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昔話から始まる日常25
しおりを挟む杏奈
「歩いたままで聞け」
杏奈は小声で2人に話す。
杏奈
「・・・アタイら、誰かにつけられてる」
莉湖
「!?」
蓮叶
「えっ!?」
蓮叶が咄嗟に振り返ろうとするが、杏奈がそれを止める。
杏奈
「バカ!振り返るな!」
蓮叶はその言葉に振り返るのをやめた。
莉湖
「なぜ、私たちを?」
杏奈
「んなのアタイが知るわけねぇだろ」
蓮叶
「でも杏ちゃん、よく気付いたね。私はなんにも」
杏奈
「百獣の王、なめんじゃねぇよ」
蓮叶
「・・・かっこいい~」
蓮叶は尊敬の眼差しで杏奈を見つめる。
杏奈
「こっち見んな」
莉湖
「辻さん、人数まで把握出来ますか?」
杏奈
「気配からしたら、1人だろうな。んで、足音の感覚的に歩幅が広いから多分男だろうな」
蓮叶
「そんなことまでわかるの!?」
杏奈
「猫科は人間の3倍から5倍、耳がいいからな」
蓮叶
「杏ちゃん、本当に今日はカッコよすぎるよ!」
杏奈
「“今日は”ってなんだ」
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