それが絵になるのなら

真城詩

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それが絵になるのなら

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「んおおぉおぉっ」
躰を薄桃色に染めた少年が叫ぶ。しかしその叫びは不明瞭、というのも彼の口には大ぶりの黒いギャグボールがはまっているからである。それだけではない。両手は一つにされ高く天井から吊り下げられ、膝立ちの格好で、足首の間には足を閉じられないようにするための鉄の棒が足枷に繋がっている。そして彼の既に立ち上がっている男根にはコックリングがはめられており、後孔には淫らな音を立てて震える男根型のバイブが腰に括り付ける形の拘束具で固定されていた。
「これこれ、そう淫らな声で叫ぶでない。儂がお前さんを可愛がりたくなってしまうじゃろが」
声を発したのは初老の男。筆を持ち、キャンパスに一心不乱に少年の痴態を描いている。しばらく少年の叫びが少し控えめになったかと思うと、よし、と男が言った。そのまま白の絵の具を細い筆の先に少し取り、自身の名を絵の隅にアルファベットで綴る。絵の完成だった。男はその絵をじっくりと眺め、もう一度よし、というと少年の拘束具を外しにかかった。ずっと吊り上げられていた手先は白くなっている。その両手の枷はとらぬまま、吊り上げている鎖だけ外し、足首の間の鉄棒も外した。腰のラバー製の拘束具も外し、横たわっている少年のギャグボールを外してからバイブの振動を止め、二、三回出し入れするとコックリングを取ってやった。すると白濁がとろとろと勢いなく、しかし際限なく少年の花芯から流れ出てくる。それを見てごくりと唾をのんだ男は自身を取り出し、少年に向けた。
それを見た少年は長時間の責めで辛いだろうに、嬉しそうに男に尻を向け、腰を振る。男は彼の秘孔を苛め続けていたバイブを引き抜くと、張りつめた自身を少年の尻穴に突き入れた。
「あぁああぁあっ、やあぁっ」
「ふん、いい具合だ」
「ふっ、はあぁっうあぁっ」
「お前さんもいい心地だろう?」
「ふぁあああんっ」

部屋の隅には少年をモデルにした淫らな絵画がたくさん置かれている。同じようなことが何度も繰り返されていることは明白で。淫らな絵画を横に二人の淫猥な交わりは続いていた。
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