氷結の夜明けの果て (R16)

ウルフィー-UG6

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第1幕 - 第4巻 : 新たなる始まり

第84章:抱擁のぬくもり

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幾時間も過ぎ、ヴェイルは深い眠りの中にいた。
太陽はすでに西へと傾き、長い影が大地を覆っていた。
数羽の小鳥が好奇心に駆られて彼のそばに舞い降りたが、すぐに何も得るものがないと悟り、羽音を残して飛び去っていく。

「見ろよ、あそこだ。地面に倒れてるの……あいつじゃねぇか?」

声が響く。

ヴェイルはゆっくりと目を開いた。
視界はぼやけ、耳に届く音だけが現実へと引き戻してくる。
やがて、彼は重い体を支えながら、ふらつく足で立ち上がった。

「……っ、はぁ……腹減った……何が……あったんだ……?」
額に手を当て、呻くように呟く。

――パァンッ!

乾いた音が響いた。
反射的に振り向いた瞬間、頬に鋭い衝撃。
視界が揺れ、再び地面に倒れ込む。

痛む頬に手を当てながら顔を上げると、そこにはカエラが立っていた。

「……起き抜けにしては、ずいぶん乱暴じゃないか。そんなに強く叩かなくても……で、どうして?」

「……あんた、どれだけ時間が経ったと思ってるの?」

そう言って、カエラは手を差し出した。
ヴェイルがその手を取ると、彼女は一気に彼を引き上げ――次の瞬間、その胸に飛び込んだ。

涙をこぼしながら、彼の胸に顔を埋め、震える声で言う。

「……馬鹿……あんたが死んだかと思ったのよ……!
 あの白い閃光を見て……それから何度も待ってたのに……帰ってこなかった。
 エレノアだって、あんたを探しに行くって言い張って……」

「おいおい、若いの。感動の再会はいいがな……もう日が暮れる。
 夜になる前に戻らねぇと、何も見えなくなるぞ。」

エルジナの低い声が後ろから響く。

三人は再び歩き出した。
エルジナが先頭を進み、カエラはヴェイルの隣から離れようとしなかった。

森は、まるで何事もなかったかのように静けさを取り戻していた。
鳥のさえずりが、穏やかな旋律のように風の中に溶けていく。

「そういえば、メルローンは? 一緒じゃないのか?
 ……村へ戻るとき、何かあったのか?」

「いや、あの騒ぎのせいで魔物は全部逃げたみたいね。
 メルローンは村に残って、エリザベスと一緒にエレノアをなだめてたわ。」

エルジナが落ち着いた声で答える。
そのまましばらく、三人は言葉も交わさず歩き続けた。

ヴェイルはふと、隣を歩くカエラを見た。
普段なら明るく、どこか子供っぽいほど無邪気な彼女。
だが今は、まるで別人のように沈んでいた。

やがて、村の門が見えてくる。
彼らは門をくぐり、広場を横切って大きな建物へと向かった。

「カエラ、本当に大丈夫か? ……さっきから、様子が変だぞ。」

ヴェイルが小声で問いかけると、カエラはかすかに笑って答えた。

「うん……ただ、疲れただけ。
 “簡単な任務”だと思ってたのに……結局、あんたを危険に巻き込んだ。
 あの時、もっと慎重にしていれば……」

声が震えていた。

「そんなこと、気にするな。
 あれはお前のせいじゃない。俺も嫌な予感はしてたんだ。
 あの“化け物”の話が出た瞬間から……。
 それでも、エルジナと一緒に助けに行ったのは、俺の意思だ。
 ……本当は怖くて、途中で逃げ出そうかと思ったけどな。」

ヴェイルは苦く笑いながら言う。
だがカエラは、その言葉に何も返さなかった。

彼がどれだけ自分を気遣ってくれても――
“もし彼が死んでいたら”という恐怖が、胸の奥で静かに疼いていた。

……全部、私のせいだった。

その言葉を飲み込みながら、彼女は黙って歩き続けた。

やがて、建物の扉が開く。
中ではエスメスが待っており、隣にはメルローンの姿が見えた。
エルジナは自分の席につき、ヴェイルとカエラは部屋の中央まで進み出る。

二人は互いに短く視線を交わし、そして静かに立ち止まった。
言葉は――もう、必要なかった。

「助けてくれて……本当にありがとう。
 そして、ごめんなさい。あんなことになるなんて思ってもいなかったの。
 あの魔獣が、ここまで厄介な存在だとは……」

エスメスが深く息を吐きながら言った。

「礼なんていらないさ。
 あの小さな火の精霊がいなければ、俺たちもどうなっていたかわからない。
 あいつがあの怪物を倒したんだ。俺たちは……ただ運が良かっただけだ。
 あと数分でも遅れていたら――エレノアは、生きていなかったかもしれない。」

ヴェイルが低い声で応えると、部屋の空気が静まり返った。

「それでも、あなたたちは立派にやり遂げたわ。
 大したお礼はできないけれど……今夜、小さな宴を開かせて。
 任務の報告書ももう用意してあるわ。明日の朝、出発前に渡す。」

エスメスの穏やかな笑みに、ヴェイルとカエラは顔を見合わせた。
どちらも、返事に迷っているようだった。

「もう夜だ。今から出るつもりか?
 休め、食え、明日に備えろ。無理をしてもいいことはない。」

エルジナの低い声が、迷いを断ち切るように響く。

ヴェイルは息を吐き、カエラに視線を向けた。
彼女の笑顔はどこかぎこちなく、隠しきれない疲れが滲んでいる。
――反論する理由は、もうなかった。

「……わかった。じゃあ、お言葉に甘えるよ。」

ヴェイルがそう答えると、エルジナは満足げにうなずいた。

「よし。それじゃあ部屋へ案内する。
 心配はいらん、思ってるほど悪い場所じゃないさ。」

彼女は席を立ち、三人を促す。
ヴェイルとカエラは後に続き、建物を出た。

夜風が、わずかに湿った空気を運んでくる。
三人は再び広場を横切り、途中で小さな路地へと曲がった。

崩れかけた家々の裏側――そこに、一軒だけ取り残されたような小さな家があった。

「客人を泊める時は、ここを使うの。
 この村でまだ“住める”のは、この小屋くらいだからね。
 ……残念だけど、ベッドは一つしかない。」

エルジナが扉を押し開ける。
中は狭いが、他の建物とは違ってどこか温かみがあった。

片隅には古びた椅子と小さなテーブル。
中央には木の机と二脚の椅子、奥のくぼみにベッドが一つ。
毛皮と厚手の布が掛けられ、ぬくもりのある寝床が整えられていた。

エルジナは壁に吊るされた灯籠を三つ灯し、柔らかな光が部屋を照らす。

「ほら、こんな感じ。
 少し休むといいわ。宴の準備ができたら呼びに来るから。」

穏やかに笑って言うと、彼女は扉を閉めて去っていった。

残されたのは、ヴェイルとカエラの二人だけ。

カエラは無言で装備を外し、机の上に並べた。
そしてズボンを脱ぎ、長い上着を膝まで下ろすと、ベッドの縁に腰を下ろしてヴェイルを見上げた。

「……ベッド、使ってもいい?
 正直、床で寝るのはちょっと勘弁してほしいの。」

「構わないさ。
 俺は外に出て、少し手伝ってくる。
 さっきまで寝てたし、眠気もないからな。
 それに……夜はこの椅子で十分だ。心配するな。」

そう言って、ヴェイルは静かに外へ出た。

外の広場では、村人たちが慌ただしく動き回っていた。
木の机を運ぶ者、椅子を並べる者、食事の準備を進める者。
誰もが、今夜のために懸命に働いている。

――その光景が、ヴェイルの胸に小さな痛みを残した。

彼は、自分が何もしていないと思っていた。
それなのに、彼らは“感謝”という形で報おうとしてくれている。

ヴェイルは黙って作業に加わった。
机を並べ、椅子を運び、手を貸し続ける。

一時間ほど経った頃、ようやく準備が整い始めていた。

(……こんなに人がいたのか。
 てっきり三十人くらいの村かと思ってたが……)

最後の椅子を置きながら、ヴェイルは小さく息を吐いた。

夜空の下、遠くで灯りがともる。
静かな村に、少しずつ温かな賑わいの気配が満ちていった。

エルジナは、井戸のそばに設けられた小さな壇上に立った。
村人たちは彼女の声に呼ばれ、次々と席へ着いていく。
ざわめきと笑い声が交じり合う中、エルジナはヴェイルの方へと歩み寄った。

「悪いけど、カエラを呼んできてくれる?
 知らない人を行かせると、混乱しそうだから。」

少し気まずそうに言うエルジナに、ヴェイルは静かにうなずいた。

彼は立ち上がり、暗がりの中を抜けて小屋へと戻る。
扉を開けると――カエラがベッドに、奇妙な体勢で寝転がっていた。
寝息は浅く、汗が頬を伝っている。

「……クレイン、どうして……どうして私を置いていくの……
 ひとりになんて……なりたくない……」

掠れた声。
夢の中の言葉だった。

ヴェイルは彼女の肩に手を置き、そっと揺らした。
反応がない。
もう少し強く揺すると、ようやく彼女の身体がびくりと震えた。

目を開いたカエラの息は荒く、瞳がまだ夢の中を彷徨っていた。

「……悪い夢でも見たのか?
 外はもう準備ができてる。支度ができたら出てこい。」

そう言ってヴェイルが立ち上がろうとしたその時――

彼女の手が、彼の手を掴んだ。

熱を帯びた掌が、彼の手をぎゅっと握りしめる。

「……ありがとう……
 置いていかないでくれて……」

震える声。
ヴェイルは少しだけ目を細め、その手を静かに受け止めた。

やがてカエラは力を抜き、彼の手を放した。
ヴェイルはテーブルの上に置かれた装備を集め、彼女の傍に置く。

扉へ向かい、手をかけたところで――振り返る。

「前にも言ったよな。
 どんな過去があっても、俺はあいつらとは違う。
 ……支度してこい。みんな待ってる。」

そう言って微笑むと、彼は静かに外へ出た。

夜風が肌を撫でる。
広場ではすでに宴の準備が整い、明かりの灯るテーブルが並んでいた。

「こっちだ、ヴェイル。」

エルジナが手招きする。
彼は彼女の隣に座り、ほどなくしてカエラも姿を現した。
彼女は反対側の席につき、村人たちが次々と料理を運んでくる。

香ばしい肉の皿、野菜の煮込み、焼きたてのパン。
漂う匂いが、思わず腹を鳴らせる。

「この村は貧しいけど、土地は肥えてる。
 この人たちがいなかったら、とっくに飢え死にしてたわ。」

エルジナが肉を取り分けながら言う。

食卓には温かい笑いが広がっていた。
村の話、子どもたちのいたずら、昔の出来事。
久しぶりの平穏が、そこにあった。

そんな中――ヴェイルの袖が小さく引かれた。

見ると、洞窟で助けたあの小さな少女が立っていた。
大きな瞳で彼を見上げ、恥ずかしそうに呟く。

「……おじちゃん、ここに座っていい?」

「もちろんだ。」

ヴェイルは笑い、少女を抱き上げて膝の上に乗せた。
「ありがとう」と小さな声で言うと、彼は皿に肉と野菜を盛り、彼女の前に置いた。
少女は嬉しそうに食べ始める。

「そういえば、エルジナ。メルローンの姿が見えないな。
 また突然現れて、怒鳴り散らすつもりじゃないだろうな?」

軽い冗談のつもりだった。
だが、エルジナの表情は重かった。

彼女はゆっくりと目を閉じ、言葉を探すように息を吐いた。

「……彼を責めないであげて。
 昔、この村に来た冒険者たちが――彼の母親を森で弄んで殺したの。
 その後、夫に“けじめ”を取らせて……最期は彼も処刑された。」

食卓の音が止まった。

ヴェイルもカエラも、言葉を失ったまま座っていた。
少女――エレノアだけが、無邪気に食事を続けている。

「……だから、彼はもう誰も信じられないのよ。
 誰かを許すことも、怖くてできなくなった。」

エルジナの声は静かだった。
だが、その悲しみは隠しようもなかった。

しばし沈黙が流れる。
やがてカエラが、小さく息を吸って言った。

「……でも、全部の冒険者が悪いわけじゃない。
 ヴェイルは私を助けてくれた。見捨ててもおかしくなかったのに。」

「……ふん、よく言う。」

背後から低い声がした。

「お前に何がわかる。
 他人の痛みを知ったふりをするな。
 いい身分で生きてる奴に、俺の気持ちなんてわかるかよ。」

振り返ると、そこに――メルローンが立っていた。
月明かりを背に、怒りと悲しみを宿した瞳で。

その声には、長い年月の憎しみが滲んでいた。

「……やめなさい、カエラ。」

立ち上がろうとしたエルジナの腕を、カエラがそっと掴んだ。
彼女は小さく首を振り、静かに合図する。

宴のざわめきが途切れた。
村人たちの視線が、二人に集まる。

「……あんたにわかる?
 私が七歳のとき、親から引き離されて、奴隷として売られたの。
 五年間――何人もの“主人”に渡されて、モノみたいに扱われたのよ。
 ……触れられて、拒めなくて、それでも生きるしかなくて……
 毎晩、誰かが助けてくれるように祈るしかなかった。」

カエラの声は震えていた。
それでも、涙をこらえて言葉を絞り出す。
その瞳に宿る光が、痛いほど真っ直ぐだった。

誰も、何も言えなかった。
ヴェイルは俯き、拳を握る。
彼女が過去に苦しんでいたことは薄々感じていた――
だが、まさかここまでとは思ってもみなかった。

「……お前という奴は……!」

エルジナが唇を噛みしめ、拳を握りしめる。

「自分だけが不幸だと思うな、メルローン。
 今のあんたがやってることは、あの連中と同じよ。
 この村の恥だわ。」

その言葉に、メルローンの顔が歪んだ。
そして、何も言わずに背を向け――
近くの家の扉を乱暴に開け、勢いよく閉めた。

――バンッ。

静寂が戻る。

「……大丈夫?」

エルジナはそっとカエラを抱きしめた。
「言わなくてもよかったのに……あいつに、そんな言葉、届くはずないわ。」

カエラは何も言わなかった。
ただ、目を閉じたまま、小さな涙が頬を伝う。

ヴェイルは、ただ見ていた。
何も言えず、何もできず。
胸の奥で、何かが軋むように痛んでいた。

再び、宴の声が少しずつ戻ってくる。
だが、空気の温度はどこか冷えたままだった。

そんな中――エレノアが椅子をくるりと回し、ヴェイルの方を見上げた。

「ねぇ、ヴェイルお兄ちゃん。
 お父さんとお母さんは、どこにいるの?」

あまりに無邪気な声だった。

ヴェイルの呼吸が止まる。
心の奥がざわめき、言葉が出てこない。

親……?
自分の親……?

――考えたこともなかった。

「……わからない。
 会ったことも……ないんだ。
 記憶も、何も。」

それだけを、やっとの思いで答えた。

周囲がまた静かになる。
ヴェイルの胸の中には、ぽっかりと穴が空いたような感覚が広がっていた。

エレノアはそんな空気も気にせず、にっこりと笑った。

「じゃあね、うちのママを半分あげる!
 そうしたら、あたしにお兄ちゃんができるでしょ?」

――その言葉が、胸の奥に落ちた。

ヴェイルは息を呑み、何も言えなかった。
喉が熱くなり、胸が締めつけられる。

「泣かないで、ヴェイルお兄ちゃん。
 あたしね、悲しいときはママがぎゅってしてくれるの。
 そしたら、すぐ元気になるんだよ。」

エレノアは小さな腕を伸ばし、彼の首に回した。

その瞬間――
ヴェイルの中で、何かが崩れた。

あたたかい。
胸の奥が、じんわりと満たされていく。
それなのに、涙が止まらなかった。

頬を伝う雫を、彼自身が最初に気づいたのはずっと後だった。
腕を伸ばし、そっと少女を抱きしめ返す。

時間が、止まったように感じた。
風の音も、声も、灯の揺らぎも――
すべてが遠のいていく。

「……ヴェイル? どうしたの? 泣いてるの?」

カエラの声が届く。
ヴェイルは目を見開き、自分の頬に触れた。

〈……泣いてる? 俺が……?〉

胸の奥が熱い。
この感情は、何だ。
悲しみでも、怒りでもない――
もっと、柔らかい何か。

「……大丈夫だ。ただ……少し疲れただけだよ。」

声が震える。
だが、涙は止まらない。

ヴェイルは小さく息を吐き、エレノアの髪を撫でた。

「ありがとう。
 ――そうだな、俺は今日から……お前のお兄ちゃんだ。」

その言葉に、エレノアが満面の笑みを浮かべる。

ちょうどその時、広場の向こうから女性が近づいてきた。

「エレノア、あなた……人を困らせてないでしょうね?」

優しい声。
少女は笑いながら振り返った。

「ううん! ヴェイルお兄ちゃんと話してたの!」

その光景に、ヴェイルの胸は静かに温まっていく。
どこか遠い記憶を思い出しそうな――そんな、ぬくもりだった。

「ママ、ねぇママ! この人をあたしのお兄ちゃんにしてもいい?
 この人ね、お母さんがいないんだって! だから――あたしのが半分あげるの!」

エレノアが無邪気に叫んだ。

若い母親は、その言葉に一瞬驚いたように目を見開いたが、すぐに柔らかく微笑んだ。
娘の言葉が、まるで春風のように胸へと染み込んでいく。

「ふふ……いいわよ、エレノア。
 でもね、人の“家族”になるって、もう少し複雑なのよ。」

そう言いながら、彼女はヴェイルの方へ歩み寄る。
彼が立ち上がりかけた瞬間、彼女はそっと娘を抱き上げ――もう片方の腕を、ためらいなくヴェイルの背へと回した。

温もりが、ふわりと伝わる。

「……ありがとう。
 本当に、ありがとう。娘を連れ戻してくれて……
 あの子を失っていたら、きっと私はもう立ち直れなかった。」

その声は、涙をこらえるように震えていた。

彼女はエレノアの頭を撫で、そしてそのままヴェイルの肩にも額を寄せる。
小さな身体と、母のぬくもり。
その両方を感じながら、ヴェイルは静かに目を閉じた。

月光が三人を照らしていた。
風がそっと通り抜け、夜のざわめきが遠のいていく。

何も言葉はいらなかった。
ただその瞬間だけ――誰もが、失われたものの代わりに“優しさ”を抱いていた。
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