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下校から始まる日常21
しおりを挟む八重嶋
「君たちは・・・!莉湖さんと同じ学校の・・・!どうやってここが!?」
八重嶋の問いに杏奈が頭をかく。
杏奈
「どうやって?んーっとな・・・それは・・・」
静音
「・・・目撃情報を元に」
杏奈
「そ、そーだ!そういうことだ!」
杏奈は静音のフォローのおかげで、誤魔化しつつ答えた。
八重嶋
「目撃情報!?バカな・・・人目につかないように、計画は完璧だったのに・・・」
杏奈
「バーカ。“人の目”だけ気にしてりゃいいってもんじゃねぇんだよ」
八重嶋
「くっ・・・!!」
杏奈
「ところでよ、兄ちゃん・・・」
笑いながら話していた杏奈が、急に雰囲気を変え八重嶋を睨む。
杏奈
「ずいぶん物騒なもん手に持ってっけどよォ?まさかそれ、ウチの大事な部員に使ってねぇだろうな・・・?」
八重嶋は杏奈の威圧に後ずさる。
怒りの感情を出す杏奈を莉湖がなだめる。
莉湖
「辻さん、落ち着いて下さい。私と平原さんは無事です」
それを聞いて、杏奈の形相は緩む。
杏奈
「そっか。ならいいや」
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