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⑦-5調教の日々2
薄暗く、悪臭のこもった部屋の床に、一人の若い女が横たわっていた。
桐生春香と呼ばれる彼女は裸の首には革の首輪が巻かれ、両の手首は短い鎖でその首輪へ繋がれていた。両足首にも無骨な拘束具が嵌められていた。
腰を覆うのは分厚い介護用オムツの白い表面には、茶色く濁った液体が滲み出し、生ぬるい湿り気が部屋の空気に重く溶けていた。
異臭と惨めさが絡み合うその光景は、彼女がすでに人としての尊厳を剥ぎ取られた存在であることを、何より雄弁に物語っていた。
私は静かに嗚咽を漏らしながら、ただ天井を見つめていた。
ぬるりと肌に張り付くオムツの感触は、まだ消えてくれない。鼻を刺す自分の匂いが、何度も惨めさを突きつける。息を吸うたびに胸が締めつけられ、逃げ場のない現実を突きつけられた。
やがて、まさよしが戻ってきた。
とっさに私は、ごめんなさい、ごめんなさい、と繰り返す。
彼は何も言わず、足元にかがみ、足首の拘束具を外していく。外し終えると、首輪をぐっと掴み、「来い」と短く命じて私を立たせ、そのまま歩かせた。両の手はまだ首輪へと繋がれたままだ。
強く引かれ、慌てて体勢を立て直す。
オムツの中には、重みがはっきりと感じられる。しっかりと固定されていたため、ずり落ちるという最悪の事態は免れた。いや、もうすでにこの状況は、最悪の事態と言ってよかったのかもしれない。
ふとももを伝う温い感触に気づき、視線を落とす。ぽた、ぽた、と茶色の雫が床へ落ちていく。それを見た瞬間、また「ごめんなさい……ごめんなさい……」と繰り返していた。
まさよしは何も言わず、ただ私を引っ張っていく。その口調にも、腕の力にも、怒りは感じられない。ただ淡々と――容赦なく。
気づけば私はお風呂場に立たされていた。少し冷たく、静まり返った空間。そこで響くのは、私の鼻をすする音と、「ごめんなさい」という掠れた声だけだった。
まさよしの手が、おむつをべりべりと剥がしていく。固定が解かれた瞬間、重みに耐えられず“ばちゃっ”という鈍い音とともに、おむつは私の排泄物を抱えたまま足元へ落ちた。
おむつから解放された下半身に、ひやりとした空気が触れる。軽くなった感覚と同時に、封じ込められていた臭気が一気に浴室へ広がり、思わず顔をしかめた。だが、その臭いすら自分のものだと思った瞬間、羞恥に押し潰されそうになり、また涙が滲む。
まさよしは、床に落ちた汚物まみれのおむつを無言でごみ袋に押し込み、口をきつく縛る。そしてシャワーをひねり、タイルに広がった排泄物を淡々と流していった。
「おい、熱くはないか」
足元に少しだけお湯が触れ、私はかすれ声で「……はい」と答える。
「そうか。流してやるから、足を開いてじっとしていろ」
言われるままに足を開くと、ぬるめのシャワーが下半身へと降り注ぐ。水流が肌をなぞり、汚れを剥がしていく。
「……ごめんなさい」
「もういい。家畜の躾も世話も、ご主人様の仕事だからな」
「……はい。ありがとうございます」
「それより、もういいのか。出すなら今、出せよ」
「……はい。大丈夫です。ごめんなさい」
あらかた汚れを流し終えると、まさよしは石鹸を手に取り、泡立てた掌で私の下半身をぬるりと撫でるように洗い始めた。わずかに伸びかけた陰毛までも、指先でほぐすように丁寧にこすり、泡と一緒に汚れを落としていく。昼間に受けた鞭の跡に触れるたび、ひりりとした痛みが走り、くすぐったい感覚と混ざって思わず声が漏れる。腰が逃げそうになるが、抵抗はせず、ただまさよしの手の動きに身を委ねていた。
「これでだいたいきれいになった。上はあの鞭の跡があるし、革を濡らすわけにはいかないから、ここまでだ。ちょっと待っていろ」
まさよしはそう言うと、ごみ袋を持ってお風呂場を出て行った。私は濡れたまま、洗い場にぽつんと立ち尽くす。汚物はすっかり洗い流され、鼻を突く異臭も徐々に和らいでいく。
ぽたぽたと体から雫が滴り落ちる。次第に肌に張りつく嫌悪感が薄れ、代わりに胸の奥から羞恥心がじわじわと込み上げてきた。
そうして数分が過ぎ、私は自分が何をされたのかを改めて思い知らされていた。お漏らししたこと、まさよしに洗われたこと、そして何もできなかった自分。
今もなお、両手は首輪の鎖につながれ、自由を奪われている。自分で洗うことも拭くこともできず、ただ無力にその場にいるだけ、その屈辱が体の奥をじわりと熱く焦がしていった。
しばらくして、まさよしが手にタオルを持って戻ってきた。私をお風呂場から連れ出し、遠慮なくごしごしと下半身を拭き始める。まるで家畜の世話をするかのように、ためらいなく粗雑に拭き取られていくその様子には、辱めや性的な意図は一切なく、ただ「世話」をするという冷徹な態度だけがあった。
その無機質な仕草が、逆に私の羞恥心をいっそう深く刻み込んでいくのだった。
すっかり下半身が乾き、清潔になった私は、再び首輪を強く引かれて、さっきまで横になっていた場所へと連れ戻された。汚物の片付けはきちんと済まされており、少しだけ開けられた窓からは秋の冷たい風が静かに入り込んでいた。外はまだ薄暗く、夜明けの手前だと感じられる。
部屋の中は相変わらず乱雑で汚れていたが、私が汚した痕跡だけは見事に隠されていた。
部屋の前で立ちすくんでいると、突然首輪がぐいっと強く引かれ、そのまま布団の上に押し倒された。
「きゃっ」と小さな悲鳴が漏れるが、両手は拘束されていて、受け身をとることもできない。
仰向けに寝かされ、無理やり足を大きく開かれる。
「いや。やめて。ごめんなさい」
頭の中にはお仕置きの恐怖や、貞操の危機が渦巻き、緊張で全身が強張っていく。
「…大丈夫だ。処女は奪わない。約束だろ。罰も今はなしだ。おとなしくしていろ」
そう言いながら、まさよしは私の両足をしっかりとつかみ、ゆっくりと顔を下ろしてきた。
彼の硬い唇が、恥ずかしさで震える私の秘所に触れ、優しく舌先が這い回る。
粘膜の柔らかさと温もりがじわりと伝わり、思わず体が小さく跳ねる。
焦らすように舌が撫でるたび、秘めた感覚がじわじわと疼き出す。
言葉や態度とは裏腹に、私の奥底の緊張を少しずつ溶かしていくような優しい舌使いだった。
「だめ…きたないです」
「うるさい。黙って感じていろ」
低く押さえた声とともに、まさよしは容赦なく愛撫を続けた。
陰毛をかすめながら、分厚く温かな舌が、ゆっくりと陰裂をなぞっていく。
舌先から伝わる熱と、べっとり絡みつく唾液のぬめりが、じわりと肌に染み込んでくる。荒くはないが確かに感じる鼻息が、陰毛を細かく揺らし、その微細な刺激すらも私の奥をざわめかせる。
「…ん」
嫌悪と羞恥のはずなのに、下腹の奥で芽吹く甘い感覚が、じわじわと全身に広がっていく。
否定の言葉を口にしようとした瞬間、唇からは掠れた吐息しかこぼれなかった。
まさよしは、陰裂を舌でなぞる動きから、ゆっくりと舌先をクリトリスへと這わせた。
熱を帯び、わずかに硬くなったその小さな蕾を、歯の先でそっと押さえ、次の瞬間、強く啜り上げる。
「…あっ…ああっ…だめ…です…っ」
鋭い電流のような快感が下腹から背骨を駆け上がり、思わず全身が震えた。
拒もうとしても、両の手首は首輪に繋がれたまま、微動だにできない。
足はがっしりと押さえつけられ、股を閉じることも許されない。
逃れようと反射的に腰を浮かせても、ただその動きが彼の舌をさらに深く押し当てるだけ。甘く、どうしようもない感覚に、私は絡め取られていった。
込み上げる快感に、喉の奥から艶の混じった声が漏れ出す。
恥ずかしいしかし、今さら何を恥じることがあるのだろう。もう私は、考えうる限りの恥辱を味わわされてきたではないか。それでも、やはり恥ずかしい。そして、この感覚を受け入れてしまうことが、いけないことだと分かっている。そう思いながらも、まさよしの舌のうねりに合わせ、腰が勝手に動いてしまう。
まさよしはその逃げ場のない反応を容赦なく追い立て、さらに深く攻め立てた。
じゅる、じゅると湿った音が、二人の間でいやらしく響く。
私の口からも、抑えきれない甘い吐息がこぼれ落ち、静まり返った部屋に、その音だけが鮮やかに刻まれていった。
「あっ…あ、あああ――っ」
繰り返される愛撫のなか、突然声とともに、腰がびくりと跳ね上がった。
そのまま背を大きく反らせ、足先から頭の先まで、全身に強く力が入る。
押し寄せる快感の波が、幾度も幾度も身体を揺らし、それに呼応するように、どくん、どくんと心臓が暴れた。熱を帯びた血が全身を駆け巡る感覚。
荒い息に合わせ、赤く染まった胸が大きく上下する。
ふと視線を落とせば、股の間からこちらを見上げるまさよしの顔。
その表情は醜く、逝き果てた私を見て満足げに歪んだ笑みを浮かべていた。
次の瞬間、彼は股間から身を起こし、巨体ごと覆いかぶさってくる。その重量は百キロを超えていそうで、逃げ場などない。
唇が重なり、私は反射的に顔を背けようとしたが、押し潰されるような圧迫に抗うことはできなかった。
鼻を突く異臭。
口の周りは、彼自身の唾液と、私の脚の間から流れた液でぬらぬらと濡れている。その現実が、生理的な嫌悪をさらに膨らませた。
重さと嫌悪感に押し潰され、肺の奥まで圧迫されるような息苦しさの中、まさよしの舌が容赦なく口内へ侵入し、私を内部から犯していく。唾液が混じり、熱い息が頬の内側を湿らせる。さっき果てたばかりで火照った身体に、嫌悪をまとった刺激が再び火をつける。そんな感覚を、私は必死に否定しようとした。
下半身の方では、ひときわ硬く膨れ上がったものが、腹をえぐるようにへその上から押しつけられ、擦り上がってみぞおちまで鋭く押し上げてくる。そのたびに「ぐふっ」と低く息がもれ、押し返そうにも腕は封じられ、逃げ道はどこにもない。
