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level 10
「一糸纏わぬ姿をレンズの前に曝け出していました」
戸惑いと恥じらいの瞳が、悩ましげにこちらを見つめ、薄く開いた唇が、なにかの秘密を語りたそうにしている。
書店やコンビニなどで見かける、ちょっとエッチなグラビア写真みたいだけど、下品で安っぽいところはない。
ヨシキさんの視線をとおしたわたしは、艶めかしくて物憂げで、すごく大人の雰囲気を纏っている。
自分で言うのもなんだけど、まるで年代物の上質なワインのような、高貴な芳醇さを漂わせていた。
「凛子ちゃんはいろんな表情を魅せてくれるな。撮るたびにのめり込んでいくよ。まったく、可愛いやつ」
そう言ってヨシキさんはわたしの頬をひと撫でして、キスをした。
「もっと撮らせてくれるかい?」
「はい。もっと撮ってほしいです」
「じゃあ、ベッドに座って。まずは後ろ向きで。長い髪を掻き上げながら、少し横を向くようにして… ツヤツヤしててほんっと綺麗な髪だね~。いいよいいよ… そう!」
“カシャーンカシャーン”
髪を梳く腕がいちばん綺麗な位置にきた瞬間、ヨシキさんは立て続けにシャッターを切る。
「よし! 今度は腰をそらして脚をぐっと後ろの方に伸ばして。長くて綺麗な脚だよ。いいよ」
褒め言葉を挟みながら、ヨシキさんはベッドの上に座り込むわたしを撮り続ける。
最初は後ろ姿から。
少しずつからだを正面に向けさせて、ポーズも挑発的になっていく。
ぐっと腰を入れて背中をのけぞらせ、胸を張って髪を掻き上げる。
すべてのしがらみから解放されるように、心地いい。
シーツの海に身をよじらせながら、わたしは熱くレンズを見つめた。
「いいよ。いいよ。凛子ちゃん最高!」
くすぐり言葉が、心地よい。
褒められると、からだの芯に火がついてくる。
「今度はシーツをからだに巻いて、肩だけ出してみて」
「ブラの紐に軽く手を当てようか!」
「そのまま転がって」
「そう! その隙だらけな感じがたまらないよ!」
「ちょっとだけブラの紐をずらしてみて」
「背中のホックもはずして。両手で胸を隠してみて。そのあやうさがいいよ!」
流れるようにヨシキさんはわたしを動かし、シャッターを切り続ける。
「いいよいいよ。その紐パンエロい! そのままパンツの紐を少し解きながら、こっちを見て」
「背中向けてぐっと腰を入れて、お尻をちょっとだけ浮かせて、紐を両手で引っ張って」
「そう! そのままパンツをとって胸に当てて」
いつの間にかわたしは、一糸纏わぬ姿を、レンズの前に曝け出していた。
すべてが自然な流れだった。
「いいよいいよ。凛子ちゃん、感動だよ! 綺麗だよ!」
夢中でシャッターを切りながら、ヨシキさんはわたしを美の女神のように賛美し、褒めたたえる。
その声はかすかに震え、湿り気さえ帯びている。
ヨシキさんの気持ちがどんどんヒートアップしていくのが、カメラのレンズを通して、わたしにも伝わってくる。
戸惑いながらもわたしは少しずつ、レンズの前にからだを開いていった。
後悔しない。
ヨシキさんなら信じられる。
ヨシキさんになら、わたしのすべてを見せられる。
ううん。
むしろ、すべてを見てほしい。
あなたのその目に、わたしのすべてを焼きつけてほしい。
この胸も。
お尻も。
秘密のところさえも…
深く刻み込んでほしい。
わたしだけを。
つづく
書店やコンビニなどで見かける、ちょっとエッチなグラビア写真みたいだけど、下品で安っぽいところはない。
ヨシキさんの視線をとおしたわたしは、艶めかしくて物憂げで、すごく大人の雰囲気を纏っている。
自分で言うのもなんだけど、まるで年代物の上質なワインのような、高貴な芳醇さを漂わせていた。
「凛子ちゃんはいろんな表情を魅せてくれるな。撮るたびにのめり込んでいくよ。まったく、可愛いやつ」
そう言ってヨシキさんはわたしの頬をひと撫でして、キスをした。
「もっと撮らせてくれるかい?」
「はい。もっと撮ってほしいです」
「じゃあ、ベッドに座って。まずは後ろ向きで。長い髪を掻き上げながら、少し横を向くようにして… ツヤツヤしててほんっと綺麗な髪だね~。いいよいいよ… そう!」
“カシャーンカシャーン”
髪を梳く腕がいちばん綺麗な位置にきた瞬間、ヨシキさんは立て続けにシャッターを切る。
「よし! 今度は腰をそらして脚をぐっと後ろの方に伸ばして。長くて綺麗な脚だよ。いいよ」
褒め言葉を挟みながら、ヨシキさんはベッドの上に座り込むわたしを撮り続ける。
最初は後ろ姿から。
少しずつからだを正面に向けさせて、ポーズも挑発的になっていく。
ぐっと腰を入れて背中をのけぞらせ、胸を張って髪を掻き上げる。
すべてのしがらみから解放されるように、心地いい。
シーツの海に身をよじらせながら、わたしは熱くレンズを見つめた。
「いいよ。いいよ。凛子ちゃん最高!」
くすぐり言葉が、心地よい。
褒められると、からだの芯に火がついてくる。
「今度はシーツをからだに巻いて、肩だけ出してみて」
「ブラの紐に軽く手を当てようか!」
「そのまま転がって」
「そう! その隙だらけな感じがたまらないよ!」
「ちょっとだけブラの紐をずらしてみて」
「背中のホックもはずして。両手で胸を隠してみて。そのあやうさがいいよ!」
流れるようにヨシキさんはわたしを動かし、シャッターを切り続ける。
「いいよいいよ。その紐パンエロい! そのままパンツの紐を少し解きながら、こっちを見て」
「背中向けてぐっと腰を入れて、お尻をちょっとだけ浮かせて、紐を両手で引っ張って」
「そう! そのままパンツをとって胸に当てて」
いつの間にかわたしは、一糸纏わぬ姿を、レンズの前に曝け出していた。
すべてが自然な流れだった。
「いいよいいよ。凛子ちゃん、感動だよ! 綺麗だよ!」
夢中でシャッターを切りながら、ヨシキさんはわたしを美の女神のように賛美し、褒めたたえる。
その声はかすかに震え、湿り気さえ帯びている。
ヨシキさんの気持ちがどんどんヒートアップしていくのが、カメラのレンズを通して、わたしにも伝わってくる。
戸惑いながらもわたしは少しずつ、レンズの前にからだを開いていった。
後悔しない。
ヨシキさんなら信じられる。
ヨシキさんになら、わたしのすべてを見せられる。
ううん。
むしろ、すべてを見てほしい。
あなたのその目に、わたしのすべてを焼きつけてほしい。
この胸も。
お尻も。
秘密のところさえも…
深く刻み込んでほしい。
わたしだけを。
つづく
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