4429F

夏川 俊

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 遮断機が鳴っている。
 大きな赤いランプを交互に点滅させ、まるで周囲を威圧するが如く、鳴っている。
 その音をかき消すように、アルミ車体の電車が、目の前を何両も通り過ぎて行った。
 遮断機の音より、更に大きな轟音の応酬・・・
 駅から吐き出された人々が、一斉に踏み切りを渡り始める。
 無表情に、短絡的に、そして、平和に・・・

 ・・もう、あの事件についての、警察の事情聴取は無くなった。
 マスコミの取材も、最近は、ほとんど無い。
 友美は、やっと普通の高校生活を送れるようになっていた。
 死者7人・・・ 一連の事件関係者で、生き残ったのは友美1人きりである。

 髪を切り、転校して半年。
 新しい生活の中では、務めて明るく振舞った。
 その努力の甲斐あって、現在は普通の高校生らしく、友達も沢山、出来ている。
 今までの、荒んだ生活をしていた友美の周りにはいなかった、親しい友人たちだ。
 試験のこと、彼氏のこと、人気タレントや雑誌の話・・・
 幼稚な話だとは思いつつも、友美はそんな屈託の無い話をする事に、密かに憧れていた。
 ・・・何も怯える事は無い。 虚勢を張る必要も無い・・・
 今の生活は友美にとって、やっと手に入れた夢のような生活だった。
( もう、あの頃の私には絶対戻らない。 今の生活や友達を、ずっと大切にしていきたい )
 1人暮らしをしているアパートの階段を登りながら、友美はそう思うのだった。

