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episode A アイとヒューゴ カロンとユアン
008. aphrodisiac / エルフ×人間 媚薬
剣やナイフ、盾の手入れを終えた手がすこしかじかみ
温かいお茶とお菓子が恋しくなる午後。
ふと、見上げる空は高い
エルフの国にも秋がおとずれていた。
「ユアーン、ユアン」
大好きな人の呼ぶ声が聞こえユアンは中庭から屋敷に入った。
「ユアン、薬草が無事に届けられたと報せが入ったよ」
カロンから小さな紙切れを受けとり一瞥すると
ユアンは心底ホッとしたように柔らかな笑みを浮かべる
「ありがとう、カロン。良かった、本当に…」
暫し愛しい人と抱擁しあい
体を離すと
「あっ、ふたりが薬草をちゃんと使えているか見たいな」
「あぁ、行こう」
思いつきを叶えるため、ふたりは足早に庭に出た
:
庭の小さなガゼボの真ん中に設置された小さな噴水に
カロンが手を翳すと
水面が揺れ
情景がありありと写し出された
懐かしい実家、弟と弟の恋人…
ユアンは胸をときめかせたが、すぐにとても悲しい気持ちになる。ヒューゴの痛々しげな顔が大きく映し出されたのだ。
「あぁ、なんてこと。ヒューゴ、可哀想に…さぞかし痛かったろう」
弟の顔や腕に残る予想以上の火傷の跡にユアンは顔をしかめたが…
「ヒューゴ、とてもとても愛されている…」
仲睦ましいふたりの姿、自分に少し似ている気がする健康的な若者はとても献身的だ。
そう、自分がいつもカロンにしてもらっているような…
彼が手紙をくれたのだな
いつか会って話をしてみたい
そう思えた。
「あぁ、良かった。ヒューゴはルーン文字が読めるんだ」
流石は聡明な弟、と嬉しくなり安心もした。
「そうそう、その使い方…ちゃんとできてる」
ん?
…
…
「あああああああーーーーー!?」
バサササ…
突然上がった大きな声に庭の小鳥たちが飛び立った
「ななな、なに、ああぁ…ッ。この人たち、オイルをセックスに使い始めちゃったけど!?」
驚愕の声に噴水の水面も揺れる
「ど、どういうつもりで…」
ユアンは憤慨で頬を紅潮させ体を戦慄かせつつもその光景に釘付けになってしまう。
「こらこら、ユアン。秘め事を覗き見とはいただけないな」
カロンは弾んだ息で上下する肩に手を置き水面に写るものを消してしまった。
「あ、」
「年頃のふたりなんだ。これくらいの好奇心はおおめに見てやらないと、」
流石は長い人生を歩んできたエルフの王子の寛容さ
その余裕っぷりにユアンも肩をおろす。
「それに、私はもっと凄い薬草のオイルを持っているんだよ」
「は?カロン?」
「そうだ、これからソレで遊ぼう。ユアン」
「えっ?ちょ…、」
突然、ユアンの逞しい体をヒョイと抱き上げ
「私たちも愛し合おうじゃないか!」
これは素晴らしいアイデアだ、と
大股歩きで愛の巣へ向かうカロンだった。
:
「ご覧」
といってカロンが見せてくれたのは素敵なガラスの瓶
中ではオイルがたっぷりゆらりと揺れる
閉じ込められた花から染みたのであろう、薄い桜色だ。
「うわぁ…」
「これを塗ると途端に淫らに、敏感になってしまうのだそう。アリストテレス先生がお前と使いなさいと言ってくださったのだよ」
「…」
ユアンは雷に撃たれたようなショックで絶句してしまった。主にカロンの言葉の前半ではなく後半の方だ
