41 / 161
第39話 ヴィヴィアンの盾
しおりを挟む
ユークたちは《賢者の塔》の十四階で試練を終えると、そのまま十五階へと進んだ。
「うわぁ……」
先頭にいたセリスが、露骨に眉をひそめて声を漏らす。
「十五階の敵はリザードマン。階全体が水に浸かってるって……本で読んだことあるけど、これはちょっと……」
アウリンが肩をすくめながら説明を添える。
「思った以上に大変そうね~」
ヴィヴィアンは手を頬に当て、大きくため息をついた。
「ぼやいても仕方ないよ……。行こう!」
ユークが一歩踏み出し、水の中へと躊躇なく進む。
「冷たっ!」
腰の辺りまで水に浸かった瞬間、彼は目を丸くした。
「しかも、すごく動きづらい!」
水の抵抗が全身を押し返すようにまとわりつく。足を踏み出すたびに、体の自由が奪われていくようだった。
「さあ、来て! 速く終わらせよう!」
水に入るのをためらう三人の少女たちを、ユークは軽く煽るように呼びかける。十五階の探索は、開始早々から出鼻をくじかれた形になった。
彼らが水に浸かりながらダンジョンを進み始めてしばらくした頃――
「何か来る!」
セリスが顔を上げ、緊張の声をあげる。
「でも、なんかおかしい……それに、速い!」
いつもと違う気配に、セリスは戸惑いながらも警戒を強める。
その瞬間、水面の奥から激しい水しぶきが立ち上がった。
「まさか……!」
アウリンが目を見開く。
水面に一瞬だけ浮かび上がったのは、魚のような頭部。だがすぐに水中へと姿を消す。
「アイツ、水の中を泳いでる!」
セリスが叫ぶ。
リザードマンは、地上を歩くのではなく水中を高速で泳ぎながら接近していた。
そのスピードは、十四階でのケンタウロスほどではないにせよ、こちらの動きが鈍る水の中では厄介極まりない存在だった。
「ここじゃ、いつものように庇えるかどうか分からないわよ!」
ヴィヴィアンが必死に前へ出て、盾を構える。
しかし、その直後――
「《アイスニードル》!」
ユークの詠唱とともに、透明な氷の槍が水底から突き出した。鋭い氷が水中を泳ぐリザードマンを貫き、その身体を水上に押し上げる。
「……え?」
ヴィヴィアンがぽかんとした声を漏らした。
「いや、その……下から魔法撃ったらどうなるか試してみたかっただけなんだけど……」
ユークが肩をすくめ、バツが悪そうにしている。
「ま、まあ……楽に突破できそうなのは助かるわね!」
アウリンが気まずさを隠すように口を開く。
どうやらリザードマンは、水底からの攻撃には対応していなかったらしく、思いのほかあっさりと次の階への階段にたどり着くことができた。
「どうする? このまま次も行ってみる?」
階段を踏みしめて次の階をポータルに登録しながら、ユークが皆に問いかけた。
「まだ余裕はあるし、進んでも良いと思うわ」
「私はいいよ!」
「私も大丈夫よ~」
三人が頷いたことで、ユークたちは十六階へと足を踏み入れる。
その瞬間――
「暑っつ!」
ユークが声を上げた。
「うわ……何これ……」
アウリンが額の汗をぬぐいながら顔をしかめる。
「ヴィヴィアン、大丈夫?」
「ううん、まだ平気だけど……これ以上はさすがにキツイわ~」
十六階は、入口の時点で既に体温が上昇するほどの熱気に満ちていた。
「ここの敵はヘルハウンド。炎を吐くモンスターだって聞いたけど……これはちょっと予想以上ね」
アウリンが息苦しそうに言った。
「一旦戻ろう。十五階で水を浴びて服を冷やそう」
ユークの提案で、彼らは十五階へと引き返し、水を頭から浴びた。
「う~、気持ち悪い……」
「我慢しなさい。ヴィヴィアンが一番辛いんだから!」
アウリンがぴしゃりと言い放つ。
「うぅ……布が水を吸って、すごく重いわ~」
鎧を纏うヴィヴィアンは、鎧と体の間に詰め込んだ布が水を吸い、ずっしりと体にのしかかっていた。
「大丈夫? 無理しないで、一度戻っても……」
ユークが心配そうに尋ねる。
「大丈夫よ。前の鎧と同じくらいの重さに戻っただけだもの」
ヴィヴィアンは微笑み、安心させるように言った。
「そっか……。よし、じゃあ進もう!」
ユークたちは再び十六階に挑み、汗を流しながらも前へと進んでいく。
「敵っ!」
セリスの鋭い声が響いた。
姿を現したのは、黒く光る毛並みを持つ大型の獣――ヘルハウンド。
地を蹴って駆け寄ってきたそれは、一定の距離まで迫るとぴたりと止まり、口を大きく開いた。
次の瞬間、炎の塊が空中を駆ける。
「任せて!」
ヴィヴィアンが一歩前へ出る。火球が彼女の盾に当たったその瞬間、炎は霧のように消え去った。
「そんなの、効かないわよ!」
驚いたように身を引いたヘルハウンドを狙って、ユークとアウリンが同時に魔法を放つ。
「《アイスボルト》!」
「《アイスアロー》!」
冷気を帯びた魔法が直撃し、動きが鈍ったところへ――
「やあっ!」
セリスが跳びかかり、鋭い槍がとどめを刺す。
ヘルハウンドはあっけなく消滅した。
「ふふっ。本来一番対策が必要なヘルハウンドの火球攻撃が効かないと本当に楽ね♪」
アウリンが口元に笑みを浮かべる。
「前から聞いてはいたけど……本当にすごいね、その盾って」
ユークが感心したようにヴィヴィアンの盾を見つめる。
「うふふ、当然でしょ。これはおじいちゃんから貰った大切な盾なんだから~」
彼女は誇らしげに盾を見せる。その表面は美しい装飾に彩られていた。
「この盾は“アンチマジックメタル”で作られてるの。大抵の攻撃じゃ傷一つつかないし、魔法だって完全に無効化できるのよ!」
普段はおっとりしているヴィヴィアンだが、この時ばかりは得意げに語った。
「今まで魔法系の攻撃をしてくるモンスターが出てこなかったから……この子の本当の力、ずっと見せる機会がなかったの。でも、ようやくお披露目できて嬉しいわ~」
「うわぁ……」
無効化という言葉のインパクトに、魔法が主な攻撃手段である自分の立場を思わず意識してしまう。
もしこの金属で全身を覆った敵が現れたら、自分の攻撃はまったく通用しないかもしれない――そんな不安が胸をよぎった。
「気持ちは分かるけど安心して。この金属は鎧には向かないから、アンチマジックメタルのフルプレートなんてありえないわよ」
その何気ない一言に、ユークは安心したようにふっと息を吐いた。
「そっか……」
そのまま一行は探索を再開した。だが、火球による攻撃を封殺されたヘルハウンドはまるで相手にならない。
「よしっ! この調子でどんどん進んで行こう!」
ユークの声に、仲間たちは力強く頷いた。
◆◆◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ユーク(LV.20)
性別:男
ジョブ:強化術士
スキル:リインフォース(パーティーメンバー全員の全能力を10%アップ)
備考:そうは言っても対策自体は何か考えておかないと……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
セリス(LV.20)
性別:女
ジョブ:槍術士
スキル:槍の才(槍の基本技術を習得し、槍の才能をわずかに向上させる)
備考:下着までびちょびちょで最悪。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
アウリン(LV.20)
性別:女
ジョブ:炎術士
スキル:炎威力上昇(炎熱系魔法の威力をわずかに向上させる)
備考:十六階は得意な炎熱系魔法が効きにくいから苦手。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ヴィヴィアン(LV.20)
性別:女
ジョブ:騎士
スキル:騎士の才(剣と盾の才能を向上させる)
備考:水に浸かりながらのタンクをしなくてすんで本当に良かった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「うわぁ……」
先頭にいたセリスが、露骨に眉をひそめて声を漏らす。
「十五階の敵はリザードマン。階全体が水に浸かってるって……本で読んだことあるけど、これはちょっと……」
アウリンが肩をすくめながら説明を添える。
「思った以上に大変そうね~」
ヴィヴィアンは手を頬に当て、大きくため息をついた。
「ぼやいても仕方ないよ……。行こう!」
ユークが一歩踏み出し、水の中へと躊躇なく進む。
「冷たっ!」
腰の辺りまで水に浸かった瞬間、彼は目を丸くした。
「しかも、すごく動きづらい!」
水の抵抗が全身を押し返すようにまとわりつく。足を踏み出すたびに、体の自由が奪われていくようだった。
「さあ、来て! 速く終わらせよう!」
水に入るのをためらう三人の少女たちを、ユークは軽く煽るように呼びかける。十五階の探索は、開始早々から出鼻をくじかれた形になった。
彼らが水に浸かりながらダンジョンを進み始めてしばらくした頃――
「何か来る!」
セリスが顔を上げ、緊張の声をあげる。
「でも、なんかおかしい……それに、速い!」
いつもと違う気配に、セリスは戸惑いながらも警戒を強める。
その瞬間、水面の奥から激しい水しぶきが立ち上がった。
「まさか……!」
アウリンが目を見開く。
水面に一瞬だけ浮かび上がったのは、魚のような頭部。だがすぐに水中へと姿を消す。
「アイツ、水の中を泳いでる!」
セリスが叫ぶ。
リザードマンは、地上を歩くのではなく水中を高速で泳ぎながら接近していた。
そのスピードは、十四階でのケンタウロスほどではないにせよ、こちらの動きが鈍る水の中では厄介極まりない存在だった。
「ここじゃ、いつものように庇えるかどうか分からないわよ!」
ヴィヴィアンが必死に前へ出て、盾を構える。
しかし、その直後――
「《アイスニードル》!」
ユークの詠唱とともに、透明な氷の槍が水底から突き出した。鋭い氷が水中を泳ぐリザードマンを貫き、その身体を水上に押し上げる。
「……え?」
ヴィヴィアンがぽかんとした声を漏らした。
「いや、その……下から魔法撃ったらどうなるか試してみたかっただけなんだけど……」
ユークが肩をすくめ、バツが悪そうにしている。
「ま、まあ……楽に突破できそうなのは助かるわね!」
アウリンが気まずさを隠すように口を開く。
どうやらリザードマンは、水底からの攻撃には対応していなかったらしく、思いのほかあっさりと次の階への階段にたどり着くことができた。
「どうする? このまま次も行ってみる?」
階段を踏みしめて次の階をポータルに登録しながら、ユークが皆に問いかけた。
「まだ余裕はあるし、進んでも良いと思うわ」
「私はいいよ!」
「私も大丈夫よ~」
三人が頷いたことで、ユークたちは十六階へと足を踏み入れる。
その瞬間――
「暑っつ!」
ユークが声を上げた。
「うわ……何これ……」
アウリンが額の汗をぬぐいながら顔をしかめる。
「ヴィヴィアン、大丈夫?」
「ううん、まだ平気だけど……これ以上はさすがにキツイわ~」
十六階は、入口の時点で既に体温が上昇するほどの熱気に満ちていた。
「ここの敵はヘルハウンド。炎を吐くモンスターだって聞いたけど……これはちょっと予想以上ね」
アウリンが息苦しそうに言った。
「一旦戻ろう。十五階で水を浴びて服を冷やそう」
ユークの提案で、彼らは十五階へと引き返し、水を頭から浴びた。
「う~、気持ち悪い……」
「我慢しなさい。ヴィヴィアンが一番辛いんだから!」
アウリンがぴしゃりと言い放つ。
「うぅ……布が水を吸って、すごく重いわ~」
鎧を纏うヴィヴィアンは、鎧と体の間に詰め込んだ布が水を吸い、ずっしりと体にのしかかっていた。
「大丈夫? 無理しないで、一度戻っても……」
ユークが心配そうに尋ねる。
「大丈夫よ。前の鎧と同じくらいの重さに戻っただけだもの」
ヴィヴィアンは微笑み、安心させるように言った。
「そっか……。よし、じゃあ進もう!」
ユークたちは再び十六階に挑み、汗を流しながらも前へと進んでいく。
「敵っ!」
セリスの鋭い声が響いた。
姿を現したのは、黒く光る毛並みを持つ大型の獣――ヘルハウンド。
地を蹴って駆け寄ってきたそれは、一定の距離まで迫るとぴたりと止まり、口を大きく開いた。
次の瞬間、炎の塊が空中を駆ける。
「任せて!」
ヴィヴィアンが一歩前へ出る。火球が彼女の盾に当たったその瞬間、炎は霧のように消え去った。
「そんなの、効かないわよ!」
驚いたように身を引いたヘルハウンドを狙って、ユークとアウリンが同時に魔法を放つ。
「《アイスボルト》!」
「《アイスアロー》!」
冷気を帯びた魔法が直撃し、動きが鈍ったところへ――
「やあっ!」
セリスが跳びかかり、鋭い槍がとどめを刺す。
ヘルハウンドはあっけなく消滅した。
「ふふっ。本来一番対策が必要なヘルハウンドの火球攻撃が効かないと本当に楽ね♪」
アウリンが口元に笑みを浮かべる。
「前から聞いてはいたけど……本当にすごいね、その盾って」
ユークが感心したようにヴィヴィアンの盾を見つめる。
「うふふ、当然でしょ。これはおじいちゃんから貰った大切な盾なんだから~」
彼女は誇らしげに盾を見せる。その表面は美しい装飾に彩られていた。
「この盾は“アンチマジックメタル”で作られてるの。大抵の攻撃じゃ傷一つつかないし、魔法だって完全に無効化できるのよ!」
普段はおっとりしているヴィヴィアンだが、この時ばかりは得意げに語った。
「今まで魔法系の攻撃をしてくるモンスターが出てこなかったから……この子の本当の力、ずっと見せる機会がなかったの。でも、ようやくお披露目できて嬉しいわ~」
「うわぁ……」
無効化という言葉のインパクトに、魔法が主な攻撃手段である自分の立場を思わず意識してしまう。
もしこの金属で全身を覆った敵が現れたら、自分の攻撃はまったく通用しないかもしれない――そんな不安が胸をよぎった。
「気持ちは分かるけど安心して。この金属は鎧には向かないから、アンチマジックメタルのフルプレートなんてありえないわよ」
その何気ない一言に、ユークは安心したようにふっと息を吐いた。
「そっか……」
そのまま一行は探索を再開した。だが、火球による攻撃を封殺されたヘルハウンドはまるで相手にならない。
「よしっ! この調子でどんどん進んで行こう!」
ユークの声に、仲間たちは力強く頷いた。
◆◆◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ユーク(LV.20)
性別:男
ジョブ:強化術士
スキル:リインフォース(パーティーメンバー全員の全能力を10%アップ)
備考:そうは言っても対策自体は何か考えておかないと……
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
セリス(LV.20)
性別:女
ジョブ:槍術士
スキル:槍の才(槍の基本技術を習得し、槍の才能をわずかに向上させる)
備考:下着までびちょびちょで最悪。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
アウリン(LV.20)
性別:女
ジョブ:炎術士
スキル:炎威力上昇(炎熱系魔法の威力をわずかに向上させる)
備考:十六階は得意な炎熱系魔法が効きにくいから苦手。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ヴィヴィアン(LV.20)
性別:女
ジョブ:騎士
スキル:騎士の才(剣と盾の才能を向上させる)
備考:水に浸かりながらのタンクをしなくてすんで本当に良かった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
52
あなたにおすすめの小説
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
アポカリプスな時代はマイペースな俺に合っていたらしい
黒城白爵
ファンタジー
ーーある日、平穏な世界は終わった。
そうとしか表現できないほどに世界にモンスターという異物が溢れ返り、平穏かつ醜い世界は崩壊した。
そんな世界を自称凡人な男がマイペースに生きる、これはそんな話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる