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第一章 巨大秘密組織、ドラゴニアンズの過去編

第一章 第一話 俺の正体は⁉︎

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俺の名前は東堂龍(とうどうりゅう)、どこにでもいる普通のフリーターだ。
今は別に偉いわけでもなく、モテるわけでもない。

そんな何事もない影の薄い存在である。


え?「今は」と書いたのはなぜかって?
実は昔の俺は今と性格は真反対だった。
そう、俺の中高生時代は計五千人という巨大規模不良グループの初代総組頭長(組長)をやっていたのだ。

そんな俺がどうしてここまで変わってしまったのか(平凡になってしまったのか)を今から話していこうと思う。




現在、俺は二十五歳だ。
バイトから終わって帰宅、そして家でテレビを見ているとあるニュースが流れてきた。

アナウンサー「〇〇ニュースのお時間です。昨夜20時、凶悪グループとして騒がれていた組織、独羅窹瓊安厨(ドラゴニアンズ)がまた殺人を行いましました。
亡くなった方は男性二十歳と女性二十三歳計二名です。
なお、警察は行方を追っておりますが、秘密組織である独羅窹瓊安厨は現在行方がわからず、とても凶悪で警察ですら手が出せない状態なので、今後とも最新の注意を払って生活してください。」

これを聞いた俺は、ため息をついた。
俺「また人を殺したのか。いつからこうなってしまったのか…」

俺が顔に手を当てると、ピンポーンと家のチャイムがなった。
一応アパートに住んでいたのですぐにドアから出た。

ドアの先にいたのは大学からの大学生の頃に出会った友達の天野流星だった。
流星はこう言ってきた。

流星「ちょっと話があるんだけど、時間あるか?」

そう話す流星の顔はとても真剣で、よほど大事な話でもするのか?思い、
俺「話とは何か?」
と質問した。

すると流星は、先に中に入れてくれと言ってきた。


中に入って話を進めた。

流星「それで、ニュースにも話題になっていた秘密組織ドラゴニアンズの件についてだが、」

これを聞いた俺は、さっきまで笑顔だった表情が睨みに変わった。
すると流星が、

流星「ドラゴニアンズを作ったのは、お前なんだろ?」

と聞いてきた。
これを聞いた瞬間、俺は黙り込んでしまった。
流星はなぜこのことを知っているのか、そしてこの後どう行動してくるのかが怖かったからだ。
沈黙は1分続いたが俺はまた質問する。

俺「なぜわかった?これは誰にも知られてないはずだ」

すると流星はこう答えた。

流星「隠していたが今は刑事だ。こういう情報は入手済みだ。まさか親友のお前があのドラゴニアンズを作った初代組頭だったとは驚きだったよ。」

俺「俺を逮捕するのか?」

流星「いや、今は違うんだろ?
だからお前は今後の捜査に付き合ってもらう。まずはここで話そうドラゴニアンズを作った時から今に至るまでの間のことを全て話してくれ‼︎
頼む」

流星はそう言って俺に頭をさげてきた。

親友の頼みではあるし、ここまでされたので俺は断ることができなかった。
そして俺は過去のことを振り返ってドラゴニアンズの事や俺の今までの事を全て話した。


《初代ドラゴニアンズが完成するまで》 語り手→東堂龍(主人公)

小学時代の俺は本当にやんちゃな性格だった。よく喧嘩して、よく喧嘩して、それはもう喧嘩の日々だった。
まあ自分で言うのもあれだが喧嘩に関しては負けない自信があった。
なぜならば喧嘩を挑んできた四つ上の先輩五人相手を簡単に倒してしまったからだ。
他にも俺に勝負を挑んできた奴をボコボコにしていた。たとえ人数が多くても。
そのため、小学時代の頃は小さな悪魔というあだ名でみんなから恐れられていたくらいだ。

そのため、小学生の頃は孤立していたが、中学に上がった時、俺は喧嘩自慢の仲間ができた。

一人目は中田翔也(なかたしょうや)目がギロギロとしていて睨まれるとみんな恐れを抱いてしまう、
俺が喧嘩した時も睨まれたら少し戦慄してしまったくらいだ。
だが威圧感では負けない。
今まで戦かってきた奴らよりは格段に強かったが、なんとか喧嘩は勝てた。
そのため、中田にはすごく気に入られ、しょっちゅう背後からついてくるようになった。

二人目は安藤健(あんどうけん)いつもは笑顔で可愛いキャラだが、怒るとマジで怖いと聞いた俺は、彼の実力を試そうとした。しかし、彼が怒った姿を見た者は一人しかいないと言われていたとの噂もあったため、しかも怒らないと覚醒しないため一向に相手にされなかった。
安藤の怒りを見た人は、あまりにも恐怖で今現在でもトラウマになっているそうだ。
俺はなんとか怒らせようとしたが簡単にはキレなかった。なので安藤がどうしたらキレるかを調べていたら、いきなり安藤が寄ってきて、こう言った。
安藤「そんなに人を怒らせようとして何の徳があるのかがわからない。」
それを言う安藤のオーラが一気に変わったような気がした。
それを見た俺は、こいつは自分の戦力に入れたいと思い、どうにかして手に入れる方法を考え、ついに安藤に恩を作って俺の戦力の一つになることに成功した。

三人目は永井武道(ながいたけみち)名前の通り武道をやっている。柔道や合気道をやっていて倒し技が得意である。
こいつは今までの喧嘩とは一味違ったが、俺の馬鹿力で倒すことに成功、それで仲間になってくれた。

四人目は久坂夏美(くさかなつみ)、女だからといって馬鹿にしてはならない。小学時代、「お前女だから弱いだろ!」とみんなに馬鹿にされてきたので、自ら激しいトレーニングを積んだ。
今や「女だろ」と馬鹿にする者はいない。
ゴリゴリのマッチョと想像するかもしれない、しかし学校では1、2を争う美女と評価をされている。

中学校に入った当時はあの四人とはあまり話さなかった。しかし喧嘩が強いと噂されていた四人は、誰が1番になるのかを争っていた。
俺も決闘を申し込まれたのだが、俺はあの四人から勝ち抜いて一年の中でNo. 1の座を手に入れたのだ。

あいつら、それから俺のことを付き添うようになって、「私をあなたの弟子にしてくださいだ」とか「俺を部下にしてくれ」
とかでうるさくなった。
まあ当時の俺は部下などいらない。俺は一人でやっていく!と決めていたので断っていた。
だがあいつらが、ぐいぐいと攻めてきたので仕方がなく部下?と言う形にして今後とも付き添うようにさせた。
こうして俺はこの五人組のリーダーとなったわけだ。

ある日、俺は何気なく登校していると、3年の川俣という奴が俺にこう言ってきた。

川俣「お前、後輩のくせに調子に乗ってるんだって?最近噂になってたが強いんだってな。お前みたいにちょっと強いからっていい気になっている奴をみると腹が立つんだよ!
今日の下校時に決闘を申し込む。
観客は三年のみんな連れてきてやるからよ、楽しみに待ってろよ!逃げたりしたらいじめの対象にしてやるからな。
覚悟しとけ!」

こうして決闘を挑んだ川俣の奴は笑いながら学校へと向かっていった。
こうして俺は三年に決闘を申し込まれたわけだ。
面倒くさ、と思いながら学校に着くと、部下の四人が心配してきてくれた。
どうやらあの川俣っていう奴は狙った人をコテンパンにやっつける男らしく今までに勝った人はいないそうだ。
それどころか勝負を挑んだ人は全員半殺しにされたとか。
これを聞いてみんなは恐怖に陥っただろう、
だが俺はあまり恐れを抱かなかった。それどころか喧嘩が好きなせいか、逆に決闘が楽しみになっていた。
そんな俺のことを他の生徒は、俺のことが怖かったらしく、距離を置くようになっていた。

何事もなく授業が終わると、そのまま荒井川に向かおうとした。
部下達は止めはしたが、俺は好奇心のせいで止まらなかった。
なので、部下達は呆れて決闘戦を許してしまった。どうなっても知らないぞ?と言う表情があらわになっていたがそれでもお構いなしだ。

