あいつに惚れるわけがない

茉莉 佳

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level 7

「リョナ萌えとはどういう意味でしょうか?」

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「これはですね~、非業の死を遂げた歴史上の美女が召喚されて、世界を暗黒の闇に変えようとしている妖魔と戦うってゲームなんですよ~ (*^▽^*)
ジャンヌダルク様やクレオパトラ姫、お市の方や細川ガラシャ様とか、古代の偉大なる天文学者にして哲学者のヒュパティア様とかが登場するんです。
それぞれのキャラの非業の死からストーリーがはじまってて、歴女でリョナ萌えのわたしは、一発でハマりました (ж>▽<)y ☆
もう全クリしてるので、よかったら美月姫もやってみて下さい~ o(^▽^)o」

キラキラとした表情で桃李さんは内容を語り、そのゲームをわたしに差し出す。

「へぇ。なんだかおもしろそうですね。だけど、リョナ萌えとはどういう意味ですか?」
「あううっ~ Y(>_<、)Y
わたしとしたことが、清純健全美少女の美月姫に、不埒なネットスラングを発してしまいました ,,orz
語り出すと長くなりますが、戦うヒロインの悲壮な末期まつごを愛でる趣味、、、 とでも言いましょうか。性的に (*´ω`*)」
「性的…」
「あああっっ。X指定やR18的なものは出てこないですからっ、ご心配なさらないでください (≧Д≦)ゞ」
「大丈夫です。多少のお色気シーンなら問題ありませんから。では、お借りします」
「よかったですぅ~  °˖✧◝(・∀・)◜✧˖
お色気は別にしても、とにかく衣装がふつくしいのですよ~。なので美月姫といっしょに、コスプレできればいいかな~とか思ったり (((o≧▽≦)o」

相変わらず桃李さんの言葉は意味不明なところが多いけど、確かにパッケージのイラストは美しかった。
特に、和服をアレンジしたような衣装を着ているキャラクター(これがお市の方だろうか?)は魅力的で、惹かれるものがある。
ゲームをするのが楽しみだ。

「イベントはまもなく終了で~す。まだ着替えのすんでない方は、早く更衣室に入って下さ~い」

そのとき、イベントの終了を告げるスタッフの声が聞こえてきた。
もうおしまいか。
今日は遅く来たせいで、あまり楽しめなかったな。

「え~っ。桃李、もっと美月姫と語り合いたいです~。よろしければこれからみなさんで、アフターしませんか? (*^▽^*)」
「うん、いいね。あたしも行く! 『リア恋』の撮影のことも話したいし」
「アフターか、、、 凛… 美月ちゃんはどうする?」
「わたしは…」

ヨシキさんに会えなかったのが心残りだけど、優花さんのコスプレも見れたし、合わせ撮影の話もいただいたし、気に喰わない美咲麗奈にひと泡吹かせることもできた。
前みたいに感じの悪いレイヤーさんもいないし、このメンバーならアフターでもいろいろ話せて、楽しいかもしれない。

そう考えてOKしようとしたとき、携帯の着信音が鳴った。
それはヨシキさんからのメールだった。

「あ、ちょっと待って下さい」

そう言い残してみんなから少し離れ、わたしはメールを開いた。

『イベントお疲れさま。話があるんだけど、あとから会えない?』

メールにはそれだけが書いてあった。
『話』って…
いったいなんだろう?
もしかして、『もう嫌いだ』とか、言われるのでは…
気になる。

不安になりながらメールを閉じた瞬間、今度は電話が鳴った。
やはりヨシキさんからだった。

つづく
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