 築12年のアパート。 義父名義で借りている6畳一間の小さなアパートではあるが、友美は満足していた。 物心ついた時から、施設で育った友美には、親はいない。 1人には慣れている。 気を使う他人がいるよりは、1人でいた方がずっと楽だった。
 部屋に入った友美は、通学カバンを机に置くと、そのまま台所に立った。 昨日作った肉ジャガが、鍋に残っている。 冷蔵庫を開けると、ラップに包んだ冷や飯があった。
( 今晩は、これでいいわね )
 そう思った時、入り口をノックする音が聞こえた。
「 こんにちは~。 笠井さ~ん、ちょっといいですか~ 」
 友美は直感した。 まるで友美が帰宅するのを待っていたかのようなタイミング・・ おそらく張り込み待ちをしていたのだろう。 あの事件の事だ。 また誰か来たのだ。 警察か、マスコミか・・・
 友美の顔が、にわかに曇った。 
「 どなたですか? 」
 友美はドア越しに尋ねた。
「 毎朝グラフの菊地と申します。 少々、お話があるのですが 」
 ・・週刊誌の記者らしい。 当然、あの事件のことだろう。
 友美はドアを開けずに答えた。
「 もう、あの事件の事は話したくありません。 知っている事は、全て警察の刑事さんに話しましたし、他の週刊誌の方にも、何度も話しました 」
 この手の記者は、しつこい。 断っても、何度でも訪ねて来る。 友美は今までの経験で、それを体験していた。
「 いいかげんに、私を解放して下さい。 もう、放っておいて欲しいんです。 何もお話する事はありません。 あまりしつこいと、警察を呼びますよ 」
「 お叱り、ごもっとも。 確かに私はあの事件に関連した事で参りました。 でも、取材じゃないんです。 私用というか・・・ ある情報を入手しましたので、お伝えに参ったのです 」
 今までの連中とは違うようだ。 しかし、もう触れて欲しくない話を聞かされる事には違いはない。
「 結構です。 お帰り下さい 」
「 あなたの出生についての情報なんですが・・・ 」
「 え・・・? 」
 友美は一瞬、驚いた。
 その途端、ドアの外で、何かを叩くような音がした。
「 わっ! 痛てっ・・! 何だ、アンタ! 」
「 何だ、とはアンタのことだろっ! 友ちゃん、イヤがってんじゃないか。 とっとと帰んなっ! 」
「 ちょっと、オバさん、落ち着いて! 痛てっ、痛てっ。 ホウキで叩くなって! 」
 隣の部屋に住む、トヨおばさんの声だ。
「 ありゃ? ホウキの柄が折れちまった。 えいっ、コイツ、これでもか、これでもか! 」
「 待った、待った! 痛てっ、やめろって! 」
 えらい騒ぎである。
 とりあえず友美はドアを開けた。
「 トヨおばさん、やめて!  ケガしちゃうよ、その人。 とりあえず話し聞くから・・・ 」
 ポーチの蛍光灯の下で、トヨおばさんは折れたホウキの柄を構え、仁王立ちになっていた。 肩で、ふうふう息をしている。
「 聞く必要ないよ、友ちゃん。 こいつら、1度許すと何回でも来るからね 」
「 ありがとね、トヨおばさん。 でも、いいの 」
 手摺に追い詰められた格好で男がうずくまっている。 歳は25~6才くらいだろうか。 こざっぱりとした濃紺のスーツを着た、真面目そうな男だ。
「 大丈夫ですか? 」
 友美が声をかけた。
「 いやあ~、すごいボディガードがいるね。 参ったよ 」
「 何だとォ~! もういっぺん言ってみなっ! 」
 トヨおばさんが、折れたホウキを振り上げる。
「 わあァ~っ! 参った、参った! 降参っ! 」
 うっすらと、頬に赤い打撲の跡をつけた男の必死の形相に、友美は思わず吹き出した。
「 いいかい、友ちゃん。 部屋ン中でヘンなことし始めたら、すぐ呼ぶんだよ。 いいね? 」
「 わかったわ。 ありがとう 」
「 今度来る時、新しいホウキ買って来ますね 」
 ズボンの汚れを手で払いながら、男は言った。
「 余計なお世話だよっ!  2度と来るんじゃないよっ! 」
 トヨおばさんは、折れたホウキの柄で男を指しながら凄んだ。
「 ・・わ、分かった、分かりましたよ。 これからは、あなたにアポをとってから来ます 」
「 あたしゃ、来るなと言ってんだよっ! 」
「 はい、はい 」
 トヨおばさんは、ずいっと男の顔に詰めより、再び凄んだ。
「 ・・どおぉォ~も、アンタのツラは好かないねえ・・・! 友ちゃんに災いをもたらしに来た、ってカンジだねえ・・・! 」
「 トヨおばさん、そのくらいにした方が・・ また、管理人のオジさんが来るよ? うるさいって 」
 友美が、2人の間に入って言った。
「 フン、あんなジジイ、怖かないね! 」
 捨てセリフを残し、トヨおばさんは自分の部屋に入って行った。
「 ・・すごいオバさんだなあ。 もう、付き合いは長いの? 」
 トヨおばさんが入って行った部屋のドアを見ながら、男は頭をかき、友美に聞いた。
「 町田 豊子って言う、駅裏で焼き鳥屋をしている人でね。 この辺りでは、名物おばさんなの。 もう20年近く、1人暮らしなんだって。 今日は定休日ね 」
「 へえ、焼き鳥屋かあ・・ うまそうだな。 味にこだわってそうだ 」
「 狭いですけど、どうぞ 」
「 お邪魔致します 」
 友美に続き、部屋に入った男が、ドアを閉める。 
 出された座布団に男が座ると、友美は、男の前の畳にキチンと正座して言った。
「 改めまして。 笠井友美です 」
 軽く一礼する友美。 男は、ネクタイを締め直しながら挨拶を返した。
「 毎朝グラフの、菊地と申します 」
「 あいにく、お茶を切らしてまして・・・ 何もお構い出来ません。 ごめんなさい 」
「 いやいや、お構いなく。 こちらこそ突然お伺いして・・・ う~ん、とても高校生には思えない挨拶だねえ。 もっと、チャラチャラした、今時の高校生かと思ってた。 あ、失礼・・ 」
