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第8話 αであるということ(秀一郎)
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あの日のことを覚えてる。
ずっと友達だと思っていた音寧が、12歳のバース検査でΩだとわかった日のことを――。
小学6年生になると、バース検査前に、バースについての授業が行われる。
α、β、Ω。みんな、ふーんと聞いている。
大体のヤツはβだし、αのヤツはもう目立ち始めてる。俺も児童会長やってたし。
だけど、自分がΩだなんて思うヤツがどれだけいるんだろう?
今までみんなと一緒、つまり平凡だと思ってたのに、Ωだとわかった時はどれ程、怖いことだろう?
音寧が、Ωだとわかった時のショックは想像もつかない。
音寧の家は、みんなβだ。おまけに音寧は成績も良かった。αだということはあっても、Ωだという予想はなかっただろう。
それまで一緒に昼休みにサッカーをやっていたようなヤツらの面子が、気が付くと変わっていた。
Ωだけじゃない、αだって同じグランドに立つのを無言で嫌がられるようになった。
それでも俺はまだマシで、みんなの勉強についての相談には乗れたし、集まってくだらない話もできた。
αフェロモンは、Ωにしか効かない。もしβがαフェロモンに気付いたとしても、そこで性的衝動が起こったりしない。
でもΩは違う。αを狂わせる、βから見たら怖い存在だ。もしかしたら、βにもΩフェロモンが効くかもしれないという恐怖を植え付けられる。
音寧はその『恐怖の種』だった。
音寧は小さい時から鈍臭くて、よく助けてやった。それから、小さい手を取って、ふたりでみんなのところまで走った。
俺より少し小さい音寧の歩幅に合わせて。
音寧は思いっきりの笑顔で、みんなの輪に加わった。
――12歳までは。
◇
「秀一郎」と母さんに呼ばれてリビングに行く。母さんはいつもピリピリしていて、近づきにくい。
どこか、他の家の母さんとは違うと、本能的にそう思ってきた。
「秀一郎、お前のクラスにΩの子がいるの?」
「うん、この前のバース検査でわかったんだけど」
「どの子?」
母さんの目が俺の目を刺した。
「音寧⋯⋯」
「ああ、静川さんのとこの、あの大人しい子ね。確かにΩっぽいかもしれないわね。秀一郎も仲がいいわよね?」
「はい」
「そう、よくわかったわ。もう戻っていいわよ」
俺にはなんにもわからなかった。
音寧がΩだと、なにがわかるのか、ということを。
数日後、音寧とその両親が家に招かれてやって来た。
音寧は俯きがちだった。俺の方を見ようともしない。音寧の両親も恐縮した様子で、作り笑いするのに精一杯といった感じだった。
「母さん、部屋で音寧と遊んでてもいい?」と訊くと、母さんはうれしそうに「勿論よ」と言った。
俺は音寧を誘って、僕の部屋に向かった。音寧の顔色が悪い。
部屋に入ると、お手伝いの森さんがオレンジジュースの入ったグラスをふたつ、クッキーと一緒に持ってきてくれる。それでも音寧の顔は曇ったままだった。
「音寧? オレンジジュース、嫌いだったっけ?」
音寧は首を横に振った。
「秀ちゃん⋯⋯」
「どうした? 具合でも悪いの? それなら」
「違うんだ。違うんだよ⋯⋯」
音寧は自分の両膝の上に拳を握りしめて、俯いた。びっくりした。泣くのかと思った。
「秀ちゃんは僕と結婚するの?」
「え? 何言ってるの?」
僕たちがいくら、子供の頃から仲が良かったからといって、『結婚』は飛躍しすぎだろうと思った。男同士だし。
「αとΩは結婚するんだって、みんな言ってる。秀ちゃんはαで、僕はΩだ。僕たち――」
「ちょっと待って。冷静になれよ。俺たちまだ12歳なのに、結婚とか決めるの、早すぎないか?」
音寧は顔をパッと上げて、俺を見た。
「今日、この家に来たのは、親同士でその話をするためだよ」
一瞬、何を言われたのか、わからなかった。
世界の境界線が、揺れる気がした。
俺は何も答えられなかった。
口を開けても、声が出なかった。
「僕たち、結婚するの?」
今度は真っ直ぐな目をして音寧は訊いてきた。
ちょっと待て。俺たちは友だちだろう?
この間まで、芝生の上で一緒にサッカーボールを蹴っていたじゃないか?