舌同士が絡み、噛まれ、酸素が薄くなる。胸の奥では心臓が激しく鼓動し、血が全身を駆け巡る。動くたび肌が擦れ、鞭跡が痛みを思い出させた。
こすりつけられる怒張の硬さと動きは、次第に狂ったような速さと力を増していく。口内を蹂躙する舌も、さらに乱暴にねじ込み、かき回し、唾液はとっくに互いのものが混ざり合って区別がつかない。
やがてまさよしの全身がびくりと震え、腹部へと怒張をぐっと押し付けた。圧迫で肺まで押しつぶされるような重さに息が詰まる。次の瞬間、熱い奔流が腹の上に叩きつけられた。どくどくと脈打つたび、火照った肌の上でもわかるほど熱く、重みとともに逃げ場なく注ぎ込まれていく。
唇を塞いでいた舌が、じゅるりと濡れた音を立てて引き抜かれる。そこに残ったのは、ねっとりと絡みつく唾液の糸と、押しつぶされて動けない自分だけだった。
どれほどの時間こうしていたのかわからない。腹の上に出された精子はまだじんわりと温かく、互いの肌に挟まれ、ぬめりとともに小さな不快感を生んでいた。まさよしの荒い息がようやく落ち着くころ、ぽつりと「…寝る」とだけ告げる。
「えっ」と声を漏らす間もなく、彼はわずかに体をずらし、そのまま寝息を立て始めた。重みはほんの少し軽くなったが、それでも私は押しつぶされたまま動けずにいる。先ほどまでの息苦しさは和らいだものの、湿った体温、鼻をつく体臭と口臭に包まれ、別の不快感が全身を覆っていく。
「ちょっと…」か細い声を出しても返事はない。暗闇の中、重みと臭いと熱だけが、私の上にのしかかり続けていた。次第に抵抗も諦めも曖昧なまま、私の意識はゆっくりと沈んでいった。
気づけば朝になっていた。窓から差し込む光の角度から、もう昼前だと知れる。
相変わらず、まさよしは私の体に覆いかぶさったまま、鈍くいびきをかいていた。顔を動かせばすぐそこに彼の口があり、寝息とともに濃い口臭が直接かかる。頬とシーツには、彼のよだれが冷たく広がっていて、顔をしかめても、そむける以外の逃げ場はない。
少しでも圧迫から逃れようと、わずかに腰や肩を揺らすと、彼がのろのろと目を開けた。状況を確認するように視線を落とし、次の瞬間、私の頭を押さえ込み、唇を押しつけてくる。寝起きの口の中は昨晩以上に不快で、強く酸味を帯びた息とぬるい唾液が混ざり合い、舌の動きとともに容赦なく流れ込む。抵抗は意味を成さず、五分か十分、口内を蹂躙され続けた。
満足したのか、まさよしはようやくのそりと体を起こし、私から離れる。湿った肌が剥がれ、重みが抜けた瞬間、胸いっぱいに空気が入った。だがその安堵も束の間、お腹の上で冷え固まった精液が皮膚に貼りつき、別の不快感として存在を主張していた。
布団の上に仰向けになったままの私を、まさよしはしばし見下ろしていた。まるで品定めをするような視線が、頭からつま先までゆっくりと這う。
口のまわりはべっとりと濡れ、胸には昨晩の鞭の痕が赤黒く残り、髪は乱れ、腹の上には精液が乾ききらず光っている。考えるだけで惨めさと羞恥が込み上げるが、両手は首輪につながれたままで、身を隠すことすらできない。
ふと視線を下げると、まさよしの下腹部はすでに硬く膨れ上がっていた。その異様な形が目に入りそうになり、反射的に顔をそらした。
しばらくするとまさよしは、布団の上で仰向けになった私の頭の横に膝をつき、その腰をゆっくりと近づけてきた。視界いっぱいに迫る下腹部と、脈打つそれ。逃げようと首を横に向けても、髪を鷲づかみにされ、正面へと固定される。
「開けろ」
短くそう吐き捨て、ためらいもなく先端を唇に押しつけてくる。顔を左右に振っても、掴む両の手がそれを許さない。唇の隙間をこじ開けられ、重みをかけられた腰が、そのまま硬い塊を喉の奥へと押し込んだ。
「んぐっ…っ…!」
仰向けのままだから、重力と彼の腰の力が直にのしかかり、逃げ場のない角度で突き込まれる。顎の関節が軋むほど開かされ、呼吸は喉の奥で詰まる。鼻先に下腹部の皮膚が触れ、空気が奪われるたびに胸が苦しくなる。
唾液は飲み込むこともできず、喉からあふれ出して頬を濡らし、枕に染み込んでいく。下からは布団に押しつけられる背中の熱さ、上からは覆いかぶさる肉の重み、そして口内を乱暴に蹂躙する圧力だけが続いていた。
苦しさに足をばたつかせ、腰を跳ね上げるが、押さえつけてくる腕の力をはねのけることはできなかった。両肩を床に固定されたまま、視界のほとんどを彼の下腹部に奪われる。そんな私の必死の抵抗も気にも留めず、熱くたぎった肉棒が、ごすごすと喉奥を抉るように突き入ってくる。
「歯、たてるなよ」
脅すように低い声が頭上から降ってきて、そのまま容赦なく腰が押し込まれる。本能が顎を閉じようと訴えるが、それを必死にこらえ、口腔を無理やり開け続ける。