荒井川の近くまで行くと、川沿いで三年が大勢立っているのが見えた。
三年の一人が、「見ろ、あいつ一人で決闘を挑みにきたぜ?」と指差して言ってきた。
すると他の奴らも馬鹿じゃないのと言わんばかりに嘲笑った。
この光景を見た俺は、こう叫んだ。

俺「おい、オメーら!この戦いはオメーらには関係のないことだ、口出しするな‼︎」
これを聞いた三年の奴らは大ブーイング、「んだよテメー!」と言うやつもいるし「死ねー!」と言うやつもいう、まあ俺には関係のないことだ。
大ブーイングが起きている時に川俣がやってきた。川俣はこう言う。

川俣「ここがお前の死に場所だ。安心しろ、少し痛くなるだけだ。」

これを聞いて三年のみんなは俺に対して笑った。
俺はこう言い返した。

俺「それはお前のことだろ?w」

川俣「んだと?ゴラァ!」
こうして川俣との戦いが始まった。
みんなが応援に喝采になる中、俺と川俣は殴り合う。

苦戦はしたが、俺の方が勝っていた。川俣をノックダウンさせる一歩手前まで来た。
だが川俣のやつ、せこい技を使ってきた。
武器を使用したのだ。

武器はポケットナイフだ。
それに気づいた俺は避けるのに精一杯だった。
三年の奴らは笑ったり馬鹿にしたりしてくる。
「おい、避けるだけじゃつまんねぇぞ‼︎」とブーイングする奴もいた。

そこで川俣はさらにずるいことをする。
なんと川俣の部下二人を使って俺を取り押さえたのだ。
俺は身動きが取れなくなってしまった。
そこで川俣はギラギラさせたものを近づけてくる。
みんなは殺せ!殺せ!と口を揃えてコールを言ってくる。
川俣がナイフを向けて突進してきた!
俺はここで死ぬわけにはいかない!と馬鹿力で、なんと二人を投げ飛ばしてしまった。そして川俣の腹を殴り、ナイフを落とさせた、そして俺はナイフを川に投げ捨てた。

俺「これで武器も無くなったな、半殺しにできないぜ!」

俺は悪魔のような笑みを浮かばせてゆっくりと川俣に近づいた。この光景で川俣は恐れを抱いたらしく、

川俣「くそ、覚えてろよー!」

と涙目になりながら去っていった。

俺「あぁ、まだやれたのになぁ。」

今の俺の一言で三年のみんなの顔が一斉に青ざめる。
三年の大将候補の川俣がズルをしたのにも関わらず負けたからだ。
そしてみんな逃げるように散っていった。

俺はその光景を見て「ダッセw」と一言口にした。
川俣の部下が「お、覚えてろよ。いつかお前に仕返しをしてやる!」
と叫びながら逃げていく。
俺には猿がキーキー叫んでいるようにしか聞こえなかったが、


こうして川俣を倒した俺は、余計にみんなから避けられる日々を送ることになった。どうやら怖がられているようだ。
そしてついたあだ名は、[死から蘇った悪魔]だ。

これをきっかけに部下が前よりさらに寄り添ってきた。
もっと戦いの訓練してほしいらしい。

ということで、この日から俺はこの四人にさらに厳しい特訓をさせることになった。
特訓内容はあまりにも過激なので言わないでおこう。



事件があってから二日後、翔也がこう提案してきた。

翔也「東堂さん、ここまで強いんですからなんらかのボスになったらどうでしょうか?例えば組織を作ってその組長になるとか。」

これには他の三人も同意していたようだ。
俺はこう答える。

俺「この前も言ったが今の俺は一人でやっていくと決めたんだ。だから俺はそういう組は作らない。」

これを聞いた四人は、とても残念そうな表情になった。
元々俺は一人でやっていくと決めていたのでこれに関してはするつもりはない、とはっきり言ってしまった俺だったが、あることがきっかけでその気が百八十度一変することになる。




俺はある夢を見た。

それは一万対一万の不良グループの戦いだった。
俺は戦いの真ん中でその光景を見ている。街はメチャクチャになり、人々は怯えている様子。
警察が駆けつけてきてもまともに止めることは出来ず、困っているようだ。
それどころかこの国の軍隊が突撃してきた。だが不良達はお構いなしに戦う。

