Cotton Candy

いちご

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第一章

1.

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凛茉りま可愛い」
「もぉ。かずちゃん、恥ずかしいよ、バカ」
学校の休み時間、人目も気にせず凛茉りまを膝上に乗せて抱き締める。
チュッ、チュッ、柔らかな髪に唇を落とすと
「もう、ほんっと……バ…カ」
真っ赤な顔で凛茉りまは呟いた。

あ~もう、可愛い。
メチャクチャ可愛い。

俺の名前は鳴海千紗なるみ かずさ
今膝上に乗せている白水凛茉しらうず りまと付き合っている。
凛茉りまは同じ男と思えない位の美少女顔で、アイドルやモデルや芸能人にも負けない可愛さを持っている。
声変わりをしているにも関わらず可愛らしい声。
仕草も雰囲気も全てが可愛くて、もう天使としか言い表せない。
余りの可愛さに一目惚れした俺は知り合って速攻告白し、今に至る。


「明日かぁ」
「早いな」
周囲が口にするのも分かる。
つい最近入学したばかりな気がするのに、もう明日は入学式。
新しい1年生が来る。
ついに俺も先輩か、早いな。

「可愛い子居るかな?」
色めき立つのも仕方ない。
此処は男子校。
近くに共学も女子高もない為、常に皆飢えている。
女子が居ないのなら、もう男子でも良くね?って感じなのだ。
実際男同士でくっ付く奴は多く、俺もその中の1人だ。

その日は昼食前に終わったから寄り道せずスグに凛茉りまと帰宅した。
「美味し~い」
嬉しそうにオムライスを口にする凛茉りま
モグモグまるでハムスターみたいに頬張って、そんなにお腹空いてたのか?
可愛い。

看護師で忙しい母にかわり、料理は俺がしている。
因みに父は長期単身赴任中で居ない為、家に居る時間は殆ど1人だ。
それを知っている凛茉りまは俺が寂しくない様に毎日遊びに来てくれる。

あっ、付いてる。
唇の端に付いたご飯粒。
味わう様に舐め取った。

うん。美味しい。
ケチャップの量丁度良かったな。
お腹減ったし、自分も食べるか。
スプーンを手にした。

食後食器を洗い、部屋に行く。
面倒だが、出された課題とワークを終わらせる。
スッゴイ嫌だけど、その後の時間の為だ。
頑張った。


「ぁ、ん。ふぅ、ぁっ」
勉強後は御褒美タイム。
向かい合い、舌先を絡め合う。
チュッ、ンチュ、レロ、ヂュ、チュッ。
時折垂れる唾液を吸い上げながら続ける。
深く唇を重ね、口腔内を余す事なく舐め、味わう。
少し強めに舌先を吸うと
「んんんっ、ふ、ぁは」
ビクビク震える身体。
嗚呼、もうほんっと可愛い。

我慢出来なくなった俺は
「好きだよ凛茉りま
制服に手を掛けた。
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