転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする

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第二十一話 ミーナとお出かけ

翌日。
僕とミーナは支度をしてからすぐに内城を二人だけで出た。内城から出て市街地までついた僕は、ミーナに一言聞いた。
「どこか行きたいところはある?」
僕のその問いにミーナは答えた。
「とくにありませんけど、買い物はいかがですか?」
「そう。ならそうしようか」
僕はミーナの回答にそう返事をすると商店が並んでいる市場に向かった。市場には多数の店があり、その分多くの品が並んでいた。簡単に手に入るものから、珍しい希少な物まであった。
「これとか可愛いくないですか?」
ミーナはそう言って商品を指差した。ミーナが指をさしていたのは、青色の水晶がついた腕輪だった。
「店主。この腕輪はいくらだ?」
僕がそう言うと店主は答えた。
「この腕輪ですか? この腕輪は金貨一枚ですよ」
この世界での金貨は一枚十万円の価値があった。それゆえにこの値段の高さに驚いたので、僕は店主に聞いた。
「やけに高いけど何かあるのか?」
僕が店主にそう聞くと、店主は目を見開いてから答えた。
「この腕輪の水晶には特別な効果があるんです。魔力を込めると青色の煙をだすことができるのです」
それを聞いて値段に納得した僕は、改めて店主に向き直ってから言った。
「それではこの腕輪を一つくれ」
そう言って腕輪を受け取ると、金貨を店主に払った。そしてミーナに向き直って言った。
「これが欲しかったんだろ? これはいつも頑張っているミーナへのプレゼントだ」
そう言ってからミーナに腕輪を渡した。するとミーナは腕輪をつけてから何かを閃いた様な顔をして、店主の下まで行くと、店主に言った。
「申し訳ないのですが、この腕輪をもう一つもらえますか?」
ミーナは店主からもう一つ腕輪を貰うと、僕の下まで戻ってきた。ミーナは戻ってくるとすぐに僕の顔を見ながら腕輪を前に出してから言った。
「これは私からのプレゼントです。是非受け取ってください」
ミーナは僕に真剣な顔をして言ってきた。それに対して僕は笑顔でミーナに答えた。
「ありがとう。大切にするよ」
僕はそう言うと腕輪を受け取って腕につけた。その後僕とミーナは飲食店に入って食事を摂ろうとした。僕とミーナが食事をしている際に聞こえてきた噂話があった。
「おい、聞いたか? 西のフランク帝国が軍や食料を南のイーラ王国の国境付近に集めているらしいぜ」
僕とミーナはその噂話が本当か嘘かは置いておいて食事をした。食事を終えた僕とミーナは噂話についても気になったので、内城に帰ることにした。
「本日はありがとうございました。私のお願いも聞いてもらって」
「そういえばなんだけど、どうして出かけようなんて誘ってきたの?」
ミーナの僕に対する突然のお礼の言葉に対して僕は一つの質問をした。するとミーナは恥ずかしそうにらして言った。
「実は、明日から王国東部のデール城に行くんです。なので最後くらい二人きりで過ごしたかったのです」
「そう、分かった。気をつけて行ってくれ」
僕はミーナの言葉に対してそう返事を返した。そして今日は内城に戻った。
翌日。
ミーナは馬車に乗り、マール将軍の率いる王国騎士団500名とともにデール城に向かった。
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