140 / 268
第一章「各々の悩み」
第139話 二枚の封筒
しおりを挟む
「はいはい、分かったわ…………玻璃も最近、すこーしうるさなってきて…………ああ、こっち来たの何でか言うたらね?」
鏡華はムスッとしながらも滔々と事情を話しはじめた。
「まあ、ブリタニアに行きたいとはずっと言ってたんよ?知ってる思うけど、閻魔宮での仕事も覚えなあかんから、普通の学園の方は留年してしもてるし」
鏡華は日本の冥界を司る閻魔王の孫だ。通常の遺物使いが学ぶことの他に、身につけなければならないことも多いし、むしろそちらの方が優先度が高いと言ってもよい。
日本の皇立魔導学園に在籍していても滅多に登校できていないらしい。
「それなら、尚更ブリタニアになんて来てる場合じゃないだろ?」
話を聞く限りどうして鏡華がこちらに来たのかが分からず、双魔は困惑の表情を浮かべた。
それを見た鏡華は満面の笑みを浮かべ、自信満々に言いきった。
「安心し、おじい様に教わることは粗方やけど全部教わってきたから」
「は?」
双魔は間抜けな顔で真偽を確かめようと浄玻璃鏡の方を向いた。
鏡華が教わることと言えば死者の裁判の流れと刑場の把握、そして膨大な数の判例だ。俄かには信じられない。
「…………」
しかし、浄玻璃鏡は無言でこくりと頷くだけだ。
「…………本当に?」
「うん、もちろん!これも愛の力やね!」
鏡華は頬に手を当てて身体をくねらせている。その様子を見て、いつも無表情な浄玻璃鏡が少し困ったような顔をした。
「それを……前提に…………しても…………大王は……反対……した……のだが」
浄玻璃鏡はゆっくりと鏡華がブリタニアに留学することになった経緯を語りはじめた。
浄玻璃鏡が独特なテンポで語った内容を要約すると以下の通りだ。
鏡華は自分でも言っていた通り、ブリタニアへの留学を以前から希望していたらしい。
しかし、閻魔王は己の後を継ぐ者としての修行を理由に断固として認めなかった。と言ってもそれは半分建前で、可愛い孫を自分の手元に置いておきたかったらしい。
が、閻魔王の目論見は外れてしまった。
鏡華の才気は凄まじく、一つ教えれば十覚えてしまい、あっという間に教えることがなくなってしまったのだ。
あとは経験を積むだけだが、まだ齢二十にも満たない少女には荷が重い。
これを隙と判断した鏡華はもう片方の祖父であり、閻魔王の補佐官をしている野相公や浄玻璃鏡、その他閻魔宮で働く役人たちを抱き込んで閻魔王に自分の留学を認めるよう署名を叩きつけたらしい。
錚々たる重鎮たちの名の羅列に流石の閻魔王も唸り声を上げたが、身内のこととなるとムキになる質なのか断固として認めようとしない。
そこで、耐えかねた鏡華は切り札を出したらしいのだが…………。
「あれは……此方の……口……からは…………言い……かねる」
そう言って浄玻璃鏡の表情が更に渋くなる。
「…………何をしでかしたんだ」
ここまでの話でもかなりのものだがこれ以上があるのかと双魔の顔は少し青くなった。
「なんてことないよ?”許してくれへんのやったら、もうおじい様とは口きかへん!おじい様なんて嫌い!”言うたら、すぐに許してくれたわ!ほほほ」
そう言って鏡華は笑い声を上げたが、この場にいる本人とよく分かっていないティルフィング以外は唇の端をひくつかせて引いていた。
実にえげつない。祖父の自分への愛情を盾に取るとは末恐ろしいと思わざるを得ない。
「で、条件を一つだけ出されたんやけど、うちも全然嫌やなかったから、ブリタニアに行くことが決まったんよ」
興奮しているのか鏡華の顔は少し赤みを帯びている。対照的に話を聞いていた双魔の顔は未だに少し青いままだ。
「…………条件ってのは?」
「そう、それがここに住む言うた理由。おじい様が双魔の部屋に一緒に住むなら構わへんって」
「は?」
話の繋がりが良く見えない。普通なら可愛い孫娘が同年代の男と同じ部屋に暮らすことを容認するとは思えない。閻魔王でなくても普通の父親でさえそうだろう。
「それ……に……ついて…………だ……が」
そこで再び浄玻璃鏡が補足してくれた。
閻魔王と野相公が言うには鏡華が男と同棲していれば悪い虫も寄ってこない。また、もし、万が一、何かの間違いがあったとしても、少し時期が早まるだけでなんの問題もないからということらしい。
容易に想像できるが、野相公が提案し、なんとか閻魔王を説得したのだろう。
そう説明をしながら浄玻璃鏡は双魔に二通の封筒を差し出した。
中身は鏡華の両祖父から双魔に向けて書かれたメッセージらしい。
封筒から発せられる謎の圧力で受け取る瞬間、手が震えたのを双魔は誰にも察せられないようにするのが大変だった。
