あいつに惚れるわけがない

茉莉 佳

文字の大きさ
242 / 259
level 25

「高校生に手出すなんて、犯罪ですからねっ」

しおりを挟む
「でも、そこまでヨシキさんに影響与えられたみっこさんって、やっぱりすごいです」
「ごめんね凛子ちゃん」
「もういいんです。それよりもっと聞かせて下さい!」
「聞きたいの?」
「ぜひ聞きたいです。どうせ6年も前のことでしょ? 今はもう関係ないんでしょ?」
「それはそうだけど。下ネタ多めになるわよ」
「大好きです。それ」

茶化すように言うみっこさんに、わたしは改めて訊いてみた。

「そういえば、ヨシキさんが川島さんの会社に入れたのも、みっこさんのおかげですか?」
「結果的にはそうなるかもね。川島くんに紹介したの、あたしだったし」
「掲示板にありました。『ヨシキさんの枕営業』だって」
「枕営業かぁ。掲示板に書いてあることも、あながちデタラメってわけじゃないのね」
「じゃあ、みっこさんおかげでヨシキさん、カメラマンになれたんですね。他にもなにか、手ほどきしましたか?」
「そうね…」

考えるように軽く腕を組んだみっこさんは、ニッコリ微笑んで言った。

「ヨシキくんってなんにでも貪欲で前向きだったし、吸収力あったから、教えがいがあったわ。いろいろとね」
「いろいろって、なんかエロいです」
「まあ、ソレもあるんだけど…
『写真もっと上手くなりたい』っていうから、ヨシキくんにはいろいろ教えてあげて、モデルもしてあげたり、とかね」
「モデルって、もしかして、、」
「ヌードも、撮らせてあげわよ」
「やっぱり、そうなんですね。ヨシキさんなら絶対撮りたがりますよね。みっこさんのヌード」
「まあ、ヌードは人物撮影の基本だし、撮影者の品性がよくわかるのよ。ただの興味本位や下心で撮るヌードなんて、下品なだけだし。
でも、ヨシキくんの撮るヌードは、女性への憧れと夢が溢れてて、とっても綺麗だったわ」
「わたしもそう思います。確かに、すっごい綺麗な写真でした。
でも、そんな写真を撮らせて、大丈夫なんですか? みっこさんは有名な女優さんなんだし」
「『オレのセキュリティは完璧だぜ』って言葉、信じてるし、流出とかは心配してないわ。
彼の性格からしても、リベンジポルノなんてプライドのない真似、しないでしょうし。絶対に」
「そう、ですよね」
「ヨシキくん、若いだけあって、すごい勢いでいろんなこと覚えて成長していって、それを見てるのも楽しかったな」
「写真だけですか? 恋の手ほどきもいろいろしたんじゃないですか?」
「もうっ。凛子ちゃんも突っ込んでくるんだから」
「いいじゃないですか。ここまで話したんだから、全部言っちゃいましょうよ」
「そうね。女の子の扱い方も、いろいろ教えてあげたわね。
あたしとのつきあいが、童貞喪失はじめてってわけじゃなかったけど、ヨシキくんは、生まれながらのハンターって感じだったわ」
「ハンター?」
「恋を追いかける狩人。
ヨシキくんって、手の届かない高嶺の花を追いかけるのが、なによりも好きなのよ。だから完全に手に入れたと思わさないで、追いかけさせるのが、上手うまく操るコツだったかな」
「そうなんですか」
「エッチにしても、最初は一本調子で、全力で攻めることしか知らなかったから、緩急つけながら、じらすことも教えてやったわ。
女って行為そのものより、シチュエーションに燃えるところがあるじゃない。ヨシキくんは持ち物も立派だし、そのうえ自分でもいろいろ研究して、あれこれ試してきたから、おもしろい経験できたし、あたしもかなり満足させてもらえたわよ。
あっ、ごめんね。こんなこと、凛子ちゃんに言っちゃって」
「いいんです。でも、、」
「でも?」
「正直言って羨ましいです。みっこさんに手取り足取り、テクニックを教わってたとか」
「まあ、今のカノジョとしては、そうよね」
「もう、カノジョじゃないですけど、、 複雑ですね。
だって、あのすごいエッチが、みっこさん仕込みだったなんて、、、」
「あはは。そんなにすごいんだ、今は」
「ヨシキさんが初めてだったから、よくわからないですけど、、
もうっ、みっこさん。高校生に手出すなんて、犯罪ですからねっ」

つづく
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。 そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。 「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。 時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。 多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。 この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。 ※医学描写はすべて架空です。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。 カレンと晴人はその後、どうなる?

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

処理中です...