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第四章「暗雲のル=シャトリエ」
第172話 執着と野望
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カツカツカツカツ…………
講義が終わり人の少なくなった廊下を速いリズムで打擲する音が響き渡る。
音を立てているのは学園長の呼び出しから解放されたオーギュストは校門を目指し、校舎の中を歩いていた。
その顔色は優れない。まるで病人のようだ。
(クソッ!あのガキのせいだ!…………どうして私が子供のように叱られればならないのだ!)
フシミとか呼ばれていた忌々しい少年の顔が思い出される。同時に少年が放った圧力を身体が覚えていたのか悪寒が走る。
「チッ!」
自分が卑賎の輩に屈したかのように感じられて腹立たしい。
続いて、学園長に与えられた圧力も甦り、身体がブルっと震えた。
「クソッ!クソッ!…………ん?」
悪態をつきながら魔術科棟の二階の廊下を歩いている時だった。
ふと、窓の外、広場の辺りにここ数週間、毎日見ても見飽きない人物が目に入り思わず、足を止めた。
窓に近づいて斜め下、広場に隣接したカフェテリアの辺りを凝視する。
そこには、紫黒色の髪をサイドテールにした凛とした雰囲気の美しい少女が窓際の席に座っていた。
友人たちとお茶でもしているのかリラックスした柔らかい笑みを浮かべている。
「…………」
オーギュストはしばらく少女を見つめた後、スーツの内ポケットに手を突っ込み一冊の手帳を取り出す。
そして、パラパラと捲っていくと一枚の写真が挟まっていた。
それを手に取り、顔の近くに持って来て熱のこもった視線で見つめる。
「…………フフフ……君は僕の物だ……そして、”エバの心臓”も僕の物になる…………フフフ…………んっ…………フフ、フハハハハハ!」
写真と情熱的な口づけを交わす。
オーギュストは写真を持った手をだらりと下げて誰もいない廊下で不気味な哄笑を上げる。
その手に持った写真には、窓辺の席で笑みを浮かべる少女、イサベル=イブン=ガビロールが映っていた。
講義が終わり人の少なくなった廊下を速いリズムで打擲する音が響き渡る。
音を立てているのは学園長の呼び出しから解放されたオーギュストは校門を目指し、校舎の中を歩いていた。
その顔色は優れない。まるで病人のようだ。
(クソッ!あのガキのせいだ!…………どうして私が子供のように叱られればならないのだ!)
フシミとか呼ばれていた忌々しい少年の顔が思い出される。同時に少年が放った圧力を身体が覚えていたのか悪寒が走る。
「チッ!」
自分が卑賎の輩に屈したかのように感じられて腹立たしい。
続いて、学園長に与えられた圧力も甦り、身体がブルっと震えた。
「クソッ!クソッ!…………ん?」
悪態をつきながら魔術科棟の二階の廊下を歩いている時だった。
ふと、窓の外、広場の辺りにここ数週間、毎日見ても見飽きない人物が目に入り思わず、足を止めた。
窓に近づいて斜め下、広場に隣接したカフェテリアの辺りを凝視する。
そこには、紫黒色の髪をサイドテールにした凛とした雰囲気の美しい少女が窓際の席に座っていた。
友人たちとお茶でもしているのかリラックスした柔らかい笑みを浮かべている。
「…………」
オーギュストはしばらく少女を見つめた後、スーツの内ポケットに手を突っ込み一冊の手帳を取り出す。
そして、パラパラと捲っていくと一枚の写真が挟まっていた。
それを手に取り、顔の近くに持って来て熱のこもった視線で見つめる。
「…………フフフ……君は僕の物だ……そして、”エバの心臓”も僕の物になる…………フフフ…………んっ…………フフ、フハハハハハ!」
写真と情熱的な口づけを交わす。
オーギュストは写真を持った手をだらりと下げて誰もいない廊下で不気味な哄笑を上げる。
その手に持った写真には、窓辺の席で笑みを浮かべる少女、イサベル=イブン=ガビロールが映っていた。
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