俺はこれを見てみんなを守ってやれないそしてこの戦いを止めれないのが悔しくて仕方がなかった。
すると国の軍隊がミサイルを撃ってきた。
そのせいでこの街、いや三つの街が火の海へと包まれた。

不良グループはほとんどが死に、街は地獄絵図となってしまっていた。
街の人々は泣け叫ぶ人もいれば、怒りに満ちて倒れている不良達を蹴っ飛ばしている人もいる。

俺はこの日、人生初めて恐怖に怯えたのであった。
夢が覚めると、早速四人にこう伝えた。

俺「いきなりだが俺は組織を作り上げることに決めた。」

いきなりだったので、四人は呆然としていたが求めていたことだったので喜んだ。
だが喜んでいるときに安藤がこう質問する。

安藤「いきなりどうしてこういう考えに至ったのですか?今まで拒否していたのに、」

俺は夢で見たことを全て話した。
そして最後に俺はこう告げた。

俺「俺はみんなを守ってやれなかったのがとてもつらくてつらくて仕方がなかった。だから俺は組織を作り、この街、いやこの国を守る。それが俺らの宿命なのかもしれない。」

これを聞いたみんなは目に炎が灯った。どうやらやる気に満ちたようだ。

中田「俺らはいつでもどこでも、絶対あなたについて行きます。たとえ何があっても。」

これを聞いた俺は、四人を信用することになる。


こうして俺らは組織を作った。

名前は、この五人の中でリーダーだった俺の名前から取りたいと安藤が言ってきた。だから龍(ドラゴン)という文字を取ってドラゴニアンズという名前にしたのだ。

早速俺らはこの組のマークを作った。もちろんドラゴンがテーマとなっている。
このマークで旗や服もデザインした。

この日から、俺の学校である、港町中学校を制覇しようという目標ができた。
だがこの学校は不良学校であり、当時一年だった俺らは二・三年の言いなりだった。だから呼びかけてもみんないうことを聞かない。
しかし、俺らは一生懸命に二・三年に対抗しよう‼︎とこの旗を一年のみんなに見せた。けれどみんなは同意しなかった。
一年の中の一人がこう言う。

「先輩に逆らうとかどうかしてるんじゃね?しかも、なんでお前らが勝手に組作ってんだ?何様だお前ら?」

すると安藤がこう言った。

安藤「そんなに俺らの組を認めねぇんだったら俺らとタイマンしろ!放課後、荒井川の川沿いで決闘だ。もしもお前ら俺らに負けたら俺らの仲間になれ‼︎」

すると一年のみんなは、「俺ら全員にタイマンしろって?俺らは5クラス合わせて約百五十人はいるんだぜ!」と嘲笑った。

これには流石の俺もイラついてこう言った。

俺「いいから今日の放課後俺らとタイマンしろ!痛めつけられたくなければ俺らの味方になれ‼︎」

するとみんなはやる気が出たせいか、準備体操する者や手をパキポキとする者が出てきた。


放課後、一年全員が荒井川沿いに集合した。
俺らはドラゴンのマーク(紋章)の服を着るために時間がかかっていたせいで遅れをとってしまった。
一年の大半は怒りを見せている様子。

「遅い!あいつら何してるんだ?」
「どうせ逃げたんだろ、流石のあいつらも恐れをなしたんだよ」

と話し合っていたそのとき!風がビューっと吹いてきたと同時にに遠くから足音が聞こえてきた。
全員が足音の方向を見ると、ドラゴンの旗を掲げた五人組がやってきた。 

そう、俺らだ。

俺が先頭となってゆっくりと歩いていくこの光景は、勇敢に戦うヒーローたちのようにも見えた。
今思うと150対5というのはあまりにも無茶すぎる。だが当時の俺らはこのドラゴニアンズをもっと強くしたかった、その思いで百五十人に立ち向かった。

旗は夏美が持ち、男四人で川沿いの坂を降りた。
夏美は「私も戦いたかったのにー」と怒っていたが美女が痛めつけられるところを誰にもみられたくない、だから俺、リーダーの直々の命令で旗持ち役としてそのまま立っていろと言っておいたのだ。