喉奥を何度も突き破られるような圧迫感に、えづきがこみ上げ、酸っぱい胃液が逆流してくる。しかし、それすらも棒で塞がれ、飲み込むことも吐き出すこともできない。
口の端からは、抑えきれない呼気と唾液が泡立ちながら漏れ出し、
「ぐっ…」「ぎょお…」「ごぼっ…」と途切れ途切れの濁った音だけが狭い空間に響く。鼻先には濃い体臭と湿った熱気がまとわりつき、呼吸は浅く、涙に視界が霞みはじめる。
ごすごすと喉奥を突き続けられていると、突然まさよしの体がわずかに震え、押し込まれた肉棒が奥深くまで激しく打ち込まれた。喉の狭い空間での振動が、私の全身に生々しい衝撃を伝える。
そして、鈍い振動とともに、熱い液体が喉奥から勢いよく私の口内へと注ぎ込まれる。胃の奥まで届きそうな感覚に身を震わせる。喉奥に広がる濃厚で重たい熱さを拒むこともできず、ただただ飲み込む。
まさよしの体がゆっくりと沈み込み、硬く突き立てられた肉棒が私の喉奥からゆっくりと引き抜かれていく。肉棒には、私の濃く粘り気のある唾液と、えづきから漏れ出した胃液が混じり合い、べっとりとこびりついていた。淡い黄色がかった濁り液が先端を覆い、艶やかに濡れたまま、彼の指でじっとりと伝わる熱さと湿り気が伝わる。
抜けるたびに、私の喉の奥の締め付けが解けていくが、同時にその強烈な違和感と屈辱はじわじわと胸の奥に積もっていく。肉棒が口を離れた瞬間、私の口からはまだ混ざり合った唾液と胃液の不快な匂いが立ち上り、湿った息とともに拡散した。
まさよしは汚れた私の口を、意外なほど優しく撫でながらも、低く鋭い声で「吐くな」と命じた。必死で吐き気をこらえ、口から呼吸するたびに襲い来る吐き気に耐えきれず、鼻で薄く浅く呼吸を繰り返す。口内の逆流した唾液が鼻水となって流れ落ち、ぐじゅぐじゅとそれをすすりながら、必死に息を整えて胃を落ち着かせた。なんとか吐き出さずに耐えきった。
そんな私をまさよしは見下ろしながら、煙草に火をつけた。ゆっくりと煙を吐き出し、ペットボトルの水を口に含む。その様子は、惨めに汚された私をじっと見つめ、どこか満足げな表情を浮かべていた。
「口を開けろ」
「…はい」私はおとなしく従った。なんとか言われた通りに飲み込むことができた。
まさよしはどかっと私の顔の横に座り、ペットボトルの水を一口含めると、そのまま口移しで私に飲ませる。生ぬるい水が唾液と混ざりながら押し込まれていく。溺れそうな感覚に耐えながら、必死に飲み込んだ。ごくっ、と喉を水が通り、口の中に残った生臭さを胃の中へ押し流す。
何度か繰り返されて、ようやく私は水分補給を終えた。空になったペットボトルを持って立ち上がろうとするまさよしに、私はかすれた声で「ありがとうございます」とつぶやく。
それを聞いたまさよしはにやりと笑い、乱暴に私の髪をぐしゃぐしゃと撫で上げた。
その後、私は汚れた体のまま這いつくばって昼食を与えられ、ローターで執拗に責められ、屈辱的な絶頂を強要された。
遠くで夕暮れのメロディーが流れ始める頃、ようやく「これで終わりだ」と告げられ、最後の奉仕を強要されて、解放への一歩が訪れた。
両手は終始首輪に繋がれ、自由は一切許されなかった。食事も排泄も全て管理され、まるで家畜のように扱われ続けた。最後の精液が口内に注がれた後で、やっと手の拘束は解かれたが、着替えさえもまさよしの手によって無造作に行われる。精液や愛液の痕が残る体に、彼は何のためらいもなく衣服をまとわせた。
着替えを終え、フラフラになりながら玄関へ向かうと、まさよしはそっと唇を重ね、首輪を外した。解放の実感に胸が震えたが、体も心も限界に達していた。
「ちょっと待て、それで帰るのか?」
低く告げられ、マスクを差し出される。おそらく、私のひどい姿を見てのことだろう。感謝を伝え、言われるままにそれを装着した。ぼさぼさの髪を手で整え、私は静かに部屋を後にした。
私は体力も気力もすっかり尽き果てていた。
どうやって家に戻ったのかも覚えていない。
気づけば、家のベッドの上に倒れ込み、ぼんやりと天井を見つめていた。時計の針はもうすぐ19時を指そうとしている。少し眠ってしまったのだろう。
ベッドの上に無造作に置かれた奴隷契約書が目に入り、まさよしの言葉が頭に甦る。
「いいか、お前は奴隷だ。家畜だ。命令を守るのは当然だ。できないときは当然罰がある。しかし、奴隷である限り、契約を守る限り、俺も契約は破らない。たった3か月、いや残り2か月と少しだ。それだけ耐えればいい。わかるか?できるだろう。そんなお前にアドバイスだ。好きなだけ恨めばいい。とりあえずは体だけが服従すればいい。心が折れたらつらいし、面白くもない。日常を大切にして、この関係を恨み、俺を憎めばいい。」
「…あと2か月ちょっと…」私は呟きながら、汚れた体をどうにか清めるべく、震える足を引きずってベッドから起き上がり、ふらふらとお風呂場へと向かった。
桐生春香と呼ばれる彼女は裸の首には革の首輪が巻かれ、両の手首は短い鎖でその首輪へ繋がれていた。両足首にも無骨な拘束具が嵌められていた。
腰を覆うのは分厚い介護用オムツの白い表面には、茶色く濁った液体が滲み出し、生ぬるい湿り気が部屋の空気に重く溶けていた。
異臭と惨めさが絡み合うその光景は、彼女がすでに人としての尊厳を剥ぎ取られた存在であることを、何より雄弁に物語っていた。
私は静かに嗚咽を漏らしながら、ただ天井を見つめていた。
ぬるりと肌に張り付くオムツの感触は、まだ消えてくれない。鼻を刺す自分の匂いが、何度も惨めさを突きつける。息を吸うたびに胸が締めつけられ、逃げ場のない現実を突きつけられた。
やがて、まさよしが戻ってきた。
とっさに私は、ごめんなさい、ごめんなさい、と繰り返す。
彼は何も言わず、足元にかがみ、足首の拘束具を外していく。外し終えると、首輪をぐっと掴み、「来い」と短く命じて私を立たせ、そのまま歩かせた。両の手はまだ首輪へと繋がれたままだ。
強く引かれ、慌てて体勢を立て直す。
オムツの中には、重みがはっきりと感じられる。しっかりと固定されていたため、ずり落ちるという最悪の事態は免れた。いや、もうすでにこの状況は、最悪の事態と言ってよかったのかもしれない。
ふとももを伝う温い感触に気づき、視線を落とす。ぽた、ぽた、と茶色の雫が床へ落ちていく。それを見た瞬間、また「ごめんなさい……ごめんなさい……」と繰り返していた。
まさよしは何も言わず、ただ私を引っ張っていく。その口調にも、腕の力にも、怒りは感じられない。ただ淡々と――容赦なく。
気づけば私はお風呂場に立たされていた。少し冷たく、静まり返った空間。そこで響くのは、私の鼻をすする音と、「ごめんなさい」という掠れた声だけだった。
まさよしの手が、おむつをべりべりと剥がしていく。固定が解かれた瞬間、重みに耐えられず“ばちゃっ”という鈍い音とともに、おむつは私の排泄物を抱えたまま足元へ落ちた。
おむつから解放された下半身に、ひやりとした空気が触れる。軽くなった感覚と同時に、封じ込められていた臭気が一気に浴室へ広がり、思わず顔をしかめた。だが、その臭いすら自分のものだと思った瞬間、羞恥に押し潰されそうになり、また涙が滲む。
まさよしは、床に落ちた汚物まみれのおむつを無言でごみ袋に押し込み、口をきつく縛る。そしてシャワーをひねり、タイルに広がった排泄物を淡々と流していった。
「おい、熱くはないか」
足元に少しだけお湯が触れ、私はかすれ声で「……はい」と答える。
「そうか。流してやるから、足を開いてじっとしていろ」
言われるままに足を開くと、ぬるめのシャワーが下半身へと降り注ぐ。水流が肌をなぞり、汚れを剥がしていく。
「……ごめんなさい」
「もういい。家畜の躾も世話も、ご主人様の仕事だからな」
「……はい。ありがとうございます」
「それより、もういいのか。出すなら今、出せよ」
「……はい。大丈夫です。ごめんなさい」
あらかた汚れを流し終えると、まさよしは石鹸を手に取り、泡立てた掌で私の下半身をぬるりと撫でるように洗い始めた。わずかに伸びかけた陰毛までも、指先でほぐすように丁寧にこすり、泡と一緒に汚れを落としていく。昼間に受けた鞭の跡に触れるたび、ひりりとした痛みが走り、くすぐったい感覚と混ざって思わず声が漏れる。腰が逃げそうになるが、抵抗はせず、ただまさよしの手の動きに身を委ねていた。
「これでだいたいきれいになった。上はあの鞭の跡があるし、革を濡らすわけにはいかないから、ここまでだ。ちょっと待っていろ」
まさよしはそう言うと、ごみ袋を持ってお風呂場を出て行った。私は濡れたまま、洗い場にぽつんと立ち尽くす。汚物はすっかり洗い流され、鼻を突く異臭も徐々に和らいでいく。
ぽたぽたと体から雫が滴り落ちる。次第に肌に張りつく嫌悪感が薄れ、代わりに胸の奥から羞恥心がじわじわと込み上げてきた。
そうして数分が過ぎ、私は自分が何をされたのかを改めて思い知らされていた。お漏らししたこと、まさよしに洗われたこと、そして何もできなかった自分。
今もなお、両手は首輪の鎖につながれ、自由を奪われている。自分で洗うことも拭くこともできず、ただ無力にその場にいるだけ、その屈辱が体の奥をじわりと熱く焦がしていった。
しばらくして、まさよしが手にタオルを持って戻ってきた。私をお風呂場から連れ出し、遠慮なくごしごしと下半身を拭き始める。まるで家畜の世話をするかのように、ためらいなく粗雑に拭き取られていくその様子には、辱めや性的な意図は一切なく、ただ「世話」をするという冷徹な態度だけがあった。
その無機質な仕草が、逆に私の羞恥心をいっそう深く刻み込んでいくのだった。
