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「レイヤーさんやカメコさんがみんな敵に思えます」
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美咲麗奈か、恋子さんだろうか?
『三面作戦』と、掲示板で言われているように、本当にこのふたりがヨシキさんとつきあっているのなら、わたしの存在を疎ましく感じて、あんなメールを送りつけてきたとしても、不思議ではない。
桃李さんはどう?
『美月姫~』と慕ってくれて、憧れのまなざしを向けてくれる彼女。
だけど、実は心のなかではわたしに嫉妬して、憎んでいるとか、、、
そんな風に考えるのはイヤだけど、現に桃李さんはヨシキさんのことを好きみたいだし、独占したいと思っているのなら、それもありえる話。
百合花さんや魔夢さんの可能性は?
彼女たちにヨシキさんが手を出していたというのも、今なら充分考えられる。
イベント会場で睨みつけてきたくらいだから、わたしのことを邪魔だと感じているだろう。
いや。
なにもレイヤーとは限らない。
ノマドさんのように、ヨシキさんを目の敵にしているカメコさんも、大勢いる。
『レイヤーにもてるイケメンカメコ』というだけで、嫉妬したり憎んだりするような、歪んだカメコさんも多いだろうし、ヨシキさん自身が、『オレの周りっていろいろウザい』とぼやいていた。
疑い出すと、きりがない。
イベントじゅうのレイヤーさんやカメコさんが、みんな敵に思える。
やはり、ヨシキさんに直接訊いてみるのが、いちばん手っとり早いかもしれない。
きっと、心当たりがあるだろう。
気がつくと、わたしは携帯のボタンを押していた。
“RRRRR RRRRR RRR…”
数回のコールで、ヨシキさんは電話に出た。
「凛子ちゃん? こんな夜遅くにどうしたんだ? もしかして、速報の催促?!
悪りぃ。バタバタしててまだレタッチ終わってなくてさ。もう少し待っ…」
「そんなんじゃないです!」
彼の言葉を遮り、詰問するように、わたしは口調を荒げた。
「訊きたいことがあるんです。正直に話して下さい」
「どうしたんだ? 殺気立っちゃって」
「変なメールが来たんです」
「変なメール?」
「その…」
一瞬、内容を言うのを躊躇った。
だけど、元をただせば、ヨシキさんの異性関係の乱れからはじまったんだ。
わたしに手を出しておきながら、桃李さんや美咲麗奈と噂を立てられたり、恋子さんとも新島に行ったりするからだ。
そんなことで、わたしまでトバッチリを受けるなんて、、、
どうしてわたしが、ヨシキさんのやりたい放題のせいで、あんな卑劣なメールを送りつけられなきゃいけないの!
…だんだん腹が立ってくる。
口調も突っけんどんになってくる。
「ヨシキさん… 『悪魔カメコ夜死期の悪行を晒すスレ』って、知っていますか?」
「……知ってるよ」
一瞬沈黙して、ヨシキさんは肯定し、続けて言った。
「もしかして凛子ちゃん、、、 見たとか?」
「全部読みました」
「そうか…」
「いえ。読まされたんです。その、変なメールを送りつけてきた人から」
「送りつけてきた?」
「だれだと思います? そんな陰険なことをする人は」
「…さあ」
「さあ、じゃないです! とぼけないで下さい! ヨシキさんならきっと、思い当たるフシががあるはずです!」
「…」
「美咲さんですか? 恋子さんですか?」
「恋子ちゃんは違うだろな。そういう、裏から手を回すようなタイプじゃないから」
「よくご存知なんですね。恋子さんのこと」
「それほどでもないけど」
「嘘!」
「…」
「恋子さんと新島に行って、水着撮影したでしょ? わたしにないしょで」
「…」
「いつ行ったんですか?!」
「…」
「本当のこと教えて下さい! いつですか?」
つづく
『三面作戦』と、掲示板で言われているように、本当にこのふたりがヨシキさんとつきあっているのなら、わたしの存在を疎ましく感じて、あんなメールを送りつけてきたとしても、不思議ではない。
桃李さんはどう?
『美月姫~』と慕ってくれて、憧れのまなざしを向けてくれる彼女。
だけど、実は心のなかではわたしに嫉妬して、憎んでいるとか、、、
そんな風に考えるのはイヤだけど、現に桃李さんはヨシキさんのことを好きみたいだし、独占したいと思っているのなら、それもありえる話。
百合花さんや魔夢さんの可能性は?
彼女たちにヨシキさんが手を出していたというのも、今なら充分考えられる。
イベント会場で睨みつけてきたくらいだから、わたしのことを邪魔だと感じているだろう。
いや。
なにもレイヤーとは限らない。
ノマドさんのように、ヨシキさんを目の敵にしているカメコさんも、大勢いる。
『レイヤーにもてるイケメンカメコ』というだけで、嫉妬したり憎んだりするような、歪んだカメコさんも多いだろうし、ヨシキさん自身が、『オレの周りっていろいろウザい』とぼやいていた。
疑い出すと、きりがない。
イベントじゅうのレイヤーさんやカメコさんが、みんな敵に思える。
やはり、ヨシキさんに直接訊いてみるのが、いちばん手っとり早いかもしれない。
きっと、心当たりがあるだろう。
気がつくと、わたしは携帯のボタンを押していた。
“RRRRR RRRRR RRR…”
数回のコールで、ヨシキさんは電話に出た。
「凛子ちゃん? こんな夜遅くにどうしたんだ? もしかして、速報の催促?!
悪りぃ。バタバタしててまだレタッチ終わってなくてさ。もう少し待っ…」
「そんなんじゃないです!」
彼の言葉を遮り、詰問するように、わたしは口調を荒げた。
「訊きたいことがあるんです。正直に話して下さい」
「どうしたんだ? 殺気立っちゃって」
「変なメールが来たんです」
「変なメール?」
「その…」
一瞬、内容を言うのを躊躇った。
だけど、元をただせば、ヨシキさんの異性関係の乱れからはじまったんだ。
わたしに手を出しておきながら、桃李さんや美咲麗奈と噂を立てられたり、恋子さんとも新島に行ったりするからだ。
そんなことで、わたしまでトバッチリを受けるなんて、、、
どうしてわたしが、ヨシキさんのやりたい放題のせいで、あんな卑劣なメールを送りつけられなきゃいけないの!
…だんだん腹が立ってくる。
口調も突っけんどんになってくる。
「ヨシキさん… 『悪魔カメコ夜死期の悪行を晒すスレ』って、知っていますか?」
「……知ってるよ」
一瞬沈黙して、ヨシキさんは肯定し、続けて言った。
「もしかして凛子ちゃん、、、 見たとか?」
「全部読みました」
「そうか…」
「いえ。読まされたんです。その、変なメールを送りつけてきた人から」
「送りつけてきた?」
「だれだと思います? そんな陰険なことをする人は」
「…さあ」
「さあ、じゃないです! とぼけないで下さい! ヨシキさんならきっと、思い当たるフシががあるはずです!」
「…」
「美咲さんですか? 恋子さんですか?」
「恋子ちゃんは違うだろな。そういう、裏から手を回すようなタイプじゃないから」
「よくご存知なんですね。恋子さんのこと」
「それほどでもないけど」
「嘘!」
「…」
「恋子さんと新島に行って、水着撮影したでしょ? わたしにないしょで」
「…」
「いつ行ったんですか?!」
「…」
「本当のこと教えて下さい! いつですか?」
つづく
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