先生が…あの賢者が…ああ…そんな…
頭がクラクラしてる間にもあれよあれよと服を脱がされ全裸でシーツに横たえられてしまう。
瓶の蓋が空くキュッとしたガラス質の音に「ハッ」としたときは既に遅し
ユアンの体は極めて危険な状況にあった。
「ちょ…ッと、カロン…、まだ日が高いよ、お風呂にも入ってないし、なんだかお腹も減ってるみたい」
「ユアン…、明るいほうがお前が良く見えるし、風呂には後で入れてやるし、ご飯も食べさせてやる。くたびれてしまうだろうから全て私にまかせなさい」
「うぅ…、」
甘い低音でそんな風に言われると、それも悪くないなどと思えてしまう自分は本当に馬鹿だ
なんて唇を噛んでいたら
トロリ、
最初の一滴が鎖骨の窪みにたらされた
トロリ、
次は肺の上あたり
フワリ、
濃厚な花の香りに包まれる
嗅いだことのない芳香にうっとりと目を閉じ
「なんだ、なんでもない。これなら大丈夫…」などと考えながら
午後の自然光に少し羞恥心もあったので太股を捩り手で陰部を隠すことにした。
「ふふふ、ユアン。そうしたいならそうしておいで。後でたっぷり見ることになるのだからね…」
やさしいような意地悪なような複雑な笑みを浮かべたカロンはオイルで濡れた手のひらで
ユアンの体をマッサージし始める。
このオイルときたら極上の肌触りで塗られたそばから凝りがほぐれ
ユアンは性感とはまた違う心地よさにため息を漏らした
のも束の間
ソレは突然やってきた
「えっ…ッ、うそ…ッ、あっ、あっ…?」
カロンの手のひらが通った箇所が次々に
ジンジン、じゅんじゅん、きゅんきゅんと
まるで皮膚の奥深くが哭いてるみたい
そしてその切なさは手で覆った下腹に直結する。
「あっ…ッ、カロン…ッ!なんかヘン…」
焦って呼ぶもその手は止まるどころか弱い脇腹や太股を辿ってしまう。
「や~ぁッ、ああぁ…ッ、カロン!体がなんかヘンだよぅ…」
子ども染みた言葉と甘い鳴き声、潤んだ瞳のユアンが可愛くて仕方ないカロンは
赤くなりだした鼻先に口づけ
「ユアン、もっとヘンになってしまおうか」
耳元に予告を吹き込むと
長い指がふたつの乳首をとらえた
「ああぁん~!」
他の箇所とはくらべものにならない鮮烈な刺激に襲われる。
二本の人差し指が左右それぞれの果実をくるくると弄り
「あっ…ッ、あっ…ッ」
プツリと固さを増した突起をぴんぴん弾く
「やぁ…ッ!ああぁ…ッ、」
上から下へ、下から上へ、右から左へ、左から右へ
「あん~ッ!」
強さとスピードを増していく
「ああ…、ああぁ…ッダメ…ッソレぇ」
ぴんぴん、ぴんぴん、ぴ…
「いやぁ…ッ、そんな…ッ、うそぉ…!」
ユアンは枕にしがみつき体をびくびく跳ねさせた。
数秒の痙攣が収まりつつも未だ戦慄く恋人の恥ずかしがり屋な手を股間からずらさせると
カロンは凛々しい眉を上げじっくりと観察していく
オイルでてらてらと輝きを放つ乙女色の乳首は尖りきり
へそから陰毛にかけて絶頂の証拠が残されていた
ずっと見て目に焼き付けたい光景だが
羞恥にグズる彼を慰めるのが先だ
「カロ…ッ、カロン…、うぅぅ~」
真っ赤になった泣き顔を胸に抱き込み、大丈夫大丈夫と背中をさすってやる。
これこそが目的だ。快楽に溺れさせるのは手段だ。
林檎色に染まった耳に問いかける。
「ユアン…、もう止めるかい?それとも…、」
背中にまわされた手がカロンの衣服を責めるみたいに握りしめる。答えは最初から決まっているのだ。
「カロン、なんか今日意地悪い…ッ、うぅ…」
「ユアン」
「する…ッ、するッ。全部、最後まで…ッ」
恥ずかしい、少し怖い、でもどんなふうになってしまうのか知りたくて仕方がない。そしてカロンに未知の自分を知って欲しい。
「ユアン、大丈夫、大丈夫、私が側にいるのだから」
カロンはうつ伏せにしたユアンの背骨に沿ってオイルをたらしていく。
それを期待と不安に震える翼の名残から臀部まで手のひらで塗り広げその肌触りと曲線の美を堪能し
彼の鼻にかかった興奮ぎみの長い吐息を合図に
双丘を指で割り開き息づくソコにオイルを追加した
「ひぅ…ッ」
ピクリと跳ねる背中を右手で宥め、左手でアナルの入り口付近にマッサージをほどこしていく様は
東の異国で見た琴という楽器の奏者のよう
ぬちゅり、ぬちゅり
「あああぁん…ッ、あっ、あぅ…ッ」
なるほど、愛しの楽器は淫らによく鳴く。
もっと奏でようと、カロンは長い指を肉壺に差し入れる。
「アアア…ッ!指…ッ!ヒィ、」
先ほど乳首で感じたあの鮮烈な刺激が
きゅんきゅんがじゅんじゅんが
一番敏感な箇所を直撃する。
「ダメ…ッ!ダメ…ッ、こんなこと…ッ、カロン!カロン!…ッ」
ユアンはシーツを必死で手繰り寄せ、どうにか指を追い出そうと尻を振るが
容赦のない指は二本三本と増やされ複雑な動きでもって責め立ててくる。
「ああ…ッ!…ッ、ヒッ。なんかきちゃう、なんかきちゃう…ああぁ…」
半ば諦めたように動きを止めベッドに沈む体の下から
じわぁと広がる体液の地図はあっという間に
シーツに大陸を描いた
「あぁぁ…ッ、そんな…そんな…ッ」
しかし、ユアンの心に様々な感情が渦巻くよりも
カロンのほうが素早かった。
直ぐに彼の逞しい肩を掴み仰向けにすると
大きく足を開かせ、
限界まで膨れ上がった己の雄芯を
一気におさめていったのだ。
「アアアアアーーーーーッ!」
ユアンはありったけの声で叫んだ。そうでもしないと意識を手放してしまうほどの衝撃。
いつもはやさしい律動から始まる行為も今日は違う。
直ぐに奪われる。
乱暴と紙一重の大きな動きで性感帯を抉られる。
「ああぁ…ッ、いやぁ…ッ!カロン!カロンッ、」
「くっ…ユアン、あぁ…」
半狂乱のユアンの耳には届かないがカロンも思うがままに悩ましく鳴いた。
絡みつく淫肉があのオイルをカロンの雄芯に染み込ませてくるのだ。
「カロンッ…!ああぁんん~ッ!」
「はぁ…ッ、ハッ…ああぁ…ッ、ユアン…」
溺れぬように両手をきつくつなぎながら
見たことのない景色をふたりで見にいく
イク
:
「ぷぅ~ッ」
空の色がすっかり紺色になり虫が鳴き始める頃
リビングの長椅子でふてくされるユアンがいた。
指一本も動かせぬまで苛めぬかれたあと
約束通り風呂で丁寧に洗われ、たっぷりの食事は噛んで飲むだけでお腹に入れられるという状態でさせられ、
長椅子に寝かされ、分厚いブランケットをかけられ
今に至る。
カロンはと言えば艶々の顔で
「ユアン、明日は剣術も会議も休みなさい」
などと言う。
ユアンは膨れっ面のフグになって夢の海を泳ぐことにしたのだ。
:
それから二日後の昼間
ようやく回復し外に出られたというのに
次はタコになるはめになった可哀想なユアン。
庭には あのシーツ がデカデカ威風堂々と干されており
逃げるように小道にでると
アリストテレス先生が何時も通りのやさしい笑顔で向こう側から近づいてきたのだ。
まったく
愛されるのも楽じゃないという話。
ヒューゴとアイの幸せをゆっくり祈れるまで
数日かかった。
温かいお茶とお菓子が恋しくなる午後。
ふと、見上げる空は高い
エルフの国にも秋がおとずれていた。
「ユアーン、ユアン」
大好きな人の呼ぶ声が聞こえユアンは中庭から屋敷に入った。
「ユアン、薬草が無事に届けられたと報せが入ったよ」
カロンから小さな紙切れを受けとり一瞥すると
ユアンは心底ホッとしたように柔らかな笑みを浮かべる
「ありがとう、カロン。良かった、本当に…」
暫し愛しい人と抱擁しあい
体を離すと
「あっ、ふたりが薬草をちゃんと使えているか見たいな」
「あぁ、行こう」
思いつきを叶えるため、ふたりは足早に庭に出た
:
庭の小さなガゼボの真ん中に設置された小さな噴水に
カロンが手を翳すと
水面が揺れ
情景がありありと写し出された
懐かしい実家、弟と弟の恋人…
ユアンは胸をときめかせたが、すぐにとても悲しい気持ちになる。ヒューゴの痛々しげな顔が大きく映し出されたのだ。
「あぁ、なんてこと。ヒューゴ、可哀想に…さぞかし痛かったろう」
弟の顔や腕に残る予想以上の火傷の跡にユアンは顔をしかめたが…
「ヒューゴ、とてもとても愛されている…」
仲睦ましいふたりの姿、自分に少し似ている気がする健康的な若者はとても献身的だ。
そう、自分がいつもカロンにしてもらっているような…
彼が手紙をくれたのだな
いつか会って話をしてみたい
そう思えた。
「あぁ、良かった。ヒューゴはルーン文字が読めるんだ」
流石は聡明な弟、と嬉しくなり安心もした。
「そうそう、その使い方…ちゃんとできてる」
ん?
…
…
「あああああああーーーーー!?」
バサササ…
突然上がった大きな声に庭の小鳥たちが飛び立った
「ななな、なに、ああぁ…ッ。この人たち、オイルをセックスに使い始めちゃったけど!?」
驚愕の声に噴水の水面も揺れる
「ど、どういうつもりで…」
ユアンは憤慨で頬を紅潮させ体を戦慄かせつつもその光景に釘付けになってしまう。
「こらこら、ユアン。秘め事を覗き見とはいただけないな」
カロンは弾んだ息で上下する肩に手を置き水面に写るものを消してしまった。
「あ、」
「年頃のふたりなんだ。これくらいの好奇心はおおめに見てやらないと、」
流石は長い人生を歩んできたエルフの王子の寛容さ
その余裕っぷりにユアンも肩をおろす。
「それに、私はもっと凄い薬草のオイルを持っているんだよ」
「は?カロン?」
「そうだ、これからソレで遊ぼう。ユアン」
「えっ?ちょ…、」
突然、ユアンの逞しい体をヒョイと抱き上げ
「私たちも愛し合おうじゃないか!」
これは素晴らしいアイデアだ、と
大股歩きで愛の巣へ向かうカロンだった。
:
「ご覧」
といってカロンが見せてくれたのは素敵なガラスの瓶
中ではオイルがたっぷりゆらりと揺れる
閉じ込められた花から染みたのであろう、薄い桜色だ。
「うわぁ…」
「これを塗ると途端に淫らに、敏感になってしまうのだそう。アリストテレス先生がお前と使いなさいと言ってくださったのだよ」
「…」
ユアンは雷に撃たれたようなショックで絶句してしまった。主にカロンの言葉の前半ではなく後半の方だ
先生が…あの賢者が…ああ…そんな…
頭がクラクラしてる間にもあれよあれよと服を脱がされ全裸でシーツに横たえられてしまう。
瓶の蓋が空くキュッとしたガラス質の音に「ハッ」としたときは既に遅し
ユアンの体は極めて危険な状況にあった。
「ちょ…ッと、カロン…、まだ日が高いよ、お風呂にも入ってないし、なんだかお腹も減ってるみたい」
「ユアン…、明るいほうがお前が良く見えるし、風呂には後で入れてやるし、ご飯も食べさせてやる。くたびれてしまうだろうから全て私にまかせなさい」
「うぅ…、」
甘い低音でそんな風に言われると、それも悪くないなどと思えてしまう自分は本当に馬鹿だ
なんて唇を噛んでいたら
トロリ、
最初の一滴が鎖骨の窪みにたらされた
トロリ、
次は肺の上あたり
フワリ、
濃厚な花の香りに包まれる
嗅いだことのない芳香にうっとりと目を閉じ
「なんだ、なんでもない。これなら大丈夫…」などと考えながら
午後の自然光に少し羞恥心もあったので太股を捩り手で陰部を隠すことにした。
「ふふふ、ユアン。そうしたいならそうしておいで。後でたっぷり見ることになるのだからね…」
やさしいような意地悪なような複雑な笑みを浮かべたカロンはオイルで濡れた手のひらで
ユアンの体をマッサージし始める。
このオイルときたら極上の肌触りで塗られたそばから凝りがほぐれ
ユアンは性感とはまた違う心地よさにため息を漏らした
のも束の間
ソレは突然やってきた
「えっ…ッ、うそ…ッ、あっ、あっ…?」
カロンの手のひらが通った箇所が次々に
ジンジン、じゅんじゅん、きゅんきゅんと
まるで皮膚の奥深くが哭いてるみたい
そしてその切なさは手で覆った下腹に直結する。
「あっ…ッ、カロン…ッ!なんかヘン…」
焦って呼ぶもその手は止まるどころか弱い脇腹や太股を辿ってしまう。
「や~ぁッ、ああぁ…ッ、カロン!体がなんかヘンだよぅ…」
子ども染みた言葉と甘い鳴き声、潤んだ瞳のユアンが可愛くて仕方ないカロンは
赤くなりだした鼻先に口づけ
「ユアン、もっとヘンになってしまおうか」
耳元に予告を吹き込むと
長い指がふたつの乳首をとらえた
「ああぁん~!」
他の箇所とはくらべものにならない鮮烈な刺激に襲われる。
二本の人差し指が左右それぞれの果実をくるくると弄り
「あっ…ッ、あっ…ッ」
プツリと固さを増した突起をぴんぴん弾く
「やぁ…ッ!ああぁ…ッ、」
上から下へ、下から上へ、右から左へ、左から右へ
「あん~ッ!」
強さとスピードを増していく
「ああ…、ああぁ…ッダメ…ッソレぇ」
ぴんぴん、ぴんぴん、ぴ…
「いやぁ…ッ、そんな…ッ、うそぉ…!」
ユアンは枕にしがみつき体をびくびく跳ねさせた。
数秒の痙攣が収まりつつも未だ戦慄く恋人の恥ずかしがり屋な手を股間からずらさせると
カロンは凛々しい眉を上げじっくりと観察していく
オイルでてらてらと輝きを放つ乙女色の乳首は尖りきり
へそから陰毛にかけて絶頂の証拠が残されていた
ずっと見て目に焼き付けたい光景だが
羞恥にグズる彼を慰めるのが先だ
「カロ…ッ、カロン…、うぅぅ~」
真っ赤になった泣き顔を胸に抱き込み、大丈夫大丈夫と背中をさすってやる。
これこそが目的だ。快楽に溺れさせるのは手段だ。
林檎色に染まった耳に問いかける。
「ユアン…、もう止めるかい?それとも…、」
背中にまわされた手がカロンの衣服を責めるみたいに握りしめる。答えは最初から決まっているのだ。
「カロン、なんか今日意地悪い…ッ、うぅ…」
「ユアン」
「する…ッ、するッ。全部、最後まで…ッ」
恥ずかしい、少し怖い、でもどんなふうになってしまうのか知りたくて仕方がない。そしてカロンに未知の自分を知って欲しい。
「ユアン、大丈夫、大丈夫、私が側にいるのだから」
カロンはうつ伏せにしたユアンの背骨に沿ってオイルをたらしていく。
それを期待と不安に震える翼の名残から臀部まで手のひらで塗り広げその肌触りと曲線の美を堪能し
彼の鼻にかかった興奮ぎみの長い吐息を合図に
双丘を指で割り開き息づくソコにオイルを追加した
「ひぅ…ッ」
ピクリと跳ねる背中を右手で宥め、左手でアナルの入り口付近にマッサージをほどこしていく様は
東の異国で見た琴という楽器の奏者のよう
ぬちゅり、ぬちゅり
「あああぁん…ッ、あっ、あぅ…ッ」
なるほど、愛しの楽器は淫らによく鳴く。
もっと奏でようと、カロンは長い指を肉壺に差し入れる。
「アアア…ッ!指…ッ!ヒィ、」
先ほど乳首で感じたあの鮮烈な刺激が
きゅんきゅんがじゅんじゅんが
一番敏感な箇所を直撃する。
「ダメ…ッ!ダメ…ッ、こんなこと…ッ、カロン!カロン!…ッ」
ユアンはシーツを必死で手繰り寄せ、どうにか指を追い出そうと尻を振るが
容赦のない指は二本三本と増やされ複雑な動きでもって責め立ててくる。
「ああ…ッ!…ッ、ヒッ。なんかきちゃう、なんかきちゃう…ああぁ…」
半ば諦めたように動きを止めベッドに沈む体の下から
じわぁと広がる体液の地図はあっという間に
シーツに大陸を描いた
「あぁぁ…ッ、そんな…そんな…ッ」
しかし、ユアンの心に様々な感情が渦巻くよりも
カロンのほうが素早かった。
直ぐに彼の逞しい肩を掴み仰向けにすると
大きく足を開かせ、
限界まで膨れ上がった己の雄芯を
一気におさめていったのだ。
「アアアアアーーーーーッ!」
ユアンはありったけの声で叫んだ。そうでもしないと意識を手放してしまうほどの衝撃。
いつもはやさしい律動から始まる行為も今日は違う。
直ぐに奪われる。
乱暴と紙一重の大きな動きで性感帯を抉られる。
「ああぁ…ッ、いやぁ…ッ!カロン!カロンッ、」
「くっ…ユアン、あぁ…」
半狂乱のユアンの耳には届かないがカロンも思うがままに悩ましく鳴いた。
絡みつく淫肉があのオイルをカロンの雄芯に染み込ませてくるのだ。
「カロンッ…!ああぁんん~ッ!」
「はぁ…ッ、ハッ…ああぁ…ッ、ユアン…」
溺れぬように両手をきつくつなぎながら
見たことのない景色をふたりで見にいく
イク
:
「ぷぅ~ッ」
空の色がすっかり紺色になり虫が鳴き始める頃
リビングの長椅子でふてくされるユアンがいた。
指一本も動かせぬまで苛めぬかれたあと
約束通り風呂で丁寧に洗われ、たっぷりの食事は噛んで飲むだけでお腹に入れられるという状態でさせられ、
長椅子に寝かされ、分厚いブランケットをかけられ
今に至る。
カロンはと言えば艶々の顔で
「ユアン、明日は剣術も会議も休みなさい」
などと言う。
ユアンは膨れっ面のフグになって夢の海を泳ぐことにしたのだ。
:
それから二日後の昼間
ようやく回復し外に出られたというのに
次はタコになるはめになった可哀想なユアン。
庭には あのシーツ がデカデカ威風堂々と干されており
逃げるように小道にでると
アリストテレス先生が何時も通りのやさしい笑顔で向こう側から近づいてきたのだ。
まったく
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