すっかり下半身が乾き、清潔になった私は、再び首輪を強く引かれて、さっきまで横になっていた場所へと連れ戻された。汚物の片付けはきちんと済まされており、少しだけ開けられた窓からは秋の冷たい風が静かに入り込んでいた。外はまだ薄暗く、夜明けの手前だと感じられる。
部屋の中は相変わらず乱雑で汚れていたが、私が汚した痕跡だけは見事に隠されていた。
部屋の前で立ちすくんでいると、突然首輪がぐいっと強く引かれ、そのまま布団の上に押し倒された。
「きゃっ」と小さな悲鳴が漏れるが、両手は拘束されていて、受け身をとることもできない。
仰向けに寝かされ、無理やり足を大きく開かれる。
「いや。やめて。ごめんなさい」
頭の中にはお仕置きの恐怖や、貞操の危機が渦巻き、緊張で全身が強張っていく。
「…大丈夫だ。処女は奪わない。約束だろ。罰も今はなしだ。おとなしくしていろ」
そう言いながら、まさよしは私の両足をしっかりとつかみ、ゆっくりと顔を下ろしてきた。
彼の硬い唇が、恥ずかしさで震える私の秘所に触れ、優しく舌先が這い回る。
粘膜の柔らかさと温もりがじわりと伝わり、思わず体が小さく跳ねる。
焦らすように舌が撫でるたび、秘めた感覚がじわじわと疼き出す。
言葉や態度とは裏腹に、私の奥底の緊張を少しずつ溶かしていくような優しい舌使いだった。
「だめ…きたないです」
「うるさい。黙って感じていろ」
低く押さえた声とともに、まさよしは容赦なく愛撫を続けた。
陰毛をかすめながら、分厚く温かな舌が、ゆっくりと陰裂をなぞっていく。
舌先から伝わる熱と、べっとり絡みつく唾液のぬめりが、じわりと肌に染み込んでくる。荒くはないが確かに感じる鼻息が、陰毛を細かく揺らし、その微細な刺激すらも私の奥をざわめかせる。
「…ん」
嫌悪と羞恥のはずなのに、下腹の奥で芽吹く甘い感覚が、じわじわと全身に広がっていく。
否定の言葉を口にしようとした瞬間、唇からは掠れた吐息しかこぼれなかった。
まさよしは、陰裂を舌でなぞる動きから、ゆっくりと舌先をクリトリスへと這わせた。
熱を帯び、わずかに硬くなったその小さな蕾を、歯の先でそっと押さえ、次の瞬間、強く啜り上げる。
「…あっ…ああっ…だめ…です…っ」
鋭い電流のような快感が下腹から背骨を駆け上がり、思わず全身が震えた。
拒もうとしても、両の手首は首輪に繋がれたまま、微動だにできない。
足はがっしりと押さえつけられ、股を閉じることも許されない。
逃れようと反射的に腰を浮かせても、ただその動きが彼の舌をさらに深く押し当てるだけ。甘く、どうしようもない感覚に、私は絡め取られていった。
込み上げる快感に、喉の奥から艶の混じった声が漏れ出す。
恥ずかしいしかし、今さら何を恥じることがあるのだろう。もう私は、考えうる限りの恥辱を味わわされてきたではないか。それでも、やはり恥ずかしい。そして、この感覚を受け入れてしまうことが、いけないことだと分かっている。そう思いながらも、まさよしの舌のうねりに合わせ、腰が勝手に動いてしまう。
まさよしはその逃げ場のない反応を容赦なく追い立て、さらに深く攻め立てた。
じゅる、じゅると湿った音が、二人の間でいやらしく響く。
私の口からも、抑えきれない甘い吐息がこぼれ落ち、静まり返った部屋に、その音だけが鮮やかに刻まれていった。
「あっ…あ、あああ――っ」
繰り返される愛撫のなか、突然声とともに、腰がびくりと跳ね上がった。
そのまま背を大きく反らせ、足先から頭の先まで、全身に強く力が入る。
押し寄せる快感の波が、幾度も幾度も身体を揺らし、それに呼応するように、どくん、どくんと心臓が暴れた。熱を帯びた血が全身を駆け巡る感覚。
荒い息に合わせ、赤く染まった胸が大きく上下する。
ふと視線を落とせば、股の間からこちらを見上げるまさよしの顔。
その表情は醜く、逝き果てた私を見て満足げに歪んだ笑みを浮かべていた。
次の瞬間、彼は股間から身を起こし、巨体ごと覆いかぶさってくる。その重量は百キロを超えていそうで、逃げ場などない。
唇が重なり、私は反射的に顔を背けようとしたが、押し潰されるような圧迫に抗うことはできなかった。
鼻を突く異臭。
口の周りは、彼自身の唾液と、私の脚の間から流れた液でぬらぬらと濡れている。その現実が、生理的な嫌悪をさらに膨らませた。
重さと嫌悪感に押し潰され、肺の奥まで圧迫されるような息苦しさの中、まさよしの舌が容赦なく口内へ侵入し、私を内部から犯していく。唾液が混じり、熱い息が頬の内側を湿らせる。さっき果てたばかりで火照った身体に、嫌悪をまとった刺激が再び火をつける。そんな感覚を、私は必死に否定しようとした。
下半身の方では、ひときわ硬く膨れ上がったものが、腹をえぐるようにへその上から押しつけられ、擦り上がってみぞおちまで鋭く押し上げてくる。そのたびに「ぐふっ」と低く息がもれ、押し返そうにも腕は封じられ、逃げ道はどこにもない。
