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1st stage
こんなイケメンカメコは許せない
「それでミノル。ほんとに目が覚めたらJCが隣に寝てて…」
「待て、ヨシキ!」
クルマに乗るなり浴びせてきたヨシキの質問を遮り、逆にぼくの方から訊いた。
「本当に美咲麗奈ちゃんとホテルで個撮したのか? どうしてそんな流れになったんだ?」
うちにいる女の子の件もだけど、麗奈ちゃんの事も気になる。
うちのマンションに着くまで、どうせヨシキから質問攻めにあうんだ。だったら麗奈ちゃんの事を先に訊いとかないと、時間切れって事になりかねない。
『待ってました』とばかりに、ヨシキは浮かれた声で喋りだす。
「麗奈っていつもイベントじゃ、カメコがたかってるじゃん。昨日のコミケでも、カメコどもにガッチリ囲まれてて、あまり撮れなかっただろ。
おまえと三人で呑んでる時に、麗奈がさ、『イベントだけじゃ足りなかったから、もっと撮ってほしいな』って言うから、『じゃあ個撮しよう』って流れになって、おまえと居酒屋出た後、ラブホに行って撮ったんだ。ボカロ中心にいろいろ撮らせてもらったけど、さすがに密室の中だったし、麗奈も途中から大胆になってきて、かなりエロいショットも撮らせてもらったぜ」
「エロいショットって、、、 ぐ、具は、写ってんのか?!」
「野暮な事訊くなよ」
「えっ、えっ。んで、、、 興奮したか??」
「おまえも絵師のはしくれだろ? ヌードデッサンやってるときは勃起させないのがお約束だろ。カメラマンだってそうさ」
「はぐらかすなよ。じ、じゃあ、そのあとはどうしたんだ?」
「二人とも酔ってたし、もう電車もなかったからそのままベッドに入って、なるようになったよ」
「あっ、あの麗奈ちゃんと?! 人気レイヤーなのに?」
「ま。オレの写真がすごいって事かな。ついでに男としても、な」
ドヤ顔で運転しながら、ヨシキは憎々しげに言い放った。
まあ、こいつの写真は確かに、他のカメコとは明らかに一線を画すくらい上手くて女の子好みだし、実際、レイヤーからの撮影の依頼も多いし、女の子の扱いも手慣れてるけど、あの麗奈ちゃんを落とすとは、、、
親友とはいえ、やっぱりムカつく。
「で、、、 どうだったんだ? 麗奈ちゃんは。清楚な顔してるけど、、、実際は」
「ははは。ベッドでの 行為は人にひけらかさないのがオレ的ルールなんだ。例え親友のおまえにも、な」
「悪い、、、 じゃあ、麗奈ちゃんとつきあうのか? 前の彼女はどうするんだ?」
「前カノ? アイツとは別に恋人とかじゃなかったし」
「でも、つきあってたんだろ?」
「セフレだよ」
「セッ、セフレ?」
「オレ、彼女作らない主義なんだ」
「はぁ?」
「麗奈だって別に、カノジョにしたいってわけじゃないし。たまたまそういう流れになっただけで。あいつもそう思ってるだろうしな」
「…」
「面倒じゃん、彼女って。
マメに連絡しないといけないし、機嫌とらないとすぐむくれるし、誕生日だのクリスマスだの、イベントに拘るし、他の女の写真とか撮ったり、飯食いに行ったりしたくらいで、すぐ嫉妬して『浮気だ!』とか騒ぎだすし、、、 とにかくうざいもんだよ」
「…」
「だったら、特定の彼女とか作らずに、都合のいい時に好きな相手と会って遊んだ方が、気が楽じゃん。オレって基本的に、誰かに縛られるのって、イヤなんだよな。フリーダムでいたいんだよ」
「…」
自分の両手がグーになり、ぶん殴ってやりたいのを、ぼくはなんとか我慢した。
…ったく、こいつは我が儘過ぎる!
こんなチャラい性格なのに、たくさんの女の子が寄ってくるなんて、世の中不公平過ぎる!
こんないい加減な男は、いつか絶対ひどい目に遭うはずだ。
最後は必ず、誠実な人間が勝つ、、、 と信じたい!
