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第一話 邂逅
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魔法少女★デストロイヤー・マジカルは四人組の魔法少女が活躍するアニメだ。
驚異の魔法の力で街を破壊しながら敵と戦う、魔法少女アニメである。もちろん、街を盛大に壊した後はお片付けタイムと称して元に戻すことを忘れない。
その中の一人、赤ちゃんの頃忽然と姿を消してしまい、魔族の姫として育てられたフランチェスカは最初は魔法少女たちの敵として登場する。
だけど、もともとは人間なのでその洗脳は解かれ、魔法少女の仲間入りをする。だけど、フランチェスカはあまり子供たちの人気がなかった。他の三人みたいにドジだけど明るい子だったり、スポーツ万能で活発な子だったり、おっとりタイプで天然といった人気が出そうな性格でもなく、ひたすらに寡黙でクールビューティな魔法少女だった。そして、同じくらいの年代の子たちが慄くほどに、美しかった。
その美しさにひるむことなく、流花はただただフランチェスカだけを見続けた。
フランチェスカに憧れ、愛し、崇拝した。
(ああ、フランチェスカが目の前にいてくれれば、それだけで生きていけるのに)
流花は傍に転がっていたポテチの袋を近づけると中身を覗き込んだ。疾うに中身は空で、あとはバターロール一袋と賞味期限が三日ほど過ぎたお握りが三つほど冷蔵庫に残っている。
母は最近、また新しい彼氏が出来たのか、一週間くらい戻ってこないことはよくあった。彼氏の家に行く時は、食料をたくさん置いていくので長期に留守にすることはまだ五歳の流花にも理解が出来た。
服に鼻を近づけると、大分据えた臭いがしていた。そろそろ服を変えた方がいいかもしれない。
ご飯をろくに与えられなくても、お風呂に入れなくても、テレビにフランチェスカが映るだけで自然と元気が湧いてくる。流花はポテチの味の残った指をぺろっと舐めると、またテレビへと視線を向け続けた。
「流花!ほら、お弁当忘れてるよ」
自転車にまたがろうとした時に、流花は上半身を捻じって振り返った。
「購買で買うから大丈夫だったのに……」
「それだとあんた甘いパンばっかり買うでしょ。駄目よ、栄養のある食事をとらないと」
ピンクのギンガムチェックの風呂敷に包まれた弁当箱を目の前にずいっと突き出され、流花は観念したように大きな息を吐いた。
「穂乃果さん、毎日お仕事忙しいのにありがとうね」
「どういたしまして。ただ、今日は会議で遅くなるからまた一人でご飯を食べててもらっていい?」
「あ、今夜は私が作るよ。キーマカレーとかでいい?にんにくたっぷりの」
「いいねぇ、大好物だわ。帰ったら貰おうかな」
穂乃果さんが手を振っているのを確認し、流花は思い切り地面をけった。
幼少期、流花は典型的なネグレクトを受けていた。
母は17で流花を身ごもり、父親は誰なのか分からない。両親からは縁を切られ、母は一人で一生懸命に育てようとしていたが精神的にも肉体的にも無理になり、男性に寄りかかることで自分の人生をやり直そうとしていた。流花を、見ないふりをした。
最初は異臭がすると近隣住民からアパートの大家さんにクレームが入り、部屋に入ると、大量のゴミと一緒に薄汚れた幼女がいたので大きなニュースに取り上げられた。
母は保護責任者遺棄罪で逮捕され、その間は児童養護施設に入ることになった。ただ、手続きをしている最中に、ある女性が訪ねてきた。樋浦穂乃果と名乗る女性は、母の姉だと言い、流花はいつの間にかその人と一緒に暮らすことになった。
母の両親、流花の祖父母は一緒に住むことを拒否したようで、それならと穂乃果さんが名乗り出たようだった。それに至るまでも紆余曲折があったようで、迎えに来るまでに時間がかかってしまったことをたくさん謝られた。