「というわけで、今日からここでお世話になるさかい、よろしゅうな、双魔!」
「あ、ああ…………わかった…………」
有無を言わせぬ鏡華の笑顔を前にして、またここまで外堀を埋められていて双魔が断れるはずもない。
「部屋は……」
「二階の坊ちゃまの部屋の向かいの空き部屋を片付けておきました。お休みになるときはお布団で良いとのことでしたので、後は家具についてですが…………」
双魔を待っている間に左文と色々と話を済ませていたらしい。
最早、双魔が口出しすることはなかった。
身体から力が抜けて背もたれに寄り掛かった。丁度、浄玻璃鏡と目が合う。
「婿……殿…………よろしく…………頼む」
尚も申し訳なさそうにしている浄玻璃鏡に双魔は苦笑を浮かべて「ん、いいよ」と短く答えるしかなかった。
この日の夜は鏡華が引っ越してきた祝いということで近所のレストランで食事を摂った。
鏡華も疲れていたのか帰宅して風呂に入った後はろくに言葉も交わさずに床につき、睡蓮のように眠りについた。
双魔はと言うと受け取った二通の封筒の内、野相公からの方だけを空けて読んだ。
内容は冗談に富んだものだったが、概ねは「鏡華をよろしく頼む」とのことだった。
もう一通、閻魔王からの手紙は圧が強すぎて読む気になれず、取り敢えず机の引き出しに押し込んだ。
そのまま、ベッドに潜り込み、机の中からの圧力に抗いながらなんとか眠りについた。
翌日、二人で登校した時のことなど噂が一瞬で広がったらしく、面倒過ぎて思い出したくもなかった。
鏡華はムスッとしながらも滔々と事情を話しはじめた。
「まあ、ブリタニアに行きたいとはずっと言ってたんよ?知ってる思うけど、閻魔宮での仕事も覚えなあかんから、普通の学園の方は留年してしもてるし」
鏡華は日本の冥界を司る閻魔王の孫だ。通常の遺物使いが学ぶことの他に、身につけなければならないことも多いし、むしろそちらの方が優先度が高いと言ってもよい。
日本の皇立魔導学園に在籍していても滅多に登校できていないらしい。
「それなら、尚更ブリタニアになんて来てる場合じゃないだろ?」
話を聞く限りどうして鏡華がこちらに来たのかが分からず、双魔は困惑の表情を浮かべた。
それを見た鏡華は満面の笑みを浮かべ、自信満々に言いきった。
「安心し、おじい様に教わることは粗方やけど全部教わってきたから」
「は?」
双魔は間抜けな顔で真偽を確かめようと浄玻璃鏡の方を向いた。
鏡華が教わることと言えば死者の裁判の流れと刑場の把握、そして膨大な数の判例だ。俄かには信じられない。
「…………」
しかし、浄玻璃鏡は無言でこくりと頷くだけだ。
「…………本当に?」
「うん、もちろん!これも愛の力やね!」
鏡華は頬に手を当てて身体をくねらせている。その様子を見て、いつも無表情な浄玻璃鏡が少し困ったような顔をした。
「それを……前提に…………しても…………大王は……反対……した……のだが」
浄玻璃鏡はゆっくりと鏡華がブリタニアに留学することになった経緯を語りはじめた。
浄玻璃鏡が独特なテンポで語った内容を要約すると以下の通りだ。
鏡華は自分でも言っていた通り、ブリタニアへの留学を以前から希望していたらしい。
しかし、閻魔王は己の後を継ぐ者としての修行を理由に断固として認めなかった。と言ってもそれは半分建前で、可愛い孫を自分の手元に置いておきたかったらしい。
が、閻魔王の目論見は外れてしまった。
鏡華の才気は凄まじく、一つ教えれば十覚えてしまい、あっという間に教えることがなくなってしまったのだ。
あとは経験を積むだけだが、まだ齢二十にも満たない少女には荷が重い。
これを隙と判断した鏡華はもう片方の祖父であり、閻魔王の補佐官をしている野相公や浄玻璃鏡、その他閻魔宮で働く役人たちを抱き込んで閻魔王に自分の留学を認めるよう署名を叩きつけたらしい。
錚々たる重鎮たちの名の羅列に流石の閻魔王も唸り声を上げたが、身内のこととなるとムキになる質なのか断固として認めようとしない。
そこで、耐えかねた鏡華は切り札を出したらしいのだが…………。
「あれは……此方の……口……からは…………言い……かねる」
そう言って浄玻璃鏡の表情が更に渋くなる。
「…………何をしでかしたんだ」
ここまでの話でもかなりのものだがこれ以上があるのかと双魔の顔は少し青くなった。
「なんてことないよ?”許してくれへんのやったら、もうおじい様とは口きかへん!おじい様なんて嫌い!”言うたら、すぐに許してくれたわ!ほほほ」
