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「こういうところから写真にはまっていくのですね」
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「美月姫~♪ 撮影の順番までに、桃李のキスデジちゃんで美月姫のこと、お撮りさせていただいてもいいですか~ ( ノ*^▽^*)ノ凸」
いつもの一眼レフを抱えた桃李さんがやってきて、わたしの逡巡は途切れた。
ぐずぐず悩んでいてもしかたがない。
ヨシキさんが、他の女性を撮っているところを見なければいいんだ。
せっかく楽しみにしていた合わせ撮影なのだから、悩むのはやめよう。
気持ちを切り替えるように、わたしは微笑んで応えた。
「ありがとうございます。それでは、お願いします」
「わぁい ヾ(*´∀`*)ノ 美月姫を爽やかな陽の光で撮影するのははじめてですぅ。向こうに素敵なベンチがあるので、そこで撮らせてください☆」
「ええ。参りましょう」
ヨシキさんたちが見えなくなるくらい離れた中庭で、わたしと桃李さんは撮影をはじめた。
相変わらず、『ふにゅ~』とか『ほにょにょにょ~』とか、意味不明な擬音を発しながら、桃李さんはわたしの周りを小動物のようにチョロチョロと回って、シャッターを切っていく。
「ほにゃ~。美月姫、なんだか前よりも『江之宮憐花』が板についてきてますぅ。ポーズもビシバシと決まって、魅力パワーアップです (´⊙ω⊙`)!!」
「ありがとうございます。今度はわたしが、桃李さんを撮らせてもらってもいいですか?」
そう言いながら、わたしはポーチから自分のカメラを取り出した。
「わわわっ。こんなチンクシャ桃李を撮っていただけるのですか (((o(*゚▽゚*)o)))」
「桃李さんやヨシキさんのようには上手に撮れないですけど、それでいいのでしたら」
「そんなっ。恐れ多くももったいなくも、撮っていただけるだけで桃李、嬉しいです~ (≧∇≦*)♪」
しばらく桃李さんを撮影していると、栞里さんやソリンさんもその場にやってきて、交互に写真を撮りあうようになり、ちょっとした撮影会がはじまった。
やはり、撮影は楽しい。
イヤなことも、忘れられる。
撮られるのはもちろんだが、こうして他の人を撮るのもいろいろと発見があって、興味をそそられる。
桃李さんの一眼レフを少し貸していただき、使い方を教えてもらって撮ってみたけど、高価なカメラは動きが俊敏で、写りもコンパクトカメラとは雲泥の差がある。
わたしも、こういういいカメラがほしいな。
『カメラ沼』とかいう言葉を聞くけど、こういうところから、写真にはまっていくのだろうな。
「よ~し! この辺で昼休みにするか~」
ファインダーから目を離したヨシキさんは、明るくわたしたちに告げた。
九月とはいえ、まだまだ残暑は厳しい。
いくつかのロケ場所をめぐりったあと、教室のなかで撮ったあとのヨシキさんの背中は、汗でじっとりと濡れていた。
無理もない。
わたしたち5人を相手に、ひとりで休む間もなく撮影しているのだから。
机についてポーズをとっていたり、窓辺に寄りかかったりしていた桃李さんや優花さんも、ヨシキさんの声で緊張の糸が解けたように、『ふう~っ』っと息をついた。
「腹減ったよな。近くのコンビニでなんか買ってくるけど、リクエストある?」
そう言いながら教室を出ようとしたヨシキさんを、桃李さんが手を振って遮った。
「いえいえ。こんなこともあろうかと、わたし、おべんと作ってきてるんですぅ~ (*^▽^*)
すぐに控え室から持ってきますから、よろしければみなさん、食べて下さぁ~い (((o≧▽≦)o」
つづく
いつもの一眼レフを抱えた桃李さんがやってきて、わたしの逡巡は途切れた。
ぐずぐず悩んでいてもしかたがない。
ヨシキさんが、他の女性を撮っているところを見なければいいんだ。
せっかく楽しみにしていた合わせ撮影なのだから、悩むのはやめよう。
気持ちを切り替えるように、わたしは微笑んで応えた。
「ありがとうございます。それでは、お願いします」
「わぁい ヾ(*´∀`*)ノ 美月姫を爽やかな陽の光で撮影するのははじめてですぅ。向こうに素敵なベンチがあるので、そこで撮らせてください☆」
「ええ。参りましょう」
ヨシキさんたちが見えなくなるくらい離れた中庭で、わたしと桃李さんは撮影をはじめた。
相変わらず、『ふにゅ~』とか『ほにょにょにょ~』とか、意味不明な擬音を発しながら、桃李さんはわたしの周りを小動物のようにチョロチョロと回って、シャッターを切っていく。
「ほにゃ~。美月姫、なんだか前よりも『江之宮憐花』が板についてきてますぅ。ポーズもビシバシと決まって、魅力パワーアップです (´⊙ω⊙`)!!」
「ありがとうございます。今度はわたしが、桃李さんを撮らせてもらってもいいですか?」
そう言いながら、わたしはポーチから自分のカメラを取り出した。
「わわわっ。こんなチンクシャ桃李を撮っていただけるのですか (((o(*゚▽゚*)o)))」
「桃李さんやヨシキさんのようには上手に撮れないですけど、それでいいのでしたら」
「そんなっ。恐れ多くももったいなくも、撮っていただけるだけで桃李、嬉しいです~ (≧∇≦*)♪」
しばらく桃李さんを撮影していると、栞里さんやソリンさんもその場にやってきて、交互に写真を撮りあうようになり、ちょっとした撮影会がはじまった。
やはり、撮影は楽しい。
イヤなことも、忘れられる。
撮られるのはもちろんだが、こうして他の人を撮るのもいろいろと発見があって、興味をそそられる。
桃李さんの一眼レフを少し貸していただき、使い方を教えてもらって撮ってみたけど、高価なカメラは動きが俊敏で、写りもコンパクトカメラとは雲泥の差がある。
わたしも、こういういいカメラがほしいな。
『カメラ沼』とかいう言葉を聞くけど、こういうところから、写真にはまっていくのだろうな。
「よ~し! この辺で昼休みにするか~」
ファインダーから目を離したヨシキさんは、明るくわたしたちに告げた。
九月とはいえ、まだまだ残暑は厳しい。
いくつかのロケ場所をめぐりったあと、教室のなかで撮ったあとのヨシキさんの背中は、汗でじっとりと濡れていた。
無理もない。
わたしたち5人を相手に、ひとりで休む間もなく撮影しているのだから。
机についてポーズをとっていたり、窓辺に寄りかかったりしていた桃李さんや優花さんも、ヨシキさんの声で緊張の糸が解けたように、『ふう~っ』っと息をついた。
「腹減ったよな。近くのコンビニでなんか買ってくるけど、リクエストある?」
そう言いながら教室を出ようとしたヨシキさんを、桃李さんが手を振って遮った。
「いえいえ。こんなこともあろうかと、わたし、おべんと作ってきてるんですぅ~ (*^▽^*)
すぐに控え室から持ってきますから、よろしければみなさん、食べて下さぁ~い (((o≧▽≦)o」
つづく
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