穂乃果さんは大手の教科書や参考書の編集や出版を手掛ける企業に勤めている。教育情報サイトの運営や様々な教育用のデジタルコンテンツを考案、汎用する事業を行っているようで、毎日とても忙しそうだ。
穂乃果さんは24で6歳の娘を持つことになり、まわりからの揶揄だったり嘲笑だったり色々と苦労したと思う。だけど、疲れた顔を流花には一切見せず、時には本気で叱り、外で泥にまみれ一緒に大声で笑ってくれた。
32歳になっても独身を貫いているのには、流花の存在があるからだと思う。
だから、早く大人になって自立して穂乃果さんには精一杯自分の人生を歩んで行って欲しいと思っている。
だから、絶対に、学校に行きたくないなんて自分勝手なことを口にはできない。穂乃果さんに、心配を掛けたくない。
流花は目の前に聳え立つ白亜の校舎を恨みがましい視線で見上げた。
まず、下駄箱に置いてあるはずの上履きがなかった。それは想定済みなので、2階の来客用入り口から来賓用のスリッパを借りて履く。
流花が2階の自分の教室に入ると、一瞬喧騒が止んだが、そのまま何事もなかったかのようにあちこちでおしゃべりが始まった。誰も流花と目を合わせない。だけど、無いものと認識してくれるならばその方が過ごしやすい。
「流花ー遅いじゃん。早く宿題の数学のノート出してよ」
流花は何も言わず、鞄から青色のノートを取り出して渡した。にやにやと笑みを浮かべながら受け取ると、井脇くるみはさっさと自分の君臨する陣地へと戻っていった。
いつもの光景なので、クラスの面々はいつも通りに談笑を続けている。お弁当も、本当は持っていきたくなかった。クラスで一人でぽつんと食べているのには問題ないが、井脇くるみの集まりが覗き込んできては先生のいないところでひっくり返したりするからだ。せっかく朝から手の込んだ弁当を作ってくれる穂乃果さんに申し訳がない。
また、今日も地獄のような一日が始まる。そう考えるとどっと疲れが出て、誰の視線にも絡まないよう存在を消して机に突っ伏していたかった。
―――ご、ごおおおおぉぉん
急に、何かの遠吠えのような声が響き渡った。
がばっと顔を上げると、誰も聞こえていないのかいつもと変わらない光景が広がっていた。窓の外を見ると、さっきまで晴れていたのが曇りとは違うどすぐらい色に染められていた。
「えー何ー今日って雨降るんだっけ?」
ざわざわと騒がしくなると、担任の広岡先生が教室の中に入ってきた。
「ほらー静かにしろ。朝の会を始めるぞ」
―――ごおおおおぉおおおん
流花は思わず両耳を塞いだ。皆、この不協和音が聞こえないのだろうか。広岡先生はいつものように朝の会を始めようとしたその時、急にふっと教室内の電灯が切れ、窓ガラスにヒビが入り盛大に割れる音が響き渡った。
「きゃああああ!」
悲鳴が響き渡り、窓ガラスのガラスを浴びた生徒たちが苦悶の表情を浮かべている。
「とりあえず、窓から離れて廊下に出ろ!」
広岡先生の声に、我先にとクラスメイト達が廊下へ走った。流花は席に座ったまま半壊状態の窓を見続けていた。
「……痛い、痛いよぉ、痛い」
ふと、後ろの方を見ると井脇くるみが顔を押さえて床に転がっていた。
「目が見えない、顔が痛い、私の顔、どうなってるのどうなってるの」
他にも数人、窓の傍でうずくまっていた。これは何なのだろうか。こんな平和な日本に、テロでも起きたのだろうか。
窓の外を見ると、上空で何かが動いていた。白い閃光が何筋も走り、ぐるぐると旋回している。その時、一つの塊がこちらに勢いよく落ちてきた。流花はその場から少し離れると、轟音と共に教室内に何かが飛び込んできた。
「……ったぁ、油断したわ」
ガラスの破片を払い、埃や傷だらけの体をゆっくりと起こし、腰までのふわふわの栗毛をたなびかせて彼女はそこに立っていた。
「―――フランチェスカ」