 菊地は、大人っぽい友美の挨拶の仕方に、少々、戸惑いを見せながら言った。
「 施設でのしつけは、結構厳しかったんですよ? 社会に出ても恥かしくないようにって、小さい頃から寮母さんにしつけられていましたから。 その反動か、中学生の頃からは、荒れてしまいました・・・ 今、思えば、まだまだ幼稚だったんですね。 その為に、あんな事件にも遭遇したんだと思います 」
 膝の上に組んだ手を見つめながら、友美は言った。
 小さく、ため息をつく、菊池。 友美の組まれた手を見つめながら、静かに言った。
「 僕も、君の心境を考えると、実際、もうあの事件の事には、あまり触れたくないんだ。近代、まれに見る猟奇殺人だったからね 」
 その言葉に友美は顔を上げ、菊地を見た。
「 警察では、事故とされています。 ・・今、殺人とおっしゃいましたよね? 」
 友美の問いに、視線を上げる菊池。 友美と目が合う。 華奢ながらも、友美の、その視線の奥からは、深い葛藤と機微が感じられた・・・ 憂いを秘めた瞳とは、こんな視線を発する眼差しの事を言うのだろう。 初めて接する、引き込まれて行きそうな聡明な瞳・・・ 
 菊池は、しばらく、じっと友美の目を見つめていた。
「 ・・君は、どちらがいいんだい? 」
 我を忘れていたかのような、長い間合いの後、菊池は問い掛けた。
 視線を落とす、友美。
 消え入るような、か細い声で、友美は言った。
「 菊地さんは・・ 信用して頂けるんですか? 私が、色んな人たちに言っていた事を・・・ 」
 菊池は、答えた。
「 君の供述は、確かに信用度に欠ける。 あまりに非現実的だからね。 だけど、君がウソを言ってるようには思えないし、現場検証からは、どうしても解明出来ない現状がある事も事実だ 」
 友美は再び顔を上げ、菊地を見て言った。
「 菊地さんの推察する、あの日の全容を言ってみて下さい 」
「 あの日の全容ね・・・ よし、わかった・・・! 」
 菊地は、スーツの上着のポケットから手帳を出した。 ワイシャツの胸ポケットからタバコを1本取り、無意識の動作で火を付けようとした。
「 あ・・・ 」
 未成年の女性が暮らす部屋にいる事に気が付いた菊地は、タバコをくわえたまま、友美の方を見た。
「 構いませんよ? 以前は、私も吸っていましたし 」
 友美は、台所の引出しを開けると灰皿を取り出し、菊地の前に差し出した。
「 いや、やっぱり部屋の中ではよそう。 大人としての配慮ってモンもあるしね 」
 くわえていたタバコを元に戻しながら、菊池は言った。
「 記者さんにしては、紳士なのね 」
「 男はまず、紳士であれ、ってのがポリシーなんで 」
 菊地は小さく笑って見せた。
 友美もそれに答え、少し微笑むと、菊地の前に再び正座した。
「 ええっと・・・ まず最初に、立川みゆきっていう女子生徒の件だけど・・ 君が入っていた、不良グループの仲間だった生徒だね? 」
 友美は無言で頷いた。
「 君を含む、みんなの前で突然血を吐いて倒れた。 その後、搬送先の病院で死亡。 死因は内臓破裂。 ・・続いて、同じグループの高木 加奈子。 電柱の昇降用クイに串刺しにされて即死。 その後、君の養父だった笠井氏の友人である榊原病院の院長、榊原氏が、病院の屋上から投身自殺。 そして更には、養父の笠井氏が、会社の玄関で事故死・・・ 最後は、君の義理の姉だった笠井 洋子さんと、その彼氏の住田純一氏が、純一氏の住むマンションの屋上で事故死・・・ 」
 友美は、うつむいたまま、じっと下を見つめている。
「 ・・おかしな事ばかりだ。 立川みゆきは、立ったまま内臓破裂。 高木 加奈子は、地上から3メートルもの高さにある昇降用クイに、背中から串刺し。 投身自殺したとされる榊原氏の左手は内側から破裂。 笠井氏に至っては、自動ガラス扉に首を挟まれている・・・ 普通、異物が挟まると、自動扉は開く仕組みになっているはずだ。 しかし、そのまま扉は閉まり続け、笠井氏の首は切断されてしまっている。 そんな力が自動扉にあるはずがない 」
 手帳のページをめくると、菊地は、しばらく友美の方を見た。
 友美は、その気配を感じ取り、顔を上げて菊地の方を見る。
「 ここからは君も、その現場にいた・・・ 君の証言によると、住田氏は空宙に浮き、配管パイプに後頭部を強打したとある。 更に、笠井 洋子は、宙に浮いた拳銃で腹部を打たれ、どこからともなく飛んで来たナイフが首に刺さり、倒れた・・・! 」
「 信用して頂かなくても、結構です。 でも・・ 事実なんです。 全て、私の目の前で起きました。 純一さんは、私の真横で頭を・・・! 」
 にわかに友身の手が震えだしたのを、菊地は見て取った。
「 ・・すまん、思い出したくない記憶だったね 」
 手帳のページをめくりながら、菊池は続けた。
「 検証で判明した事実だが、拳銃は357マグナム・・ 3インチの、リボルバーだ。 改造銃ならまだしも、こんなマニアックな実銃・・ 一体、どこから入手したんだろうね? 住田氏の自宅からは、専用のガンベルトも発見されている。 どうやら、以前から所有していたものらしい。 もちろん、不法所持だがね。 入手先は、本人が死亡した為に、分からずじまいだ。 ナイフは、笠井 洋子のもの・・・」
 ふうっと菊地は、大きなため息をついた。
「 拳銃が使われた以上、この事件は、それなりに深い事情を絡めている事になる・・・ ただ単に、人間関係の縺れから派生した事件・・ と言う事だけでは収まらないんだ。 拳銃を流通させる事が出来る状況は、裏社会との関連もある、と言う事実を証明している事になる・・・! 」
 単なる事件ではない・・・ そう発言した菊池。
 友美は、じっと菊池を見つめ、その発言の続きを待った。
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