久しぶりに地元へ帰ったら、昔いじめてきた男に告白された

髙槻 壬黎

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蕩けるほどの*

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「今日は嫌って言ってもやめないから」

 ベッドに下ろされて早々、狭山から宣言される。俺に跨がって上だけ脱いだ狭山の表情は、先程よりもしっかりはしていたが、欲に塗れた眼差しは消えていない。
 
「い、嫌じゃない……、けど、俺……その、初めてだから……」
「全部俺がやるから大丈夫だよ。広崎はそこで、気持ちよく喘いでくれるだけで十分」

 そう言いながら、狭山によって上の服を剥ぎ取られる。肌寒さに震える間もなかった。
 狭山の温かい手のひらが、俺の腰からするすると上に登っていって、敏感な胸元を掠めた。

「……ぁ、!」

 そのまま突起の周りを優しく愛撫される。俺が口を開けば、滑り込むように舌を入れられる。
 先程よりも落ち着いたキス。だけど、胸の刺激が強すぎて、下半身への熱がどんどん溜まっていく。尖った先端を捏ねられ、擦られ、つまみ上げられ。快感で俺の腰は自然と浮いていた。

「……んッ、ぁ……、ア……」
「ん……広崎……、かわいい……もっと鳴いて」
「は、っ……ン……! ぁ、ああ……!」

 散々弄られた先端が、ざらついた舌の餌食になる。吸われて、軽く噛まれて、ピリッとした電流が背骨を伝う。狭山の熱い唾液が、ジュルジュルと馬鹿みたいに胸へ滴り落ちて。
 まるで俺は、捕食される前の草食動物にでもなった気分だ。
 でも明確に違うのは、今の俺はこれからされることへの期待で満ち溢れてしまっているってこと。早く狭山と一つになって、ぬくもりを分かち合って、たくさん愛してほしくてたまらなかった。

「ァ……んっ、狭山……、好き…」
「……っ! これ、マジ……? 広崎ってまだこんな可愛くなんの……?」

 思ったことを口に出しただけなのに、顔を上げた狭山が目を見張っている。

「────はあ……ごめん、先謝っとく。俺多分ブッ飛んでおかしくなると思うけど、マジで嫌になったら蹴ってくれていいから」
「っえ……?」

 そのまま髪をかき上げ、余裕がなさそうに眉をしかめた狭山は、俺のズボンへと手を伸ばしてきた。告げられた言葉の真意を問う暇もなかった。ジーッとチャックを下ろされ丁寧に全てを脱がされれば、既に張り詰めたそれが露になる。
 男なのに胸を弄られただけで、こんなに反応してしまうことが恥ずかしい。でも誰だって好きな人に触られたらこうなるだろう。
 俺はもう半ば開き直っていた。こんなことで羞恥心を感じていたら、先になんて進めないから。

「痛かったら言って」

 ローションを人指し指に垂らした狭山が、俺の右足を持ち上げて、そっと後孔のヒダを擦る。

「っ、あ……!」

 そして、その指がツプリと俺のナカに入り込んでくるのが分かった。

「はっ……ぅ、う……」

 内壁を確認するような動きに、違和感がある。でも、不思議と痛みは全然ない。それは多分、狭山がゆっくりと丁寧に解してくれているから。

「広崎……、大丈夫?」
「あっ、んん……、だい……じょうぶ、」
「よかった。もっと奥入れるな」
「っ、は……っあ……」

 狭山の長い指が、押し広げるようにナカを掻き回す。気持ちいいはずがないのに、狭山の手から愛情が染み込んでいくみたいで、段々と甘い痺れが走り出す。

「かわいい……広崎の顔、トロットロ……」
「……あ、あ゙っ!?」

 その時、急に視界がチカチカと星で瞬いた。訳も分からず目を白黒とさせていれば、再度同じ場所をトントンと叩かれる。

 ────そこ……なんかっ、駄目だ……!!

 ぎゅっと、ナカが収縮するのが分かった。陰茎が痛いくらいに張り上げて、ビクビクと先走りを垂らしている。俺は声にならない息を漏らすことしかできない。

「うわ……すごい締め付け。ここ気持ちいいんだ?」
「ぁ……っ……」
「イキたそー……。でもごめん、ちょっと我慢して。その方が多分、後で楽だと思うからさあ」

 狭山に頭を撫でられる。もはや、それだけでも俺には気持ちよくて。もっともっとと言うように、頭を狭山の手へ押し付ける。

「……っ、ぅん…」
「はあっ……マジたまんない……。かわいすぎ……」
「んっ、ぶ……!」

 頭がクラクラする。口内を激しく蹂躙されて、息ができない。
 気づけば下の後孔にもう一本指が足されていて、先程よりも強く押し込まれていた。ジュボジュボとローションの絡まる音が響いて、何度も出し入れされる。大きく開かれた両足に力が入って、ぎゅっと足の指を丸めた。

「あ、あ……! き、きもち……っ、い……」
「っ、ヤバいな……。俺も、そろそろトびそう……」

 そう言う狭山の顔は、段々とタガが外れるように、目が据わり始めている。
 そして、その抑えきれない昂りに俺の耳が犠牲となった。狭山の舌が潜り込んできて、敏感なそこは一瞬で反応した。

「ンっ、あ……! ……っ、ぁ、それっ……い……ッ」

 厭らしい水音を立てながら、耳の中を舐め回す熱い舌。狭山の興奮が荒い息づかいで伝わって、俺の腰を震わせる。俺は絶え間ない快感を耐えるように、狭山の背中へ手を回した。
 だけど────上と下。二つの穴を同時に弄られて、俺は今すぐにでもイキそうだった。

「……あっ、おれっ、もう……イ、イキたい……っ」
「んっ……だーめ。後で死ぬほどイかせてあげるから、もう少し待って」

 そう言うと、俺の手は狭山に取り上げられる。後一歩のところで、竿を握ることはできなかった。

 ────後でっていつなんだ……!? 俺もう、イキたくてどうにかなりそうなのに……!!

 射精欲で頭がいっぱいだった。もうそれ以外考えられず、淫らにも自ら腰を動かしてしまう。狭山の指を俺のイイところに当てて、あともう少しの快楽を得ようと必死だった。

「ああっ、ア……んっ……はあっ、」
「っあ゙ー、クソッ、……エロすぎだろ……!」

 しかし、唐突に指は引き抜かれる。求めていた快楽が失くなり、俺は暫し呆然として狭山を見つめた。

「さ、狭山……?」 
「ごめん広崎、俺もう無理だ」

 どうして急にやめたんだと、俺は狭山へ言おうとした。が、目の前の狭山を見て、その言葉を口に出すことはできなかった。
 完全に理性の飛んだ表情と、瞳孔の開いた瞳が俺を差す。

 ────あ、これ、マズイかも……。

 だけど、今さら後悔しても遅かった。
 硬く反り立つブツを取り出した狭山によって、膝裏を思い切り持ち上げられる。声を上げる隙もない。ピトリと先端が後孔に触れたかと思えば、そのまま凄まじい勢いでナカを穿たれた。

「………ひぁっっ!!!」

 脳天を突き抜けるほどの快感に、体が仰け反る。俺は軽くイってしまったかもしれない。狭山の背中に爪を立てて、飛びそうになった意識をなんとか取り戻す。
 だけど落ち着く暇もなく、今度はガブリと喉仏を噛まれた。

「ぅあ゙……ッッ!?」

 食いちぎられそうなほどの、強い痛みだ。プチリと音がした気がして、きっと血が出たに違いなかった。
 俺が咄嗟に肩を押せば、ゆらりと狭山の顔が上げられる。口元には俺の血が滲んでいて、恐ろしくも恍惚とした表情でそれを舐めている。甘くとろめいた瞳には、当然だけど俺しか映っていない。
 あまりにも扇情的だった。そのせいで俺は、思わずナカに挿入った狭山の性器を締め付けていたのだ。

「ひろさきぃ……♡」
「ぁ、まって……! いまむりッ、あ、あ!?」 

 問答無用で肉を叩きつけられる。散々焦らされた俺の竿も一緒に握られる。上下に一擦りされただけで、あれほど望んでいた射精は呆気なく迎えた。

「~~~っっ!!!」
「はあっ、ナカ、すげえ締まってる……、きもちいい……?」
「…ぁ…お、おれ…っ…イ、イってるッ……!!」 
「うん。さっき死ぬほどイかせてあげるって言ったじゃん。もっともっと、ヨガるとこ俺にたくさん見せて……」

 達してしていても、上から押し込むように、狭山は容赦なく突き立ててくる。先端が俺の気持ちいいところを何度も叩くせいで、甘イキが止まらない。まるで、全身が痺れているみたいだ。
 合間にされる深いキスからは、狭山の愛情が伝わってくるし、尖った胸の先を同時にクリクリと指で挟み込まれれば、否応なくまたイってしまう。

「あっ、~~ッ!!」
「………っ、は……マジ、持ってかれそう……」
「ぁ、好き……っ、狭山の、こと……んっ、すき、だ……!」

 全身で愛されて、つい想いが溢れる。狭山の全てから求められて、俺は抑えきれなくなった。
 だけど暴力的なまでに硬くて太いそれが、更に重量を増してナカを圧迫した。

「ひっ、あ……!?」
「クソッ、煽んの上手すぎだろ……!」

 狭山の腰を動かすスピードが早くなる。衝動のままに突かれているそれは、先程と違って奥ばかりを攻められる。俺はもう、目の前の体にしがみついて、揺さぶられることしかできない。

「俺も好き……ずーっと好きだったんだ……。ははっ、もう一生離さねえからな……」
「あっ、はっ……、ア……!」
「────愛してる、恵」
「……ッッ…ぁ゙…!!」

 耳元で名前を呼ばれ、たまらず俺は絶頂した。全身に力が入り、脳が麻痺したような痺れを起こす。ビクビクと震えた狭山の性器からも、ドプリと精が吐き出されてナカに広がる。

 信じられないほどの幸福で、胸が満たされていた。誰かを愛し、また愛してもらえることの素晴らしさを、俺は今、この身をもって知ったのだ。


***


「あ゙……!! これッ、ふか、い……!」
「はあ~、んっ、めぐむぅ……」

 どれくらい時間が経ったのだろう。
 俺は正面に座った狭山の首へ、腕を回していた。もう何度注がれたか分からないナカは、狭山の液でいっぱいになっており、いとも容易く竿を飲み込んでしまう。下から思い切り突き上げられたそれが、今までで一番深いところにまで届き、腹をゴツゴツと押し上げた。

「はっ……、ぁ゙、ま゙っ……! っ~~!」
「またイってる……恵のここ、離さないで~ってぎゅうぎゅうに締め付けてるよ♡」
「ああっ、……んぅ……!」

 激しく突かれながら、口内をまさぐられる。上顎を大きな舌で擦られて、歯茎をなぞられて、沸騰しきった脳は快感しか生み出さない。

「……んっ、ふっ………」
「っは、あ……、かわいすぎて、喰っちゃいたい……」

 そのまま項を強く噛まれたけど、それすらも気持ちよくて。

「あ、ああ……っ!!」
「恵……好き、愛してる。俺のことも、名前で呼んで…」
「ぁ、……きょ、きょう…っ…か……」
「っ、最高……、」

 バチュバチュと、最初よりも水っぽい音でナカを抉られた。
 だけど、俺は頭がぼーっとしていて何も考えられない。さっきから何度イかされたか分からないし、碌にもう精液を出してないはずなのに、全身が痙攣しながら達するのだ。

「あっ、……いっ、ああ……ッ」
「はあっ、俺の全部受けとめて、恵……」
「ぁ……ぅ、ん…っ…!」
「全部全部、恵にだけあげる……」

 両手で腰を抱えられ、上下に視界が大きくブレた。腹まで突き破られそうな勢いに、開きっぱなしの口からヨダレが垂れ落ちる。狭山の頭を抱き締めて、背中を震わせながらナカだけで果てれば、ビューッと最奥で熱い精が解き放たれた。

「っ、あぁああ……!!!」
「……っ!」

 ぐるんと眼球が上を向く。最後の一滴まで注がれたそれがズルリと引き抜かれながら、カリが入り口を掠めただけでも軽くイく。俺の視界は段々と薄暗くなり、全身の力が抜けて、狭山の声も遠くなる。

「……あれ……恵?」
「………………」
「っあー、気失っちゃったか。ごめんな、ヤり過ぎたよな……。でも蕩けてる恵、すげえ可愛かったよ……」

 額や瞼に軽くキスされる感触があった。
 でも────何も反応できない俺は、与えられる甘美な幸福に包まれたまま、目を閉じる。そっと頭を撫でられるような優しさを感じたけど、俺は強烈な眠りに誘われ、いつの間にか甘い夢の中へと落ちていたのだった。
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