舌同士が絡み、噛まれ、酸素が薄くなる。胸の奥では心臓が激しく鼓動し、血が全身を駆け巡る。動くたび肌が擦れ、鞭跡が痛みを思い出させた。
こすりつけられる怒張の硬さと動きは、次第に狂ったような速さと力を増していく。口内を蹂躙する舌も、さらに乱暴にねじ込み、かき回し、唾液はとっくに互いのものが混ざり合って区別がつかない。
やがてまさよしの全身がびくりと震え、腹部へと怒張をぐっと押し付けた。圧迫で肺まで押しつぶされるような重さに息が詰まる。次の瞬間、熱い奔流が腹の上に叩きつけられた。どくどくと脈打つたび、火照った肌の上でもわかるほど熱く、重みとともに逃げ場なく注ぎ込まれていく。
唇を塞いでいた舌が、じゅるりと濡れた音を立てて引き抜かれる。そこに残ったのは、ねっとりと絡みつく唾液の糸と、押しつぶされて動けない自分だけだった。
どれほどの時間こうしていたのかわからない。腹の上に出された精子はまだじんわりと温かく、互いの肌に挟まれ、ぬめりとともに小さな不快感を生んでいた。まさよしの荒い息がようやく落ち着くころ、ぽつりと「…寝る」とだけ告げる。
「えっ」と声を漏らす間もなく、彼はわずかに体をずらし、そのまま寝息を立て始めた。重みはほんの少し軽くなったが、それでも私は押しつぶされたまま動けずにいる。先ほどまでの息苦しさは和らいだものの、湿った体温、鼻をつく体臭と口臭に包まれ、別の不快感が全身を覆っていく。
「ちょっと…」か細い声を出しても返事はない。暗闇の中、重みと臭いと熱だけが、私の上にのしかかり続けていた。次第に抵抗も諦めも曖昧なまま、私の意識はゆっくりと沈んでいった。
気づけば朝になっていた。窓から差し込む光の角度から、もう昼前だと知れる。
相変わらず、まさよしは私の体に覆いかぶさったまま、鈍くいびきをかいていた。顔を動かせばすぐそこに彼の口があり、寝息とともに濃い口臭が直接かかる。頬とシーツには、彼のよだれが冷たく広がっていて、顔をしかめても、そむける以外の逃げ場はない。
少しでも圧迫から逃れようと、わずかに腰や肩を揺らすと、彼がのろのろと目を開けた。状況を確認するように視線を落とし、次の瞬間、私の頭を押さえ込み、唇を押しつけてくる。寝起きの口の中は昨晩以上に不快で、強く酸味を帯びた息とぬるい唾液が混ざり合い、舌の動きとともに容赦なく流れ込む。抵抗は意味を成さず、五分か十分、口内を蹂躙され続けた。
満足したのか、まさよしはようやくのそりと体を起こし、私から離れる。湿った肌が剥がれ、重みが抜けた瞬間、胸いっぱいに空気が入った。だがその安堵も束の間、お腹の上で冷え固まった精液が皮膚に貼りつき、別の不快感として存在を主張していた。
布団の上に仰向けになったままの私を、まさよしはしばし見下ろしていた。まるで品定めをするような視線が、頭からつま先までゆっくりと這う。
口のまわりはべっとりと濡れ、胸には昨晩の鞭の痕が赤黒く残り、髪は乱れ、腹の上には精液が乾ききらず光っている。考えるだけで惨めさと羞恥が込み上げるが、両手は首輪につながれたままで、身を隠すことすらできない。
ふと視線を下げると、まさよしの下腹部はすでに硬く膨れ上がっていた。その異様な形が目に入りそうになり、反射的に顔をそらした。
しばらくするとまさよしは、布団の上で仰向けになった私の頭の横に膝をつき、その腰をゆっくりと近づけてきた。視界いっぱいに迫る下腹部と、脈打つそれ。逃げようと首を横に向けても、髪を鷲づかみにされ、正面へと固定される。
「開けろ」
短くそう吐き捨て、ためらいもなく先端を唇に押しつけてくる。顔を左右に振っても、掴む両の手がそれを許さない。唇の隙間をこじ開けられ、重みをかけられた腰が、そのまま硬い塊を喉の奥へと押し込んだ。
「んぐっ…っ…!」
仰向けのままだから、重力と彼の腰の力が直にのしかかり、逃げ場のない角度で突き込まれる。顎の関節が軋むほど開かされ、呼吸は喉の奥で詰まる。鼻先に下腹部の皮膚が触れ、空気が奪われるたびに胸が苦しくなる。
唾液は飲み込むこともできず、喉からあふれ出して頬を濡らし、枕に染み込んでいく。下からは布団に押しつけられる背中の熱さ、上からは覆いかぶさる肉の重み、そして口内を乱暴に蹂躙する圧力だけが続いていた。
苦しさに足をばたつかせ、腰を跳ね上げるが、押さえつけてくる腕の力をはねのけることはできなかった。両肩を床に固定されたまま、視界のほとんどを彼の下腹部に奪われる。そんな私の必死の抵抗も気にも留めず、熱くたぎった肉棒が、ごすごすと喉奥を抉るように突き入ってくる。
「歯、たてるなよ」
脅すように低い声が頭上から降ってきて、そのまま容赦なく腰が押し込まれる。本能が顎を閉じようと訴えるが、それを必死にこらえ、口腔を無理やり開け続ける。
喉奥を何度も突き破られるような圧迫感に、えづきがこみ上げ、酸っぱい胃液が逆流してくる。しかし、それすらも棒で塞がれ、飲み込むことも吐き出すこともできない。
