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9th sense
9th sense 7
<いい加減にしてよね!
もうここから出てって!!>
大声で、あたしは下級霊どもを怒鳴りつけた。
一斉に飛び上がって驚いた下級霊は、ジリジリと後ずさりをはじめると、少しづつ部屋の中から消えてった。ようやくあたりが鎮まり、コインもピタリと動きを止めた。
「酒井あずささん。
酒井あずささん。
ありがとうございました。
もうお帰り下さい。
酒井あずささん、、、」
小島未希はまだ呼びかけてた。
だけど、いたずらしてた下級霊たちがみんないなくなった今、コインは1ミリも動かない。
とりあえずあたしも、コインを十字架の位置に動かすよう、頑張ってみた。
だけどやっぱりダメ。
どうやって動かしていいか、わかんない。
下級霊でさえ、簡単そうにやってたのに、、、
「酒井あずささん。
酒井あずささん、、、」
しばらく呼びかけてた小嶋未希は、ようやくあきらめてアイマスクをとり、自分でコインを十字架のところに戻すと、『ふぅ』と大きくため息ついた。
「さっきミクさんが手を離したから、霊界との交信が途絶えてしまいました。もう酒井さんの霊とは、交信できません」
「、、、わたし、どうなるの?」
怯えながら、ミクは訊いた。
「トランス状態を突然解除されたので、霊が憑いたままになっています。除霊しないと悪いことが起こるかも、、、」
「え~~っ?!」
「でもコックリさんって、一種の催眠術だっていうじゃないか?
霊が憑くなんて、そんなことあるわけないよ」
ミクをかばう航平くんにはちょっと腹立つけど、それは一理ある。
だいたい、小嶋未希の降霊術って、まるっきりインチキじゃない。
ちょっとは霊感あるとしても、あたしと下級霊の区別もついてないし、だれと話してるかもわかってなかった。
如月の場合は、あたしから声かけなくてもちゃんと存在をわかってくれてたし、会話もできた。
それに較べると小島未希って、まったくダメダメ。
期待して損しちゃった。
降霊の儀式が終わったあと、しばらくだれも話をしなかった。
なんかみんな、暗い、、、
『殺す』だの『呪う』だのといった、下級霊の戯言をみんな真に受けちゃって、かな~り凹んでるみたい。
「、、、やっぱり、信じられないぜ。
あのあずさちゃんが、あんなにみんなを恨んでるなんて、、、」
「、、、オレだって信じたくない。けど、、、」
航平くんと和馬くんが、ひとりごとのようにつぶやいた。
ふたりとも、顔色が悪い。
ミクなんか今にも泣き出しそうな顔で、気分悪そうにハンカチを口元に当て、ずっとうつむいたまんま。
小嶋未希でさえも、顔に不安の色を浮かべてる。
「ん~。儀式も終わったことだし、、、
そろそろ帰るか」
そう言って和馬くんはかったるそうに重い腰を上げた。
みんなもノロノロと、それに続く。
和馬くんは真っ先にドアを開け、階段を降りはじめる。
ミクがそれに続き、小嶋未希もボードをバッグにしまって席を立つ。みんなが廊下に出るのを見届けた航平くんは、部屋を出てドアを閉めた。
あんなインチキ儀式になんの意味もないけど、そんなのみんなにはわかんない。
なのに、降りてきたのはあたしって信じ込んでるから、さっきの酷い言葉はみんな、あたしが吐いたと思われてる。
ったく、とんだ濡れ衣だわ。
頭に来る。
それもこれも、あんたのインチキ儀式のせいよ!
廊下を歩いてた小島未希を、あたしは腹立ちまぎれに蹴っ飛ばした。
もちろん、あたしの足は彼女をすり抜け、虚しく空を切る。
ところが、、、
つづく
もうここから出てって!!>
大声で、あたしは下級霊どもを怒鳴りつけた。
一斉に飛び上がって驚いた下級霊は、ジリジリと後ずさりをはじめると、少しづつ部屋の中から消えてった。ようやくあたりが鎮まり、コインもピタリと動きを止めた。
「酒井あずささん。
酒井あずささん。
ありがとうございました。
もうお帰り下さい。
酒井あずささん、、、」
小島未希はまだ呼びかけてた。
だけど、いたずらしてた下級霊たちがみんないなくなった今、コインは1ミリも動かない。
とりあえずあたしも、コインを十字架の位置に動かすよう、頑張ってみた。
だけどやっぱりダメ。
どうやって動かしていいか、わかんない。
下級霊でさえ、簡単そうにやってたのに、、、
「酒井あずささん。
酒井あずささん、、、」
しばらく呼びかけてた小嶋未希は、ようやくあきらめてアイマスクをとり、自分でコインを十字架のところに戻すと、『ふぅ』と大きくため息ついた。
「さっきミクさんが手を離したから、霊界との交信が途絶えてしまいました。もう酒井さんの霊とは、交信できません」
「、、、わたし、どうなるの?」
怯えながら、ミクは訊いた。
「トランス状態を突然解除されたので、霊が憑いたままになっています。除霊しないと悪いことが起こるかも、、、」
「え~~っ?!」
「でもコックリさんって、一種の催眠術だっていうじゃないか?
霊が憑くなんて、そんなことあるわけないよ」
ミクをかばう航平くんにはちょっと腹立つけど、それは一理ある。
だいたい、小嶋未希の降霊術って、まるっきりインチキじゃない。
ちょっとは霊感あるとしても、あたしと下級霊の区別もついてないし、だれと話してるかもわかってなかった。
如月の場合は、あたしから声かけなくてもちゃんと存在をわかってくれてたし、会話もできた。
それに較べると小島未希って、まったくダメダメ。
期待して損しちゃった。
降霊の儀式が終わったあと、しばらくだれも話をしなかった。
なんかみんな、暗い、、、
『殺す』だの『呪う』だのといった、下級霊の戯言をみんな真に受けちゃって、かな~り凹んでるみたい。
「、、、やっぱり、信じられないぜ。
あのあずさちゃんが、あんなにみんなを恨んでるなんて、、、」
「、、、オレだって信じたくない。けど、、、」
航平くんと和馬くんが、ひとりごとのようにつぶやいた。
ふたりとも、顔色が悪い。
ミクなんか今にも泣き出しそうな顔で、気分悪そうにハンカチを口元に当て、ずっとうつむいたまんま。
小嶋未希でさえも、顔に不安の色を浮かべてる。
「ん~。儀式も終わったことだし、、、
そろそろ帰るか」
そう言って和馬くんはかったるそうに重い腰を上げた。
みんなもノロノロと、それに続く。
和馬くんは真っ先にドアを開け、階段を降りはじめる。
ミクがそれに続き、小嶋未希もボードをバッグにしまって席を立つ。みんなが廊下に出るのを見届けた航平くんは、部屋を出てドアを閉めた。
あんなインチキ儀式になんの意味もないけど、そんなのみんなにはわかんない。
なのに、降りてきたのはあたしって信じ込んでるから、さっきの酷い言葉はみんな、あたしが吐いたと思われてる。
ったく、とんだ濡れ衣だわ。
頭に来る。
それもこれも、あんたのインチキ儀式のせいよ!
廊下を歩いてた小島未希を、あたしは腹立ちまぎれに蹴っ飛ばした。
もちろん、あたしの足は彼女をすり抜け、虚しく空を切る。
ところが、、、
つづく
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