流花の声に彼女はちらりと後ろを見やった。
「……懐かしい名前。でもその名前は疾うに捨てたわ」
小さい頃、テレビの向こうで冷たいまなざしを向けていた彼女は、今同じように流花を見つめていた。
驚異の魔法の力で街を破壊しながら敵と戦う、魔法少女アニメである。もちろん、街を盛大に壊した後はお片付けタイムと称して元に戻すことを忘れない。
その中の一人、赤ちゃんの頃忽然と姿を消してしまい、魔族の姫として育てられたフランチェスカは最初は魔法少女たちの敵として登場する。
だけど、もともとは人間なのでその洗脳は解かれ、魔法少女の仲間入りをする。だけど、フランチェスカはあまり子供たちの人気がなかった。他の三人みたいにドジだけど明るい子だったり、スポーツ万能で活発な子だったり、おっとりタイプで天然といった人気が出そうな性格でもなく、ひたすらに寡黙でクールビューティな魔法少女だった。そして、同じくらいの年代の子たちが慄くほどに、美しかった。
その美しさにひるむことなく、流花はただただフランチェスカだけを見続けた。
フランチェスカに憧れ、愛し、崇拝した。
(ああ、フランチェスカが目の前にいてくれれば、それだけで生きていけるのに)
流花は傍に転がっていたポテチの袋を近づけると中身を覗き込んだ。疾うに中身は空で、あとはバターロール一袋と賞味期限が三日ほど過ぎたお握りが三つほど冷蔵庫に残っている。
母は最近、また新しい彼氏が出来たのか、一週間くらい戻ってこないことはよくあった。彼氏の家に行く時は、食料をたくさん置いていくので長期に留守にすることはまだ五歳の流花にも理解が出来た。
服に鼻を近づけると、大分据えた臭いがしていた。そろそろ服を変えた方がいいかもしれない。
ご飯をろくに与えられなくても、お風呂に入れなくても、テレビにフランチェスカが映るだけで自然と元気が湧いてくる。流花はポテチの味の残った指をぺろっと舐めると、またテレビへと視線を向け続けた。
「流花!ほら、お弁当忘れてるよ」
自転車にまたがろうとした時に、流花は上半身を捻じって振り返った。
「購買で買うから大丈夫だったのに……」
「それだとあんた甘いパンばっかり買うでしょ。駄目よ、栄養のある食事をとらないと」
ピンクのギンガムチェックの風呂敷に包まれた弁当箱を目の前にずいっと突き出され、流花は観念したように大きな息を吐いた。
「穂乃果さん、毎日お仕事忙しいのにありがとうね」
「どういたしまして。ただ、今日は会議で遅くなるからまた一人でご飯を食べててもらっていい?」
「あ、今夜は私が作るよ。キーマカレーとかでいい?にんにくたっぷりの」
「いいねぇ、大好物だわ。帰ったら貰おうかな」
穂乃果さんが手を振っているのを確認し、流花は思い切り地面をけった。
幼少期、流花は典型的なネグレクトを受けていた。
母は17で流花を身ごもり、父親は誰なのか分からない。両親からは縁を切られ、母は一人で一生懸命に育てようとしていたが精神的にも肉体的にも無理になり、男性に寄りかかることで自分の人生をやり直そうとしていた。流花を、見ないふりをした。
最初は異臭がすると近隣住民からアパートの大家さんにクレームが入り、部屋に入ると、大量のゴミと一緒に薄汚れた幼女がいたので大きなニュースに取り上げられた。
母は保護責任者遺棄罪で逮捕され、その間は児童養護施設に入ることになった。ただ、手続きをしている最中に、ある女性が訪ねてきた。樋浦穂乃果と名乗る女性は、母の姉だと言い、流花はいつの間にかその人と一緒に暮らすことになった。
母の両親、流花の祖父母は一緒に住むことを拒否したようで、それならと穂乃果さんが名乗り出たようだった。それに至るまでも紆余曲折があったようで、迎えに来るまでに時間がかかってしまったことをたくさん謝られた。
穂乃果さんは大手の教科書や参考書の編集や出版を手掛ける企業に勤めている。教育情報サイトの運営や様々な教育用のデジタルコンテンツを考案、汎用する事業を行っているようで、毎日とても忙しそうだ。