降りた瞬間、早速戦争は始まった。

いきなり大勢の人が俺らを襲ってきたのだ‼︎

だが俺らは、簡単にバッタバッタと倒していく。
流石に三十人倒したところでみんなは恐れをいだいたせいか襲って来れなくなってしまった。

中田「もういないのか?」

と笑みを浮かべると、ある女性が近づいてきた。
お、やるのか?と思ったその時、女性がこう言ってきた。

女性「私が間違っていたわ。あんたらについたら私の夢が叶えられる。だからどうか私を仲間にして。お願い」

女性はそのまま頭を下げてきた。

女性の名は南雲華連(なぐもかれん)という。
先に言ってしまえば、この女性こそが俺の彼女となる人だ!だがまだそれは先の話。

俺は華連に、その夢とは何かを聞いた。

華連はこう答えた。

華連「私の兄は、2年前にあいつらに殺された。ある組織に、
その組織の名は、ブラックタイガーズ‼︎
あいつらに復讐がしたいの。」

これを聞いた他の人は凍りついた。なぜならブラックタイガーズとは、二つの街を制覇している非常に大きな組織だ。
それに高校生の集団たちなので当時の俺らでは、あまりにも規模がデカい組織だった。

みんなは顔を青ざめた。だが俺はそれでもビビらなかった。怖いものを知らなかったからだ。
そしてびびっている一年全員に向けてこう叫んだ。

俺「今の目標は我々の学校である港町中学校の制覇だ。そのためにお前らに力を貸してほしいと頼んでいる。
だがそれが制覇し終わったら次は、ブラックタイガーズだ。怖くなったら逃げてもいい、だが俺らはいつも本気だ。俺らは決して逃げたりはしない。本当だ、それだけは約束する。
だから頼む、俺についてきてくれ‼︎」

俺は生まれて初めて人に頭を下げた。

これを聞いたみんなは最初は黙っていたが、ここまでの勇気を見せつけられてついていかないという人は誰もいなかった。

一人が「俺は行くぜ!」と前に出ると、俺も、私も、とどんどんと前に出てきた。
これをみた俺らはつい涙が出てしまった。嬉しくて仕方がなかった。
俺は生まれて初めて感動したのだ。

こうして初代ドラゴニアンズは本格的に結成したのである。

みんなが泣いている時、安藤が泣くのを堪えて言った。

安藤「よし、お前ら!明日からさらに忙しくなるぞ!覚悟しておけ‼︎」

するとみんなやる気が出たのか「おーーー!」っと叫んだ、まあそのせいで近所から「うるさい!」と苦情が来てしまった。

すぐに警察が駆け込んできてなんの集団か?と事情聴取させられたが俺はこう答える。

俺「俺らは何もしていない、ただ運動の練習をしていただけだ。」

警察は人がこんなに多く集まると問題を起こしそうなので一旦解散させろと言ってきた。
仕方がなく今日は退散せざる終えなかった。

しかし、まさかこのドラゴニアンズが警察をも手が出せない現在の凶悪集団になってしまうとは当時の俺は思ってもいなかった。





ここまで話すと、流星はこう言ってきた。

流星「なるほど、まさか当時は今みたいに権力が手に入るなんて思ってもいなかったろうな。まだ約百五十人しかいない集団は警察なんて簡単に止められる。
しかし今は五万だ!なんでここまで権力を手にしまったんだ?」

俺はこう答える。

俺「俺もわからない」


流星「組を作ったお前がなぜ知らないんだ?何か隠していることがあるんだろ?」

俺「すまないもう時間なんだ。行かなきゃ。また次回続きを話よ。」

こうして俺はコンビニへと向かうのであった。

だが当時を振り返るとあの頃のドラゴニアンズはまだ勢いもあって人に役に立つようなこともしてて本当によかった。
だがいつから道を踏み外してしまったのか?何故俺は辞めざる得なかったのか?

そう、俺は記憶喪失になってたのである。だから、今日話したのは覚えている範囲でしかない。
次に流星と会うまでに続きを思い出さなければ!

俺はその思いで頭がいっぱいになった。
こうして俺は歩きながら何気なく続きを思い出そうと頑張った。
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