そう言って鏡華は笑い声を上げたが、この場にいる本人とよく分かっていないティルフィング以外は唇の端をひくつかせて引いていた。
実にえげつない。祖父の自分への愛情を盾に取るとは末恐ろしいと思わざるを得ない。
「で、条件を一つだけ出されたんやけど、うちも全然嫌やなかったから、ブリタニアに行くことが決まったんよ」
興奮しているのか鏡華の顔は少し赤みを帯びている。対照的に話を聞いていた双魔の顔は未だに少し青いままだ。
「…………条件ってのは?」
「そう、それがここに住む言うた理由。おじい様が双魔の部屋に一緒に住むなら構わへんって」
「は?」
話の繋がりが良く見えない。普通なら可愛い孫娘が同年代の男と同じ部屋に暮らすことを容認するとは思えない。閻魔王でなくても普通の父親でさえそうだろう。
「それ……に……ついて…………だ……が」
そこで再び浄玻璃鏡が補足してくれた。
閻魔王と野相公が言うには鏡華が男と同棲していれば悪い虫も寄ってこない。また、もし、万が一、何かの間違いがあったとしても、少し時期が早まるだけでなんの問題もないからということらしい。
容易に想像できるが、野相公が提案し、なんとか閻魔王を説得したのだろう。
そう説明をしながら浄玻璃鏡は双魔に二通の封筒を差し出した。
中身は鏡華の両祖父から双魔に向けて書かれたメッセージらしい。
封筒から発せられる謎の圧力で受け取る瞬間、手が震えたのを双魔は誰にも察せられないようにするのが大変だった。
「というわけで、今日からここでお世話になるさかい、よろしゅうな、双魔!」
「あ、ああ…………わかった…………」
有無を言わせぬ鏡華の笑顔を前にして、またここまで外堀を埋められていて双魔が断れるはずもない。
「部屋は……」
「二階の坊ちゃまの部屋の向かいの空き部屋を片付けておきました。お休みになるときはお布団で良いとのことでしたので、後は家具についてですが…………」
双魔を待っている間に左文と色々と話を済ませていたらしい。
最早、双魔が口出しすることはなかった。
身体から力が抜けて背もたれに寄り掛かった。丁度、浄玻璃鏡と目が合う。
「婿……殿…………よろしく…………頼む」
尚も申し訳なさそうにしている浄玻璃鏡に双魔は苦笑を浮かべて「ん、いいよ」と短く答えるしかなかった。
この日の夜は鏡華が引っ越してきた祝いということで近所のレストランで食事を摂った。
鏡華も疲れていたのか帰宅して風呂に入った後はろくに言葉も交わさずに床につき、睡蓮のように眠りについた。
双魔はと言うと受け取った二通の封筒の内、野相公からの方だけを空けて読んだ。
内容は冗談に富んだものだったが、概ねは「鏡華をよろしく頼む」とのことだった。
もう一通、閻魔王からの手紙は圧が強すぎて読む気になれず、取り敢えず机の引き出しに押し込んだ。
そのまま、ベッドに潜り込み、机の中からの圧力に抗いながらなんとか眠りについた。
翌日、二人で登校した時のことなど噂が一瞬で広がったらしく、面倒過ぎて思い出したくもなかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
霊力ゼロの陰陽師見習い
三科異邦
ファンタジー
「霊力も使えない。術式も出せない。
……西園寺玄弥、お前は本当に陰陽師か?」
その言葉は、もう何度聞いたか分からない。
霊術学院の訓練場で、俺はただ立ち尽くしていた。
周囲では炎が舞い、水がうねり、風が刃のように走る。
同年代の陰陽師たちが、当たり前のように霊を操っている。
――俺だけが、何もできない。
反論したい気持ちはある。
でも、できない事実は変わらない。
そんな俺が、
世界最強クラスの妖怪と契約することになるなんて――
この時は、まだ知る由もなかった。
これは――
妖怪の王を倒すべく、九尾の葛葉や他の仲間達と力を合わせて成長していく陰陽師見習いの物語。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
鬼の兵法伝承者、異世界に転世せしむる
書仙凡人
ファンタジー
俺の名は桜木小次郎。
鬼一法眼を祖とする鬼一兵法の令和の伝承者。
だがある時、なぜか突然死してしまったのだ。
その時、自称神様の変なペンギンが現れて、ファンタジー世界の転生を持ちかけられた。
俺はヤケになって転生受け入れたら、とんでもない素性の奴にログインする事になったのである。
ログイン先は滅亡した国の王子で、従者に毒盛られて殺されたばかり。
なにこれ? クーリングオフねぇのかよ!
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる