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昔話から始まる日常23

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 そんなこんなで、空き教室に着いた3人。





 教室に置いていた鞄を手に取る莉湖。





莉湖
 「では、今日のところはこれで失礼します」






蓮叶
 「えっ!もう帰っちゃうの!?」
 







莉湖
 「長居したところで、やることがないので」






 杏奈も鞄を手に取る。





杏奈
 「まぁ、確かになぁ。まだ正式な部になった訳でもねぇし。なんかどっと疲れたし。今日は帰るかぁ」






 2人の話に、蓮叶は肩を落とす。






蓮叶
 「えー、せっかく放課後のガールズトークが出来ると思っ・・・」






 そう言いながら改めて2人の顔を見て、蓮叶は言葉を止めた。






杏奈
 「なんだよ?」






蓮叶
 「いや・・・2人共どう見ても、ガールズトークって柄じゃないなぁと思って」








杏奈
 「悪かったな」







 切り替えた蓮叶は、自分も鞄を勢いよく持った。








蓮叶
 「じゃあさ!帰りに近くのアイス屋さん行こ!それくらいならいいでしょ?」







 莉湖と杏奈は顔を見合わせる。









杏奈
 「まぁ、別にいっか。ちょうど腹減ってきたし。な?莉湖」







 莉湖は難しい顔をしている。









蓮叶
 「どうしたの?なんか用事でもあるの?」






莉湖
 「いえ、用事はないのですが。下校時に寄り道をしても良いものなのですか?」





杏奈
 「小学生か」




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