君の声は蜜の味

いちご

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村主朧SIDE

2.

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俺には年下の従姉妹が居た。
日野操ひの みさお
余り交流はなかったのだが、大人しくて優しくて柔らかく笑う子だった事を覚えている。

高校進学後スグ彼女は交通事故で息を引き取った。
原因が気になったが調べる程仲良くはなかった為、そのままにしていた。
が、彼女の話を聞いた瞬間変わった雨音の表情。
顔面蒼白で、震えながら涙を堪えている。
それを見た瞬間、俺は操の死を調べる事にした。

小中両方に行き、操の事を聞くが学校側は苛めはなかったの一点張り。
本当になかったんですか?
倭京って知ってますか?
色々聞くと
「そうだ、倭京だ。日野を苛めていたのは倭京だ」
口を開いた。
中学でも同様に
「誰が苛めていたかまではもう覚えてないが、多分倭京だろ。アイツ色々な奴に手を出していたからな」
そう告げた。

雨音?
嘘だろ?
だってアイツは意味もなく暴力振るう様な奴に見えない。
いつも見せる可愛らしい仕草を思い出し、違う、雨音じゃない。
そう否定したが、あの時見せた真っ青な顔が全てを物語っていた。

嗚呼、全部本当なんだ。
操を苛めていたのは雨音。

雨音が操を………殺したんだ。


無理矢理学校側に連絡先を聞き、雨音を自宅に呼んだ。

雨音は素直に操を苛めた事を認めた。
だが、苛めたのは短期間でその後は全く関わっていない。そう告げた。
今迄は信じられたのに、今となってはもう、全て嘘にしか聞こえない。

「お願い。信じて?」
泣きながら請われるが、その涙も嘘にしか見えない。

今迄ずっと演技してたんだろ?
人を苛めて楽しむ最低な奴。
操が死んで本当は喜んでるんだろ?

一度疑いだしたら最後だった。

あんなに可愛く見えていた顔も、大好きだった香りも、全て全て嫌悪の対象になった。

嗚呼、もう、顔も見たくない。
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