つづく
「待て、ヨシキ!」
クルマに乗るなり浴びせてきたヨシキの質問を遮り、逆にぼくの方から訊いた。
「本当に美咲麗奈ちゃんとホテルで個撮したのか? どうしてそんな流れになったんだ?」
うちにいる女の子の件もだけど、麗奈ちゃんの事も気になる。
うちのマンションに着くまで、どうせヨシキから質問攻めにあうんだ。だったら麗奈ちゃんの事を先に訊いとかないと、時間切れって事になりかねない。
『待ってました』とばかりに、ヨシキは浮かれた声で喋りだす。
「麗奈っていつもイベントじゃ、カメコがたかってるじゃん。昨日のコミケでも、カメコどもにガッチリ囲まれてて、あまり撮れなかっただろ。
おまえと三人で呑んでる時に、麗奈がさ、『イベントだけじゃ足りなかったから、もっと撮ってほしいな』って言うから、『じゃあ個撮しよう』って流れになって、おまえと居酒屋出た後、ラブホに行って撮ったんだ。ボカロ中心にいろいろ撮らせてもらったけど、さすがに密室の中だったし、麗奈も途中から大胆になってきて、かなりエロいショットも撮らせてもらったぜ」
「エロいショットって、、、 ぐ、具は、写ってんのか?!」
「野暮な事訊くなよ」
「えっ、えっ。んで、、、 興奮したか??」
「おまえも絵師のはしくれだろ? ヌードデッサンやってるときは勃起させないのがお約束だろ。カメラマンだってそうさ」
「はぐらかすなよ。じ、じゃあ、そのあとはどうしたんだ?」
「二人とも酔ってたし、もう電車もなかったからそのままベッドに入って、なるようになったよ」
「あっ、あの麗奈ちゃんと?! 人気レイヤーなのに?」
「ま。オレの写真がすごいって事かな。ついでに男としても、な」
ドヤ顔で運転しながら、ヨシキは憎々しげに言い放った。
まあ、こいつの写真は確かに、他のカメコとは明らかに一線を画すくらい上手くて女の子好みだし、実際、レイヤーからの撮影の依頼も多いし、女の子の扱いも手慣れてるけど、あの麗奈ちゃんを落とすとは、、、
親友とはいえ、やっぱりムカつく。
「で、、、 どうだったんだ? 麗奈ちゃんは。清楚な顔してるけど、、、実際は」
「ははは。ベッドでの 行為は人にひけらかさないのがオレ的ルールなんだ。例え親友のおまえにも、な」
「悪い、、、 じゃあ、麗奈ちゃんとつきあうのか? 前の彼女はどうするんだ?」
「前カノ? アイツとは別に恋人とかじゃなかったし」
「でも、つきあってたんだろ?」
「セフレだよ」
「セッ、セフレ?」
「オレ、彼女作らない主義なんだ」
「はぁ?」
「麗奈だって別に、カノジョにしたいってわけじゃないし。たまたまそういう流れになっただけで。あいつもそう思ってるだろうしな」
「…」
「面倒じゃん、彼女って。
マメに連絡しないといけないし、機嫌とらないとすぐむくれるし、誕生日だのクリスマスだの、イベントに拘るし、他の女の写真とか撮ったり、飯食いに行ったりしたくらいで、すぐ嫉妬して『浮気だ!』とか騒ぎだすし、、、 とにかくうざいもんだよ」
「…」
「だったら、特定の彼女とか作らずに、都合のいい時に好きな相手と会って遊んだ方が、気が楽じゃん。オレって基本的に、誰かに縛られるのって、イヤなんだよな。フリーダムでいたいんだよ」
「…」
自分の両手がグーになり、ぶん殴ってやりたいのを、ぼくはなんとか我慢した。
…ったく、こいつは我が儘過ぎる!
こんなチャラい性格なのに、たくさんの女の子が寄ってくるなんて、世の中不公平過ぎる!
こんないい加減な男は、いつか絶対ひどい目に遭うはずだ。
最後は必ず、誠実な人間が勝つ、、、 と信じたい!
つづく
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