「そんな訳、ないだろう?」
音寧はそっか、と軽いため息をついた。頬が赤く染まり、どこかしら、女の子のような顔をして。
僕は息を飲んだ。
音寧が女の子みたいに見えるなんて、僕の目はどうかしてる。
「秀ちゃん、僕、Ωだったけど、これからも仲良くしてくれる?」
ああ、と俺は生返事した。音寧はもう、いつもみたいな無邪気な顔で笑っていた。
「秀一郎!」
階下から大きな声で呼ばれて、跳ねるように飛び上がる。
この、気まずい時間が終わることに心のどこかで安堵した。音寧とふたりきりでいるのは、何かまずい気がした。
「秀一郎、音寧さんと婚約が決まったわよ」
俺は、後ろからついてきた音寧の顔をそっと振り返った。その顔はちっともうれしそうじゃなかった。寧ろ、真っ白なその顔は、いつも以上に白かった。
「母さん、婚約って?」
「αとしての務めでしょう? 良いΩと番って、良いαの子供を作るのよ」
「学校でも習ったでしょう? Ωの子は男の子でも、子供を産めるのよ。丁度近くに音寧くんがいて良かったわね。音寧くんなら仲もいいし、お互いにとっていい結婚になるでしょうよ」
小さい頃そうしたように、音寧は俺の影に入って、そっと僕のシャツの裾を握った。音寧も怖いんだ。俺がしっかりしなくちゃならない。
「母さん、それって絶対?」
母さんは僕が”口ごたえ”したことに、一瞬、不快な表情を浮かべた。僕は声が震えそうだった。音寧の、僕のシャツを握りしめる力がいっそう強くなった気がした。
「絶対ではないわ。16歳になったらもう一度、バース検査があるじゃない? その時の結果で本決まりになるわね。そうよね、静川さん」
「ええ、当然です。この子の三親等以内はみんなβですし、この子も16歳の検査ではβかもしれませんから」
「そういうことよ。16歳のバース検査で、秀一郎がα、音寧くんがΩだったらって話。音寧くんにもよくわかったかしら?」
音寧はもう我慢したりはしなかった。
俺の背中で、声に出さず小さく嗚咽を漏らした。まるで、大人のように。
「音寧くんもすぐ、自分のバースに慣れますわ。そんなものですよ。静川さん、音寧くんがΩで良かったですね」
「⋯⋯音寧、そろそろお暇しようか?」
音寧は俺の頼りない背中からするりと抜け出すと、自分の母親のところへ戻った。
俺だけが、置いてけぼりにされた気持ちだった。
◇
「秀一郎はわかってるでしょう?」
グラスの中身は新しいオレンジジュースに変えられていた。中の氷が、カランと空っぽな音を立てる。
「つまり、音寧と将来、番になるってことを、母さんたちが話し合って決めたってこと?」
「まぁ、そういうことね。物わかりがいいのは良いことよ」
僕はそれに対して、「いい」とも「悪い」とも答えなかった。
わかったのは大人の都合で、僕と音寧は、友だちという絆を切られてしまったということだけだった。
俺と結婚すると聞いた音寧が、これっぽっちも笑顔を見せなかったことを思い出す。
――嫌われただろうな。
その心の中の黒い塊は、簡単に消せそうになかった。
ずっと友達だと思っていた音寧が、12歳のバース検査でΩだとわかった日のことを――。
小学6年生になると、バース検査前に、バースについての授業が行われる。
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大体のヤツはβだし、αのヤツはもう目立ち始めてる。俺も児童会長やってたし。
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今までみんなと一緒、つまり平凡だと思ってたのに、Ωだとわかった時はどれ程、怖いことだろう?
音寧が、Ωだとわかった時のショックは想像もつかない。
音寧の家は、みんなβだ。おまけに音寧は成績も良かった。αだということはあっても、Ωだという予想はなかっただろう。
それまで一緒に昼休みにサッカーをやっていたようなヤツらの面子が、気が付くと変わっていた。
Ωだけじゃない、αだって同じグランドに立つのを無言で嫌がられるようになった。
それでも俺はまだマシで、みんなの勉強についての相談には乗れたし、集まってくだらない話もできた。
αフェロモンは、Ωにしか効かない。もしβがαフェロモンに気付いたとしても、そこで性的衝動が起こったりしない。
でもΩは違う。αを狂わせる、βから見たら怖い存在だ。もしかしたら、βにもΩフェロモンが効くかもしれないという恐怖を植え付けられる。
音寧はその『恐怖の種』だった。
音寧は小さい時から鈍臭くて、よく助けてやった。それから、小さい手を取って、ふたりでみんなのところまで走った。
俺より少し小さい音寧の歩幅に合わせて。
音寧は思いっきりの笑顔で、みんなの輪に加わった。
――12歳までは。
◇
「秀一郎」と母さんに呼ばれてリビングに行く。母さんはいつもピリピリしていて、近づきにくい。
どこか、他の家の母さんとは違うと、本能的にそう思ってきた。
「秀一郎、お前のクラスにΩの子がいるの?」
「うん、この前のバース検査でわかったんだけど」
「どの子?」
母さんの目が俺の目を刺した。
「音寧⋯⋯」
「ああ、静川さんのとこの、あの大人しい子ね。確かにΩっぽいかもしれないわね。秀一郎も仲がいいわよね?」
「はい」
「そう、よくわかったわ。もう戻っていいわよ」
俺にはなんにもわからなかった。
音寧がΩだと、なにがわかるのか、ということを。
数日後、音寧とその両親が家に招かれてやって来た。
音寧は俯きがちだった。俺の方を見ようともしない。音寧の両親も恐縮した様子で、作り笑いするのに精一杯といった感じだった。
「母さん、部屋で音寧と遊んでてもいい?」と訊くと、母さんはうれしそうに「勿論よ」と言った。
俺は音寧を誘って、僕の部屋に向かった。音寧の顔色が悪い。
部屋に入ると、お手伝いの森さんがオレンジジュースの入ったグラスをふたつ、クッキーと一緒に持ってきてくれる。それでも音寧の顔は曇ったままだった。
「音寧? オレンジジュース、嫌いだったっけ?」
音寧は首を横に振った。
「秀ちゃん⋯⋯」
「どうした? 具合でも悪いの? それなら」
「違うんだ。違うんだよ⋯⋯」
音寧は自分の両膝の上に拳を握りしめて、俯いた。びっくりした。泣くのかと思った。
「秀ちゃんは僕と結婚するの?」
「え? 何言ってるの?」
僕たちがいくら、子供の頃から仲が良かったからといって、『結婚』は飛躍しすぎだろうと思った。男同士だし。
「αとΩは結婚するんだって、みんな言ってる。秀ちゃんはαで、僕はΩだ。僕たち――」
「ちょっと待って。冷静になれよ。俺たちまだ12歳なのに、結婚とか決めるの、早すぎないか?」
音寧は顔をパッと上げて、俺を見た。
「今日、この家に来たのは、親同士でその話をするためだよ」
一瞬、何を言われたのか、わからなかった。
世界の境界線が、揺れる気がした。
俺は何も答えられなかった。
口を開けても、声が出なかった。
「僕たち、結婚するの?」
今度は真っ直ぐな目をして音寧は訊いてきた。
ちょっと待て。俺たちは友だちだろう?
この間まで、芝生の上で一緒にサッカーボールを蹴っていたじゃないか?
「そんな訳、ないだろう?」
音寧はそっか、と軽いため息をついた。頬が赤く染まり、どこかしら、女の子のような顔をして。
僕は息を飲んだ。
音寧が女の子みたいに見えるなんて、僕の目はどうかしてる。
「秀ちゃん、僕、Ωだったけど、これからも仲良くしてくれる?」
ああ、と俺は生返事した。音寧はもう、いつもみたいな無邪気な顔で笑っていた。
「秀一郎!」
階下から大きな声で呼ばれて、跳ねるように飛び上がる。
この、気まずい時間が終わることに心のどこかで安堵した。音寧とふたりきりでいるのは、何かまずい気がした。
「秀一郎、音寧さんと婚約が決まったわよ」
俺は、後ろからついてきた音寧の顔をそっと振り返った。その顔はちっともうれしそうじゃなかった。寧ろ、真っ白なその顔は、いつも以上に白かった。
「母さん、婚約って?」
「αとしての務めでしょう? 良いΩと番って、良いαの子供を作るのよ」
「学校でも習ったでしょう? Ωの子は男の子でも、子供を産めるのよ。丁度近くに音寧くんがいて良かったわね。音寧くんなら仲もいいし、お互いにとっていい結婚になるでしょうよ」
小さい頃そうしたように、音寧は俺の影に入って、そっと僕のシャツの裾を握った。音寧も怖いんだ。俺がしっかりしなくちゃならない。
「母さん、それって絶対?」
母さんは僕が”口ごたえ”したことに、一瞬、不快な表情を浮かべた。僕は声が震えそうだった。音寧の、僕のシャツを握りしめる力がいっそう強くなった気がした。
「絶対ではないわ。16歳になったらもう一度、バース検査があるじゃない? その時の結果で本決まりになるわね。そうよね、静川さん」
「ええ、当然です。この子の三親等以内はみんなβですし、この子も16歳の検査ではβかもしれませんから」
「そういうことよ。16歳のバース検査で、秀一郎がα、音寧くんがΩだったらって話。音寧くんにもよくわかったかしら?」
音寧はもう我慢したりはしなかった。
俺の背中で、声に出さず小さく嗚咽を漏らした。まるで、大人のように。
「音寧くんもすぐ、自分のバースに慣れますわ。そんなものですよ。静川さん、音寧くんがΩで良かったですね」
「⋯⋯音寧、そろそろお暇しようか?」
音寧は俺の頼りない背中からするりと抜け出すと、自分の母親のところへ戻った。
俺だけが、置いてけぼりにされた気持ちだった。
◇
「秀一郎はわかってるでしょう?」
グラスの中身は新しいオレンジジュースに変えられていた。中の氷が、カランと空っぽな音を立てる。
「つまり、音寧と将来、番になるってことを、母さんたちが話し合って決めたってこと?」
「まぁ、そういうことね。物わかりがいいのは良いことよ」
僕はそれに対して、「いい」とも「悪い」とも答えなかった。
わかったのは大人の都合で、僕と音寧は、友だちという絆を切られてしまったということだけだった。
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