口の端からは、抑えきれない呼気と唾液が泡立ちながら漏れ出し、
「ぐっ…」「ぎょお…」「ごぼっ…」と途切れ途切れの濁った音だけが狭い空間に響く。鼻先には濃い体臭と湿った熱気がまとわりつき、呼吸は浅く、涙に視界が霞みはじめる。
ごすごすと喉奥を突き続けられていると、突然まさよしの体がわずかに震え、押し込まれた肉棒が奥深くまで激しく打ち込まれた。喉の狭い空間での振動が、私の全身に生々しい衝撃を伝える。
そして、鈍い振動とともに、熱い液体が喉奥から勢いよく私の口内へと注ぎ込まれる。胃の奥まで届きそうな感覚に身を震わせる。喉奥に広がる濃厚で重たい熱さを拒むこともできず、ただただ飲み込む。
まさよしの体がゆっくりと沈み込み、硬く突き立てられた肉棒が私の喉奥からゆっくりと引き抜かれていく。肉棒には、私の濃く粘り気のある唾液と、えづきから漏れ出した胃液が混じり合い、べっとりとこびりついていた。淡い黄色がかった濁り液が先端を覆い、艶やかに濡れたまま、彼の指でじっとりと伝わる熱さと湿り気が伝わる。
抜けるたびに、私の喉の奥の締め付けが解けていくが、同時にその強烈な違和感と屈辱はじわじわと胸の奥に積もっていく。肉棒が口を離れた瞬間、私の口からはまだ混ざり合った唾液と胃液の不快な匂いが立ち上り、湿った息とともに拡散した。
まさよしは汚れた私の口を、意外なほど優しく撫でながらも、低く鋭い声で「吐くな」と命じた。必死で吐き気をこらえ、口から呼吸するたびに襲い来る吐き気に耐えきれず、鼻で薄く浅く呼吸を繰り返す。口内の逆流した唾液が鼻水となって流れ落ち、ぐじゅぐじゅとそれをすすりながら、必死に息を整えて胃を落ち着かせた。なんとか吐き出さずに耐えきった。
そんな私をまさよしは見下ろしながら、煙草に火をつけた。ゆっくりと煙を吐き出し、ペットボトルの水を口に含む。その様子は、惨めに汚された私をじっと見つめ、どこか満足げな表情を浮かべていた。
「口を開けろ」
「…はい」私はおとなしく従った。なんとか言われた通りに飲み込むことができた。
まさよしはどかっと私の顔の横に座り、ペットボトルの水を一口含めると、そのまま口移しで私に飲ませる。生ぬるい水が唾液と混ざりながら押し込まれていく。溺れそうな感覚に耐えながら、必死に飲み込んだ。ごくっ、と喉を水が通り、口の中に残った生臭さを胃の中へ押し流す。
何度か繰り返されて、ようやく私は水分補給を終えた。空になったペットボトルを持って立ち上がろうとするまさよしに、私はかすれた声で「ありがとうございます」とつぶやく。
それを聞いたまさよしはにやりと笑い、乱暴に私の髪をぐしゃぐしゃと撫で上げた。
その後、私は汚れた体のまま這いつくばって昼食を与えられ、ローターで執拗に責められ、屈辱的な絶頂を強要された。
遠くで夕暮れのメロディーが流れ始める頃、ようやく「これで終わりだ」と告げられ、最後の奉仕を強要されて、解放への一歩が訪れた。
両手は終始首輪に繋がれ、自由は一切許されなかった。食事も排泄も全て管理され、まるで家畜のように扱われ続けた。最後の精液が口内に注がれた後で、やっと手の拘束は解かれたが、着替えさえもまさよしの手によって無造作に行われる。精液や愛液の痕が残る体に、彼は何のためらいもなく衣服をまとわせた。
着替えを終え、フラフラになりながら玄関へ向かうと、まさよしはそっと唇を重ね、首輪を外した。解放の実感に胸が震えたが、体も心も限界に達していた。
「ちょっと待て、それで帰るのか?」
低く告げられ、マスクを差し出される。おそらく、私のひどい姿を見てのことだろう。感謝を伝え、言われるままにそれを装着した。ぼさぼさの髪を手で整え、私は静かに部屋を後にした。
私は体力も気力もすっかり尽き果てていた。
どうやって家に戻ったのかも覚えていない。
気づけば、家のベッドの上に倒れ込み、ぼんやりと天井を見つめていた。時計の針はもうすぐ19時を指そうとしている。少し眠ってしまったのだろう。
ベッドの上に無造作に置かれた奴隷契約書が目に入り、まさよしの言葉が頭に甦る。
「いいか、お前は奴隷だ。家畜だ。命令を守るのは当然だ。できないときは当然罰がある。しかし、奴隷である限り、契約を守る限り、俺も契約は破らない。たった3か月、いや残り2か月と少しだ。それだけ耐えればいい。わかるか?できるだろう。そんなお前にアドバイスだ。好きなだけ恨めばいい。とりあえずは体だけが服従すればいい。心が折れたらつらいし、面白くもない。日常を大切にして、この関係を恨み、俺を憎めばいい。」
「…あと2か月ちょっと…」私は呟きながら、汚れた体をどうにか清めるべく、震える足を引きずってベッドから起き上がり、ふらふらとお風呂場へと向かった。
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