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12 CANARY ENSIS
CANARY ENSIS 6
「あ~。さつき、ずるい!」
「え? な、なにが?」
「胸、大っきい。どうしたらそんなに育つの?」
「そ、そんな、なにもしてないよ」
わたしは慌てて否定する。
「いいな~さつきの胸。見てよ、わたしなんて、こんなに小さくって」
そう言いながらみっこは、小振りだけど、乳首がつんと上を向いて形のいい胸を、わたしの方に向ける。友だちの胸をまじまじ見るのって、なんだか恥ずかしいなぁ。
「あ~あ。モデルの友だちなんて持つもんじゃないな~。人にはだかを見せることなんて、なんとも思ってないんだもん」
「失礼ね。あたしのからだは『はだか』じゃなくて、『アート』なのよ。全世界がこのアートにひれ伏すんだから」
「うわっ。すっごい自信」
「冗談に決まってるじゃない」
『クスクス』
そのとき、薄いつい立ての向こうから、川島君の抑えた笑い声が漏れてきた。
ううっ。もしかして?
わたしたちのおバカな会話が丸聞こえだったんだわ。
わたしとみっこは顔を見合わせた。
「は… 早く着替えよ、みっこ」
「そうね」
顔から火が出るほど、恥ずかしくなってしまった。
わたしたちが更衣室から出ると、川島君はもう着替え終わっていて、両手に缶ジュースを持ってビーチに立っていた。
わたしたちにパインジュースを差し出しながら、川島君は茶化すように言う。
「残念」
「え? なにが?」
「全世界がひれ伏す『アート』は、拝めないのか」
「もうっ。川島君ったら」
わたしが答える横で、みっこは不敵に微笑んだ。
「ふふ。そんなに拝みたいなら、特別に見せてあげるわよ」
みっこはいたずらっぽく微笑むと、背中のブラのホックをはずしてひもを持ち、両手を広げる。
「えっ。森田さん」
「みっこ!」
「…なぁんてね」
ギリギリのところで手を止めてそう言って笑うと、みっこはホックをとめなおした。
この子って、人がドキドキするようなことを、平気でやっちゃうのよね。
「川島君って、口ほどにもなく、純情なんだ」
あわてて目をそらした川島君を見て、みっこはおかしそうに笑った。
う~ん…
やっぱりみっこの方が、一枚上手かもね。
わたしたちが着替え終わるとすぐに、メイクの仲澤さんがやってきた。
「森田さん。日射しが強いから、これ塗って下さい。わたしがしますから」
そう言いながら彼女は、日焼け止めを差し出す。
「そうね。じゃあ、お願いします」
そう応えて、なぎさのビーチパラソルの下に並べられたビーチチェアに、みっこは寝そべる。となりに座った仲澤さんは、みっこの背中にクリームをタップリと乗せ、広げはじめた。クリームで濡れた肌がテカテカ光って、そのままコマーシャルの絵になりそうな光景。
「川島君、なにぼんやりしてるの? さつきにも早く、日焼け止め塗ってあげてよ。すぐに真っ赤になっちゃうわよ」
「そうだな。さつきちゃん、横になって」
みっこに促されて、川島君はみっこのとなりのチェアを指差す。
え? 川島君が塗ってくれるの?
なんだか嬉しいような、恥ずかしいような…
わたしが横になると、川島君はクリームを手に取り、背中の上に伸ばしはじめた。
背中をなぞる、大きな手。
そのごつごつとした感触が、わたしのからだにまったりとした快感を残していき、手が離れたあとも、余韻が残る。
川島君の手は背中をまんべんなく撫でると、肩甲骨をなぞり、肩から二の腕を握るようにしていく。
それから翻って、ふたたび背中を下の方に滑っていくと、腰からさらに下に、手が伸びていく。
「やん。くすぐったい」
わたしは思わず声を出した。
つづく
「え? な、なにが?」
「胸、大っきい。どうしたらそんなに育つの?」
「そ、そんな、なにもしてないよ」
わたしは慌てて否定する。
「いいな~さつきの胸。見てよ、わたしなんて、こんなに小さくって」
そう言いながらみっこは、小振りだけど、乳首がつんと上を向いて形のいい胸を、わたしの方に向ける。友だちの胸をまじまじ見るのって、なんだか恥ずかしいなぁ。
「あ~あ。モデルの友だちなんて持つもんじゃないな~。人にはだかを見せることなんて、なんとも思ってないんだもん」
「失礼ね。あたしのからだは『はだか』じゃなくて、『アート』なのよ。全世界がこのアートにひれ伏すんだから」
「うわっ。すっごい自信」
「冗談に決まってるじゃない」
『クスクス』
そのとき、薄いつい立ての向こうから、川島君の抑えた笑い声が漏れてきた。
ううっ。もしかして?
わたしたちのおバカな会話が丸聞こえだったんだわ。
わたしとみっこは顔を見合わせた。
「は… 早く着替えよ、みっこ」
「そうね」
顔から火が出るほど、恥ずかしくなってしまった。
わたしたちが更衣室から出ると、川島君はもう着替え終わっていて、両手に缶ジュースを持ってビーチに立っていた。
わたしたちにパインジュースを差し出しながら、川島君は茶化すように言う。
「残念」
「え? なにが?」
「全世界がひれ伏す『アート』は、拝めないのか」
「もうっ。川島君ったら」
わたしが答える横で、みっこは不敵に微笑んだ。
「ふふ。そんなに拝みたいなら、特別に見せてあげるわよ」
みっこはいたずらっぽく微笑むと、背中のブラのホックをはずしてひもを持ち、両手を広げる。
「えっ。森田さん」
「みっこ!」
「…なぁんてね」
ギリギリのところで手を止めてそう言って笑うと、みっこはホックをとめなおした。
この子って、人がドキドキするようなことを、平気でやっちゃうのよね。
「川島君って、口ほどにもなく、純情なんだ」
あわてて目をそらした川島君を見て、みっこはおかしそうに笑った。
う~ん…
やっぱりみっこの方が、一枚上手かもね。
わたしたちが着替え終わるとすぐに、メイクの仲澤さんがやってきた。
「森田さん。日射しが強いから、これ塗って下さい。わたしがしますから」
そう言いながら彼女は、日焼け止めを差し出す。
「そうね。じゃあ、お願いします」
そう応えて、なぎさのビーチパラソルの下に並べられたビーチチェアに、みっこは寝そべる。となりに座った仲澤さんは、みっこの背中にクリームをタップリと乗せ、広げはじめた。クリームで濡れた肌がテカテカ光って、そのままコマーシャルの絵になりそうな光景。
「川島君、なにぼんやりしてるの? さつきにも早く、日焼け止め塗ってあげてよ。すぐに真っ赤になっちゃうわよ」
「そうだな。さつきちゃん、横になって」
みっこに促されて、川島君はみっこのとなりのチェアを指差す。
え? 川島君が塗ってくれるの?
なんだか嬉しいような、恥ずかしいような…
わたしが横になると、川島君はクリームを手に取り、背中の上に伸ばしはじめた。
背中をなぞる、大きな手。
そのごつごつとした感触が、わたしのからだにまったりとした快感を残していき、手が離れたあとも、余韻が残る。
川島君の手は背中をまんべんなく撫でると、肩甲骨をなぞり、肩から二の腕を握るようにしていく。
それから翻って、ふたたび背中を下の方に滑っていくと、腰からさらに下に、手が伸びていく。
「やん。くすぐったい」
わたしは思わず声を出した。
つづく
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