穂乃果さんは24で6歳の娘を持つことになり、まわりからの揶揄だったり嘲笑だったり色々と苦労したと思う。だけど、疲れた顔を流花には一切見せず、時には本気で叱り、外で泥にまみれ一緒に大声で笑ってくれた。
32歳になっても独身を貫いているのには、流花の存在があるからだと思う。
だから、早く大人になって自立して穂乃果さんには精一杯自分の人生を歩んで行って欲しいと思っている。
だから、絶対に、学校に行きたくないなんて自分勝手なことを口にはできない。穂乃果さんに、心配を掛けたくない。
流花は目の前に聳え立つ白亜の校舎を恨みがましい視線で見上げた。
まず、下駄箱に置いてあるはずの上履きがなかった。それは想定済みなので、2階の来客用入り口から来賓用のスリッパを借りて履く。
流花が2階の自分の教室に入ると、一瞬喧騒が止んだが、そのまま何事もなかったかのようにあちこちでおしゃべりが始まった。誰も流花と目を合わせない。だけど、無いものと認識してくれるならばその方が過ごしやすい。
「流花ー遅いじゃん。早く宿題の数学のノート出してよ」
流花は何も言わず、鞄から青色のノートを取り出して渡した。にやにやと笑みを浮かべながら受け取ると、井脇くるみはさっさと自分の君臨する陣地へと戻っていった。
いつもの光景なので、クラスの面々はいつも通りに談笑を続けている。お弁当も、本当は持っていきたくなかった。クラスで一人でぽつんと食べているのには問題ないが、井脇くるみの集まりが覗き込んできては先生のいないところでひっくり返したりするからだ。せっかく朝から手の込んだ弁当を作ってくれる穂乃果さんに申し訳がない。
また、今日も地獄のような一日が始まる。そう考えるとどっと疲れが出て、誰の視線にも絡まないよう存在を消して机に突っ伏していたかった。
―――ご、ごおおおおぉぉん
急に、何かの遠吠えのような声が響き渡った。
がばっと顔を上げると、誰も聞こえていないのかいつもと変わらない光景が広がっていた。窓の外を見ると、さっきまで晴れていたのが曇りとは違うどすぐらい色に染められていた。
「えー何ー今日って雨降るんだっけ?」
ざわざわと騒がしくなると、担任の広岡先生が教室の中に入ってきた。
「ほらー静かにしろ。朝の会を始めるぞ」
―――ごおおおおぉおおおん
流花は思わず両耳を塞いだ。皆、この不協和音が聞こえないのだろうか。広岡先生はいつものように朝の会を始めようとしたその時、急にふっと教室内の電灯が切れ、窓ガラスにヒビが入り盛大に割れる音が響き渡った。
「きゃああああ!」
悲鳴が響き渡り、窓ガラスのガラスを浴びた生徒たちが苦悶の表情を浮かべている。
「とりあえず、窓から離れて廊下に出ろ!」
広岡先生の声に、我先にとクラスメイト達が廊下へ走った。流花は席に座ったまま半壊状態の窓を見続けていた。
「……痛い、痛いよぉ、痛い」
ふと、後ろの方を見ると井脇くるみが顔を押さえて床に転がっていた。
「目が見えない、顔が痛い、私の顔、どうなってるのどうなってるの」
他にも数人、窓の傍でうずくまっていた。これは何なのだろうか。こんな平和な日本に、テロでも起きたのだろうか。
窓の外を見ると、上空で何かが動いていた。白い閃光が何筋も走り、ぐるぐると旋回している。その時、一つの塊がこちらに勢いよく落ちてきた。流花はその場から少し離れると、轟音と共に教室内に何かが飛び込んできた。
「……ったぁ、油断したわ」
ガラスの破片を払い、埃や傷だらけの体をゆっくりと起こし、腰までのふわふわの栗毛をたなびかせて彼女はそこに立っていた。
「―――フランチェスカ」
流花の声に彼女はちらりと後ろを見やった。
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