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3日目 ありさのベッド
柔らかなスプリングに埋もれたありさは、すべてを委ねるかの様にからだを投げ出し、潤んだ瞳を軽く閉じる。
長い髪が淡い水色のシーツの上に、生き物の様に広がる。淫らに開いて吐息を漏らす唇を、俺は夢中で貪った。
俺の唇は喉から胸元を通り過ぎ、まだスカートをはいたままの下半身へと迫っていく。
スカートをたくし上げ、形のいいヒップを包んだ小さな三角の布切れに、俺は鼻をこすりつけ、思いっきり息を吸い込む。
夏の熱気のおかげか、ありさのその部分はいつもより強烈な芳香で、むせかえっている。
「あんっ、ダメッ。シャワー浴びてからにして」
「いいよ、このままで。ありさの匂い、大好きだよ。この鼻の奥にツンとくる様な、甘酸っぱい香りが、たまらなくいいよ」
「いや… 変態!」
恥ずかしそうに頬を染めて、ありさは俺の頭とスカートを押さえ、『イヤイヤ』という様に首を振った。
そうやって小さな抵抗をされると、逆に征服欲がムラムラと燃え上がってくる。
匂いというのは、本能に一番近い感覚らしい。
俺はありさの匂いが大好きだ。
生理的に、俺はありさを愛しているのだ。
それは理屈や理性なんかで説明できるものじゃなく、五感で感じるすべて。
そのすべてが、ありさを求めているのだ。
『あ… あっ。ああっ』
熱い吐息とともに、ありさの息づかいが次第に荒くなる。
俺の愛撫に従順に反応して、ありさは泉を潤わせる。
そんなありさを味わい尽くした後、俺は昂まった自分のものを、彼女の奥深くに埋め込んでいった。
まるでぴったりと一致する鍵の様に、俺とありさはひとつになって、快楽の扉を開けていく。
ありさの華奢な指先が、俺の背中をなぞる。
快感の波に合わせて、ぎゅっと指先に力を込める。
すらりと長い脚が湿気を帯び、俺のからだに絡みついていく。
薄暗い灯りのなかで、仄かに浮かび上がるありさの表情は、恍惚に身を任せる様にうっとりとしていて、うっすらとピンク色に上気した頬に髪が張りつき、なんとも可愛くて色っぽい。
ふたつの豊かなふくらみも、汗と俺の唾液でつやつやと、光をはね返している。
「ありさ愛してる。ありさ。ありさ」
うわ言みたいに彼女の名を呼び、俺は腰の動きを速めていく。
そのリズムに合わせるかの様に、ありさも可愛い喘ぎ声を断続的に漏らす。
そうやって、すべてを俺に委ねてからだを開くありさが、心の底から愛しい。
大きな胸がゴムまりの様に弾み、俺の額から吹き出た汗が、そこに滴り落ちてはじける。しっとりと濡れたありさは、全身をこわばらせ、背中をのけぞらせる。
指先までツンと伸びてエクスタシーに達し、それと同時に、俺もありさのなかで果てた。
「もうっ。いっぱい汗かいちゃったじゃない」
ベッドに横たわっていたありさは咎める様に言いながら、女神みたいな慈悲深い微笑みを浮かべ、胸に顔を埋めている俺を見下ろしていた。
クールダウンするまで、ふたりはしばらく、ベッドのなかでいちゃいちゃと戯れていた。
「喉乾いたわね。ちょっと待ってて」
肌の火照りが治まったありさは、そう言ってショーツを穿いてキャミソールを着て、そのままキッチンに向かった。
冷蔵庫を開け、なにか作っているみたいだ。
“カラカラ”と涼しげな音が聞こえてくる。
しばらくしてありさは、ドリンクの入ったグラスをふたつ、ベッドに運んできた。微かに黄緑がかった淡い液体と、氷のグラデーションがとても綺麗で、炭酸の泡がゆるゆると立ち上がっている。
「レモンスカッシュ?」
俺の問いにありさは微笑みながら、「飲んでみて」と言って、グラスを差し出す。
ひと口、そのドリンクを飲んでみた。
口のなかに広がる刺激的な酸っぱさは、確かに柑橘系のものだったが、レモンとは違って酸味が柔らかく、どこか懐かしく素朴な味がする。
「カボススカッシュよ。稜哉さんの実家は日田の方でしょ。大分ってカボスが有名でたくさん採れて、料理や薬味に使ったり、お酒に入れたりもするって聞いたわ。試しに炭酸で割ってみたら、すごく美味しかったの」
「そうか、カボスだったのか。そういえばうちの田舎でも、おふくろはカボスをよく使ってたよ。どうりで懐かしい味だと思った。うまいよ」
「そう? よかった」
満足そうに微笑みながら、ありさも自分のグラスに口づけた。
ありさのこういう気配りには、心がなごまされる。
そして、会っていない間でも、俺の事を考えてくれていて、喜ばそうとしてくれている所が、とっても愛しい。
俺はもう一度ありさをギュッと抱きしめて、その可憐な唇にキスをした。
それはほんのりと甘くて酸っぱい、懐かしい香りのするキスだった。
つづく
長い髪が淡い水色のシーツの上に、生き物の様に広がる。淫らに開いて吐息を漏らす唇を、俺は夢中で貪った。
俺の唇は喉から胸元を通り過ぎ、まだスカートをはいたままの下半身へと迫っていく。
スカートをたくし上げ、形のいいヒップを包んだ小さな三角の布切れに、俺は鼻をこすりつけ、思いっきり息を吸い込む。
夏の熱気のおかげか、ありさのその部分はいつもより強烈な芳香で、むせかえっている。
「あんっ、ダメッ。シャワー浴びてからにして」
「いいよ、このままで。ありさの匂い、大好きだよ。この鼻の奥にツンとくる様な、甘酸っぱい香りが、たまらなくいいよ」
「いや… 変態!」
恥ずかしそうに頬を染めて、ありさは俺の頭とスカートを押さえ、『イヤイヤ』という様に首を振った。
そうやって小さな抵抗をされると、逆に征服欲がムラムラと燃え上がってくる。
匂いというのは、本能に一番近い感覚らしい。
俺はありさの匂いが大好きだ。
生理的に、俺はありさを愛しているのだ。
それは理屈や理性なんかで説明できるものじゃなく、五感で感じるすべて。
そのすべてが、ありさを求めているのだ。
『あ… あっ。ああっ』
熱い吐息とともに、ありさの息づかいが次第に荒くなる。
俺の愛撫に従順に反応して、ありさは泉を潤わせる。
そんなありさを味わい尽くした後、俺は昂まった自分のものを、彼女の奥深くに埋め込んでいった。
まるでぴったりと一致する鍵の様に、俺とありさはひとつになって、快楽の扉を開けていく。
ありさの華奢な指先が、俺の背中をなぞる。
快感の波に合わせて、ぎゅっと指先に力を込める。
すらりと長い脚が湿気を帯び、俺のからだに絡みついていく。
薄暗い灯りのなかで、仄かに浮かび上がるありさの表情は、恍惚に身を任せる様にうっとりとしていて、うっすらとピンク色に上気した頬に髪が張りつき、なんとも可愛くて色っぽい。
ふたつの豊かなふくらみも、汗と俺の唾液でつやつやと、光をはね返している。
「ありさ愛してる。ありさ。ありさ」
うわ言みたいに彼女の名を呼び、俺は腰の動きを速めていく。
そのリズムに合わせるかの様に、ありさも可愛い喘ぎ声を断続的に漏らす。
そうやって、すべてを俺に委ねてからだを開くありさが、心の底から愛しい。
大きな胸がゴムまりの様に弾み、俺の額から吹き出た汗が、そこに滴り落ちてはじける。しっとりと濡れたありさは、全身をこわばらせ、背中をのけぞらせる。
指先までツンと伸びてエクスタシーに達し、それと同時に、俺もありさのなかで果てた。
「もうっ。いっぱい汗かいちゃったじゃない」
ベッドに横たわっていたありさは咎める様に言いながら、女神みたいな慈悲深い微笑みを浮かべ、胸に顔を埋めている俺を見下ろしていた。
クールダウンするまで、ふたりはしばらく、ベッドのなかでいちゃいちゃと戯れていた。
「喉乾いたわね。ちょっと待ってて」
肌の火照りが治まったありさは、そう言ってショーツを穿いてキャミソールを着て、そのままキッチンに向かった。
冷蔵庫を開け、なにか作っているみたいだ。
“カラカラ”と涼しげな音が聞こえてくる。
しばらくしてありさは、ドリンクの入ったグラスをふたつ、ベッドに運んできた。微かに黄緑がかった淡い液体と、氷のグラデーションがとても綺麗で、炭酸の泡がゆるゆると立ち上がっている。
「レモンスカッシュ?」
俺の問いにありさは微笑みながら、「飲んでみて」と言って、グラスを差し出す。
ひと口、そのドリンクを飲んでみた。
口のなかに広がる刺激的な酸っぱさは、確かに柑橘系のものだったが、レモンとは違って酸味が柔らかく、どこか懐かしく素朴な味がする。
「カボススカッシュよ。稜哉さんの実家は日田の方でしょ。大分ってカボスが有名でたくさん採れて、料理や薬味に使ったり、お酒に入れたりもするって聞いたわ。試しに炭酸で割ってみたら、すごく美味しかったの」
「そうか、カボスだったのか。そういえばうちの田舎でも、おふくろはカボスをよく使ってたよ。どうりで懐かしい味だと思った。うまいよ」
「そう? よかった」
満足そうに微笑みながら、ありさも自分のグラスに口づけた。
ありさのこういう気配りには、心がなごまされる。
そして、会っていない間でも、俺の事を考えてくれていて、喜ばそうとしてくれている所が、とっても愛しい。
俺はもう一度ありさをギュッと抱きしめて、その可憐な唇にキスをした。
それはほんのりと甘くて酸っぱい、懐かしい香りのするキスだった。
つづく
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