リーマンショックで社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ

のらねこま(駒田 朗)

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第ニ期 41話~80話

第七十三話 殺しの見世物

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 翌朝、タマールの中心部にある巨大な格闘場には多くの見物客が押し寄せ、溢れかえるばかりだった。人間奴隷と猛獣の戦いを見るためである。観客席の最前列には特等席が用意され、そこにはこの見世物の主催者であるジュザル総督と、その横には帝国本土から使わされているお目付け役のトカゲ役人の姿があった。

 ジュザル総督は、自分の主催する殺人ショーを見ようと押しかけた大勢のトカゲたちを見回し、満足そうな笑みを浮かべた。

「がははは、見よ、俺様の統治のおかげで、タマールのトカゲ達は、みな満足している。タマールをうまく統治できるのは俺様しかいない」

 役人は軽蔑のまなざしでジュザルを見ながら言った。

「いやいや、本当に閣下は総督の鏡ですな。この趣味の悪い見世物に押しかける大勢のトカゲ共は、さぞ、閣下の統治に満足していることしょう」

 まもなく最初の戦いが始まった。飢えた十匹の凶暴なワニを入れた檻と、三人の少女の奴隷が場内に引き出された。少女たちには剣が与えられているが、素人の少女たちに使えるはずもない。防具もなく粗末な奴隷の服を着ているだけだ。三人の少女たちは怯えて中央に固まったまま震えている。

 檻の扉が放たれると、ワニ達は一斉に獲物の少女めがけて走り出す。これから起こることは誰にでも想像がつく。会場の観客たちは興奮し、熱狂の声が渦巻いた。

 レイラの出番はまだまだ先である。当然ながら弱そうな奴隷が前座として先に戦い、強そうな奴隷は後半の出し物として準備されているからだ。レイラは薄暗い部屋の中で、他の奴隷たちと共に冷たい石の床の上に座っていた。会場から廊下を伝って響いてくる歓声がひときわ大きくなった。

「いよいよ始まったか・・・」

 レイラはうつむきながら、険しい表情で唇を噛んだ。

ーーー

 その頃、俺たちは奴隷服からいつもの装備に着替え、ジャビ帝国の倉庫が立ち並ぶ区画に潜入した。町の警備はスカスカの状態だ。格闘場で開催されている見世物を見物するために、市民だけでなく大勢の兵士も格闘場に詰めかけているからだ。破壊工作には絶好のチャンスである。

 倉庫の破壊には時限式の焼夷爆弾を使用する。時限式といってもタイマーなどない時代なので、蚊取り線香のような渦巻き型の線香を使って爆発のタイミングを遅らせるよう工夫したものだ。ひらたい箱のようなかたちである。火薬の量は多くないが、石油の一種である瀝青(れきせい)を充填することで、爆発と同時に広範囲に火災を引き起こすことを目的としている。それらを手分けして背中に担ぐ。

 レイラが抜けたことは想定外だったので、当初は担ぐ予定になかったキャサリンにも担いてもらうことになった。

「うぎゃあ、重い、重いですわ。か、肩の骨が折れますの。く、こんなつらい目に合わせて、絶対にその分だけ、お兄様から何かご褒美をいただかないといけませんわ」

 その様子を横で見ていたカザルがすかさず言った。

「キャサリンお嬢様、あっしがお嬢様の分も代わりに持ってもいいですぜ。そのかわりと言っちゃなんですが・・・」

「な、なによ?」

「お嬢様のお衣装をいただけませんかね。そうですね、なるべく長いこと着古したのがいいんですがね、えへへ・・・」

「まああ、カザルったら、わたくしの衣装なんかもらって、どうするつもりですの?絶対にいやですわ。こんな荷物くらい、どうってことありませんわ」

 俺が呆れ顔で言った。

「まあまあ、キャサリン、しばらくの辛抱だから、我慢してくれ」

 短時間で作業を終わらせるため、俺たちは二手に分かれてそれぞれが倉庫に爆弾を仕掛けることになった。一手が俺とキャサリンとサフィー、もう一手がルミアナとカザルである。俺とルミアナがそれぞれに隠密魔法を展開し、他の仲間を隠しながら行動する。爆弾の設置が終わった後で合流する。俺たちは別々の方向へ走り出した。

 俺たちはまずは倉庫に忍び寄り、様子を伺う。警備兵の数は少なく、倉庫の入り口に数名の兵士が突っ立っているだけだ。俺はルミアナから分けてもらったポーションを使い、後ろからトカゲ兵を眠らせると倉庫の内部に侵入した。倉庫の壁は土壁だったが、屋根は木材で作られていて倉庫の棚も木製だ。これならよく燃えるだろう。何かの入った樽がびっしりと並んでいる。都合よく藁の山が置かれていたので、爆弾を取り出し、魔法で線香に火をつけると藁の中に隠した。そして、すぐに外へ出ると隣の倉庫へ向かった。

 隣の倉庫へ入ると、そこには箱詰め作業中の箱と干し肉が無造作に置かれていた。その横には干し肉の入った箱が大量に山積みされている。それを見たサフィーの顔つきが変わった。口から、よだれがどっと溢れ出した。

「ここここ、これは、干し肉ではないか。しかも、こんなにたくさん。ううむ、これ・・・みんな燃やしてしまうのか? もったいない。どうせ燃やすなら、われが食べたほうが良いではないか。われに食べさせてくれ」

「ちょっとサフィーったら、そんな時間あるわけないのですわ」

「イヤじゃ、イヤじゃ。食べたい、食べたい、食べるのじゃー」

「弱ったなあ、・・・そうだ、サフィーの担いでいる分の爆弾を先にすべて設置してしまえば、その後は、ここに戻ってきて時間の許す限り干し肉を盗み食いしても構わない。ただし、レイラの救出作戦には絶対に遅れないよう頼むよ」

「おお、さすがはアルフレッド殿じゃ、話がわかるのう。大好きじゃ」

 そう言うとサフィーが俺に抱きついてきた。キャサリンがムッとしてサフィーの腕を引っ張った。

「こら、いちいちお兄様に抱きつくんじゃないわよ。離れなさいっての」

 サフィーは俺から離れると、胸を張って自信満々に言った。

「大丈夫じゃ、われは地獄耳じゃから、われの名を呼んでくれれば、かなり遠くからでも聞き取ることができる。呼ばれたら、すぐに飛んでいくから大丈夫じゃ。おお、そうと決まれば早いとこ爆弾を仕掛けてしまうのじゃ。ほれ、何をぐずぐずしておる、はよう、次へ行くのじゃ」

「待てサフィー、一人で勝手に行くんじゃない。私の隠密魔法の範囲から出ると姿が丸見えになってしまうぞ。まったく、食い物のこととなると見境がないからなあ」

 その後も俺たちは順調に爆弾の設置をすすめた。

ーーー

 格闘場の奴隷控え室には、もうほとんど奴隷は残っていなかった。もちろん格闘場から帰ってくる奴隷は一人もいない。一人のトカゲ兵士がレイラに近づいた。

「おい、そこのでかい女。そう、お前だ。この次の見世物は、お前の番だ。さあ立て」

 兵士に促されてレイラはゆっくりと立ち上がった。そしてトカゲ兵の後を付いて暗く長い廊下を、出口から差し込む眩しい光に向かって歩いた。出口から外へ出ると目の前には巨大な観客席と、そこに詰め掛けたトカゲ族の群衆、そして大量の血の跡が生々しく残る格闘場が広がっている。

 レイラの前に始まった戦いはまだ続いていた。猛獣と戦う奴隷の男の姿からして、もう長くないことは一目瞭然だった。男と戦っているのはレイラがこれまで見たこともない獣だった。顔つきは爬虫類のトカゲだったが、体つきは体毛こそ生えていないものの、北方に住む巨大なクマにそっくりだった。驚いているレイラを見てトカゲ兵が言った。

「ウシシシ、お前もあれと同じ獣と戦ってもらう」

「・・・何だあれは・・・」

「あん? あれを知らんとは、さすがは無知な人間奴隷だ。あれは『ベアリザード』だ。南の熱帯雨林に住んでいる化け物だぜ。あいつらは飢えると凄まじく凶暴になって、何でも殺して食っちまう。人間の女はとりわけ好物だからな、いまから楽しみだぜ、ウシシシ」

 ベアという名前が付いているだけあって攻撃動作はクマに似ている。対する奴隷の男はそれなりに体が大きく、剣と盾を持っているが、まるで刃が立たない。ベアリザードの爪による攻撃を盾で受け止めながら、逃げ回るのが精一杯である。それでもすでに疲労が足にきているようだ。

 次の一撃を盾で受け止めたが、大きくよろめき体勢を崩してしまった。すかさずベアリザードが頭上から鋭い爪を振り下ろす。悲鳴と同時に男の顔面から血しぶきが舞い上がる。目をやられた男は前に向かって闇雲に剣を振り回すが、虚しく空を切るばかりだ。ベアリザードは男の横に回り込むと、鋭い牙で首筋に食らいついた。しばらく絶叫が響くと、男のからだはぐにゃりと脱力し、その上に覆いかぶさったベアリザードが犠牲者を喰らい始めた。死体をあらかた食い終わるとベアリザードは満足したのか、槍を持った兵士たちに追われて大人しく檻の中へと戻っていった。

 観客は異常な興奮状態に包まれている。「次を出せ」「次を出せ」の大合唱が巻き起こる。兵士がレイラに粗末な剣と盾を手渡した。防具はなく、奴隷服のままだ。格闘場への扉が開かれると、レイラは格闘場の中へとゆっくり歩み出た。先程とは別のベアリザードが檻に入れられ、レイラの前へ引き出される。何日もエサを与えられていない巨大な獣は口から泡混じりの唾液を流し、激しく息をしながら全身で檻を揺すっている。飢えのために凶暴性がピークに達しているようだ。

 ちょうどその時、ザクとゾクが格闘場の入り口の近くに馬車を停め、客席へ続く階段を登って会場の中へ入ってきた。観客席は満員で、すし詰め状態で割り込む隙もない。ザクとゾクは通路から立ち見することにした。手すりにつかまって会場を覗き込むと、ちょうどレイラが広場に出てきたところだった。ザクが言った。

「おお、ありゃあレイラの姉御じゃねえか。間に合ってよかった。本当に猛獣に勝ったらレイラの姉御を返してくれるんだろうな」

「いやいや、勝ち目はねえ。あの檻の中の奴を見ろよ。このショーで一番人気のベアリザードだぜ。今まで、あれと戦って10分と持ちこたえた奴隷は居ない。あきらめて逃げようぜ」

「うるせえ、黙ってみて見ていろ」

 眼の前の檻に入れられているベアリザードを睨みながらレイラは考えた。相手は体重が1トンちかくもある巨大な猛獣だ。こんな粗末な盾と剣だけで正面からぶつかり合って勝てる相手ではない。しかも身を守ってくれる鎧もない。しかし鎧を着ていない分だけ素早く動ける。ここは回避しながら獣の隙を狙って攻撃するしかない。

 檻の扉が開けられると、ベアリザードは唸りをあげながら凄まじい勢いでレイラめがけて一直線に飛び出してきた。地面が揺れるほどの地響きが伝わってくる。落ち着け、落ち着けと、レイラは自分に言い聞かせた。

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