い切り突き飛ばすと、ははは、と笑いながら彼はおやすみと言って、部屋に帰っていった。
⋯⋯刺激が強過ぎる。
◇
眠れない。
いろんなことがありすぎた。
青龍も、涼ちゃんも、すきだと言ってくれた。どっちも冗談では済まされないようだった。
わたしの気持ちは――。
まさかこんなことになると思わなかったから、と言って帰ってしまうこともできなくはない。
迷う。
だって、小さい頃からかわいがってもらってて、どっちもいい人だって分かってるから。
今だってふたりとも、わたしのことを特別扱いしてくれてるのがよくわかるから、そんなに簡単に決められない。
あーあ。
小さい頃みたいに、サンダルを足から放って、表か裏かで答えが出せたら簡単なのに。
庭に咲く朝顔も、向日葵も変わらないのに、わたしたちは変わってしまった。
こういうのも『大人になった』って言うのかな?
そうだよ、きっとそうなんだ。大人になるってことは選択肢が減っていくことだって、誰かが言ってた。
青龍か、涼ちゃんか、どっちかを選ばなくちゃいけない。
◇
いつも通り、水撒きをする。
わたしもなかなか上手になった。庭中にたらふく水をやって、泥が跳ねた足元を洗ってからタオルで拭う。
そこまでが一連の流れだ。
青龍は何でもない顔をして、朝食を作った。
今朝はインゲンとタマネギの味噌汁で、珍しくスクランブルエッグにミニトマトが乗ってる、洋食風だった。
そこに、ぬか漬け。
ぽりぽり食べていると伯母ちゃんが「青龍ったらいつもは気まぐれで漬けてたのに、真帆ちゃんが喜ぶからって、毎日漬けるようになったのよ。現金よね」と笑う。
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