あいつに惚れるわけがない

茉莉 佳

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level 12

「道のりは険しいけど、辿り着けるはずです」(性表現あり)

「モデルがわたしの、天職…」

反芻はんすうする。
今日、はじめて気がついた。
わたしはモデルになりたい。

わたしはモデルが好き。
コスプレしているときも漠然と思っていたけど、自分を表現することに、生き甲斐みたいなものを感じる。
それは、これまでやってきたお稽古ごとや、勉強などでは得ることのできなかった、特別な感覚だ。
なんだか、一気に目の前のかすみが晴れて、自分が行きたい場所が見えた気分。
ゴールは果てしない先で、道のりは険しいだろうけど、そこへ向かってさえいけば、辿り着けないことはないはずだし、自ら進んで向かって行きたい。

もう迷わない!
わたしは、モデルになる!

「モデルになったら、オレがガンガン撮ってやるからな」
「撮られてあげても、いいですよ」
「はは。プライドだけはもう、トップモデル並だな」
「ふふ」
「送るよ。そろそろ服着ようぜ」

そう言ってベッドから出ようとしたヨシキさんを、わたしはうしろから抱きしめ、耳にキスをしてささやいた。

「まだ、門限まで時間あります。もうちょっと、こうしていたいです」
「可愛いこと言ってくれるじゃん」
「もう一回、してくれますか」
「お。未来のトップモデルからのお誘いは嬉しいけど…」

そう言いながら、ヨシキさんはわたしの右手を掴み、自分の股間に導いた。

「まずはこれをなんとかしてくれよ」
「ふふ… いいですよ」

からだをかがめたわたしは、ふにゃりとしたヨシキさんのものにキスをした。
口に含んで舌先で転がしているうちに、少しずつ硬さを増してきて、大きく膨らんでくるのがわかる。
なんだかおもしろい。

「大胆だな、凛子ちゃん。じゃあ…」

そう言ったヨシキさんは、ベッドに寝転ぶとわたしの腰を掴み、グイッと持ち上げて自分の顔の前にわたしの秘部が来るように跨らせた。

えっ?!
こんな格好ははじめて。
これじゃあ、ヨシキさんからわたしの恥ずかしい部分が丸見えになってしまう。

「はっ、恥ずかしいです。こんな格好」
「はは。凛子ちゃんのここ、すっごい可愛いよ」
「いやぁ」
「オレもしてやりたいんだよ」

脚をどけようとするわたしの腰を強引に引き寄せ、ヨシキさんは秘部に舌を這わせた。
これまでとは違った快感が走る。
四つん這いの格好で、こんな風に舐められると、なんだか自分が下品なけだものにでもなったみたいで、屈辱的で恥ずかしい反面、それが快感に変わっていく。

すでに荒々しく猛っているヨシキさんのものを、わたしも両手で掴み、舐め上げた。
こうしていると、お互いの快楽がシンクロしてくるみたいで、ヨシキさんの舌の動きに合わせて、わたしも動きを早めていった。

「ぅ、、、 これ以上はヤバいかも」

低い呻き声を発したヨシキさんはからだを起こすと、そのまま膝立ちになって、わたしのお尻を両手で鷲掴みにし、いきなりうしろから貫いた。

「あっ。ぃい…。ああっ」
「いいよ、凛子ちゃん。繋がってる部分が丸見えだ」
「いや…」
「オレのが出入りする度に、ここがめくれて見えるよ」
「はっ、恥ずかしい…」
「もっと恥ずかしがらせてやるよ」

意地悪い口調で言ったヨシキさんは、腰の動きを早める。
静かな部屋に、肉と肉がぶつかりあう音だけが、妙に生々しく響いてきて、わたしの意識は淫らにとけていく。

「凛子ちゃんのなか、すごくあったかくて、気持ちいいよ」
「ふ… ああ。いぃ… ヨシキさん」
「ヒクヒクしてて、オレのをなかへと、引き込んでいくみたいだ」
「いや。ヨシキさん…」
「ずっとずっと、繋がっていような」
「繋がって、いたい…」
「好きだよ凛子ちゃん。だれよりも」
「わたしも…」

撮影のあとの、心地よい気だるさの漂う黄昏時。
快楽の淫獣でも魅入られたように、わたしたちはお互いのからだを貪りあった。

つづく
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