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第五章「お見合いの行方」
第184話 竜胆の華
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「おいっ……」
オーギュストが双魔に鋭い眼光を送って思わず苛立ちのままに声を荒げようとした時だった。
「さて、オーギュストさん」
サラがオーギュストの方を見て、ぴんと張った糸のような声でオーギュストに呼びかけた。
「はい、なんでしょうか?」
「貴方、どうしてここに伏見さんがいるのか知りたいのよね?さっきから何度も話が途切れてしまっているけど」
「はい……それはもちろん……本日は僭越ながら私とイサベル殿の顔合わせと聞き及んでおりましたので」
意外なことにオーギュストの疑念に答える意思を見せたのはサラだった。
卓越した魔術師という訳ではないが凛とした迫力のある人物だ。
大家ガビロール家の当主を支える女傑であるという話は本当のようだ。
「うちの娘、イサベルと伏見さんは恋仲だそうよ?」
サラは言い淀むことなくさらりと言い切った。
「っ!?サラっ!」
隣のキリルが諫めるように妻の名を呼んだが、サラは意に介さない。
「…………」
オーギュストはその様子を見るとイサベルに目を移す。目の前の美しいイサベルは頬を薄く染め恥ずかしそうに目を伏せている。
忌々しき伏見双魔は何を考えているのか全く読み取れない表情で開いている片方の眼でオーギュストを見ていた。
「…………どういうことですか?キリル殿」
臓腑が焼き爛れるような感情をどうにか抑え込み、静かな口調でキリルに問い質す。
ここで感情をぶちまけることは簡単だがそれをしてしまうと最悪、イサベルとの縁談は白紙に戻るどころか完全に消え去るだろう。
それは何としても避けたい。
オーギュストの野望を達成するには何としてもガビロール一門の中枢、本家に入る必要がある。
父がガビロール本家の一人娘とのお見合いの話を持ってきた時、オーギュストは狂喜した。
さらに、相手であるイサベルの写真を見た瞬間、心を奪われた。
学生時代から数多の女と関係を結んでいるが、今まで、このように高揚したことなど一度もなかった。
この写真の凛とした強い意思を秘めたであろう美しき少女を組み敷き、己のものにしたいという劣情に駆られた。
故に、不測の事態が起きている今、オーギュストは冷静だった。否、冷静であることを完全に演じ切っていた。
「いや、本当にすまない……恥ずかしいことだが私も妻もさっき知ったばかりでね……私がよく確認しなかったのが原因だ」
「そうですか……」
キリルの表情から嘘は感じ取れない。魔術師たちが身を置く業界において騙し騙されは少なくないことだが、この場面で嘘をつくことに大した意味はないだろう。
それに、キリル=イブン=ガビロールは誠実な人柄で知られている。言っていることは本当のことだろう。
オーギュストは心中でほくそ笑んだ。
(つまり……だ…………この僕にもまだチャンスがあるということだ)
話からすれば、キリルたちと忌々しき伏見双魔は今日が初対面ということである。
つまり、自分とほとんど同じ状況だ。否、自分の父とキリルは交友があり、自分の話もキリルの耳に幾分か入っているだろうから自分の方が優位とも言える。
「…………」
問題は目の前で目を伏せたままのイサベル自身の気持ちだ。
この場で完全に伏見双魔の味方をするのはイサベルだけだ。不愉快なことだが恋仲だということには伏見双魔に惚れているはずだ。
(が……それも大した問題ではないな……フフフ)
オーギュストの認識ではイサベル本人の意思は関係がない。
ガビロール家ほどの大家の跡取り、しかも、一人娘だ。そのような状況の場合、結婚は親の、当主であるキリルの意向によって大きく左右される。
イサベルが恋人である伏見双魔をこの場に連れてきたのはささやかな抵抗だろう。
つまるところキリルとサラの二人に伏見双魔よりも好かれればいいだけのことだ。
(…………フフフ、これで僕の栄光は約束され、イサベルも僕のものになる…………)
不愉快から一転、愉快な気持ちに満たされつつあるオーギュストはそれを面に出さないように気をつけながら口を開く。
まずは伏見双魔が二人の不興を買うように仕向けることからはじめるのが上策だ。
「それならば、私にもまだイサベル殿と結ばれるチャンスはあるということでよろしいですか?」
「なっ!?」
「…………」
「…………」
真剣な表情で発されたオーギュストの言葉にイサベルは驚きの声を上げ、サラと伏見双魔は眉一つ動かさない。
「いやっ……まあ、そうだな……確かに……今回は私の不手際だ…………君がどうしてもイサベルと結婚したいというのならば……それは然りだ」
「お父様っ!?」
「……私にも立場がある…………機会は平等性がなければいけない…………ベル、分かってくれるね?」
「っ!!お母様!!」
話が思わぬ方に進みはじめ、混乱したイサベルは声を大きくしながら母親を縋るように見た。
「…………ガビロールの当主はキリルよ」
「…………」
しかし、毅然とそう返されたイサベルは黙るしかない。
「伏見君は……どうかね?」
キリルは娘が自ら連れてきた男にも機会を与えるべく、威厳を醸し出してそう訊ねた。
「……ええ、自分も構いません」
一瞬間を置いて、伏見双魔はそう答えた。
「っ…………」
それを聞いてイサベルが僅かに、その潤んだ眼を少年に向けたのをサラは見逃さなかった。
「それでは、オーギュスト=ル=シャトリエ君、伏見双魔君の両名にイサベルとの婚姻のチャンスを与えることにする……どう決めるかは二人に任せよう…………」
流れが自分の方に寄ってきたと感じたオーギュストはすぐさま言葉の矢を蹴落とすべき邪魔者に向けて放った。
「そもそも、このような場で女性に贈る花束の一つも用意出来ない者がイサベル殿のお相手を名乗るなど実に滑稽だ。そのような気遣いも出来ぬとは、君は男として既にイサベル殿に相応しくない」
仰々しくオーギュストの口から出たその言葉は全く的を射ていないという訳ではない。
現にキリルは納得したように軽く頷いた。サラは無反応だ。
(…………双魔君)
イサベルは不安げに先ほど渡された薔薇の花束を見てから双魔の顔を見つめた。
「…………」
「どうした?当たり前のことも弁えていなかった自分に失望して声も出ないか?」
双魔が何も答えなかったことでやり込めたと気分を良くしたオーギュストが得意げな笑みを浮かべる。が、それもつかの間のものだった。
「まあ、確かにこういう場において女性に何か贈り物を用意した方が良いだろうな。そこは正しい……」
「フハハハハ!素直なのはいいことだ!これで貴様がイサベル殿に相応しくないのははっきりした……」
「が、初対面の女性に深紅の薔薇の花束を贈るのはどうかと思うがな」
「な、何だと?」
「……フフッ」
双魔が少し素を出して気だるげにそう言うとサラが僅かに口元に笑みを浮かべた。
動揺するオーギュストを横目に双魔は左の掌を天井に向ける。
すると掌がぼんやりと緑色に発光し、そこから笹のように細長い葉の植物が姿を現した。
三つほどある蕾は一瞬で開き青紫色の綺麗な花を咲かせる。
「おお……見事だね」
「くっ!」
高等技術を披露した双魔に思わず感嘆の声を上げるキリルを見てオーギュストが悔しそうな表情を浮かべる。
「…………こんなもんか」
周りの反応には目もくれず、双魔は左手の花を摘み取り、余った茎で簡単に纏め上げる。そして、ハンカチを取り出して纏めた花を一瞬包んですぐに取り出した。
「……イサベル」
「何かしら?……ひゃっ!」
双魔は呼び掛けられてこちらを向いたイサベルの側頭部に手を添える。
突然のことに驚き声を上げたイサベルには悪戯っぽい笑みを見せ、編み込んだ髪を止めているピンに手にした花飾りをそっと付けて、すぐに手を離す。
「……え?え?」
「…………こっちの方がよく似合う」
双魔はそう呟くとふいっと顔を逸らした。
「…………確か竜胆と言ったかしら?イスパニアではあまり見ない花だけど……フフフ、良く似合ってるわよ」
母の楽し気な声を聞いてイサベルは鏡面になった壁を見る。するとそこには頭にドレスと同じ色の花が咲いていた。
確かに自分に良く似合っている。手に抱いた薔薇の花束よりも。
「っ!…………あ、ありがとう」
次の瞬間、イサベルの頬には深紅の薔薇に負けないほどの赤みが差し。か細い声で感謝の気持ちを伝える。
「伏見君……魔術の腕のみならず、気遣いも素晴らしいな……」
「……いえ、こんなものは児戯のようなものですので……」
イサベルが鏡越しに見た双魔は済ました顔をしていたがどこか照れくさそうにしていた。
オーギュストが双魔に鋭い眼光を送って思わず苛立ちのままに声を荒げようとした時だった。
「さて、オーギュストさん」
サラがオーギュストの方を見て、ぴんと張った糸のような声でオーギュストに呼びかけた。
「はい、なんでしょうか?」
「貴方、どうしてここに伏見さんがいるのか知りたいのよね?さっきから何度も話が途切れてしまっているけど」
「はい……それはもちろん……本日は僭越ながら私とイサベル殿の顔合わせと聞き及んでおりましたので」
意外なことにオーギュストの疑念に答える意思を見せたのはサラだった。
卓越した魔術師という訳ではないが凛とした迫力のある人物だ。
大家ガビロール家の当主を支える女傑であるという話は本当のようだ。
「うちの娘、イサベルと伏見さんは恋仲だそうよ?」
サラは言い淀むことなくさらりと言い切った。
「っ!?サラっ!」
隣のキリルが諫めるように妻の名を呼んだが、サラは意に介さない。
「…………」
オーギュストはその様子を見るとイサベルに目を移す。目の前の美しいイサベルは頬を薄く染め恥ずかしそうに目を伏せている。
忌々しき伏見双魔は何を考えているのか全く読み取れない表情で開いている片方の眼でオーギュストを見ていた。
「…………どういうことですか?キリル殿」
臓腑が焼き爛れるような感情をどうにか抑え込み、静かな口調でキリルに問い質す。
ここで感情をぶちまけることは簡単だがそれをしてしまうと最悪、イサベルとの縁談は白紙に戻るどころか完全に消え去るだろう。
それは何としても避けたい。
オーギュストの野望を達成するには何としてもガビロール一門の中枢、本家に入る必要がある。
父がガビロール本家の一人娘とのお見合いの話を持ってきた時、オーギュストは狂喜した。
さらに、相手であるイサベルの写真を見た瞬間、心を奪われた。
学生時代から数多の女と関係を結んでいるが、今まで、このように高揚したことなど一度もなかった。
この写真の凛とした強い意思を秘めたであろう美しき少女を組み敷き、己のものにしたいという劣情に駆られた。
故に、不測の事態が起きている今、オーギュストは冷静だった。否、冷静であることを完全に演じ切っていた。
「いや、本当にすまない……恥ずかしいことだが私も妻もさっき知ったばかりでね……私がよく確認しなかったのが原因だ」
「そうですか……」
キリルの表情から嘘は感じ取れない。魔術師たちが身を置く業界において騙し騙されは少なくないことだが、この場面で嘘をつくことに大した意味はないだろう。
それに、キリル=イブン=ガビロールは誠実な人柄で知られている。言っていることは本当のことだろう。
オーギュストは心中でほくそ笑んだ。
(つまり……だ…………この僕にもまだチャンスがあるということだ)
話からすれば、キリルたちと忌々しき伏見双魔は今日が初対面ということである。
つまり、自分とほとんど同じ状況だ。否、自分の父とキリルは交友があり、自分の話もキリルの耳に幾分か入っているだろうから自分の方が優位とも言える。
「…………」
問題は目の前で目を伏せたままのイサベル自身の気持ちだ。
この場で完全に伏見双魔の味方をするのはイサベルだけだ。不愉快なことだが恋仲だということには伏見双魔に惚れているはずだ。
(が……それも大した問題ではないな……フフフ)
オーギュストの認識ではイサベル本人の意思は関係がない。
ガビロール家ほどの大家の跡取り、しかも、一人娘だ。そのような状況の場合、結婚は親の、当主であるキリルの意向によって大きく左右される。
イサベルが恋人である伏見双魔をこの場に連れてきたのはささやかな抵抗だろう。
つまるところキリルとサラの二人に伏見双魔よりも好かれればいいだけのことだ。
(…………フフフ、これで僕の栄光は約束され、イサベルも僕のものになる…………)
不愉快から一転、愉快な気持ちに満たされつつあるオーギュストはそれを面に出さないように気をつけながら口を開く。
まずは伏見双魔が二人の不興を買うように仕向けることからはじめるのが上策だ。
「それならば、私にもまだイサベル殿と結ばれるチャンスはあるということでよろしいですか?」
「なっ!?」
「…………」
「…………」
真剣な表情で発されたオーギュストの言葉にイサベルは驚きの声を上げ、サラと伏見双魔は眉一つ動かさない。
「いやっ……まあ、そうだな……確かに……今回は私の不手際だ…………君がどうしてもイサベルと結婚したいというのならば……それは然りだ」
「お父様っ!?」
「……私にも立場がある…………機会は平等性がなければいけない…………ベル、分かってくれるね?」
「っ!!お母様!!」
話が思わぬ方に進みはじめ、混乱したイサベルは声を大きくしながら母親を縋るように見た。
「…………ガビロールの当主はキリルよ」
「…………」
しかし、毅然とそう返されたイサベルは黙るしかない。
「伏見君は……どうかね?」
キリルは娘が自ら連れてきた男にも機会を与えるべく、威厳を醸し出してそう訊ねた。
「……ええ、自分も構いません」
一瞬間を置いて、伏見双魔はそう答えた。
「っ…………」
それを聞いてイサベルが僅かに、その潤んだ眼を少年に向けたのをサラは見逃さなかった。
「それでは、オーギュスト=ル=シャトリエ君、伏見双魔君の両名にイサベルとの婚姻のチャンスを与えることにする……どう決めるかは二人に任せよう…………」
流れが自分の方に寄ってきたと感じたオーギュストはすぐさま言葉の矢を蹴落とすべき邪魔者に向けて放った。
「そもそも、このような場で女性に贈る花束の一つも用意出来ない者がイサベル殿のお相手を名乗るなど実に滑稽だ。そのような気遣いも出来ぬとは、君は男として既にイサベル殿に相応しくない」
仰々しくオーギュストの口から出たその言葉は全く的を射ていないという訳ではない。
現にキリルは納得したように軽く頷いた。サラは無反応だ。
(…………双魔君)
イサベルは不安げに先ほど渡された薔薇の花束を見てから双魔の顔を見つめた。
「…………」
「どうした?当たり前のことも弁えていなかった自分に失望して声も出ないか?」
双魔が何も答えなかったことでやり込めたと気分を良くしたオーギュストが得意げな笑みを浮かべる。が、それもつかの間のものだった。
「まあ、確かにこういう場において女性に何か贈り物を用意した方が良いだろうな。そこは正しい……」
「フハハハハ!素直なのはいいことだ!これで貴様がイサベル殿に相応しくないのははっきりした……」
「が、初対面の女性に深紅の薔薇の花束を贈るのはどうかと思うがな」
「な、何だと?」
「……フフッ」
双魔が少し素を出して気だるげにそう言うとサラが僅かに口元に笑みを浮かべた。
動揺するオーギュストを横目に双魔は左の掌を天井に向ける。
すると掌がぼんやりと緑色に発光し、そこから笹のように細長い葉の植物が姿を現した。
三つほどある蕾は一瞬で開き青紫色の綺麗な花を咲かせる。
「おお……見事だね」
「くっ!」
高等技術を披露した双魔に思わず感嘆の声を上げるキリルを見てオーギュストが悔しそうな表情を浮かべる。
「…………こんなもんか」
周りの反応には目もくれず、双魔は左手の花を摘み取り、余った茎で簡単に纏め上げる。そして、ハンカチを取り出して纏めた花を一瞬包んですぐに取り出した。
「……イサベル」
「何かしら?……ひゃっ!」
双魔は呼び掛けられてこちらを向いたイサベルの側頭部に手を添える。
突然のことに驚き声を上げたイサベルには悪戯っぽい笑みを見せ、編み込んだ髪を止めているピンに手にした花飾りをそっと付けて、すぐに手を離す。
「……え?え?」
「…………こっちの方がよく似合う」
双魔はそう呟くとふいっと顔を逸らした。
「…………確か竜胆と言ったかしら?イスパニアではあまり見ない花だけど……フフフ、良く似合ってるわよ」
母の楽し気な声を聞いてイサベルは鏡面になった壁を見る。するとそこには頭にドレスと同じ色の花が咲いていた。
確かに自分に良く似合っている。手に抱いた薔薇の花束よりも。
「っ!…………あ、ありがとう」
次の瞬間、イサベルの頬には深紅の薔薇に負けないほどの赤みが差し。か細い声で感謝の気持ちを伝える。
「伏見君……魔術の腕のみならず、気遣いも素晴らしいな……」
「……いえ、こんなものは児戯のようなものですので……」
イサベルが鏡越しに見た双魔は済ました顔をしていたがどこか照れくさそうにしていた。
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