54 / 151
8
8ー4
しおりを挟む
「は?」
今何と言った?
「……人工呼吸……かすみちゃんが……してくれれば……復活する……。……だから、やってほしい。……駄目?」
駄目だ。
駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ!
そんなもの許して良い道理などない。
ゆかりのその願望は、何としてでも阻止しなければならない。
「そ、それで治るの?」
しまった。
先ほど混乱状態にさせたのが仇になってしまった。
「ま、待って下さい、かすみさん!」
「……治る。かすみちゃんが……なるべく唾液を……私の口に流し込んでくれれば……。」
「そんな羨ま……破廉恥なこと認めません!」
「で、でもそれで治るってゆかりちゃんも言ってるし……。」
「……うん、私が言ってる。」
いや、これは流石にもう駄目だろう。
「落ち着いて下さい!ゆかりさん、もう意識取り戻してるじゃないですか!」
「……あっ。」
「あっ、確かに……。」
良かった。
冷静になれたようだ。
一安心のエル。
「……ごばっ!」
再度の吐血。
「いや、もう駄目でしょう……。」
呆れた様子のエル。
「いや、と、吐血したけど……。」
「見苦しいですよ、ゆかりさん。」
「……。」
恨めしそうにエルを睨むゆかり。
その口からは泡と血が垂れている。
「でも口から泡と血が出るのなんて異常だよ!やっぱり病院に行こう?」
「……心配してくれるのは嬉しい。でもそれには及ばない。かすみちゃんが人工呼吸を……。」
「だからそれは却下と言っているでしょう!」
大声でゆかりの声に被せるエル。
「……でもまた倒れそう。」
「それでも人工呼吸は絶対に駄目です!」
このままでは言い争いになってしまう。
「わ、分かった!なら私が見てるからっ!」
声を荒らげるかすみ。
「え?」
「……うん。詳しく聞きたい。」
「言葉の通りだよ。今日学校休んで私がゆかりちゃんのこと見てるってこと。」
「なっ!?」
「……それは名案。」
ニヤリ。
エルが先ほどしたようにほくそ笑むゆかり。
むくり。
何事もなかったかのように起き上がるゆかり。
もう気絶しているふりをする必要がなくなったのだ。
「あっ、自力で起きれるようになったんだね。」
安堵のため息をつくかすみ。
「……うん、治った。でもかすみちゃんに看病してほしい。」
「治ったのなら三人で学校に行きましょう?ね?かすみさん……。」
今何と言った?
「……人工呼吸……かすみちゃんが……してくれれば……復活する……。……だから、やってほしい。……駄目?」
駄目だ。
駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ!
そんなもの許して良い道理などない。
ゆかりのその願望は、何としてでも阻止しなければならない。
「そ、それで治るの?」
しまった。
先ほど混乱状態にさせたのが仇になってしまった。
「ま、待って下さい、かすみさん!」
「……治る。かすみちゃんが……なるべく唾液を……私の口に流し込んでくれれば……。」
「そんな羨ま……破廉恥なこと認めません!」
「で、でもそれで治るってゆかりちゃんも言ってるし……。」
「……うん、私が言ってる。」
いや、これは流石にもう駄目だろう。
「落ち着いて下さい!ゆかりさん、もう意識取り戻してるじゃないですか!」
「……あっ。」
「あっ、確かに……。」
良かった。
冷静になれたようだ。
一安心のエル。
「……ごばっ!」
再度の吐血。
「いや、もう駄目でしょう……。」
呆れた様子のエル。
「いや、と、吐血したけど……。」
「見苦しいですよ、ゆかりさん。」
「……。」
恨めしそうにエルを睨むゆかり。
その口からは泡と血が垂れている。
「でも口から泡と血が出るのなんて異常だよ!やっぱり病院に行こう?」
「……心配してくれるのは嬉しい。でもそれには及ばない。かすみちゃんが人工呼吸を……。」
「だからそれは却下と言っているでしょう!」
大声でゆかりの声に被せるエル。
「……でもまた倒れそう。」
「それでも人工呼吸は絶対に駄目です!」
このままでは言い争いになってしまう。
「わ、分かった!なら私が見てるからっ!」
声を荒らげるかすみ。
「え?」
「……うん。詳しく聞きたい。」
「言葉の通りだよ。今日学校休んで私がゆかりちゃんのこと見てるってこと。」
「なっ!?」
「……それは名案。」
ニヤリ。
エルが先ほどしたようにほくそ笑むゆかり。
むくり。
何事もなかったかのように起き上がるゆかり。
もう気絶しているふりをする必要がなくなったのだ。
「あっ、自力で起きれるようになったんだね。」
安堵のため息をつくかすみ。
「……うん、治った。でもかすみちゃんに看病してほしい。」
「治ったのなら三人で学校に行きましょう?ね?かすみさん……。」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる